53 / 170
53 逃がさへんで!
しおりを挟む
ケーン達一行は、とある町の宿に泊まっていた。
リゾット王国王都ライラックまで、馬車で一日足らず。
彼の現在のパーティメンバーは、ユリとレミ、テレサの四人。
お目付け役兼パーティの足として、ブラック、ホワイトのペガサス夫婦が付いている。
「ケーンさん、ごめんなさいね。
足を引っ張ってばかりで」
レミはケーンの裸の胸に、指を遊ばせながら言う。彼女は戦闘能力をつけるため、強い魔物が少ない街道の旅に同行している。
「ドンマ~イ!
ゴブリンやスライムと、戦ったことなんてないから、なんか新鮮。
今日のスライム、ペットに飼えないかな?
服を溶かすなんていうおいしい能力持ってたし」
ケーンはそう言って、レミの柔らかおっぱいにむしゃぶりつく。
バイオレットとガーネットは、スライムやゴブリンなどという緩い敵と、ケーンを戦わせなかった。
ケーンが幼い時から、ちょい上の敵。たまに無理気味の敵。機嫌が悪いときは、絶対無理の敵。
まさしく鬼畜の修行を強制し続けた。
「あん……。嫁にする気のない女に、手を出しちゃだめですよ」
レミは愛しそうにケーンの頭をなでる。
「わかってる。
だけど、ラッキースケベは別問題。
今日助けた熟女、なかなかのおっぱい……」
「ケーン、あんたな、あの女、かわいそうやと思わん?
パンツまで溶けとったで」
隣のベッドから、ユリが物申す。彼女は現在聖神女もどき少女、テレサをかわいがっている。
「ちょっとひいちゃいました。
まだ手を出すな。
もうちょっと溶けるまで。
あれはラッキースケベと言えませんよ」
テレサは昼間のエピソードを思い出す。
馬車に乗っていたとき、不意にケーンが、街道脇の林に駆け出した。
なんだろうと思って後を追ったら、お色気熟女がスライムに襲われていた。
多分熟女は用を足すため、林の中に入ったのだろう。スライムは器用に彼女の口に張り付き、声を押さえ、ゆっくりと服を溶かしていた。
熟女は完全に民間人だ。彼女の服は防御力が超低く、三分の一ほど溶けていた。
テレサが女を助けようとしたら、さっきのセリフ。
結局女のおっぱいと下半身が露出するまで、ケーンは助けようとしなかった。
あのスライムは、服を溶かして食べる以外害はないのだが。
「見せていただいたお礼はしたじゃん。
俺が作ったメイド服、店で買おうと思ったら、銀貨一枚はするぞ」
ケーンは趣味で、嫁に着せるコスプレ衣装を作っている。
レミ用にあつらえたメイド衣装を、その熟女に与えた。もちろん、冥途逝かずのメイド服ではないやつ。
ケーンは夜のメイド服と名付けている。もちろん、気が向いたら真昼間でも問題なく襲っているが。
ケーンはあらゆる方面で、無駄な高い能力も持っている。今は単なる趣味人となっている、父親の影響だ。
「複雑な顔してましたね。
確かにあれは買えば高いでしょうが」
レミが苦笑を浮かべて言う。
「まあ、普通外では着られんな。
あのスカートの短さ」
ユリも苦笑して言う。
「かわいそうなので、私のおニューパンツあげましたけど」
テレサはケーンから支給されたパンツを、その熟女に与えた。
こちらの世界ではありえない、高品質であることは認める。しかしながら、デザイン的にもありえない逸品だ。
面積、スケ具合において。
「前を引っ張ったらお尻が見えるし、後ろを引っ張ったら前が見える。
あの歳やし、あれはキツイで」
「溶かされた服よりましでしょうけど」
「外で飲んでくる!」
ユリとテレサの追及に、ケーンはいたたまれなくなった。
「逃がさへんで!」
「私の分、まだです!」
ユリとテレサは、ケーンに襲いかかった。もちろん、堂々と受けて立つケーンだった。
リゾット王国王都ライラックまで、馬車で一日足らず。
彼の現在のパーティメンバーは、ユリとレミ、テレサの四人。
お目付け役兼パーティの足として、ブラック、ホワイトのペガサス夫婦が付いている。
「ケーンさん、ごめんなさいね。
足を引っ張ってばかりで」
レミはケーンの裸の胸に、指を遊ばせながら言う。彼女は戦闘能力をつけるため、強い魔物が少ない街道の旅に同行している。
「ドンマ~イ!
ゴブリンやスライムと、戦ったことなんてないから、なんか新鮮。
今日のスライム、ペットに飼えないかな?
服を溶かすなんていうおいしい能力持ってたし」
ケーンはそう言って、レミの柔らかおっぱいにむしゃぶりつく。
バイオレットとガーネットは、スライムやゴブリンなどという緩い敵と、ケーンを戦わせなかった。
ケーンが幼い時から、ちょい上の敵。たまに無理気味の敵。機嫌が悪いときは、絶対無理の敵。
まさしく鬼畜の修行を強制し続けた。
「あん……。嫁にする気のない女に、手を出しちゃだめですよ」
レミは愛しそうにケーンの頭をなでる。
「わかってる。
だけど、ラッキースケベは別問題。
今日助けた熟女、なかなかのおっぱい……」
「ケーン、あんたな、あの女、かわいそうやと思わん?
パンツまで溶けとったで」
隣のベッドから、ユリが物申す。彼女は現在聖神女もどき少女、テレサをかわいがっている。
「ちょっとひいちゃいました。
まだ手を出すな。
もうちょっと溶けるまで。
あれはラッキースケベと言えませんよ」
テレサは昼間のエピソードを思い出す。
馬車に乗っていたとき、不意にケーンが、街道脇の林に駆け出した。
なんだろうと思って後を追ったら、お色気熟女がスライムに襲われていた。
多分熟女は用を足すため、林の中に入ったのだろう。スライムは器用に彼女の口に張り付き、声を押さえ、ゆっくりと服を溶かしていた。
熟女は完全に民間人だ。彼女の服は防御力が超低く、三分の一ほど溶けていた。
テレサが女を助けようとしたら、さっきのセリフ。
結局女のおっぱいと下半身が露出するまで、ケーンは助けようとしなかった。
あのスライムは、服を溶かして食べる以外害はないのだが。
「見せていただいたお礼はしたじゃん。
俺が作ったメイド服、店で買おうと思ったら、銀貨一枚はするぞ」
ケーンは趣味で、嫁に着せるコスプレ衣装を作っている。
レミ用にあつらえたメイド衣装を、その熟女に与えた。もちろん、冥途逝かずのメイド服ではないやつ。
ケーンは夜のメイド服と名付けている。もちろん、気が向いたら真昼間でも問題なく襲っているが。
ケーンはあらゆる方面で、無駄な高い能力も持っている。今は単なる趣味人となっている、父親の影響だ。
「複雑な顔してましたね。
確かにあれは買えば高いでしょうが」
レミが苦笑を浮かべて言う。
「まあ、普通外では着られんな。
あのスカートの短さ」
ユリも苦笑して言う。
「かわいそうなので、私のおニューパンツあげましたけど」
テレサはケーンから支給されたパンツを、その熟女に与えた。
こちらの世界ではありえない、高品質であることは認める。しかしながら、デザイン的にもありえない逸品だ。
面積、スケ具合において。
「前を引っ張ったらお尻が見えるし、後ろを引っ張ったら前が見える。
あの歳やし、あれはキツイで」
「溶かされた服よりましでしょうけど」
「外で飲んでくる!」
ユリとテレサの追及に、ケーンはいたたまれなくなった。
「逃がさへんで!」
「私の分、まだです!」
ユリとテレサは、ケーンに襲いかかった。もちろん、堂々と受けて立つケーンだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
第2の人生は、『男』が希少種の世界で
赤金武蔵
ファンタジー
日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。
あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。
ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。
しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる