万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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「ふぅーーーーーーー…………シュラ、あなた自分が何を言ってるのか、ちゃんと理解してるの」

「おぅよ、理解してるぜ。バカな連中が本当にクレア様たちに手を出そうと考えてるなら、まずは俺たちを倒さなきゃならないって条件を用意? それば万事解決だろ」

自信満々にアリクが抱える問題の解決方法を口にするシュラ。

(…………従者という立場上、間違ってはいないわね)

二人はアリクの従者ではないが、リゼード家の従者ではある。

「俺たちがバカたちの相手をすんなら、別にラガスさんやセルシア様にも迷惑を掛けないだろ」

「……そうね。それは間違ってないわ」

ラガスの従者であるメリルとしては、一番重要視しなければならないのはそこ。
シュラが提案した内容を実行すれば、二人の時間はそのバカたちに取られるものの、ラガスの時間を奪うことはない。

(強引で、クレア様たちに好意を持つ方々からしても、何故? と思われるでしょうけど、悪い案では、ない……)

メリルとしては、他に何か良い案が思い付かないということもあり、シュラの考えを無理に否定することが出来ない。

ただ、それでも不安な点はある。

「…………」

「? あれか、やっぱり不安な点があるのか?」

「そうね……シュラ、私はあなたほど強くはないの」

幼い頃からラガスと共に行動していたメリルは、そこらのメイドよりも圧倒的に戦闘訓練を、戦闘経験を積んできた。
ハンターとしての活動を始めてからも、それは変わらない。

大多数のメイドよりも強いという自信はあるが、現在共に行動している面子の中では、一番自分が弱い。
そう思っているメリル。
それが……シュラの提案に対し、中々受け入れられない要因であった。

「そうか? まぁ純粋な接近戦なら俺に分がありそうだけど……全部使うってなると、割と解らないもんじゃないか?」

「そうかしら」

「おぅ。つかよ、メリルは俺らと同じでBランクのモンスターを一人で倒せるんだし、そんな心配する必要なくねぇか? いざとなれば、マジで全部使っちまえば良いんだしよ」

「……シュラ、それ本気で言ってるのかしら?」

メリルの本気というのは糸生産や毒魔法を使用するのを指す。

どう考えても、ハンター同士の模擬戦や試合で使用する武器ではない。

「けどよ、本気でクレア様たちと付き合ったり結婚したいって思う奴らなら、それぐらい越えられないとって話じゃねぇか」

「………………」

「それによ、今のクレア様たちに近づこうとする連中の実力を考えれば、メリルがどうしようも出来ないレベルの奴らが近づくことはないんじゃねぇのか」

「それは……そうかも、しれませんね」

クレアたちに好意を持ち、実際に近づこうと画策するのは主に彼女たちと同年代の者たち。

それ以上年齢が上で、実力も上の者たちの場合……現在ハンターとして活動しているとはいえ、貴族の令嬢たちに手を出せばどういった面倒が待っているのか……ちゃんと想像出来る頭は持っている。

クレアたちの場合、実家との仲が悪いからハンターとして活動している訳ではないため、情報収集などが癖になっているハンターなどからすれば、間違ってもな無鉄砲でブラックかグレーな方法で彼女たちに近づこうとはしない。

「…………では、その方向でいきましょうか」

「よし!」

「とはいえ、そうならずに彼らが諦め、アリク様の気持ちを裏切るような真似をしなくなればいいわけですし…………一応、お願いしましょうか」

「? 誰に何を頼むんだ?」

「決まっているでしょう」

当たり前だが、頼む人物たちにたいして恨みなど欠片もない。
しかし……実質的に今回の件に関わっている者たちにも、アリクが抱える問題を解消する義務はある。

そのため、メリルは一度宿に戻ってラガスに夕食はセルシアと二人で食べといてくれと伝え、少し情報収集を行った後、ハンターギルドである人物たちが来るのを待った。
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