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たどりついた道程-逃避の章-
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(許さない)
俺の中の黒い、どろどろしたモノが再び沸き上がってきた。
―今なら分かる。
理解できる。
これは嫉妬だ。
兄貴に優紀を取られたくないと…あれ程、俺しか見てなかった優紀が、今は兄貴を見詰めていると信じたくない…俺以外を見るなんて許さないと…自分勝手にも思ってしまう…エゴ丸出しの嫉妬。
…俺と離れていても、優紀が心変わりをする事はない。
俺は、心のどこかでその事を疑わず…高をくくっていた。
俺が迎えに行けば、優紀は喜んで俺の元に戻ってくるだろうと。
優紀は今でも俺のモノ。
そう、思っていた。
俺の中の黒い、どろどろしたモノが再び沸き上がってきた。
―今なら分かる。
理解できる。
これは嫉妬だ。
兄貴に優紀を取られたくないと…あれ程、俺しか見てなかった優紀が、今は兄貴を見詰めていると信じたくない…俺以外を見るなんて許さないと…自分勝手にも思ってしまう…エゴ丸出しの嫉妬。
…俺と離れていても、優紀が心変わりをする事はない。
俺は、心のどこかでその事を疑わず…高をくくっていた。
俺が迎えに行けば、優紀は喜んで俺の元に戻ってくるだろうと。
優紀は今でも俺のモノ。
そう、思っていた。
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