900 / 1,103
さすがにそういう認識
しおりを挟む
「ほ~~ら言ったろ。ラガスさんとセルシア様なら大丈夫だって」
「ラガス坊ちゃまも人だからと、それなりに心配してたくせに何を一人だけ余裕ぶってるのかしら」
「はいはい、お前らは再開早々、目の前で喧嘩すんなって」
なんと言うか、たった数日会ってなかっただけなのに、二人の口喧嘩が懐かしいって感じるな。
にしても、俺も人間か……ぶっちゃけ、その通りだったな。
「とりあえずさ……寝ても良いか?」
「っ、やはり睡眠を取っていなかったのですね」
「いや、一応睡眠は取ってたぞ。ただ、さすがにこの何階層か解らない場所で、結界のマジックアイテムに頼るわけにはいかなかったからな」
「交互、で、見張りを、してた」
「そうだったのですね。では、適当な場所に移動しましょう」
モンスターがいない適当な部屋に移動し、俺とセルシアは飯を食べず、テントのベッドに倒れ込み、速攻で寝た。
「……ふぅ~~~。寝た、な」
何時間寝たか解らない。
ただ、若干のし掛かってた睡魔が完全に消えたほど、思いっきり寝た。
「…………まだ、寝かせとくか」
隣を見ると、可愛い寝息を立ててるセルシアがいた。
あまり表情には出していなかったけど、セルシアもかなり眠たかったんだろうな。
「なんだよ、起きてたのか」
テントの外に出ると、二人とも食事の準備をしていた。
「おはようございます、ラガス坊ちゃま」
「おぅ、おはよう……それで、俺はどれぐらい寝てたんだ?」
「そうですね……二十時間近くといったところでしょうか、といったところでしょうか」
ま、マジか。随分と寝てたな。
そりゃ普段から十時間は寝てるけど、二度寝三度ねせず一気に二十時間近く寝てたのか……本当に寝てたんだな。
「って、もしかしてお前ら、その間ずっと起きてたのか?」
「そんなまさか。見張りはルーフェイスに任せて、ある程度寝てましたよ」
「模擬戦でもしてたらあれなんすけど、この部屋だとちょっと狭いんで、寝て時間潰してたっすね」
「そ、そうか」
まぁ、普通はそうだよな。
こんな暇な時間を潰せる娯楽がない世界で、二十時間近く起きてるとか、普通に拷問か。
「ありがとな、ルーフェイス」
『ラガスが、セルシアが無事で良かったよ』
「……心配かけたな」
俺らが普段からルーフェイスに頼ってなかったら、あと数日……四日か五日ぐらい再開するのが遅くても大丈夫だったかもしれない。
なんて考えるのは、ある種の傲慢か。
「メリルたちは、Aランクのモンスターに遭遇したりしなかったか?」
「道中、メデューサなどにも遭遇しましたが、ルーフェイスが一瞬だけ本気を出し、直ぐに討伐してくれました」
「メデューサがいるのか……ルーフェイスの脚なら、効果を発動される前に仕留めるのも可能か」
確か、メデューサって常時眼から石化ビーム? を放ってるわけじゃないんだもんな。
にしても、この地下遺跡はメデューサまでいるのかよ……街に戻ったらエスエールさんたちに伝えとか。
「……もしかしたらですが、ラガス坊ちゃまたちはAランクのモンスターに遭遇したのですか?」
「いや、運良く遭遇しなかったぞ」
「そうですか。運良く、ですか…………そういった認識で良かったです」
あれか、絶対に俺やセルシアなら「いや~~、運悪く遭遇出来なかったんだよな~~」って言うと思ってたんだな。
半分は合ってると思うが、今回は途中からガッツリとではないけど、睡魔による若干の気だるさがあった。
だから、本当に運良く遭遇せずに済んだって気持ちの方が大きかった。
「それでも、Bランクモンスターなどには遭遇したのでしょうね」
「レイザージャガーってやつに遭遇したな。後はBランクじゃないけど、サンドリザードマンが六体ぐらいで行動してたんだよな。あれはあれで、結構厄介な存在だと思う。あっ、でも良いこともあったぞ」
半目でこっちを見てくるメリルを無視し、亜空間からあれを取り出した。
「ほら」
「っ、これは…………なるほど。一応ではありますが、こういった場所に飛ばされた価値があると、言えなくもないですね」
「だろ」
ランク六の名槍、ガルハートを見せた後も互いにどういった感じで移動してたのかを話しながら、出来上がった飯を食べて腹を満たした。
ちなみに、セルシアは丁度俺たちが飯を食べ終わった後にテントから出てきた。
「ラガス坊ちゃまも人だからと、それなりに心配してたくせに何を一人だけ余裕ぶってるのかしら」
「はいはい、お前らは再開早々、目の前で喧嘩すんなって」
なんと言うか、たった数日会ってなかっただけなのに、二人の口喧嘩が懐かしいって感じるな。
にしても、俺も人間か……ぶっちゃけ、その通りだったな。
「とりあえずさ……寝ても良いか?」
「っ、やはり睡眠を取っていなかったのですね」
「いや、一応睡眠は取ってたぞ。ただ、さすがにこの何階層か解らない場所で、結界のマジックアイテムに頼るわけにはいかなかったからな」
「交互、で、見張りを、してた」
「そうだったのですね。では、適当な場所に移動しましょう」
モンスターがいない適当な部屋に移動し、俺とセルシアは飯を食べず、テントのベッドに倒れ込み、速攻で寝た。
「……ふぅ~~~。寝た、な」
何時間寝たか解らない。
ただ、若干のし掛かってた睡魔が完全に消えたほど、思いっきり寝た。
「…………まだ、寝かせとくか」
隣を見ると、可愛い寝息を立ててるセルシアがいた。
あまり表情には出していなかったけど、セルシアもかなり眠たかったんだろうな。
「なんだよ、起きてたのか」
テントの外に出ると、二人とも食事の準備をしていた。
「おはようございます、ラガス坊ちゃま」
「おぅ、おはよう……それで、俺はどれぐらい寝てたんだ?」
「そうですね……二十時間近くといったところでしょうか、といったところでしょうか」
ま、マジか。随分と寝てたな。
そりゃ普段から十時間は寝てるけど、二度寝三度ねせず一気に二十時間近く寝てたのか……本当に寝てたんだな。
「って、もしかしてお前ら、その間ずっと起きてたのか?」
「そんなまさか。見張りはルーフェイスに任せて、ある程度寝てましたよ」
「模擬戦でもしてたらあれなんすけど、この部屋だとちょっと狭いんで、寝て時間潰してたっすね」
「そ、そうか」
まぁ、普通はそうだよな。
こんな暇な時間を潰せる娯楽がない世界で、二十時間近く起きてるとか、普通に拷問か。
「ありがとな、ルーフェイス」
『ラガスが、セルシアが無事で良かったよ』
「……心配かけたな」
俺らが普段からルーフェイスに頼ってなかったら、あと数日……四日か五日ぐらい再開するのが遅くても大丈夫だったかもしれない。
なんて考えるのは、ある種の傲慢か。
「メリルたちは、Aランクのモンスターに遭遇したりしなかったか?」
「道中、メデューサなどにも遭遇しましたが、ルーフェイスが一瞬だけ本気を出し、直ぐに討伐してくれました」
「メデューサがいるのか……ルーフェイスの脚なら、効果を発動される前に仕留めるのも可能か」
確か、メデューサって常時眼から石化ビーム? を放ってるわけじゃないんだもんな。
にしても、この地下遺跡はメデューサまでいるのかよ……街に戻ったらエスエールさんたちに伝えとか。
「……もしかしたらですが、ラガス坊ちゃまたちはAランクのモンスターに遭遇したのですか?」
「いや、運良く遭遇しなかったぞ」
「そうですか。運良く、ですか…………そういった認識で良かったです」
あれか、絶対に俺やセルシアなら「いや~~、運悪く遭遇出来なかったんだよな~~」って言うと思ってたんだな。
半分は合ってると思うが、今回は途中からガッツリとではないけど、睡魔による若干の気だるさがあった。
だから、本当に運良く遭遇せずに済んだって気持ちの方が大きかった。
「それでも、Bランクモンスターなどには遭遇したのでしょうね」
「レイザージャガーってやつに遭遇したな。後はBランクじゃないけど、サンドリザードマンが六体ぐらいで行動してたんだよな。あれはあれで、結構厄介な存在だと思う。あっ、でも良いこともあったぞ」
半目でこっちを見てくるメリルを無視し、亜空間からあれを取り出した。
「ほら」
「っ、これは…………なるほど。一応ではありますが、こういった場所に飛ばされた価値があると、言えなくもないですね」
「だろ」
ランク六の名槍、ガルハートを見せた後も互いにどういった感じで移動してたのかを話しながら、出来上がった飯を食べて腹を満たした。
ちなみに、セルシアは丁度俺たちが飯を食べ終わった後にテントから出てきた。
200
あなたにおすすめの小説
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
なぜ、私に関係あるのかしら?
シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」
彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。
そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。
「…レオンハルト・トレヴァントだ」
非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。
そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。
「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」
この判断によって、どうなるかなども考えずに…
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております
余命半年の僕は、君を英雄にするために「裏切り者」の汚名を着る
深渡 ケイ
ファンタジー
魔力を持たない少年アルトは、ある日、残酷な未来を知ってしまう。 最愛の幼馴染であり「勇者」であるレナが、半年後に味方の裏切りによって惨殺される未来を。
未来を変える代償として、半年で全身が石化して死ぬ呪いを受けたアルトは、残された命をかけた孤独な決断を下す。
「僕が最悪の裏切り者となって、彼女を救う礎になろう」
卓越した頭脳で、冷徹な「悪の参謀」を演じるアルト。彼の真意を知らないレナは、彼を軽蔑し、やがて憎悪の刃を向ける。 石化していく体に走る激痛と、愛する人に憎まれる絶望。それでも彼は、仮面の下で血の涙を流しながら、彼女を英雄にするための完璧なシナリオを紡ぎ続ける。
これは、誰よりも彼女の幸せを願った少年が、世界一の嫌われ者として死んでいく、至高の献身の物語。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
農家の四男に転生したルイ。
そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。
農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。
十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。
家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。
ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる!
見切り発車。不定期更新。
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる