改訂 勇者二世嫁探しの旅

nekomata-nyan

文字の大きさ
117 / 170

117 ミーちゃん改造計画

しおりを挟む
 ケーンは、ミーちゃんと共に更衣室へ。

「ミーちゃん、ズバリ言うけど、売れてないでしょ?」
 ケーンは、まさしくズバリと言った。

「はい……。このお店へ来て二か月ですけど、御指名いただいたの初めてです」
 ミーちゃんは、半べそで答える。

「ヘルプだけじゃ、生活大変だろ?」

「お客様、詳しいですね……。
生活するだけで精一杯です。
……家に仕送りしなきゃいけないのに」
 ミーちゃんは、いよいよべそをかきはじめた。

「まずはそのドレス!
どうして黒のロングドレス?
体型にあってないし、ドレスに着られてるよ」
 ミーちゃんは、くるぶしまで隠されたドレスを身につけていた。胸元の切れ込みもいまいち。

胸自体イマイチだけど……。

 はっきり言って、全然色っぽくない!

「先輩のお下がりです。
ドレス買うお金なんてないですから」
 ミーちゃんは、かわいそうなほど落ち込んだ。

「ひかないで。下着も多分色っぽくないだろ?」

「……はい。あの~、色っぽい下着とは?」
 ミーちゃんは、遠慮がちに言う。

「こんなの!」
 ケーンは、白のおパンティーとブラを取り出す。

もちろん、面積極小でスケ感満点のやつ。言うまでもなく、ケーンお手製。

「どこから出したんですか!
……まさか、アイテムボックス?」

「そうだよ」
 ケーンはあっさり答える。正確に言えば、普通のアイテムボックスとは違うが。夜の王宮アイテム庫直通である超逸品。

「すごい下着だとは思いますが……。
色々な意味で。
でも、そんなかっこうでお店に出たら、ママに叱られます。
ウチは、その手のお店と違いますから」

「いや、もちろん衣装は着せるけど。
女の子のおしゃれは下着から!
これ、常識!
女の子であること、いやでも意識する。
君はかわいい!
自信持っていいよ!」
 ケーンは、まずミーちゃんの、意識改革に取り掛かった。もちろん、趣味目的がほとんどを占めているが。


 ケーンはアイテムボックスから、次々と衣装を取り出す。

「ミーちゃん、さっきの下着、身につけて」
 ケーンは、そう指示する。

「あの~……」
 ミーちゃんはためらう。

ケーンは、この子、処女かもしれないと分析した。

 入店して二か月と言ってた?

水商売に染まっているとは思えない。

「俺は絶対手を出さない。
空気だと思って。
しっぽの部分、調整しないと。
それに、多分毛深いんだろ?
ムダ毛、処理してあげるから」
 ケーンは、能力を抑えられているものの、生活魔法はばっちり。ムダ毛の処理なんてお手の物だ。

「空気…と言われましても」
 ミーちゃんは、もじもじする。

かわゆい! ケーンは胸キュン! この子、絶対磨いてやる!

ケーンの中二心は、燃え盛った!

金で釣るのは嫌だけど、変身後はきっと喜んでもらえるはず。
ケーンはアイテムボックスから、金貨袋を取り出した。

「もし結果が気に食わなかったら、これ全部あげる。
金貨で百枚あるはずだ」

「金貨百枚!
脱ぎます!」
 ミーちゃんは、お金に超弱い猫ちゃんだった。


 ミーちゃんは、おずおずと服を脱いだ。おっぱいと下半身のピンポイントを手で隠し、後ろを向いた。

 思った通り毛深い。これじゃ竜族の男、ひいちゃうかも……。ケーンは、ミーちゃんの首筋から背中にかけて手を這わす。

 もちろん、脱毛エステだからね! ついでに美肌効果も載せる。
 
ミーちゃんの、薄毛が抜け落ちる。つやつや、トゥルン、トゥルン!

 人族の美肌と見まがうほどに。

 ケーンは、ミーちゃんのお尻から足首にかけてエステ処理。

 大切なことだから、もう一度言う。エステ処理!

「足、見てごらん」
 ケーンは自らの仕事に大満足。ミーちゃんは自分の足を見る。

 な、なんと! 同族か、特殊な性癖を持った男にしか、受けないであろう薄毛に覆われた足が!

「前も、いいね?」

「はい! ど~んと来いですよ!」
 ミーちゃんは、手をどかし、ケーンに向かった。

 ケーンのエステ処理は、佳境に向かった。くどいようだが、エステ処理だから!

 ケーンは、色々なピンポイントを処理した後、フェイスケア。
 ミーちゃんの、顔の作り自体は整っている。おそらく彼女のコンプレックスであろうムダ毛がなくなったら……。

 ほらね! 超萌え萌え少女、一丁上がり! 

アキバでも売れっ子になりそう! この世界では珍しいカワイイ系タイプだ!

 一番星じゃないけど、目に月光が宿ってる!
 アイドルは、美人系よりもカワイイ系! 

それはケーンの確固たる価値観だった。

自分でも、まかりまちがったら、手が届くかもというお手頃感! これ、大事!

俺が推さなければ、この子ダメだ! 
そう感じさせる何かが、ミーちゃんにはあった。

近所の公園、ミカン箱の中で、みーみー鳴いている子猫ちゃんを、見捨てられないという心理に近いかも。

 これは徹底してアキバ路線だ!

 ケーンの、ミーちゃん改造計画の方針は固まった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。 ※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。 ※イラストはAI生成です

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

処理中です...