587 / 1,103
吹雪になる前に少しでも
しおりを挟む
ホーンラビットっぽいけど……毛の色が普通のホーンラビットと違う。
ちょっと青い、か?
「スノーホーンラビットですね」
「氷属性のホーンラビットということですね」
ルーノさんが目の前のホーンラビットの正体を教えてくれたお陰で、何故毛が少々青いのか解った。
後……普通のホーンラビットと比べて、体が大きいな。
そりゃレベル差で少しは大きさが変わるが……って、気にしてる場合じゃないか。
「ラガス坊ちゃま」
「分かってる」
スノーホーンラビットが完全に俺たちを敵と認識した。
ルーノさんたちが前に出ようとするが、それを手で制して一歩前に出る。
やることはいつもと変わらない。
目標をスノーホーンラビットの額にロックオンし、魔弾で打ち抜くだけ。
打ち抜くといっても、脳を潰す程度。
うっかり体を貫かない様に威力は調整している。
「キュっ!? ……」
「動きは少し速かったけど、こんなものだよな」
特に何かを期待していた訳ではない。
魔弾に回転や貫通などの効果を付与せずとも、あっさり倒せることが分かった。
とはいえ……思ってたよりも、脚力と防御力が高いな。
もう少し威力が弱かったら、頭蓋骨を砕くだけに留まったかもしれない。
まぁ、頭蓋骨が砕かれたらそれはそれで超激痛だろうから、痛みでショック死するかもしれないけどな。
「お見事です」
「相手が相手だからな……ただ、やっぱりちょっと大きいな」
解体する前に、持ち上げて見て……より顕著にその差を感じた。
「雪原に生息するモンスターは、他の地域に生息するモンスターより、体が大きく育つようですよ」
「そうなんですか?」
ルーノさんは物知りだな。
しかし、雪原で過ごすモンスターの方が、他の地域で生息するモンスターより体が大きくなる、か……あっ、確かベルクマンの法則ってやつか?
確か寒い地域で生息する動物の体は、大きくなる傾向がある……だっけ?
あんまり詳しいことは覚えてないけど、この世界でもその法則が適用されてるのかもな。
「さて、解体……は、ハンターギルドに任せるか」
「この場で解体せずともよろしいのですか?」
「解体してる間に、雪が降ってくるかもしれないだろ」
今のところ雪は降っていないが、さすがに俺も天気の流れは読めない。
軽く雪が降る程度なら問題無いけど、吹雪とかになると……探索出来ないことはないけど、俺以外のメンバーがヤバい。
ルーフェイスは問題無いとして、さすがにシュラやメリルでも吹雪の中で探索はちょっと厳しいだろ。
セルシアも無理と思う。
イーリスは絶対に無理だろうし、そうなれば俺とルーフェイスだけで探索することになる……まっ、別にそれでも良いんだけどさ。
とにかく、今は少しでも探索してモンスターと遭遇する時間が欲しい。
「そうですか。分かりました」
スノーホーンラビットを亜空間に入れ、再び雪原での探索を開始。
雪の上を歩く感覚には少し慣れたが……探索を初めて一時間近く経ったが、最初のスノーホーンラビット以外、俺にとって珍しいモンスターと遭遇しない。
いや、ゴブリンやコボルト、ボア系のモンスターも平均的なサイズと比べて、体が少し大きいなとは感じた。
その分少々身体能力は上がってるけど……正直、俺にとっては微々たる差。
「はぁ~~~……」
「なに辛気臭い面してるのよ」
「すまんすまん。ただ、思ったより出現するモンスターのレベルが低いなと思ってな」
「……あんた、頭おかしいんじゃないの」
おっと、痛いところ突くじゃないか。
俺としては普通の行いであっても、一般的に考えてあり得ない行動を何度も行ってきた自覚はある。
ただ、思ったよりモンスターのレベルが低いと感じたのは事実だ。
なので……俺の頭はいたって正常。
「いきなり失礼だな。心の底からの本音だ」
「……やっぱりおかしいわよ」
「お前、俺のことおかしいおかしいって言うけど、それならセルシアまで頭おかしいって言ってるのと同じだからな」
「なんでそうなるのよ!!」
なんでって……セルシアだって、俺と同じく今のところつまらないって同じ感想を持ってるからだよ。
ちょっと青い、か?
「スノーホーンラビットですね」
「氷属性のホーンラビットということですね」
ルーノさんが目の前のホーンラビットの正体を教えてくれたお陰で、何故毛が少々青いのか解った。
後……普通のホーンラビットと比べて、体が大きいな。
そりゃレベル差で少しは大きさが変わるが……って、気にしてる場合じゃないか。
「ラガス坊ちゃま」
「分かってる」
スノーホーンラビットが完全に俺たちを敵と認識した。
ルーノさんたちが前に出ようとするが、それを手で制して一歩前に出る。
やることはいつもと変わらない。
目標をスノーホーンラビットの額にロックオンし、魔弾で打ち抜くだけ。
打ち抜くといっても、脳を潰す程度。
うっかり体を貫かない様に威力は調整している。
「キュっ!? ……」
「動きは少し速かったけど、こんなものだよな」
特に何かを期待していた訳ではない。
魔弾に回転や貫通などの効果を付与せずとも、あっさり倒せることが分かった。
とはいえ……思ってたよりも、脚力と防御力が高いな。
もう少し威力が弱かったら、頭蓋骨を砕くだけに留まったかもしれない。
まぁ、頭蓋骨が砕かれたらそれはそれで超激痛だろうから、痛みでショック死するかもしれないけどな。
「お見事です」
「相手が相手だからな……ただ、やっぱりちょっと大きいな」
解体する前に、持ち上げて見て……より顕著にその差を感じた。
「雪原に生息するモンスターは、他の地域に生息するモンスターより、体が大きく育つようですよ」
「そうなんですか?」
ルーノさんは物知りだな。
しかし、雪原で過ごすモンスターの方が、他の地域で生息するモンスターより体が大きくなる、か……あっ、確かベルクマンの法則ってやつか?
確か寒い地域で生息する動物の体は、大きくなる傾向がある……だっけ?
あんまり詳しいことは覚えてないけど、この世界でもその法則が適用されてるのかもな。
「さて、解体……は、ハンターギルドに任せるか」
「この場で解体せずともよろしいのですか?」
「解体してる間に、雪が降ってくるかもしれないだろ」
今のところ雪は降っていないが、さすがに俺も天気の流れは読めない。
軽く雪が降る程度なら問題無いけど、吹雪とかになると……探索出来ないことはないけど、俺以外のメンバーがヤバい。
ルーフェイスは問題無いとして、さすがにシュラやメリルでも吹雪の中で探索はちょっと厳しいだろ。
セルシアも無理と思う。
イーリスは絶対に無理だろうし、そうなれば俺とルーフェイスだけで探索することになる……まっ、別にそれでも良いんだけどさ。
とにかく、今は少しでも探索してモンスターと遭遇する時間が欲しい。
「そうですか。分かりました」
スノーホーンラビットを亜空間に入れ、再び雪原での探索を開始。
雪の上を歩く感覚には少し慣れたが……探索を初めて一時間近く経ったが、最初のスノーホーンラビット以外、俺にとって珍しいモンスターと遭遇しない。
いや、ゴブリンやコボルト、ボア系のモンスターも平均的なサイズと比べて、体が少し大きいなとは感じた。
その分少々身体能力は上がってるけど……正直、俺にとっては微々たる差。
「はぁ~~~……」
「なに辛気臭い面してるのよ」
「すまんすまん。ただ、思ったより出現するモンスターのレベルが低いなと思ってな」
「……あんた、頭おかしいんじゃないの」
おっと、痛いところ突くじゃないか。
俺としては普通の行いであっても、一般的に考えてあり得ない行動を何度も行ってきた自覚はある。
ただ、思ったよりモンスターのレベルが低いと感じたのは事実だ。
なので……俺の頭はいたって正常。
「いきなり失礼だな。心の底からの本音だ」
「……やっぱりおかしいわよ」
「お前、俺のことおかしいおかしいって言うけど、それならセルシアまで頭おかしいって言ってるのと同じだからな」
「なんでそうなるのよ!!」
なんでって……セルシアだって、俺と同じく今のところつまらないって同じ感想を持ってるからだよ。
85
あなたにおすすめの小説
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
余命半年の僕は、君を英雄にするために「裏切り者」の汚名を着る
深渡 ケイ
ファンタジー
魔力を持たない少年アルトは、ある日、残酷な未来を知ってしまう。 最愛の幼馴染であり「勇者」であるレナが、半年後に味方の裏切りによって惨殺される未来を。
未来を変える代償として、半年で全身が石化して死ぬ呪いを受けたアルトは、残された命をかけた孤独な決断を下す。
「僕が最悪の裏切り者となって、彼女を救う礎になろう」
卓越した頭脳で、冷徹な「悪の参謀」を演じるアルト。彼の真意を知らないレナは、彼を軽蔑し、やがて憎悪の刃を向ける。 石化していく体に走る激痛と、愛する人に憎まれる絶望。それでも彼は、仮面の下で血の涙を流しながら、彼女を英雄にするための完璧なシナリオを紡ぎ続ける。
これは、誰よりも彼女の幸せを願った少年が、世界一の嫌われ者として死んでいく、至高の献身の物語。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
農家の四男に転生したルイ。
そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。
農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。
十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。
家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。
ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる!
見切り発車。不定期更新。
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
なぜ、私に関係あるのかしら?
シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」
彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。
そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。
「…レオンハルト・トレヴァントだ」
非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。
そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。
「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」
この判断によって、どうなるかなども考えずに…
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる