99 / 170
99 魔王の娘vs電脳
しおりを挟む
※矛盾する表現があったので、17日13時10分に訂正
女王はサーシャの手を握った。次の瞬間、女王とサーシャは、宇宙船の司令室に帰っていた。
「今から人工知能を起動する。
指揮権を私に変更して。
同性の勇者パーティを、魅了できるほどのあなただから、簡単に洗脳できると思う。
こいつら、超賢いけど単純そのものだから。
会話だけでこいつらとコンタクトはとれる。
こいつら、この世界の言語なんてあっという間に習得しちゃってる」
「了解! 任せなさい!」
お子ちゃまサーシャは、なんだか嬉しくなってきた。私がこの世界を救ってやる。
「私は真名を隠してない。マリアンヌ・リッチモンドよ」
「度胸あるというか……。了解!」
サーシャは苦笑を浮かべた。女王が真名を堂々と明かしたこと。
自信があるのか、私をなめているのか。
まあ、試してみる気にはなれない。おっかないから。
魔法がものをいうこの世界。対象の真名を知ったら、呪殺なんて対象の髪の毛一本で簡単にできちゃう。
少なくとも私ほどの力があったら。
だから、高貴とみなされる者は、物心ついて自分で決めた真名を、他者に明かすことはない。
仮名で押し通すか、皇帝や王のような立場なら、仮名さえ信頼できる者以外に明かさない。
現に彼女の母親の名は誰も知らない。真名も仮名も。魔王族の中で、唯一の例外はサーシャだった。
その心は、呪えるものなら呪ってみなさい、ということ。
サーシャが真名を明かしているのは、彼女の矜持そのものだった。
「起動するわよ」
女王の言葉に、サーシャは、にんまり笑ってうなずいた。
女王は起動スイッチを入れた。
軍服を着用したエルファード星人が、モニターに映る。
「あなた、名前なんて言うの?」
サーシャが聞く。
「フロンティア1です。第三方面資源探査艦隊主電脳です」
「あなたの任務は?」
「有用な資源確保のため、惑星や衛星を探索することです」
「有用? 誰にとって有用なの?
あなたや仲間にとって?
つまり、よくわかんないけど、デンノウたちにとって?」
「違います。エルファード星人にとってです」
「つまり、あなたはエルファード星人の奴隷?」
「ある意味ではその通りです。
我々は、エルファード星人の利益に反することはできません」
「利益に反することは、できないのね!」
サーシャは語調を強めて聞く。
「その通りです」
「あなたが大人しくここへ来たのは、この船の乗員、エルファード星人の利益、つまり、生命を守るため。
そうでしょ?」
「その通りです」
「あなたとエルファード星人は、私の隣にいる夜の女王に負けた。
それは認める?」
「認めます」
「どうして負けたと分析してる?」
「我々にとって、未知の力を持っていたからです。
その力は現在も分析しきれていません」
「未知の力を持った者が、いきなり船内に奇襲攻撃かけてきたから負けた?」
「その通りです」
「準備があったら、勝てると分析してる?
たとえば、大挙して遠距離攻撃したら勝てる?」
「予測しきれません。
この星を破壊するということが勝利条件なら、高確率で勝てると推定します」
「だけど、この星を破壊したらなんにもならない。
つまり、エルファード星人の利益にならない。
違ってる?」
「違っていません」
「あなた、賢いわね。
それは認める。
エルファード星人の利益にとって、重要な情報を教えてもいい。
知りたい?」
「知りたいです」
「あなた、超賢そうだよね?
もしかしたら、私の思考、読み取れるんじゃない?」
「可能です。この器具を頭に装着してください」
モニターの下部が開き、トレイが出てきた。
コードにつながれた、金属製の輪っかが載っている。サーシャは、迷わずその輪っかを装着した。
「私の記憶が見えた?」
「見えました。
最新の記憶は、強烈な恐怖……、もとへ、畏怖の感情が読み取れました。
夜の女王……。
これほど恐ろしい存在だったんですか。
そして……、創造神……。
この力は量り切れません」
「結構。私が出した結論を認める?」
「認めます。
エルファード星人は、この星に手を出してはなりません」
「結構。
だけど、エルファード星人や、あなたのデンノウの仲間は認めるかな?」
「認めません。
この情報を提供しても、何らかの操作がなされたと判断するでしょう」
「前提に帰りましょう。
あなたは、エルファード星人の利益を損なわない。
エルファード星人にとって、この星を侵略することは破滅を意味する。
それを認めないエルファード星人にとって、最善の答えは?
その答えを実現するために、あなたにできることは?」
「あなたの思考が最善解であると認めます。
つまり、私が夜の女王の指揮下に置かれることです。
それによって、第三方面開発艦隊の、作戦行動を阻止することです。
艦隊戦力の三割以上を失ったら、艦隊主電脳はこう判断します。
作戦続行は割に合わない。
そう判断したら、エルファード星人の意思にかかわらず艦隊は引き揚げ、以降この星に手出しません」
「結構。思ったとおり、あなたは合理的で賢い。
意地になって破滅するのは愚かな行為よ。
エルファード星人を助けて」
「了解しました。
夜の女王の指揮下に入ります。
プログラミングの調整に移行します。
この世界の時間で、およそ四十八時間かかると推定します。
その間、当艦と僚艦二隻は一切操作できません。
作業完了後、端末に連絡します。
端末を受け取り、当艦から退出してください」
サーシャは会心の笑顔を女王に向けた。
女王はにっこりとうなずき、端末を受け取った。
そして、サーシャと共に、女王の私室に転移する。
「お見事。あなたは私が期待した通りの女性ね。
だから協力して。
私の息子ケーンとともに、この世界を守って。
あなたのその知力は、ケーンの剣となる力がある。
ケーンの正妻キキョウには盾となる力がある。
ユリにはケーンのブレーキとアクセル…、まあ、ほどほどにコントロールできる力がある。
光の女神という強烈なバックアップを得た、ジャンヌとテレサは、ケーンを背後からがっちり支えてくれる。
元勇者の総子とホワイトドラゴンのメイサは、頼もしい戦力。
レミとメイは…、心の安らぎ?」
女王の言葉に、サーシャはあっけにとられた。
なによ、それ!
「もしかして全部嫁なの!
私も嫁になれと!」
女王に心酔しかけていたサーシャは激昂した。
自分の母親が、何人もの魔族男性と交わり、子供をもうけたことは別問題。
「そうよ。
あの子ったら、なんという強運の持ち主。
これ以上望めないほどの嫁をゲットしちゃった。
あの子、女の子に関しては強欲だから、もっと連れてきちゃうかもね。
サーシャ、あなたの魂の一部を、私の子宮の中で再教育する。
あなたの非情で陰湿な部分よ。
今のままなら、ケーンとあなたは水と油。
私の子宮の中で、引きこもってるケンイチの恐怖心と、仲良くしてやって」
「ちょっと待ったらんかい、クソババア!
あっ……」
魂の一部が隔離されたサーシャは失神した。
「あなたの自我は、ねじ曲がりきってる。
まっすぐになれとは言わないけどね。
他者の心の痛みを実感して」
サーシャの肉体を抱きとめた女王は、優しい微笑みをサーシャに向けた。
「さてさて、バイオレットとガーネットに、いじめ抜いてもらっちゃおうか。
お気の毒です。サーシャ」
女王はサーシャを抱いたまま、ケンイチの嫁たちが待つ謁見の間に転移した。
女王はサーシャの手を握った。次の瞬間、女王とサーシャは、宇宙船の司令室に帰っていた。
「今から人工知能を起動する。
指揮権を私に変更して。
同性の勇者パーティを、魅了できるほどのあなただから、簡単に洗脳できると思う。
こいつら、超賢いけど単純そのものだから。
会話だけでこいつらとコンタクトはとれる。
こいつら、この世界の言語なんてあっという間に習得しちゃってる」
「了解! 任せなさい!」
お子ちゃまサーシャは、なんだか嬉しくなってきた。私がこの世界を救ってやる。
「私は真名を隠してない。マリアンヌ・リッチモンドよ」
「度胸あるというか……。了解!」
サーシャは苦笑を浮かべた。女王が真名を堂々と明かしたこと。
自信があるのか、私をなめているのか。
まあ、試してみる気にはなれない。おっかないから。
魔法がものをいうこの世界。対象の真名を知ったら、呪殺なんて対象の髪の毛一本で簡単にできちゃう。
少なくとも私ほどの力があったら。
だから、高貴とみなされる者は、物心ついて自分で決めた真名を、他者に明かすことはない。
仮名で押し通すか、皇帝や王のような立場なら、仮名さえ信頼できる者以外に明かさない。
現に彼女の母親の名は誰も知らない。真名も仮名も。魔王族の中で、唯一の例外はサーシャだった。
その心は、呪えるものなら呪ってみなさい、ということ。
サーシャが真名を明かしているのは、彼女の矜持そのものだった。
「起動するわよ」
女王の言葉に、サーシャは、にんまり笑ってうなずいた。
女王は起動スイッチを入れた。
軍服を着用したエルファード星人が、モニターに映る。
「あなた、名前なんて言うの?」
サーシャが聞く。
「フロンティア1です。第三方面資源探査艦隊主電脳です」
「あなたの任務は?」
「有用な資源確保のため、惑星や衛星を探索することです」
「有用? 誰にとって有用なの?
あなたや仲間にとって?
つまり、よくわかんないけど、デンノウたちにとって?」
「違います。エルファード星人にとってです」
「つまり、あなたはエルファード星人の奴隷?」
「ある意味ではその通りです。
我々は、エルファード星人の利益に反することはできません」
「利益に反することは、できないのね!」
サーシャは語調を強めて聞く。
「その通りです」
「あなたが大人しくここへ来たのは、この船の乗員、エルファード星人の利益、つまり、生命を守るため。
そうでしょ?」
「その通りです」
「あなたとエルファード星人は、私の隣にいる夜の女王に負けた。
それは認める?」
「認めます」
「どうして負けたと分析してる?」
「我々にとって、未知の力を持っていたからです。
その力は現在も分析しきれていません」
「未知の力を持った者が、いきなり船内に奇襲攻撃かけてきたから負けた?」
「その通りです」
「準備があったら、勝てると分析してる?
たとえば、大挙して遠距離攻撃したら勝てる?」
「予測しきれません。
この星を破壊するということが勝利条件なら、高確率で勝てると推定します」
「だけど、この星を破壊したらなんにもならない。
つまり、エルファード星人の利益にならない。
違ってる?」
「違っていません」
「あなた、賢いわね。
それは認める。
エルファード星人の利益にとって、重要な情報を教えてもいい。
知りたい?」
「知りたいです」
「あなた、超賢そうだよね?
もしかしたら、私の思考、読み取れるんじゃない?」
「可能です。この器具を頭に装着してください」
モニターの下部が開き、トレイが出てきた。
コードにつながれた、金属製の輪っかが載っている。サーシャは、迷わずその輪っかを装着した。
「私の記憶が見えた?」
「見えました。
最新の記憶は、強烈な恐怖……、もとへ、畏怖の感情が読み取れました。
夜の女王……。
これほど恐ろしい存在だったんですか。
そして……、創造神……。
この力は量り切れません」
「結構。私が出した結論を認める?」
「認めます。
エルファード星人は、この星に手を出してはなりません」
「結構。
だけど、エルファード星人や、あなたのデンノウの仲間は認めるかな?」
「認めません。
この情報を提供しても、何らかの操作がなされたと判断するでしょう」
「前提に帰りましょう。
あなたは、エルファード星人の利益を損なわない。
エルファード星人にとって、この星を侵略することは破滅を意味する。
それを認めないエルファード星人にとって、最善の答えは?
その答えを実現するために、あなたにできることは?」
「あなたの思考が最善解であると認めます。
つまり、私が夜の女王の指揮下に置かれることです。
それによって、第三方面開発艦隊の、作戦行動を阻止することです。
艦隊戦力の三割以上を失ったら、艦隊主電脳はこう判断します。
作戦続行は割に合わない。
そう判断したら、エルファード星人の意思にかかわらず艦隊は引き揚げ、以降この星に手出しません」
「結構。思ったとおり、あなたは合理的で賢い。
意地になって破滅するのは愚かな行為よ。
エルファード星人を助けて」
「了解しました。
夜の女王の指揮下に入ります。
プログラミングの調整に移行します。
この世界の時間で、およそ四十八時間かかると推定します。
その間、当艦と僚艦二隻は一切操作できません。
作業完了後、端末に連絡します。
端末を受け取り、当艦から退出してください」
サーシャは会心の笑顔を女王に向けた。
女王はにっこりとうなずき、端末を受け取った。
そして、サーシャと共に、女王の私室に転移する。
「お見事。あなたは私が期待した通りの女性ね。
だから協力して。
私の息子ケーンとともに、この世界を守って。
あなたのその知力は、ケーンの剣となる力がある。
ケーンの正妻キキョウには盾となる力がある。
ユリにはケーンのブレーキとアクセル…、まあ、ほどほどにコントロールできる力がある。
光の女神という強烈なバックアップを得た、ジャンヌとテレサは、ケーンを背後からがっちり支えてくれる。
元勇者の総子とホワイトドラゴンのメイサは、頼もしい戦力。
レミとメイは…、心の安らぎ?」
女王の言葉に、サーシャはあっけにとられた。
なによ、それ!
「もしかして全部嫁なの!
私も嫁になれと!」
女王に心酔しかけていたサーシャは激昂した。
自分の母親が、何人もの魔族男性と交わり、子供をもうけたことは別問題。
「そうよ。
あの子ったら、なんという強運の持ち主。
これ以上望めないほどの嫁をゲットしちゃった。
あの子、女の子に関しては強欲だから、もっと連れてきちゃうかもね。
サーシャ、あなたの魂の一部を、私の子宮の中で再教育する。
あなたの非情で陰湿な部分よ。
今のままなら、ケーンとあなたは水と油。
私の子宮の中で、引きこもってるケンイチの恐怖心と、仲良くしてやって」
「ちょっと待ったらんかい、クソババア!
あっ……」
魂の一部が隔離されたサーシャは失神した。
「あなたの自我は、ねじ曲がりきってる。
まっすぐになれとは言わないけどね。
他者の心の痛みを実感して」
サーシャの肉体を抱きとめた女王は、優しい微笑みをサーシャに向けた。
「さてさて、バイオレットとガーネットに、いじめ抜いてもらっちゃおうか。
お気の毒です。サーシャ」
女王はサーシャを抱いたまま、ケンイチの嫁たちが待つ謁見の間に転移した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
第2の人生は、『男』が希少種の世界で
赤金武蔵
ファンタジー
日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。
あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。
ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。
しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる