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20 贅沢な悩み
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悪魔の洞窟。基本的にダンジョン以外では、神話に登場する超強力な魔物は出現しない。
例外は魔族が独自の能力で、召喚した場合。
そして、この危険度Sクラスのダンジョンで、出現する魔物のレベルはとりわけ高い。もちろん、その分ドロップや宝箱の中身はゴージャス。
よってハイクラスのパーティが、一攫千金狙いで挑戦するには手頃である。
パーティは、四人から五人で構成される。
Sクラスより難易度が高いダンジョンは、普通の単独パーティでは歯が立たない。
分け前は少なくなるが、複数のパーティが手を組んで挑むことが多い。
つまり、Sクラスダンジョンは、一流と言われるAクラスから、さらに超一流を目指すパーティの、試金石と言える関門である。
ケーンとキキョウは、そのSクラスダンジョンの中層まで進んでいた。
歴代勇者最高峰と名高いケンイチと、対等の実力を持つケーン。被召喚者の流れをくむキキョウは、二人でも規格外の存在だ。スイスイとここまで下りてきたのだが……。
「なんか魔物の数が少ないですね?
先にどこかのパーティが、もぐっているのでしょうか?」
キキョウは単独でも、Sクラスダンジョンなら余裕だ。だから資金稼ぎに手ごろな、Sクラスダンジョンは、かなりの回数もぐっている。
ところが、いつもとはかなり状況が違っている。エンカウント率が低すぎる。
「きっと誰か先にもぐってるね。キキョウ、退屈?」
ケーンが聞く。パーティを組んで日も浅いのに、いきなりダブルや、トリプルSにもぐるのもあれだから、ケーンはこのダンジョンを選んだ。
明らかにキキョウには軽すぎたようだ。
「退屈というわけではないのですが……」
キキョウ的には、ケーンにもらった神装備が本格的に試せて、全然問題ない。
思った以上に狩りがしやすい。装備もそうだが、ケーン様の完璧なアシスト。
ただ、「ニンジャ走り」という、意味不明の走法を一度強制された。
両腕を後ろへ伸ばして走る。腕の反動が使えないので、走りにくいったらありゃしない。バランスも崩しやすい。
「やっぱりね……。マジニンジャでも走りにくいんだ?」
そんなことを、ぼそっとつぶやいていた。
「おっと、ラッキー! 隠し部屋かな?
キキョウ、試してみる?」
ケーンが不意に立ち止まってそう言った。キキョウはケーンの視線をたどり、
「ほんとうですね。ちょっと自信がなくなります」
キキョウの索敵能力でも、「偶然」がなければわからないほど、その隠し部屋の入り口は、巧妙にできている。
ドアと岩肌に切れ目がないのだ。「偶然」というのは、たとえば戦闘で疲れて、その壁にもたれたりしたら?
キキョウは岩肌を両手で押した。ゴゴゴゴゴ。
岩肌が開いて、通常より凶悪な魔物が「いらっしゃ~~い!」とばかりに、待ち受けている。
「ケルベロスです!
任せてください!」
キキョウは嬉々として隠し部屋に飛び込んだ。キキョウにとってはラッキー。並みの冒険者なら、とんでもない悲劇。
光の女神も、なかなか意地が悪い。
ケルベロスは「地獄の番犬」と呼ばれる、恐ろしいモンスターだ。体を絞りに絞ったアフリカゾウほどの大きさで、三つの頭を持つ。
噛みつき攻撃は鋼鉄をも、たやすくかみ砕く。
前足に生えた爪は、攻撃時爪渡り四十センチほど伸びる。
何よりイヌ科モンスターの常として、敏捷性に長けている。
だが、トリプルSにして神装備の、キキョウの敵ではなかった。
突撃して振り下ろす前足をスパッ! 体をかわし跳躍。マサムネ改を斬り下げ、首を一本ちょんぱ。
バランスを崩しながらも、ケルベロスの二本の首は、降り立ったキキョウを目掛け、かぷっ、かぷっ。
「汚らしい! よだれを飛ばさないでください!」
キキョウは後ろへ跳んで、噛みつき攻撃というより、よだれを避けた。
「がんばれ~~~!」
「キキョウ様、ファイト!」
ケーンとブラックは、体育座りで声援を飛ばす。ケルベロス程度なら、手を貸す必要全くない。
「サンキューです!
逝きなさい!」
ヒュン、ヒュン。キキョウは飛び込んでマサムネ改を二閃。残る首を飛ばされたケルベロスは、ばたりと倒れた。
キキョウは軽く血振りをし、マサムネ改を納刀。
拍手する二人の観客に一礼。
ケルベロスはAクラスなら、ダンジョンボスでもおかしくない魔物だ。
三つの首を、きれいに刎ねられたケルベロスは、あっという間に風化し、消えていった。
ダンジョンで死体が残ってしまっては、衛生的にまずい。素材としては使えなくなるが、代わりに相当分以上の硬貨をドロップする。
フィールドで魔獣を狩っても、硬貨のドロップはない。
光の女神も、なかなか工夫している。
「ラッキー! ケルベロスの短剣ですな」
貧乏性のブラックは、レアに属するドロップに喜ぶ。
キキョウもケーンに出会う前なら、喜んだだろう。
ケーンの嫁になった今は、なんの感動もない。
ケーンが手をかざすだけで、もっとえぐいアイテムが出現するのだから。
えぐいといえば、このダンジョンにもぐる前、ケーン様からもらったアイテムボックス。
あの聖神女ミレーユ様の、最高傑作だそうだ。ボックスと呼ぶものの形を持たない。
大きさ容量無制限、ボックス内時間停止、種類を自動的に分けるソート機能。
意志だけで出し入れ自由。
防具なら自動的に着脱可能。
夜の王宮の食糧庫や倉庫とも互換性あり。
チートアイテムにも程がある。ブラックさんの「ブラックバッグ」を二級品と言うはずだ。
キキョウはケーンと出会うまで、コテツという名刀を主武器にしていた。脇差より少し長い刃渡りだったので、腰に差していた。
冒険時にはナップサック型の、魔法のバッグを背負っていたが、刃渡りの長いマサムネ改は、腰に差したら彼女の動きに邪魔だ。動きやすさを求め、マサムネ改を背負ったらバッグが無理。
そこで魔法のポーチを腰に吊っていた。今日もらったアイテムボックスは、使い便利において格が違い過ぎる。
ライラックに帰ったら、家ごとボックスに入れちゃおうかな?
まあ、ケーン様のテントの方が快適か。あれも超えぐいアイテムだ。
一応家は対外的に役立つはずだ。残しておくか。
キキョウが頑張って、王都の一等地に購入した家も、彼女的にすっかり色あせた。
その感動のなさは、最近のキキョウの、密かな悩みだった。
贅沢な悩みだとはわかっているが。
例外は魔族が独自の能力で、召喚した場合。
そして、この危険度Sクラスのダンジョンで、出現する魔物のレベルはとりわけ高い。もちろん、その分ドロップや宝箱の中身はゴージャス。
よってハイクラスのパーティが、一攫千金狙いで挑戦するには手頃である。
パーティは、四人から五人で構成される。
Sクラスより難易度が高いダンジョンは、普通の単独パーティでは歯が立たない。
分け前は少なくなるが、複数のパーティが手を組んで挑むことが多い。
つまり、Sクラスダンジョンは、一流と言われるAクラスから、さらに超一流を目指すパーティの、試金石と言える関門である。
ケーンとキキョウは、そのSクラスダンジョンの中層まで進んでいた。
歴代勇者最高峰と名高いケンイチと、対等の実力を持つケーン。被召喚者の流れをくむキキョウは、二人でも規格外の存在だ。スイスイとここまで下りてきたのだが……。
「なんか魔物の数が少ないですね?
先にどこかのパーティが、もぐっているのでしょうか?」
キキョウは単独でも、Sクラスダンジョンなら余裕だ。だから資金稼ぎに手ごろな、Sクラスダンジョンは、かなりの回数もぐっている。
ところが、いつもとはかなり状況が違っている。エンカウント率が低すぎる。
「きっと誰か先にもぐってるね。キキョウ、退屈?」
ケーンが聞く。パーティを組んで日も浅いのに、いきなりダブルや、トリプルSにもぐるのもあれだから、ケーンはこのダンジョンを選んだ。
明らかにキキョウには軽すぎたようだ。
「退屈というわけではないのですが……」
キキョウ的には、ケーンにもらった神装備が本格的に試せて、全然問題ない。
思った以上に狩りがしやすい。装備もそうだが、ケーン様の完璧なアシスト。
ただ、「ニンジャ走り」という、意味不明の走法を一度強制された。
両腕を後ろへ伸ばして走る。腕の反動が使えないので、走りにくいったらありゃしない。バランスも崩しやすい。
「やっぱりね……。マジニンジャでも走りにくいんだ?」
そんなことを、ぼそっとつぶやいていた。
「おっと、ラッキー! 隠し部屋かな?
キキョウ、試してみる?」
ケーンが不意に立ち止まってそう言った。キキョウはケーンの視線をたどり、
「ほんとうですね。ちょっと自信がなくなります」
キキョウの索敵能力でも、「偶然」がなければわからないほど、その隠し部屋の入り口は、巧妙にできている。
ドアと岩肌に切れ目がないのだ。「偶然」というのは、たとえば戦闘で疲れて、その壁にもたれたりしたら?
キキョウは岩肌を両手で押した。ゴゴゴゴゴ。
岩肌が開いて、通常より凶悪な魔物が「いらっしゃ~~い!」とばかりに、待ち受けている。
「ケルベロスです!
任せてください!」
キキョウは嬉々として隠し部屋に飛び込んだ。キキョウにとってはラッキー。並みの冒険者なら、とんでもない悲劇。
光の女神も、なかなか意地が悪い。
ケルベロスは「地獄の番犬」と呼ばれる、恐ろしいモンスターだ。体を絞りに絞ったアフリカゾウほどの大きさで、三つの頭を持つ。
噛みつき攻撃は鋼鉄をも、たやすくかみ砕く。
前足に生えた爪は、攻撃時爪渡り四十センチほど伸びる。
何よりイヌ科モンスターの常として、敏捷性に長けている。
だが、トリプルSにして神装備の、キキョウの敵ではなかった。
突撃して振り下ろす前足をスパッ! 体をかわし跳躍。マサムネ改を斬り下げ、首を一本ちょんぱ。
バランスを崩しながらも、ケルベロスの二本の首は、降り立ったキキョウを目掛け、かぷっ、かぷっ。
「汚らしい! よだれを飛ばさないでください!」
キキョウは後ろへ跳んで、噛みつき攻撃というより、よだれを避けた。
「がんばれ~~~!」
「キキョウ様、ファイト!」
ケーンとブラックは、体育座りで声援を飛ばす。ケルベロス程度なら、手を貸す必要全くない。
「サンキューです!
逝きなさい!」
ヒュン、ヒュン。キキョウは飛び込んでマサムネ改を二閃。残る首を飛ばされたケルベロスは、ばたりと倒れた。
キキョウは軽く血振りをし、マサムネ改を納刀。
拍手する二人の観客に一礼。
ケルベロスはAクラスなら、ダンジョンボスでもおかしくない魔物だ。
三つの首を、きれいに刎ねられたケルベロスは、あっという間に風化し、消えていった。
ダンジョンで死体が残ってしまっては、衛生的にまずい。素材としては使えなくなるが、代わりに相当分以上の硬貨をドロップする。
フィールドで魔獣を狩っても、硬貨のドロップはない。
光の女神も、なかなか工夫している。
「ラッキー! ケルベロスの短剣ですな」
貧乏性のブラックは、レアに属するドロップに喜ぶ。
キキョウもケーンに出会う前なら、喜んだだろう。
ケーンの嫁になった今は、なんの感動もない。
ケーンが手をかざすだけで、もっとえぐいアイテムが出現するのだから。
えぐいといえば、このダンジョンにもぐる前、ケーン様からもらったアイテムボックス。
あの聖神女ミレーユ様の、最高傑作だそうだ。ボックスと呼ぶものの形を持たない。
大きさ容量無制限、ボックス内時間停止、種類を自動的に分けるソート機能。
意志だけで出し入れ自由。
防具なら自動的に着脱可能。
夜の王宮の食糧庫や倉庫とも互換性あり。
チートアイテムにも程がある。ブラックさんの「ブラックバッグ」を二級品と言うはずだ。
キキョウはケーンと出会うまで、コテツという名刀を主武器にしていた。脇差より少し長い刃渡りだったので、腰に差していた。
冒険時にはナップサック型の、魔法のバッグを背負っていたが、刃渡りの長いマサムネ改は、腰に差したら彼女の動きに邪魔だ。動きやすさを求め、マサムネ改を背負ったらバッグが無理。
そこで魔法のポーチを腰に吊っていた。今日もらったアイテムボックスは、使い便利において格が違い過ぎる。
ライラックに帰ったら、家ごとボックスに入れちゃおうかな?
まあ、ケーン様のテントの方が快適か。あれも超えぐいアイテムだ。
一応家は対外的に役立つはずだ。残しておくか。
キキョウが頑張って、王都の一等地に購入した家も、彼女的にすっかり色あせた。
その感動のなさは、最近のキキョウの、密かな悩みだった。
贅沢な悩みだとはわかっているが。
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