改訂 勇者二世嫁探しの旅

nekomata-nyan

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42 いや~ん! どうしよう?

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 テレサが荷物を持って部屋に帰ると、部屋の中に小さなテントが張られていた。

借りた宿の部屋の中に、どうしてテントを? 
意味不明なんだけど……。

テントの中からは、コトリとも音がしなかった。

どこかへ出かけたのだろうか? 部屋の鍵も掛けず不用心な、って…、荷物なんてなんにもないし……。

「お帰り。テントに入んなよ」
 テントの中からユリが顔をのぞかせた。

「こんな小さなテントに、二人も入れるんですか?」

「ええから入りぃな」
 ユリは下着姿でテントから出て、テレサを中に押し込んだテレサは押されながら思う。
なんなんだ、ユリさんのあの下着!
 大切なポイント、隠す気ないの?

 そして……、
「え~~~!」
 小さなテントの中の広い部屋に、テレサは驚愕の叫びを上げた。


 テレサは脱衣所で、ユリの手によって裸に剥かれ、浴室へ放り込まれた。ユリも下着を脱いで、浴室に入ってきた。

「どうやった?」
 ユリが聞く。

「ユリさんがおっしゃった通り、潜入に成功したとだけ報告しました。
それより、どうなってるんですか? 
このテント(とあなたの下着)」

「深う考えたらあかん。
ウチもようわからんけど、空間拡張魔法らしい。
夜の王宮製グッズは、こんなもんやと思い」

「はあ……」
 夜の王宮では、あんな下着がスタンダードなの?
 だから夜の空に浮かんでる?
性的に潔癖なテレサは、どちらかといえばそちらの方が気になる。

「あんたがその気になるまで、宿備え付けのベッドで寝たらええ。
このテントは、ガチガチに結界が張られとる。
ウチらのあえぎ声は聞こえんから」
「はあ……」
聞こえなければ安心?
テント内で起こっていることを想像したら、多分安心できない。下着はあんなだし……。

「風呂と飯はテントの中に来たらええし。
飯は夜の王宮シェフ特製や。
ごっつううまいで」

「はあ……」
 まさか、夜の王宮のシェフ、下着姿で料理してるわけじゃないでしょうね? 噂レベルだが、王宮内は女性ばかりだという。
 ケーンさんは、下着姿の女性に囲まれてる?

 テレサの思考は、ユリの衝撃的な悩殺スタイルに、すっかり汚染されていた。

「ケーンのエッチも、ごっつううまいで。
正直、三交代でも持て余すほどの性豪や。
あんたが入ってくれたら助かるわ」

「はあ……」
 テレサは「はあ」としか言えなかった。悩ましい下着女性に囲まれてたら、そうなるよね? テレサの思考は、ユリの衝撃下着でいっぱいいっぱいだった。ほとんどおっぱいおっぱいだったし……。

とりあえず一つの確信は持てた。ケーンは間違いなく夜の女王とケンイチの息子だ。

それにしても、ユリさん、いつまで私の体を洗うのだろう? 

いや~ん……。そんなところまで……。

そんなところとは、彼女が物心ついて以来、初めて他人に触られるところだ。「手付」を堪能し、大満足のユリだった。


 テレサは頬をほてらせ、浴槽につかっていた。ユリは先に上がっている。
『あんたが出るまで、本格的にせえへんから安心し』という言葉を残して。
 ケーンさんは、ベッドでいたような気がする。本格的に、ではなくても、きっと今頃何かが起こっている。

 ユリさんとケーンさん、お風呂一緒に入っているのだろうか?

 入っているんでしょうね……。

 ユリさん、私にしたようなやり方で、ケーンさんを洗ってる?

 洗ってるんでしょうね……。

 ケーンさんもユリさんを……。

 いや~~~ん、どうしよう。

 超気持ちよかった……。

 清純乙女のお風呂体験は、強烈だった。

 テレサは火照った体で、浴室から出た。
 脱衣籠に、ユリに脱がされたテレサの服はなかった。
 代わりに、幾何学模様が施された、服が入っていた。広げてみたら、今までに見たことがないデザインだった。マントやローブに近いが、袖がついている。着方がわからない。
 その服? の下には、パンツが用意されていた。テレサはどきどきして、パンツを広げてみる。
 ほっと一安心。面積は小さいが、透けていない。多分木綿でできているのだろう。青の横線がデザインされている。
 とりあえず、最低限の防御を…。
 
 テレサはパンツをはく。うん、はき心地はいいし、圧迫感がない。ユリさんのような下着、ちょっとはいてみたいような……。

 はっ、無理、無理、無理! 私、薄い方だから……、
「テレサ、浴衣の着方、わかるか?」
 ユリが脱衣室に入ってきた。マッパで……。
「わかりません!
これ、前が全開になりません?」
「帯で押さえるんや」
 そう言って、ユリは浴衣をテレサに着せる。帯を二重に巻いて、前で結んでやる。

「浴衣って、独特の緊張感があるで。
着崩れしたら……。
まあ、メシにしょうか?」
 ユリはニンマリ笑って脱衣室から出た。
 
 テレサは、「独特の緊張感」の中、夕食をとった。

 慣れない浴衣。食前酒の影響か、一瞬緊張がゆるんだテレサ。胸元がやばいことに……。

ケーンとユリは、王宮シェフの御馳走以上の御馳走を楽しんだ。
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