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強くても、人間は人間
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SIDE メリル
「…………」
「どうした、メリル」
「……シュラは、そろそろ焦ってこないのですか」
現在、メリルたちはセルシアとラガスが転移した階層から、既にニ十階層以上降りている。
その際、クラッシュタイナーなどのCランクモンスターだけではなく、メデューサなどのBランクモンスターとも遭遇していた。
当然、ルーフェイスが素材の有無を気にせず速攻で爪殺しているため、二人はダメージを一切負っていなかった。
問題は……一部の能力に関してはBランククラスの域に達しているCランクモンスターが多く生息しており、当然の様にBランクモンスターが生息していること。
「今、ラガス坊ちゃまとセルシア様は、たった二人で行動しています」
「……そうだな。ラガスさんも、いくら強くても人ではあるからな」
複数のBランクモンスターや、Aランクモンスターをソロで倒せる戦闘力を持っているラガスではあるが、シュラの言う通りラガスも一応人間。
しっかり睡眠を取らなければ、動きの質は落ちてしまい、注意力が散漫になれば普段は食らわない様な不意打ちを食らってもおかしくない。
「しっかし、本当にこの地下遺跡は広いよな」
「そうね……本当に、ラガス坊ちゃまの思い付いた内容が合ってるかもしれないわね」
「大きな大きな城、か………………だとしても、半端ねぇ階層数だよな」
既に二十階層以上降りている。
だが、それでもまだラガスたちと遭遇出来ない。
二人はルーフェイスの嗅覚を信頼しているため、見逃しているとは思っていない。
「つか、俺らも一旦休憩しても良いんじゃねぇか? いくらルーフェイスが付いてるとはいえ、絶対に問題ないってわけじゃないんだしよ」
「…………ふぅーーーーー、そうですね。では、あの部屋の中で休憩しましょう」
「ワゥ!!」
ルーフェイスは周囲に、部屋の中にモンスターがいないことを確認し、入室。
ルーフェイスの背中から降りたメリルはアイテムバッグの中からモンスターの肉を取り出し、直ぐに調理を始めた。
「……シュラ。改めて、この地下遺跡をどう思いますか」
「ん? なんだ急に」
「いえ、話していれば気が紛れるかと思って」
ラガスは強い。セルシアも強い。
さすがにこの緊急時に、バカな行動に出ることはない。
そう思っていても……従者という立場上、どうしても完全に不安はぬぐい切れない。
「そうか…………そうだな。多分だけど、何かが要因となって、この地下遺跡……城? は半分ダンジョンみたになってると思う」
「要因、ですか。錬金術の事は毒やポーション意外のことに関してはあまり解りませんが、ドラゴンの心臓や脳などを使えば、その要因になるかもしれませんね」
「ドラゴンの心臓や脳、か……Aランクドラゴンの物なら、何かしらの……動力? みたいなのになりそうだな」
「かもしれませんね。しかし、城をダンジョンの様な存在に変化させるとなると……Sランクドラゴンの心臓などが必要なのではないでしょうか」
「え、Sっ!!!!!?????」
シュラは慌てて口を両手で覆った。
いくらルーフェイスという頼もし過ぎる従魔がいるとしても、うっかり大声を出してしまうのは愚行も愚行。
普段から少し雑なシュラも、それが解らないほど何も考えていないわけではなかった。
「……マジ、か?」
「ただの個人的な考えよ。ただ、もう私たちは二十階層以上……おそらく、三十階層ぐらい降りてきてる。それで、私はそろそろ最下層に着くって感じがしない」
「それはそうだな」
「ただの地下遺跡じゃなく、元々城だったという想像が合っていたとしても、それで色々と合わないところが多い」
「だから、Sランクモンスターの素材ぐらい、とんでもない力を持ってる物が使われてないと、ここまで大きくならないってことか」
「ラガス坊ちゃまの仮説が合ってるならの話だけどね。そうね……Sランクモンスターなら、わざわざドラゴンじゃなくても動力源にはなりそうね」
多少の気が紛れてきたのか、メリルの表情に笑みが零れる。
そして次々に自身とシュラだけではなく、ルーフェイスの分も焼いていくのだった。
「…………」
「どうした、メリル」
「……シュラは、そろそろ焦ってこないのですか」
現在、メリルたちはセルシアとラガスが転移した階層から、既にニ十階層以上降りている。
その際、クラッシュタイナーなどのCランクモンスターだけではなく、メデューサなどのBランクモンスターとも遭遇していた。
当然、ルーフェイスが素材の有無を気にせず速攻で爪殺しているため、二人はダメージを一切負っていなかった。
問題は……一部の能力に関してはBランククラスの域に達しているCランクモンスターが多く生息しており、当然の様にBランクモンスターが生息していること。
「今、ラガス坊ちゃまとセルシア様は、たった二人で行動しています」
「……そうだな。ラガスさんも、いくら強くても人ではあるからな」
複数のBランクモンスターや、Aランクモンスターをソロで倒せる戦闘力を持っているラガスではあるが、シュラの言う通りラガスも一応人間。
しっかり睡眠を取らなければ、動きの質は落ちてしまい、注意力が散漫になれば普段は食らわない様な不意打ちを食らってもおかしくない。
「しっかし、本当にこの地下遺跡は広いよな」
「そうね……本当に、ラガス坊ちゃまの思い付いた内容が合ってるかもしれないわね」
「大きな大きな城、か………………だとしても、半端ねぇ階層数だよな」
既に二十階層以上降りている。
だが、それでもまだラガスたちと遭遇出来ない。
二人はルーフェイスの嗅覚を信頼しているため、見逃しているとは思っていない。
「つか、俺らも一旦休憩しても良いんじゃねぇか? いくらルーフェイスが付いてるとはいえ、絶対に問題ないってわけじゃないんだしよ」
「…………ふぅーーーーー、そうですね。では、あの部屋の中で休憩しましょう」
「ワゥ!!」
ルーフェイスは周囲に、部屋の中にモンスターがいないことを確認し、入室。
ルーフェイスの背中から降りたメリルはアイテムバッグの中からモンスターの肉を取り出し、直ぐに調理を始めた。
「……シュラ。改めて、この地下遺跡をどう思いますか」
「ん? なんだ急に」
「いえ、話していれば気が紛れるかと思って」
ラガスは強い。セルシアも強い。
さすがにこの緊急時に、バカな行動に出ることはない。
そう思っていても……従者という立場上、どうしても完全に不安はぬぐい切れない。
「そうか…………そうだな。多分だけど、何かが要因となって、この地下遺跡……城? は半分ダンジョンみたになってると思う」
「要因、ですか。錬金術の事は毒やポーション意外のことに関してはあまり解りませんが、ドラゴンの心臓や脳などを使えば、その要因になるかもしれませんね」
「ドラゴンの心臓や脳、か……Aランクドラゴンの物なら、何かしらの……動力? みたいなのになりそうだな」
「かもしれませんね。しかし、城をダンジョンの様な存在に変化させるとなると……Sランクドラゴンの心臓などが必要なのではないでしょうか」
「え、Sっ!!!!!?????」
シュラは慌てて口を両手で覆った。
いくらルーフェイスという頼もし過ぎる従魔がいるとしても、うっかり大声を出してしまうのは愚行も愚行。
普段から少し雑なシュラも、それが解らないほど何も考えていないわけではなかった。
「……マジ、か?」
「ただの個人的な考えよ。ただ、もう私たちは二十階層以上……おそらく、三十階層ぐらい降りてきてる。それで、私はそろそろ最下層に着くって感じがしない」
「それはそうだな」
「ただの地下遺跡じゃなく、元々城だったという想像が合っていたとしても、それで色々と合わないところが多い」
「だから、Sランクモンスターの素材ぐらい、とんでもない力を持ってる物が使われてないと、ここまで大きくならないってことか」
「ラガス坊ちゃまの仮説が合ってるならの話だけどね。そうね……Sランクモンスターなら、わざわざドラゴンじゃなくても動力源にはなりそうね」
多少の気が紛れてきたのか、メリルの表情に笑みが零れる。
そして次々に自身とシュラだけではなく、ルーフェイスの分も焼いていくのだった。
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