万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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早い者勝ち

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「なぁ、ラガスさんよ。色々としてもらってる俺がこんな事を言うのはあれなんだけどさ」

「どうした、レグディス」

「いや……発見された新しい遺跡を探索しなくて良いのか?」

もう知ってるんだな。
探求者に所属してるなら、寧ろ知ってて当然か。

「あぁ、別に構わない」

「そ、そうなんか。あんた達は、まっさきに探索に向かうと思ってたんだけどな」

「エスエールさんからお前たちの事を頼まれてるんだぞ。放って遺跡の探索なんか出来るかっての」

今日も今日とて未開拓地の適当な場所に……これまでよりも少し深い場所を探索中。
当然、レグディスだけではなく他三人も一緒に行動してる。

「それは嬉しいっちゃ嬉しんだけど……本当に良いのか?」

「別に構わないって言ってるだろ。全く興味がな言えば嘘になるけど、今すぐ探索に向かいたいとは思わない」

諸々事情はあるけど、それらの事情が無くても、いの一番に全部探索し尽くしてやろう!! とは思わないな。

「レグディスさん、仮に私たちまでそちらに集中してしまった場合、未開拓地で起こった問題はどうなりますか?」

「あぁ~~~……ん~~~~~~…………遺跡に集中してる人たちを考えれば、確かにティールさんたちにはこのままでいてくれた方が、有難けぇか」

「でも、メリルさん。その、ラガスさんたちであれば、ハンターギルドの方から、是非とも探索に参加してほしいと頼まれませんか?」

ファールナは鋭いな。
隠すことでもないので、その通りだと答えた。

「えっと……それで、今こうして私たちと行動してるという事は、職員からの頼み……依頼? を断ったのですか?」

「そうなるな。お前らの前でこんな事言うのはあれかもしれないけど、俺たちは金に困ってないからな」

「な、なるほど。なんと言いましょうか……ラガスさん達らしい理由、ですね」

報酬で白金貨相当の何か……もしくはそのまま白金貨を貰えたとしても、特に興味ないなんて言ったら、こいつら以外あの同世代達からは絶対に「うわぁ……これだから貴族は」みたいな眼を向けられるだろうな。

「……もしかしてなんですけど、それ以外に何か個人的な理由があったりしますか」

「いや、特にないぞ。今は探索するつもりはないけど、お前たちと行動する期間も終われば、まだ完全攻略が終わってなかったらボチボチ探索しようとは思ってるし」

こいつらの前では、トロールとかの件は話しても、タコキメラの話はしてないと思うんだけど……世にの中で一番鋭いのは、ファールナじゃなくてヴェルデかもしれないな。

「…………」

「フィーマさん、ほんの少し顔に不満が出てますね」

「うっ、ごめんって~、メリル~~。だってさ、手付かずの新しい遺跡が見つかったんだよ。基本的にその中にある物は早い者勝ちだからさ~~~~」

うん、フィーマの言いたい事は解る。
そもそも未発見の遺跡ってのもあって、攻略難易度がどれぐらいとか、そういうのが全く解らない遺跡だから……仮にレグディスたちが挑んで、絶対に失敗するとは言えないんだよな。

「では、今はアイテムや武器に頼らず、いつでも自信を持って使える武器を鍛える期間と考えれば良いでしょう」

「うぐっ! それを言われると、中々言い返せないな~」

「お宝を発見したいなら、機会を見つけてダンジョンを探索してみたらどうだ。あそこなら他の同業者が宝箱を取ってっても、また時間が経てば新しい宝箱が出てくるからな」

「ダンジョン!!! 確かにありかも! ねっ、レグディスもそう思うでしょ!!!」

「待て待て、確かに俺もテンションが上がる探索場所だとは思うけどよ、まずはマスターたちの許可を取らねぇとだろ」

「あ、そっか」

ダンジョンに向かうにも、上の許可が必要なんだな……クランに所属してれば、それはそれで俺が知らないメリットがあるんだろうけど、こいつらの前では言えないけど不自由だな。

ん? 視線……視線、視線か?

『ラガス、ちょっと離れる』

っ!!!??? ルーフェイスの奴……いや、説教は必要ないか。
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