改訂 勇者二世嫁探しの旅

nekomata-nyan

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60 今からファミリーだ

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※この作品、「なろう」では完結しているのですが、手を加えています。
その「手入れ」が終わっているのは、一章までですから、少し投稿本数は少なくなるかもしれません。
なるべく毎日投稿するつもりですから、よろしくお願いします。


◇ ◇ ◇


 ケーンに与えられた寝室。ジャンヌと総子は、部屋の中を見渡す。
 ジャンヌの印象としては、王宮にしては意外に狭い。だけど、かわいいお人形さんがいっぱい!

総子の印象は、オタ部屋? アキバに並んでいそうな…、いや、それを等身大に拡大したフィギャーがいっぱい!
 あれ、地球で買ったら、とんでもないお値段だよ。フィギャーと形容したが、質感がやけにリアル。顔は二次元アニメキャラを、三次元に移したような……。そんな感じ。

 ちょっと早まったかも……。

「ケーンさん!
このお人形さん、ください!」
 幼女から美少女に姿を変えたジャンヌは、あどけなくねだる。
「わかってくれる!
どうぞどうぞ!
いくらでも持ってって!」
 ケーンは、じ~んと感動。
「このうさ耳着ぐるみきた女の子!
こんな感じの子、この世界にいるんですか?」
 ジャンヌは、白ウサ着ぐるみの等身大フィギャーに抱き付く。

「いや~、残念だけど、ウサギ獣人は聞いたことないな。
父ちゃんの母国には、こんな感じのコスプレーヤー、多分いると思う。
本物の獣人はいないけど」

「こすぷれーやー?」
「色々な衣装を着て、『なりきり』を楽しむ高尚な趣味人だ。
ほら、衣装次第で、気分は変わるだろ?
うさ耳着ぐるみならあるよ。
そのお堅い神官服は窮屈だろ?」

「是非ください!」

 ケーンは、にっこにこでウォークインクローゼットの扉を開いた。
 ずらり! コスプレ衣装の数々。

 総子は思う。やっぱり早まったかも……。


 ジャンヌは白ウサ着ぐるみ。総子は巫女衣装。ただし正当なやつ。

 ジャンヌは、ご機嫌でぴょんぴょん跳ねる。

総子は、姿見で映す。
意外にいいかも……。巫女衣装、一度着たかったんだよね!

 ケーンは、二人の姿をうっとり見ながら、満足げにうなずいた。

 特に、うさ耳着ぐるみは、誰も着てくれなかった。

 巫女衣装は嫁たちに結構好評だけど。エロバージョンも……。

「ケーンさん、この着ぐるみ、見かけは暑苦しそうですけど、快適です!」
 ぴょんぴょん跳ねまわっていたジャンヌは、少し息切れしたようだ。
 深窓の聖神女は、相当運動不足と見える。
「体温調節機能、付与してるからね。
サラマンダーのブレスや、イエティのコールドブレス程度なら、まともにくらっても平気だよ」

「どこで売ってたんですか?」

「全部非売品。俺が作った」

「ケーンさんが!」
 二人はびっくりして叫んだ。

「フィギャーも全部俺の手作り!
父ちゃんの作ったオートマタには、全然かなわないけど、ちょっとしたものだろ?」
 えへん、とばかりに、胸を張るケーンだった。

 ジャンヌは猛烈に感動した!
 総子は…オタク趣味も、ここまで極めたら大したものだ。
ちょっと引くけど。

「そろそろエスコート、してもらえます?
大人の階段へ」
 あどけない美少女から、急に真顔になったジャンヌが言う。
「いいよ。
おいで」
 ケーンは両腕を広げた。白うさ耳のジャンヌは、ケーンの腕の中にすっぽりと収まる。
 このモフモフ感、いい!
 素材の一角ウサギは狂暴だけど、この白ウサジャンヌは、男にとってさらに凶悪。
 イケナイ欲情をそそりまくる、という意味で。
ジャンヌは、あっけらかんとすっぽんぽんになり、着ぐるみを着た。
 
 ジー……。ケーンは、背中のファスナーを下ろす。ファスナーを上げた時もよかったけど、開ける時は……。
 もちろん、超いいに決まってる!

 着ぐるみは、すとんと落ちた。

ジャンヌの真っ白な裸体は、少し光っている。ミレーユもそうだ。聖神女特有の霊光。

聖神女を平気で抱けるの、俺や父ちゃんぐらいじゃない?
普通の男なら、畏れ多くて多分立たない。

「あの~、私、どこで待てばいいですか?」
 総子はいちゃラブシーンに戸惑いながら言う。
「ごめん。
ジャンヌ、ちょっと待ってて」
 そう言って、ケーンは立ち尽くす総子に歩み寄る。

「嫁たちはみんなファミリーだ。
今から総子もな」
 総子をぎゅっと抱きしめるケーンだった。
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