397 / 1,103
ぶっ潰すことだけを考えていた
しおりを挟む
「…………」
「ラガス坊ちゃま、まだお休みにならないのですか?」
「メリルか。お前こそ寝ないのか」
「寝ようと思っていましたが、ラガス坊ちゃまが黄昏ている姿が見えたので、声を掛けました」
バッカス先生から手紙を受け取り、その内容を読んでブチ切れ。
そしてシュラにストレス発散に付き合ってもらい、それからなんやかんやでもう夜の十時を過ぎている。
前世でも良い子は寝ている時間だ。
ただ、そんな時間に俺はベランダに立っていた。
「そうか。まぁ、ちょっと考え事をしてんだよ」
「考え事、ですか。もしかしてアルガ大国の第三王子をどうやって殺すかを考えているのですか」
「そうだな……って、殺そうとは考えてないぞ」
「殺したいとは思っているのですよね」
「あぁ、それは勿論だ」
おっと、つい本音が漏れてしまった。
ただこれはマジの本音だ。
殺して良いなら、地獄の苦しみを与えてから殺したい。
なんで俺たちがわざわざそっちに行かなきゃならねぇんだよ……殺さなくても片腕や片足ぐらいは、使い物にならなくしても良いかもな。
「流石ですね。隣国とはいえ、王子にそこまでの殺意を持てるのはラガス坊ちゃまぐらいじゃないですか?」
「理不尽な理由で俺を呼びつけるぐらいだ、殺意を抱いてる連中は案外多いんじゃないか」
絡んでるのがセルシアだから無茶な要求をしてきたのかもしれないが、俺はその部分しか知らない。
だから……とりあえず顔面を思いっきりぶん殴るのは確定だ。
おそらく、なんとなくだが模擬戦を……もしくは決闘を行う流れになる筈だ。
そうなった時に、開始早々身体強化以外に硬化を加えた鉄拳をぶちかましてやる。
「中身が本当に腐っているのであれば、その可能性が高いかもしれませんね。ただラガス坊ちゃま……少しぶっ飛ばすことに拘り過ぎじゃありませんか」
「そ、そうか? でもなぁ……第三王子の顔面に一発は鉄拳をぶち込みたいぞ」
「鉄拳をぶち込むことに異論はありません。ただ、ラガス坊ちゃまにはもっと残酷な手札があるじゃありませんか」
「俺の鉄拳より残酷な手札……あぁ~~、なるほど」
そういえばそうだったな。
確かに残酷な手札があった。
あんまりにも殺意が湧き過ぎてたからぶっ飛ばして、骨をへし折ったりすることしか頭になかった。
「そうだな。ボコボコに殴り倒すのは当たり前として、止められそうになる前に打ち込んでおくか」
「止められそうになれば、それを阻止しましょうか?」
「……いや、さすがにそれは止めとけ。止めようとしてるんじゃなくて、俺を潰そうとしてるなら間に入ってくれても良いけど」
「畏まりました。そういえば、ルーフェイスも連れて行くのですよね」
「おう、当たり前だろ」
「……であれば、アルガ王国に良く際はもう少し護衛を強化した方が良いかもしれませんね」
「なんで……あぁ、そうか。そうだな」
ルーフェイスは超珍しいモンスター、狼竜。
バカな貴族がルーフェイス欲しさに誘拐するかもしれない……そうなれば、他の面子にも脅威が降りかかるかもしれない。
俺は基本的に大丈夫だと思うが、他の面子の無事は完璧に保証は出来ない。
……ディザスターから実戦の実力が高い連中を数人連れて行くか。
それと、フェリスさんにも一応相談するか。
人化のアビリティは持ってるって言ってたしな。
念には念をと考えれば、やっぱり付いて来てほしい人ではある。
「なんだか悪い顔をしていますが、良い考えでも思い付きましたか?」
「一応向かう場所が場所だ。ディザスターの連中を使うのは当然として、フェリスさんに声を掛けようと思ってる。ルーフェイスに頼めば直ぐに繋げられるだろうしな」
「なるほど……ふ、ふふふ。ないとは思いますが、もしルーフェイスを狙う馬鹿が現れれば、その方と依頼人は地獄を体験することになるでしょうね」
「だろうな」
獣、鬼、竜魔法を使えば、短時間ではあるがトップクラスの力使える。
でも、持ってる手札を全て使っても本気のフェリスさんに勝てるイメージが浮かばない。
そんな存在を怒らせたらどうなるか……全く関与しない第三者としてその光景はみてみたいな。
「ラガス坊ちゃま、まだお休みにならないのですか?」
「メリルか。お前こそ寝ないのか」
「寝ようと思っていましたが、ラガス坊ちゃまが黄昏ている姿が見えたので、声を掛けました」
バッカス先生から手紙を受け取り、その内容を読んでブチ切れ。
そしてシュラにストレス発散に付き合ってもらい、それからなんやかんやでもう夜の十時を過ぎている。
前世でも良い子は寝ている時間だ。
ただ、そんな時間に俺はベランダに立っていた。
「そうか。まぁ、ちょっと考え事をしてんだよ」
「考え事、ですか。もしかしてアルガ大国の第三王子をどうやって殺すかを考えているのですか」
「そうだな……って、殺そうとは考えてないぞ」
「殺したいとは思っているのですよね」
「あぁ、それは勿論だ」
おっと、つい本音が漏れてしまった。
ただこれはマジの本音だ。
殺して良いなら、地獄の苦しみを与えてから殺したい。
なんで俺たちがわざわざそっちに行かなきゃならねぇんだよ……殺さなくても片腕や片足ぐらいは、使い物にならなくしても良いかもな。
「流石ですね。隣国とはいえ、王子にそこまでの殺意を持てるのはラガス坊ちゃまぐらいじゃないですか?」
「理不尽な理由で俺を呼びつけるぐらいだ、殺意を抱いてる連中は案外多いんじゃないか」
絡んでるのがセルシアだから無茶な要求をしてきたのかもしれないが、俺はその部分しか知らない。
だから……とりあえず顔面を思いっきりぶん殴るのは確定だ。
おそらく、なんとなくだが模擬戦を……もしくは決闘を行う流れになる筈だ。
そうなった時に、開始早々身体強化以外に硬化を加えた鉄拳をぶちかましてやる。
「中身が本当に腐っているのであれば、その可能性が高いかもしれませんね。ただラガス坊ちゃま……少しぶっ飛ばすことに拘り過ぎじゃありませんか」
「そ、そうか? でもなぁ……第三王子の顔面に一発は鉄拳をぶち込みたいぞ」
「鉄拳をぶち込むことに異論はありません。ただ、ラガス坊ちゃまにはもっと残酷な手札があるじゃありませんか」
「俺の鉄拳より残酷な手札……あぁ~~、なるほど」
そういえばそうだったな。
確かに残酷な手札があった。
あんまりにも殺意が湧き過ぎてたからぶっ飛ばして、骨をへし折ったりすることしか頭になかった。
「そうだな。ボコボコに殴り倒すのは当たり前として、止められそうになる前に打ち込んでおくか」
「止められそうになれば、それを阻止しましょうか?」
「……いや、さすがにそれは止めとけ。止めようとしてるんじゃなくて、俺を潰そうとしてるなら間に入ってくれても良いけど」
「畏まりました。そういえば、ルーフェイスも連れて行くのですよね」
「おう、当たり前だろ」
「……であれば、アルガ王国に良く際はもう少し護衛を強化した方が良いかもしれませんね」
「なんで……あぁ、そうか。そうだな」
ルーフェイスは超珍しいモンスター、狼竜。
バカな貴族がルーフェイス欲しさに誘拐するかもしれない……そうなれば、他の面子にも脅威が降りかかるかもしれない。
俺は基本的に大丈夫だと思うが、他の面子の無事は完璧に保証は出来ない。
……ディザスターから実戦の実力が高い連中を数人連れて行くか。
それと、フェリスさんにも一応相談するか。
人化のアビリティは持ってるって言ってたしな。
念には念をと考えれば、やっぱり付いて来てほしい人ではある。
「なんだか悪い顔をしていますが、良い考えでも思い付きましたか?」
「一応向かう場所が場所だ。ディザスターの連中を使うのは当然として、フェリスさんに声を掛けようと思ってる。ルーフェイスに頼めば直ぐに繋げられるだろうしな」
「なるほど……ふ、ふふふ。ないとは思いますが、もしルーフェイスを狙う馬鹿が現れれば、その方と依頼人は地獄を体験することになるでしょうね」
「だろうな」
獣、鬼、竜魔法を使えば、短時間ではあるがトップクラスの力使える。
でも、持ってる手札を全て使っても本気のフェリスさんに勝てるイメージが浮かばない。
そんな存在を怒らせたらどうなるか……全く関与しない第三者としてその光景はみてみたいな。
87
あなたにおすすめの小説
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
余命半年の僕は、君を英雄にするために「裏切り者」の汚名を着る
深渡 ケイ
ファンタジー
魔力を持たない少年アルトは、ある日、残酷な未来を知ってしまう。 最愛の幼馴染であり「勇者」であるレナが、半年後に味方の裏切りによって惨殺される未来を。
未来を変える代償として、半年で全身が石化して死ぬ呪いを受けたアルトは、残された命をかけた孤独な決断を下す。
「僕が最悪の裏切り者となって、彼女を救う礎になろう」
卓越した頭脳で、冷徹な「悪の参謀」を演じるアルト。彼の真意を知らないレナは、彼を軽蔑し、やがて憎悪の刃を向ける。 石化していく体に走る激痛と、愛する人に憎まれる絶望。それでも彼は、仮面の下で血の涙を流しながら、彼女を英雄にするための完璧なシナリオを紡ぎ続ける。
これは、誰よりも彼女の幸せを願った少年が、世界一の嫌われ者として死んでいく、至高の献身の物語。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
なぜ、私に関係あるのかしら?
シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」
彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。
そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。
「…レオンハルト・トレヴァントだ」
非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。
そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。
「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」
この判断によって、どうなるかなども考えずに…
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
農家の四男に転生したルイ。
そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。
農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。
十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。
家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。
ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる!
見切り発車。不定期更新。
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる