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7 女冒険者クノイチ キキョウ
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女冒険者キキョウは、驚いていた。自分の隠行(いんぎょう)の術が見破られたのは初めてだ。
キキョウは誤解していた。あの大男、思った以上にやる。
彼女は実年齢二十五歳。見た目ケーンと同じぐらい。
地球で言えば日系美人。彫りは若干浅いが、きわめてバランス良く整っている。
彼女は、コーガの里と呼ばれる、特殊な環境で生まれ育った。
彼女の先祖は、地球の日本という国に生まれたという。
同じく日本生まれの勇者に仕えるため、この世界に召喚されたらしい。
普通召喚者は、お一人様限定だが、彼女の先祖は、勇者となった主と、同時に亡くなったそうだ。
例外的に二人の魂ワンセットで、召喚者リストに載ったとのこと。
召喚される人材は、圧倒的に地球の日本人が多い。
その理由。
地球人は酸素という、こちらの生き物にとって猛毒の気体で、生体エネルギーを得ている。
したがって、体に優しい魔素を、生体エネルギーとしているこの世界の環境下、光の女神によって改造された、地球人の身体能力は、きわめて高くなる。
地球とこの世界は、次元も近く、召喚しやすいこともある。外見もこの世界の人族に極めて近い。
次に、なぜ日本人なのか。
良く言えば日本人の柔軟さ、悪く言えばいい加減さが主な理由だ。
つまり、ウエルカムエブリゴッドの精神構造。
彼らを召喚するのは、この世界の最高神、光の女神だ。
日本人は光の女神を、「そうなんだ? ま、いいか」とあっさり受け入れちゃう。
その点、キリスト教やイスラム教などの一神教徒は、融通がきかない。
また、日本人はいい加減な割に、テーマを与えたら、忍耐強く努力できるという、民族性を持っている。
光の女神が、打倒魔王、のテーマを与え、チートスキルをサービスし、おだてあげたら、ほいほい頑張っちゃう。
つまり、光の女神にとって、都合のいい人種なのだ。
キキョウの先祖は、戦国時代に活躍した忍者の一人だった。
元来持っていた忍者スキルに加え、光の女神が与えたチートスキル。
代を重ね、混血が進み、若干一族の能力が衰えているのはたしかだ。
しかしながら、フィクションでしかありえない能力を持っているのもたしかだ。
一族の中でも第一人者である彼女は、若くしてトリプルSクラスの冒険者に、上り詰めている。
そんな彼女が、ケーンにひかれたのは、日本人の血と、勇者のパーティメンバーの血が、流れていることに関係するかもしれない。
ちなみに、彼女の先祖が仕えていたのは、五代前の勇者だったことを付け加えておく。
さて、どうしよう?
ストーカーを疑われるのも嫌だし…、ってストーカーそのものか……。
キキョウは、ケーンの進行方向に先回りし、籠を置いた。
籠の中には、採集困難な薬草と、その上にペンペンソウが入っていた。
『黒髪黒目の新米冒険者君、陰で応援してるよ。
ガンバ!』
と、メモを添えて。
キキョウは帰路につきながら考えた。ポーションを手作りするため採集した、薬草置いてきちゃったけど。
よく考えたら、あれは初心者が採集できるものではない。ギルドに持ち込んだら、怪しまれるかも。
まあ、あのお付きの大男がついている。私の隠形の術を見破ったくらいだから、相当以上の実力者だ。
所作にも隙がなかった。赤の森の奥に生えている薬草を採集しても、それほど不自然だと、ギルドも受け取らないだろう。
それにしても、と思う。どうしてあの少年に、自分はこれほど執着するのだろう?
自分の胸に聞いてみる。
死んだ弟のサスケに似てるから? いや、全然似てないでしょ!
顔面偏差値はサスケの圧勝?
黒目黒髪ということしか、共通点はない。
小柄で筋肉質なところは似てるかな?
いやいや、サスケはダブルSまで、すんなり上った実力者だった。
まあ、私やお父さんの、フォローがあったからともいえるが。
ふふ、いかにもやんちゃそうな目は似てるかも。
イグニス、といったかな? あの女冒険者や、受付嬢のおっぱいに向けたきらきら目。
超スケベであることは丸わかり!
ませにませていた、サスケといっしょ!
私にはスケベアイを向けなかったけど……。多分おっかなかったんだよね? 姉弟であること以上に。
昔は私もとんがってたから。
いつだったかな……、私が着替えようとしてるとき、サスケが部屋に入ろうとした。
気配を感じて、障子越しにクナイを十本投げたっけ?
一週間、近寄らなかったな……。なつかしい!
私、あの少年をどうしたいんだろう?
私が守れなかった、サスケの重ねてみてる?
そうかもだけど、なんかびびっときちゃったんだよね。
生まれて初めて、運命みたいなものを感じた……。
キキョウさん、それって多分恋ですよ。そんな声が、どこかから響いたかもしれない。
キキョウは誤解していた。あの大男、思った以上にやる。
彼女は実年齢二十五歳。見た目ケーンと同じぐらい。
地球で言えば日系美人。彫りは若干浅いが、きわめてバランス良く整っている。
彼女は、コーガの里と呼ばれる、特殊な環境で生まれ育った。
彼女の先祖は、地球の日本という国に生まれたという。
同じく日本生まれの勇者に仕えるため、この世界に召喚されたらしい。
普通召喚者は、お一人様限定だが、彼女の先祖は、勇者となった主と、同時に亡くなったそうだ。
例外的に二人の魂ワンセットで、召喚者リストに載ったとのこと。
召喚される人材は、圧倒的に地球の日本人が多い。
その理由。
地球人は酸素という、こちらの生き物にとって猛毒の気体で、生体エネルギーを得ている。
したがって、体に優しい魔素を、生体エネルギーとしているこの世界の環境下、光の女神によって改造された、地球人の身体能力は、きわめて高くなる。
地球とこの世界は、次元も近く、召喚しやすいこともある。外見もこの世界の人族に極めて近い。
次に、なぜ日本人なのか。
良く言えば日本人の柔軟さ、悪く言えばいい加減さが主な理由だ。
つまり、ウエルカムエブリゴッドの精神構造。
彼らを召喚するのは、この世界の最高神、光の女神だ。
日本人は光の女神を、「そうなんだ? ま、いいか」とあっさり受け入れちゃう。
その点、キリスト教やイスラム教などの一神教徒は、融通がきかない。
また、日本人はいい加減な割に、テーマを与えたら、忍耐強く努力できるという、民族性を持っている。
光の女神が、打倒魔王、のテーマを与え、チートスキルをサービスし、おだてあげたら、ほいほい頑張っちゃう。
つまり、光の女神にとって、都合のいい人種なのだ。
キキョウの先祖は、戦国時代に活躍した忍者の一人だった。
元来持っていた忍者スキルに加え、光の女神が与えたチートスキル。
代を重ね、混血が進み、若干一族の能力が衰えているのはたしかだ。
しかしながら、フィクションでしかありえない能力を持っているのもたしかだ。
一族の中でも第一人者である彼女は、若くしてトリプルSクラスの冒険者に、上り詰めている。
そんな彼女が、ケーンにひかれたのは、日本人の血と、勇者のパーティメンバーの血が、流れていることに関係するかもしれない。
ちなみに、彼女の先祖が仕えていたのは、五代前の勇者だったことを付け加えておく。
さて、どうしよう?
ストーカーを疑われるのも嫌だし…、ってストーカーそのものか……。
キキョウは、ケーンの進行方向に先回りし、籠を置いた。
籠の中には、採集困難な薬草と、その上にペンペンソウが入っていた。
『黒髪黒目の新米冒険者君、陰で応援してるよ。
ガンバ!』
と、メモを添えて。
キキョウは帰路につきながら考えた。ポーションを手作りするため採集した、薬草置いてきちゃったけど。
よく考えたら、あれは初心者が採集できるものではない。ギルドに持ち込んだら、怪しまれるかも。
まあ、あのお付きの大男がついている。私の隠形の術を見破ったくらいだから、相当以上の実力者だ。
所作にも隙がなかった。赤の森の奥に生えている薬草を採集しても、それほど不自然だと、ギルドも受け取らないだろう。
それにしても、と思う。どうしてあの少年に、自分はこれほど執着するのだろう?
自分の胸に聞いてみる。
死んだ弟のサスケに似てるから? いや、全然似てないでしょ!
顔面偏差値はサスケの圧勝?
黒目黒髪ということしか、共通点はない。
小柄で筋肉質なところは似てるかな?
いやいや、サスケはダブルSまで、すんなり上った実力者だった。
まあ、私やお父さんの、フォローがあったからともいえるが。
ふふ、いかにもやんちゃそうな目は似てるかも。
イグニス、といったかな? あの女冒険者や、受付嬢のおっぱいに向けたきらきら目。
超スケベであることは丸わかり!
ませにませていた、サスケといっしょ!
私にはスケベアイを向けなかったけど……。多分おっかなかったんだよね? 姉弟であること以上に。
昔は私もとんがってたから。
いつだったかな……、私が着替えようとしてるとき、サスケが部屋に入ろうとした。
気配を感じて、障子越しにクナイを十本投げたっけ?
一週間、近寄らなかったな……。なつかしい!
私、あの少年をどうしたいんだろう?
私が守れなかった、サスケの重ねてみてる?
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キキョウさん、それって多分恋ですよ。そんな声が、どこかから響いたかもしれない。
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