改訂 勇者二世嫁探しの旅

nekomata-nyan

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142 まぶしすぎるうさちゃん着ぐるみ

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 ケーンはキキョウの家に帰りつく。

 ドアを開けた瞬間、ヒカリちゃんのジャンヌが跳びついてきた。

 ケーンはジャンヌの体を抱き留める。

「ケーン、ありがとう!
正義も本格的に勇者修業が積めそう」
 ヒカリちゃんは、ハラハラしながらケーンと正義の交流を見ていた。

 相当以上に乱暴なやり方だったが、結果オーライと評するしかない。

「まあ、バイオレットとガーネットの特訓と比べたら、超ソフトだったと思うけどね」
 ケーンは、どこか遠い目をして言う。

思い出したくもない。

だが、あの二人は、こちらの世界の人族でありながら、勇者の父ちゃんと共に戦った。
器の限界を突破して、最強勇者のパーティ員であり続けた。

あの無茶苦茶な特訓は、おそらく彼女たちの経験を、反映したものだろう。

「残念なお知らせがあるんだけど」
 ヒカリちゃんのジャンヌが、ケーンから体を離して言う。

「何?」

「結局シャドーも情報をつかみきれなかった。
残りのドラゴン。
私、相当の精度で魔族領以外の様子、わかるんだけど……、人族領で休眠しているとは、思えないという結論に達した」

「つまり、魔族領に潜伏してる可能性大?」

「多分。どうする?」

「どうしよう?」
 ケーンといえど、魔族領をあてのないまま探索することなんてできない。
 それを強行したら、魔族との戦闘は必至。戦う理由がないまま、魔族領を侵すことは、夜空城住人のタブーだ。


「ケーン、あなたに何か、お礼したいんだけど……。
夜空城なら、私が用意できるものと同程度のアイテム、そろってるでしょ?
全然思いつかないの。
お礼の仕方」
 ジャンヌのヒカリちゃんが、申し訳なさそうにつぶやく。

「俺にとっては、嫁の存在自体が何よりのご褒美。
お礼なんていらないよ」
 ケーンはヒカリちゃんのジャンヌをぎゅっとハグ。

『ケーンさん、私のしゅきしゅきホールドが、大好物ですよ!』
 ジャンヌに言われ、ヒカリちゃんは頬を赤らめた。エッチの時は夢中だから、気にならないポジションだが……。

 日常生活で、普通ありえる?

 まあ、いいか……。
 ジャンヌのヒカリちゃんは、ケーンをソファーに誘う。

 ケーンの膝の上に正面からまたがり、
「しゅきしゅき……。ケーン、大しゅき」
 ちゅっ、ちゅっ……。ケーンに顔面キススタンプを施す、ヒカリちゃんだった。
 最高神のおバカキャラアクションに、ケーンは面食らう。

 だがしかし、うさちゃん着ぐるみの最高神だからこそ萌え萌え!
 精神は幼女。肉体はオトナなジャンヌ。さらには、夜の女王と並ぶ英知を誇る光の女神が融合。

理性や知性をかなぐり捨て、チュチュする光の女神。

なんたるギャップ!

 嫁たちは苦笑しながら、静かにテントから出て行った。

うさちゃん着ぐるみは、ジャンヌしか似合わない。
だが、最高神のヒカリちゃんが、うさちゃん着ぐるみに包まれている感じはわかる。

幸せの光でまぶしすぎ、よく見えないけど……。

 ケーンは、光の着ぐるみに包まれ、陶酔していた。着ぐるみのモフモフ感が普通じゃない!

 皮膚的な感覚を超越した、精神的な接触感?
 光の中に溶けている感じ?

 これはエッチの快感以上だ!

「ヒカリちゃん、気持ちいいよ……」
「うん。私も……」
 ヒカリちゃんは、ケーンの頭をぎゅっと胸に抱きしめた。

 ケーンとヒカリちゃんは、心と心で交わっていた。
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