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153 また? だってどうしても出したかったんだもん! のじゃロリ
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ケーンとジャスミン、それにミーちゃんは、ライラック冒険者ギルドを訪ねた。
アリスのパーティは、ギルド直営のお食事処で待っていた。
ところが……、黒い魔導服を着た女の子と、なにやら言い合っている感じ。
「わらわが、パーティに入ってやると言っておるのじゃ!
四属性が使える魔法使いじゃぞ!
ここは、『はい、喜んで』であろうが!」
「だから、今はジャスミンさんがいないから……」
アリスやメンバーは、困惑の気配。
「お主がリーダーであろう!」
「それはそうだけど……」
ケーンは、プルプルと肩が震えた。
キター! のじゃロリ、しかも丸メガネ!
あつらえたようなアニメ美少女顔!
魔導服でシルエットは、はっきりしないが、多分おっぱいも案外でかい!
ケーンはジャスミンをうかがう。
「三日前、赤の森で助けたの。
初心者なのに無理して魔力切れ。
クリスティ伯爵家の御令嬢だって」
ジャスミンが、苦笑を浮かべて応える。
クリスティ伯爵? たしか、監獄島送りにした伯爵の娘か……。脱税、贈収賄、業務上横領。
経済力と高等財務官の地位にものをいわせ、ずいぶんあこぎなことをやっていた。
爵位は剥奪され、領地も没収されたと聞いている。もちろん、直ちに生活に困らないだろうが、冒険者になって、将来的な生活の方便(たつき)を得ようということだろう。
まあ、身から出た錆と言うしかないが、家族に責任はない。
「ジャスミン、あの子の父親、俺が御用にした。
可能ならパーティに入れてやって」
好みの女の子には、とことん弱いケーンだった。
「魔法はそこそこ使えるみたいだけど、体力がね……。
それに性格が、貴族の御令嬢そのもの?」
ジャスミンは苦笑を深める。
「しばらく俺が面倒をみて様子を見よう。
ミーちゃん、装備ガチガチに固めるから、レベリングやってみる?」
「やってみるにゃ!」
ご主人様と魔物狩り! ミーちゃんは、トライしてみたいとずっと思っていた。
「あっ、ケーンさんにジャスミンさん!」
アリスが気づいた。
「アリス、その子、俺がしごいてやる。
ものになりそうだったら、パーティに入れてやって」
幸か不幸か、今はユリがいなかった。
『もう他の女に手を出しなさんな』
というユリの言葉は、きれいさっぱり忘れていた、ことにした。
ケーンはアリスを別のテーブルに誘い、彼女の意思を確かめることにした。
「というわけで、後一年少々で、俺とジャスミンは、しばらく帰ってこられなくなる。
多分二年ぐらいになると思う」
アリスは確定嫁になっていないから、ケーンは詳しい事情を話せなかった。単に母親の夜の女王から、重大なクエストを受けたとだけ話した。
「二年も! ケーンさんは、転移魔法が使えるでしょ!」
アリスは興奮して叫んだ。自分を切る言い訳だとしか思えなかった。
Cランクになったら、嫁にしてくれる口ぶりだったのに……。
「気軽に転移魔法が使えるところじゃないんだ。
はっきり言う。
この星から離れる」
「この星から?
どういうことですか?」
「どういうこと言われても……。
宇宙船に乗って……」
「よくわかりません」
「だろうね……。
詳しい事情は、アリスにも話せない。
だけど、この星の生死にかかわる重大なクエストだ。
それで、どうする?」
「どうするって、どうしたらいいんですか?」
アリスは涙目で、ケーンをにらむ。
「待ってもらうか、忘れてもらうか。
アリスはパーティリーダーだ。
付いてこられないだろ?
付いてくると言ったら、少し軽蔑するかな」
アリスはうなだれて考え込んだ。やがて、挑むような目で、こう告げた。
「待ちます。
待ちますから、待てるだけの証をください」
「わかった。
今晩は離さないぞ」
「はい!」
アリスは、目を輝かせて応えた。
アリスには、突出した容姿はない。だが、したたかな向上心と、ひたむきに努力できる根性がある。自分の庇護下の下、彼女の資質を伸ばしてやりたい。
ケーンは、アリスの親になったような気分だった。
もちろん、手は出すけどね!
アリスのパーティは、ギルド直営のお食事処で待っていた。
ところが……、黒い魔導服を着た女の子と、なにやら言い合っている感じ。
「わらわが、パーティに入ってやると言っておるのじゃ!
四属性が使える魔法使いじゃぞ!
ここは、『はい、喜んで』であろうが!」
「だから、今はジャスミンさんがいないから……」
アリスやメンバーは、困惑の気配。
「お主がリーダーであろう!」
「それはそうだけど……」
ケーンは、プルプルと肩が震えた。
キター! のじゃロリ、しかも丸メガネ!
あつらえたようなアニメ美少女顔!
魔導服でシルエットは、はっきりしないが、多分おっぱいも案外でかい!
ケーンはジャスミンをうかがう。
「三日前、赤の森で助けたの。
初心者なのに無理して魔力切れ。
クリスティ伯爵家の御令嬢だって」
ジャスミンが、苦笑を浮かべて応える。
クリスティ伯爵? たしか、監獄島送りにした伯爵の娘か……。脱税、贈収賄、業務上横領。
経済力と高等財務官の地位にものをいわせ、ずいぶんあこぎなことをやっていた。
爵位は剥奪され、領地も没収されたと聞いている。もちろん、直ちに生活に困らないだろうが、冒険者になって、将来的な生活の方便(たつき)を得ようということだろう。
まあ、身から出た錆と言うしかないが、家族に責任はない。
「ジャスミン、あの子の父親、俺が御用にした。
可能ならパーティに入れてやって」
好みの女の子には、とことん弱いケーンだった。
「魔法はそこそこ使えるみたいだけど、体力がね……。
それに性格が、貴族の御令嬢そのもの?」
ジャスミンは苦笑を深める。
「しばらく俺が面倒をみて様子を見よう。
ミーちゃん、装備ガチガチに固めるから、レベリングやってみる?」
「やってみるにゃ!」
ご主人様と魔物狩り! ミーちゃんは、トライしてみたいとずっと思っていた。
「あっ、ケーンさんにジャスミンさん!」
アリスが気づいた。
「アリス、その子、俺がしごいてやる。
ものになりそうだったら、パーティに入れてやって」
幸か不幸か、今はユリがいなかった。
『もう他の女に手を出しなさんな』
というユリの言葉は、きれいさっぱり忘れていた、ことにした。
ケーンはアリスを別のテーブルに誘い、彼女の意思を確かめることにした。
「というわけで、後一年少々で、俺とジャスミンは、しばらく帰ってこられなくなる。
多分二年ぐらいになると思う」
アリスは確定嫁になっていないから、ケーンは詳しい事情を話せなかった。単に母親の夜の女王から、重大なクエストを受けたとだけ話した。
「二年も! ケーンさんは、転移魔法が使えるでしょ!」
アリスは興奮して叫んだ。自分を切る言い訳だとしか思えなかった。
Cランクになったら、嫁にしてくれる口ぶりだったのに……。
「気軽に転移魔法が使えるところじゃないんだ。
はっきり言う。
この星から離れる」
「この星から?
どういうことですか?」
「どういうこと言われても……。
宇宙船に乗って……」
「よくわかりません」
「だろうね……。
詳しい事情は、アリスにも話せない。
だけど、この星の生死にかかわる重大なクエストだ。
それで、どうする?」
「どうするって、どうしたらいいんですか?」
アリスは涙目で、ケーンをにらむ。
「待ってもらうか、忘れてもらうか。
アリスはパーティリーダーだ。
付いてこられないだろ?
付いてくると言ったら、少し軽蔑するかな」
アリスはうなだれて考え込んだ。やがて、挑むような目で、こう告げた。
「待ちます。
待ちますから、待てるだけの証をください」
「わかった。
今晩は離さないぞ」
「はい!」
アリスは、目を輝かせて応えた。
アリスには、突出した容姿はない。だが、したたかな向上心と、ひたむきに努力できる根性がある。自分の庇護下の下、彼女の資質を伸ばしてやりたい。
ケーンは、アリスの親になったような気分だった。
もちろん、手は出すけどね!
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