雨のナイフ

Me-ya

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少年は犯されながらも泣き喚き暴れているが、その度に周りの少年に殴られている。

殴られながらも暴れるのを止めない少年の顔がアップになる。

殴られ鼻と口から血を流して犯されながら泣き喚いているその顔は、今より幼いが由貴の知っている顔…今日、駅前で待ち合わせをしていたヤツの顔だった。

「コイツ、初めてだったらしくて最初は痛がって泣き喚いたが、最後には後ろだけでイケるようになっていたらしいぞ」

そう言ってやると、由貴は顔色を蒼くして震え始める。

「この画像、あの学校のパソコンに流してやろうか」

画面の中では、少年が後ろを犯されながら、前を扱かれている。

それまで自分を犯している少年達を罵っていた声が途切れ途切れになり、喘ぎ声に変わった。

「それとも、もう一度コイツを襲わせてやろうか」

「止めて」

震える声で、おれの足元に縋りついてきた由貴。

「止めて、止めて。お願い」

ゾクゾクする。

「お願い、止めて。三城は関係ない。関係ないから…」

「関係ないのなら、何しても関係ないだろう?」

「嫌だ。お願い、許して…何でもする。言う事、聞くから、だから、三城には何もしないで。お願い、お願いします」

涙を流しながら、俺の足元に縋りつく由貴。

由貴が俺を見ている。

だが、アイツのことを思って流す涙が気に入らない。

由貴はおれだけの事を考えて、おれだけを見ていたらいい。

流す涙でさえも、おれだけの物だ。

「お願いする時はどうすればいいか、教えたよな?」

おれの言葉に由貴は一瞬、唇を噛み締めたが、諦めたように目を閉じて立ち上がる。

パソコンの画面では、少年が自分を犯している少年の背中に両手を回し、縋りつくようにしてしがみつき嬌声を上げながら腰を振り、白濁を撒き散らしていた。
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