僕が玩具になった理由

ずれてゆくこわれてゆく－優紀の章－

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「………え………?」

「だから、こいつの相手をしてやってくれよ」

言われた言葉の意味が分からず、僕は眞司と眞司の横に立っている眞司の友人を戸惑いの目で交互に見詰める。

－その日、いつものように眞司に呼び出され、昼休みに校舎裏の人があまり近付かない用具室で眞司を待っていると…そこに眞司が友人と一緒にやって来て、僕に言った。

「こいつ、お前とヤッてみたいって言うからさ、相手してやって」

…眞司は僕に…彼に抱かれろと言っているんだ…。

眞司の言葉の意味が理解できた途端、僕の足は恐怖に震えた。

眞司以外の男に抱かれるなんて…。

(…嫌だ）

「俺とヤッてる事をすればいいだけだから。簡単だろ」

眞司は笑いながら僕の顔を覗き込むが…瞳が笑っていない…。

…僕を試しているのだろうか…。

…だったら僕は……。

僕は震える指で制服のブレザーのボタンを外した…。