万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

文字の大きさ
1,077 / 1,103

自覚させる

しおりを挟む
受付嬢のよいしょを真に受けちゃう冒険者……受付嬢ってある種接客業的な部分もあるだろうし、ハンターが気分よく依頼に取り組めるってのは重要なことだから、間違ったことをしてるとは思えない。

となると……平民出身の野郎ハンターたちが、経験を詰めれば問題は解決する……のか?

「……メリル、どうすれば解決すると思う?」

「ラガス坊ちゃまの言う通り、難しい問題……ある意味、致し方ない問題かと」

「それはそうなんだけどさ」

「…………ベテランのハンターたちが後輩のハンターたちに戦い方、探索、注意すべきモンスターの行動を教えるなどの様に、人生経験が豊富な方にそういった事に関する授業を行ってもらえれば良いのではないでしょうか」

授業か……ベテランハンターが行う授業であれば、若い連中は確かにしっかり聞きそうだな。

「とはいえ、それはそれでまた問題が生まれるように思えますが」

「問題っていうのは、受付嬢側にじゃなく、ハンター側にってことか?」

「えぇ、その通りです。受付嬢さんたちとしては、よいしょする言葉を社交辞令として認識してほしい、という事ですよね」

「簡単に言ってしまうと、そういう事です」

「放置した結果、被害が出てからでは遅いというのは理解しています。ですが、先にそういった裏の話と言いますか。その様な内容を聞いてしまうと、女性不信……人間不信に繋がり、そのハンターたちの今後の行動に対し、支障が出る可能性があるかと」

人間不信になるのは、確かに不味そうだな。

自慢になってしまうけど、俺ほど手広く出来ることが多い冒険者であればソロ活動出来るだろうけど、そうじゃない人が大半で、その人たちはパーティーや臨時パーティーを組んで活動してる。

誰かと共に活動する以上、人間関係に関して不信感を持ってるってなると、かなり支障が出そうだ。

「そ、それは……」

「…………そういった表情をされて、一安心しました。しかし、これに関しては本当に難しい問題かと。流れの中で、自分の行動によって気付くからこそ、そういった口に出された言葉の裏に隠された内容を察したり、真に受けなくなったりします。であれば、人間不信になることもないかと」

「自分で経験して、乗り越えたからこそ、身に染みて理解出来るかってことだな」

「えぇ、そうね。若輩の私が語る内容ではないと思うけれど、これに関してはある程度自信を持って語れるわ」

別に全ての言葉を疑えと伝える訳ではない。
ただ、そういった解釈をしてしまいそうな人は現れそうだ。

「……では、無理にその……恋愛に関する授業? などはしない方が良いのでしょうか」

「そうですね。言葉の裏を察するんだと伝えるのは…………ラガス坊ちゃま、どうでしょうか」

ここで俺に返すのかよ。

「どうと言われてもな~~~………………あっ」

「っ、名案が浮かびましたか?」

「名案と言えるかは解らないし……とりあえず応急処置って感じではあるけど…………あの、受付嬢さん達としては、一番回避したいのは最悪な事態に発展することですよね」

「……えぇ、そうですね。ナンパされる事よりも、そこに発展するのが一番恐ろしいです」

元ハンターの受付嬢なんて、そう多くない。

こういった反応が当たり前だ。

「てなると、授業に関しては行った方が良い。ただ、内容はその最悪の行動……ストーカーや裏路地で襲うといった行為がどれだけクソなのか、男らしくない行為なのか先輩たちが伝えれば、最悪は避けられるんじゃないかな」

「それ、普通に解るもんじゃないっすか?」

「……裏路地とかで襲うに関してはそうかもしれないけど、元から頭の一部がぶっ飛んでる冒険者からすれば、逆に正常な判断なのかもしれない。それで、ストーカーする人に関しては……おそらくっすけど、自分が彼女を危ない男から守るために護衛してるんだとかで、ストーカー行為をしてるって自覚してない場合があるかと」

「一定の敬意を持つ先輩ハンターからそこに関して授業を受ければ、それを行いそうになる前に思い出し、踏みとどまるかもしれませんね」

そこまで伝えてどうにも出来ないなら……もう終わりって話だからな。
しおりを挟む
感想 128

あなたにおすすめの小説

腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。

灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。 彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。 タイトル通りのおっさんコメディーです。

なぜ、私に関係あるのかしら?

シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」 彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。 そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。 「…レオンハルト・トレヴァントだ」 非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。 そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。 「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」 この判断によって、どうなるかなども考えずに… ※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。 ※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、 ※ 画像はAIにて作成しております

余命半年の僕は、君を英雄にするために「裏切り者」の汚名を着る

深渡 ケイ
ファンタジー
魔力を持たない少年アルトは、ある日、残酷な未来を知ってしまう。 最愛の幼馴染であり「勇者」であるレナが、半年後に味方の裏切りによって惨殺される未来を。 未来を変える代償として、半年で全身が石化して死ぬ呪いを受けたアルトは、残された命をかけた孤独な決断を下す。 「僕が最悪の裏切り者となって、彼女を救う礎になろう」 卓越した頭脳で、冷徹な「悪の参謀」を演じるアルト。彼の真意を知らないレナは、彼を軽蔑し、やがて憎悪の刃を向ける。 石化していく体に走る激痛と、愛する人に憎まれる絶望。それでも彼は、仮面の下で血の涙を流しながら、彼女を英雄にするための完璧なシナリオを紡ぎ続ける。 これは、誰よりも彼女の幸せを願った少年が、世界一の嫌われ者として死んでいく、至高の献身の物語。

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました

いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。 子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。 「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」 冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。 しかし、マリエールには秘密があった。 ――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。 未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。 「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。 物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立! 数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。 さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。 一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて―― 「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」 これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、 ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー! ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
 農家の四男に転生したルイ。   そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。  農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。  十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。   家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。   ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる! 見切り発車。不定期更新。 カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

処理中です...