万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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ある種、そう捉えられる?

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「ラガス坊ちゃまにとって、イーリス様はどういった存在なのですか?」

就寝前、メリルがそんな質問を投げてきた。

「どういう意味だ?」

「そのままの意味です」

「って言われてもな………………難しいところだな」

「…………妾、に、する?」

「っ!!!!!????? せ、セルシア、いきなり変な事言わないでくれよ。心臓が止まるかと思ったじゃないか」

冗談抜きで、本当に止まってしまうかと思うほど跳ね上がった。

「……ラガス坊ちゃま。正直なところ、私もそうするのかと思っていました」

「そするってなぁ……メリル。一応あいつもセルシアの実家と同じで、公爵家なんだぞ」

「えぇ、勿論忘れていませんよ。しかし、ラガス坊ちゃまはリザード家のご当主様と面識がありましたよね」

「……あるにはあるな」

メリルの言う通り、確かにリゼード公爵様と会ったことはある。
だが、本当に昔の話だ。

「ご当主様から、武器も貰ったはずかと」

「そんな事もあったな」

「少なくとも、リゼード公爵様はラガス坊ちゃまに一定の感謝と信頼は有しているかと思われます」

「………………」

貰った武器の品質が品質だから、なんとも言えない。

本当に……よくあんな超最高品質の対刃剣をまだ学生の頃の俺にくれたもんだよ。

「加えて、夕食中の死んだらぶっ殺すという言葉ですが」

「なんだよ。確かに公爵家の令嬢ではあるけど、今は騎士なんだし別に良いだろ」

「いえ、身分どうこうの話ではありません。あれは、一種のプロポーズだと捉えられてもおかしくないかと」

「…………はぁああ?????」

メリルは本気で言ってるのかもしれない。
彼女には彼女なりの考えがある……そんな事は解っているが、それでも本気で正気を疑う気持ちが零れてしまった。

「メリル、何をどうすればそうなるんだよ」

「死んだらぶっ殺す。つまり、絶対に死ぬなと言ってる様なものです」

「っ、そりゃ確かにそうだけど、それは目の前で死なれたら目覚めが悪いっつーか、それならやっぱり完全に魚を仕留められるようになってからじゃないと、モンスターと戦わせなきゃ良かったって後悔するだろ」

「……やはり、そうでしたか。正直なところ、ラガス坊ちゃまはそういった部分がありますので、イーリス様を心配する気持ちが大きいからこそあぁいった言葉を口にしたのだと思ってはいましたが」

「ちっ、それはそれとしてある意味プロポーズとも受け取れる言葉だって言いたいんだろ」

「えぇ、その通りです」

なんでそうなるんだよ!!!! って声に出してツッコミたいが……クソ!!! 
いや、しかし本当に俺が悪いのか?

「それで、どうする、の?」

「どうするのって、どうもしないよ、セルシア。イーリスは俺にとって腐れ縁な存在ってだけだからな」

「本当なのですか、ラガス坊ちゃま。ラガス坊ちゃまも男性です。そして、まだまだ年頃の男の子です。ハーレムを目指すとしても、私は止めません。私としても、抱っこしてお世話できる子が増えますし」

「おい待てこのやろう。話が飛躍し過ぎだろ」

「そうでしょうか?」

「そうに決まってるだろ。まず、俺にその気はないって言ってるだろ」

「ハーレムにもですか?」

「ハーレムにもだよ」

ハーレムは男の夢なのかもしれないけど、ぶっちゃけ……こう、実際に貴族の令息っていうその夢が叶えられる立場になったけど、あまり惹かれない。

前世の……庶民としての? 感覚が残ってるからか、不義理とか……そういう考えも多少あるけど、普通に大変なんじゃないかって考えが思い浮かぶ。

俺が貴族らしい貴族じゃないからかもしれないけど、普通に奥さんたちの機嫌を気にするし、バランスを取るのが凄い難しいってイメージがある。

「とにかく、俺にとってイーリスはそういう相手じゃないから安心してくれ」

「……ラガス坊ちゃま、私としては構いませんよ」

「私も、イーリスなら、良い、かな」

「あのなぁ…………そもそもだ。事情か運命が重なるのか知らないけど、普通は男爵家の令息が公爵家の令嬢二人を娶るって、後ろからぶっ刺されてもおかしくないからな」

セルシアは表情を変えないけど、ようやっとメリルとシュラが頷いてくれた。
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