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26 二股坊や、振られた?
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翌朝、ライラックギルド。ざわ、ざわ、ざわ、と擬音語が聞こえる。
「あの坊や、キキョウとブラックに逃げられた?」
「美少女とムキムキマンの二股だぜ。
そりゃ逃げられるさ」
「あの連れてる女、誰だ?」
「知らねえ。見ない顔だ。
キキョウとブラックに逃げられて、さっそく乗り換えた?
坊や、なかなかいい根性してるぜ」
「なんであいつがもてるんだ?
あの女もけっこういけてるぜ」
「だよな……」
ざわ、ざわ、ざわ、を正確に表せば、そんなうわさ話だった。
「どのクエストにする?」
ユリがケーンに聞く。
「どれでも」
ケーンはふてくされて応える。
「ウチ、全然お金なんて持ってないで。
大ピンチやったから、無理を承知で、あの洞窟に挑んだんや。
自分、どれぐらい持ってる?」
「そんなの知らねぇ」
「バッグ、見せてみ」
「勝手にどうぞ」
ユリはケーンが背負ったバッグをのぞいてみる。ちなみに、当然ながら例の呪いは解除している。
心ならずも、現在は運命共同体だから。
「中身、ごちゃごちゃやんか……。
ふ~ん。
しばらくは遊んで暮らせるな。
あのお馬さん、結構マメなんや。
せやけど、あの洞窟で、うちの装備わやになってもうたし、あんたを殺してしもうたら、ウチなんて瞬殺やろな。
旅人的な服は、なんぼなんでもしょぼすぎるし」
下界へ降りたときのケーンの装備は、なぜだか旅人的な服に青銅の剣だった。
かの超有名なドラゴンなんとかで言ったら、初期装備に近い。
ケーンの今の実力は、確かめてないが、ランクはCだそうだから、無理はできない。
「バッグの中身でめぼしいもんいうたら……。
まあ、Cクラスのクエストやったら安全圏か。
あんまり金にならんけどしゃ~ない」
ユリはぶつぶつ独り言を言いながら、クエストを物色する。
「ねえ、坊や。キキョウとブラックはどうしたの?
捨てられちゃった?」
例の巨乳女冒険者が絡んできた。
「なわけないだろ。こいつのせいで別行動だ」
ケーンは、あごでユリを示す。
「あんた、見かけない顔だね?」
「ウチか?
パスタを本拠地にしとるんや。
あんた、強そうやな。
ウチらと組めへん?」
ユリは女冒険者の、おっぱいをちらっと見て言う。
彼女の好みは中パイまでだ。だが、この女は明らかに高ランクだ。
組んでも損はないとユリは判断した。
「お断り~。私は引く手あまたなの。
さてさて、本日のサーバント希望は誰かな?
うんとかわいがってあげちゃうよ!」
この女冒険者イグニスは、ソロの冒険者だ。普通Bクラス以上の男パーティに混ざって、クエストをこなしている。
取り分は多く請求するが、大活躍した者に、体でご褒美という大特典を与えている。
彼女が二十代半ばでAクラスなのは、半分その特典のおかげだと言っても間違いではない。
彼女の言葉通り、実力あり、お色気・技巧超ありの彼女は、男冒険者にとってあこがれだった。
今日イグニスはフリーのようだから、高ランク冒険者たちは色めき立った。
おかげでケーンとユリは、すっかり忘れられた感じ。
このいじけ坊やとパーティか。どうなることやら?
ユリは、自分の責任であることを自覚しながらも、ため息をつくしかなかった。
「あの坊や、キキョウとブラックに逃げられた?」
「美少女とムキムキマンの二股だぜ。
そりゃ逃げられるさ」
「あの連れてる女、誰だ?」
「知らねえ。見ない顔だ。
キキョウとブラックに逃げられて、さっそく乗り換えた?
坊や、なかなかいい根性してるぜ」
「なんであいつがもてるんだ?
あの女もけっこういけてるぜ」
「だよな……」
ざわ、ざわ、ざわ、を正確に表せば、そんなうわさ話だった。
「どのクエストにする?」
ユリがケーンに聞く。
「どれでも」
ケーンはふてくされて応える。
「ウチ、全然お金なんて持ってないで。
大ピンチやったから、無理を承知で、あの洞窟に挑んだんや。
自分、どれぐらい持ってる?」
「そんなの知らねぇ」
「バッグ、見せてみ」
「勝手にどうぞ」
ユリはケーンが背負ったバッグをのぞいてみる。ちなみに、当然ながら例の呪いは解除している。
心ならずも、現在は運命共同体だから。
「中身、ごちゃごちゃやんか……。
ふ~ん。
しばらくは遊んで暮らせるな。
あのお馬さん、結構マメなんや。
せやけど、あの洞窟で、うちの装備わやになってもうたし、あんたを殺してしもうたら、ウチなんて瞬殺やろな。
旅人的な服は、なんぼなんでもしょぼすぎるし」
下界へ降りたときのケーンの装備は、なぜだか旅人的な服に青銅の剣だった。
かの超有名なドラゴンなんとかで言ったら、初期装備に近い。
ケーンの今の実力は、確かめてないが、ランクはCだそうだから、無理はできない。
「バッグの中身でめぼしいもんいうたら……。
まあ、Cクラスのクエストやったら安全圏か。
あんまり金にならんけどしゃ~ない」
ユリはぶつぶつ独り言を言いながら、クエストを物色する。
「ねえ、坊や。キキョウとブラックはどうしたの?
捨てられちゃった?」
例の巨乳女冒険者が絡んできた。
「なわけないだろ。こいつのせいで別行動だ」
ケーンは、あごでユリを示す。
「あんた、見かけない顔だね?」
「ウチか?
パスタを本拠地にしとるんや。
あんた、強そうやな。
ウチらと組めへん?」
ユリは女冒険者の、おっぱいをちらっと見て言う。
彼女の好みは中パイまでだ。だが、この女は明らかに高ランクだ。
組んでも損はないとユリは判断した。
「お断り~。私は引く手あまたなの。
さてさて、本日のサーバント希望は誰かな?
うんとかわいがってあげちゃうよ!」
この女冒険者イグニスは、ソロの冒険者だ。普通Bクラス以上の男パーティに混ざって、クエストをこなしている。
取り分は多く請求するが、大活躍した者に、体でご褒美という大特典を与えている。
彼女が二十代半ばでAクラスなのは、半分その特典のおかげだと言っても間違いではない。
彼女の言葉通り、実力あり、お色気・技巧超ありの彼女は、男冒険者にとってあこがれだった。
今日イグニスはフリーのようだから、高ランク冒険者たちは色めき立った。
おかげでケーンとユリは、すっかり忘れられた感じ。
このいじけ坊やとパーティか。どうなることやら?
ユリは、自分の責任であることを自覚しながらも、ため息をつくしかなかった。
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