25 / 195
ずれてゆくこわれてゆく-優紀の章-
24
しおりを挟む
最近、眞司の友人…和巳がうるさい。
うるさいというか、僕につきまとってくる。
つきまとってくるだけじゃない。
眞司とは付き合うなとか、眞司と付き合っても不幸になるだけだとか…そんな事を言ってくる。
何のつもりだろう。
大体、眞司と僕は付き合っているわけじゃない。
それなのに………。
「眞司と付き合うのは止めとけ」
(余計なお世話)
「眞司は優紀以外にも付き合っている奴がいるぞ」
(…知ってるよ)
「優紀を抱かせて金、貰ってるんだぜ。優紀は眞司に利用されているんだ」
(うるさいな…自分もお金を払って僕を抱いたじゃない)
「どうしてそこまでするんだ。眞司は優紀の事なんか何とも思ってないぞ」
(だから、何)
「…どうして眞司なんだ」
(……それは僕が知りたいよ)
「あの尻尾、付けたのも眞司だろう?」
(…知ってて聞くなよ…だから、僕はコイツが嫌いなんだ)
僕は和巳を無視して、読んでいた本から顔を上げ、和巳を睨む。
ーそう、眞司は僕を友人達に紹介する時には、全裸の僕に首輪と尻尾を付ける。
そして、首輪に付けた紐を眞司は引っ張り、四つん這いになった僕を皆の前に連れて行く。
その時が1番嫌いだ…。
僕の姿を見た人は最初は吃驚するが、少しすると、僕の中に入れられている尻尾を面白がって弄り回す。
僕はそれを四つん這いのまま、尻尾が抜けないようにお尻に力を入れてジッとしていないといけない。
眞司は紐を持ったまま、そんな僕を面白そうに見下ろしているだけ。
足を拡げたまま、皆が嘲笑いながら僕の中に入っているバイブを出し入れしたり、お尻の中に指を入れたり、ペニスを弄ったり…それらを目を閉じ、唇を噛んで耐えるしかなかった。
そんな僕を、和巳は憐れんだ目で見詰めていた。
僕はその時の和巳の視線が…眞司の友人達が僕の躰を嗤いながら弄っていた時よりも…屈辱的だった。
…自分だって、眞司にお金を渡して僕を抱いたくせに…それも、眞司と張り合おうとして…。
(結局、皆、同じ…)
…僕はぼんやりとその時の事を思い出していた…。
うるさいというか、僕につきまとってくる。
つきまとってくるだけじゃない。
眞司とは付き合うなとか、眞司と付き合っても不幸になるだけだとか…そんな事を言ってくる。
何のつもりだろう。
大体、眞司と僕は付き合っているわけじゃない。
それなのに………。
「眞司と付き合うのは止めとけ」
(余計なお世話)
「眞司は優紀以外にも付き合っている奴がいるぞ」
(…知ってるよ)
「優紀を抱かせて金、貰ってるんだぜ。優紀は眞司に利用されているんだ」
(うるさいな…自分もお金を払って僕を抱いたじゃない)
「どうしてそこまでするんだ。眞司は優紀の事なんか何とも思ってないぞ」
(だから、何)
「…どうして眞司なんだ」
(……それは僕が知りたいよ)
「あの尻尾、付けたのも眞司だろう?」
(…知ってて聞くなよ…だから、僕はコイツが嫌いなんだ)
僕は和巳を無視して、読んでいた本から顔を上げ、和巳を睨む。
ーそう、眞司は僕を友人達に紹介する時には、全裸の僕に首輪と尻尾を付ける。
そして、首輪に付けた紐を眞司は引っ張り、四つん這いになった僕を皆の前に連れて行く。
その時が1番嫌いだ…。
僕の姿を見た人は最初は吃驚するが、少しすると、僕の中に入れられている尻尾を面白がって弄り回す。
僕はそれを四つん這いのまま、尻尾が抜けないようにお尻に力を入れてジッとしていないといけない。
眞司は紐を持ったまま、そんな僕を面白そうに見下ろしているだけ。
足を拡げたまま、皆が嘲笑いながら僕の中に入っているバイブを出し入れしたり、お尻の中に指を入れたり、ペニスを弄ったり…それらを目を閉じ、唇を噛んで耐えるしかなかった。
そんな僕を、和巳は憐れんだ目で見詰めていた。
僕はその時の和巳の視線が…眞司の友人達が僕の躰を嗤いながら弄っていた時よりも…屈辱的だった。
…自分だって、眞司にお金を渡して僕を抱いたくせに…それも、眞司と張り合おうとして…。
(結局、皆、同じ…)
…僕はぼんやりとその時の事を思い出していた…。
10
あなたにおすすめの小説
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる