36 / 230
36 ひどい誤解だ!
しおりを挟む
俊也は風呂から上がり、部屋へ帰った。
「俊也、そんなに温泉が気に入った?
一時間以上入ってたよ」
ルラがそう聞いてくる。
「まあね……。ちょっとのぼせちゃったかな」
体が冷えたら、お湯に入るの繰り返しだったが、一時間以上?
そんなに?
なんか、俺の優越感、熱くなってた?
冷静になったら、なんかこっぱずかしい。
俊也はちょっぴり反省。
「晩御飯の前に……」
「いてまえ!」
フラワーとエレンに襲撃される俊也だった。髪をブラッシングしていたルラも、慌てて襲撃メンバーに加わったことを付記する。
やっぱり温泉はいい! 性感も、自己承認欲求も、開放してくれます!
ずっと解放されてる気もするけど。
宿の食堂。ここは高級に属するが、こちらに来て痛切に思う。
生魚料理がない! 内陸地だから、生魚などもってのほか、という感じ。
魚料理といえば、マス類のムニエルや塩焼き、煮物。まあ、悪くはないんだけどね……。
刺身、寿司、食いてぇ~!
温泉といえば、湯上りの浴衣姿で会食!
胸元とか、ふくらはぎのチラリズム!
ちょっぴりアルコールが入り、裾が乱れる。うまくすれば、太ももまで!
あ~……。グルメの話でした。
おっと! さっきの男性と、衝立の向こうの女性カップルが……。
女性の歩様が少し怪しい。つまり、うまくいったのね? あの男性に、湯上りはいいよ、とアドバイスしたことだし。
多分処女にあのマグナムは、厳しいところがあったはずだが、なるようになったであろうことは、ご同慶の至り。
男性が俊也に気づいた。ニンマリ笑ってウインクしてきた。
よかったね、君!
名前も聞いていない彼は、いままで仕事一筋だったという。
真面目人間の彼に、ご褒美があってもいい。
他人事ながら、ほっこりする俊也だった。
部屋に入ってすぐ。
「俊也! 一人で入ってる割に、やけに長風呂だと思ってたけど、お風呂で何があったの?」
突然ルラが迫ってきた。
「はあ?」
「男の人が、俊也に笑いかけてウインクした!」
あ~、なるほどね……。ひどい誤解だ。
「あの人と彼女さん、新婚ほやほやなんだ。
二人ともビギナーだから、ゆうべはうまくいかなかったみたい。
それでアドバイスを少々。
こちらの性教育、どうなってるの?」
「ごめ~~~ん!」
ルラは真っ赤になって抱き付いてきた。
「貴族の男性間では結構多いのよ。
同性愛。
家と世間体があるから、気楽に男女交際なんてできないし、若いころは夜遊びも難しい」
エレンが、笑いをこらえて説明する。
「身に染みてわかってるでしょ?
俊也の女好き属性」
フラワーが、俊也の背中から抱き付いて言う。
「もっとわからそう……」
みなまで言うなと言わんばかりに、ベッドへ押し倒される俊也だった。
大、中、ちょっぴり小。とりどりのおっぱい。どれから賞味したものやら。
この旅の間、グループごとのお相手が一般化している。
第一グループは、ルラ始め三幹部。イスタリアでも最高レベルにハイソなお嬢様方は、相当以上に好色であることが身に染みて……。
第二グループは、レジモードでブルーとイザベラのお相手。野性味あふれる交合が味わえるのだが、ベッドが壊れないかと心配になる。
第三グループは、ローランとユーノ。ぎりぎり本格叡智OK。比較的平穏な性の祭典が繰り広げられる。
第四グループは、マサラとエンラン、プラスアルファーでルマンダ。
青すぎるマサラとエンランには、ひたすらご奉仕。シメでルマンダが、納得のご奉仕を施してくれる。
ある意味、俊也のご奉仕でもあるが。
複数プレイ一般化のおかげで、発射即猫化は許されなくなった。眠気に耐えて、いそしまなければならないこと、俊也とナイトの、密かな悩みではある。
ちなみに、一般庶民の性教育事情、貴族のお嬢様方は不明だとのこと。そりゃそうだ……。
貴族階層は、日本の性教育より進んでいるようだ。
男性は子孫の残すこと。女性は閨閥の形成。どちらも切実かつ深刻な問題だから。お家にとって。
「俊也、そんなに温泉が気に入った?
一時間以上入ってたよ」
ルラがそう聞いてくる。
「まあね……。ちょっとのぼせちゃったかな」
体が冷えたら、お湯に入るの繰り返しだったが、一時間以上?
そんなに?
なんか、俺の優越感、熱くなってた?
冷静になったら、なんかこっぱずかしい。
俊也はちょっぴり反省。
「晩御飯の前に……」
「いてまえ!」
フラワーとエレンに襲撃される俊也だった。髪をブラッシングしていたルラも、慌てて襲撃メンバーに加わったことを付記する。
やっぱり温泉はいい! 性感も、自己承認欲求も、開放してくれます!
ずっと解放されてる気もするけど。
宿の食堂。ここは高級に属するが、こちらに来て痛切に思う。
生魚料理がない! 内陸地だから、生魚などもってのほか、という感じ。
魚料理といえば、マス類のムニエルや塩焼き、煮物。まあ、悪くはないんだけどね……。
刺身、寿司、食いてぇ~!
温泉といえば、湯上りの浴衣姿で会食!
胸元とか、ふくらはぎのチラリズム!
ちょっぴりアルコールが入り、裾が乱れる。うまくすれば、太ももまで!
あ~……。グルメの話でした。
おっと! さっきの男性と、衝立の向こうの女性カップルが……。
女性の歩様が少し怪しい。つまり、うまくいったのね? あの男性に、湯上りはいいよ、とアドバイスしたことだし。
多分処女にあのマグナムは、厳しいところがあったはずだが、なるようになったであろうことは、ご同慶の至り。
男性が俊也に気づいた。ニンマリ笑ってウインクしてきた。
よかったね、君!
名前も聞いていない彼は、いままで仕事一筋だったという。
真面目人間の彼に、ご褒美があってもいい。
他人事ながら、ほっこりする俊也だった。
部屋に入ってすぐ。
「俊也! 一人で入ってる割に、やけに長風呂だと思ってたけど、お風呂で何があったの?」
突然ルラが迫ってきた。
「はあ?」
「男の人が、俊也に笑いかけてウインクした!」
あ~、なるほどね……。ひどい誤解だ。
「あの人と彼女さん、新婚ほやほやなんだ。
二人ともビギナーだから、ゆうべはうまくいかなかったみたい。
それでアドバイスを少々。
こちらの性教育、どうなってるの?」
「ごめ~~~ん!」
ルラは真っ赤になって抱き付いてきた。
「貴族の男性間では結構多いのよ。
同性愛。
家と世間体があるから、気楽に男女交際なんてできないし、若いころは夜遊びも難しい」
エレンが、笑いをこらえて説明する。
「身に染みてわかってるでしょ?
俊也の女好き属性」
フラワーが、俊也の背中から抱き付いて言う。
「もっとわからそう……」
みなまで言うなと言わんばかりに、ベッドへ押し倒される俊也だった。
大、中、ちょっぴり小。とりどりのおっぱい。どれから賞味したものやら。
この旅の間、グループごとのお相手が一般化している。
第一グループは、ルラ始め三幹部。イスタリアでも最高レベルにハイソなお嬢様方は、相当以上に好色であることが身に染みて……。
第二グループは、レジモードでブルーとイザベラのお相手。野性味あふれる交合が味わえるのだが、ベッドが壊れないかと心配になる。
第三グループは、ローランとユーノ。ぎりぎり本格叡智OK。比較的平穏な性の祭典が繰り広げられる。
第四グループは、マサラとエンラン、プラスアルファーでルマンダ。
青すぎるマサラとエンランには、ひたすらご奉仕。シメでルマンダが、納得のご奉仕を施してくれる。
ある意味、俊也のご奉仕でもあるが。
複数プレイ一般化のおかげで、発射即猫化は許されなくなった。眠気に耐えて、いそしまなければならないこと、俊也とナイトの、密かな悩みではある。
ちなみに、一般庶民の性教育事情、貴族のお嬢様方は不明だとのこと。そりゃそうだ……。
貴族階層は、日本の性教育より進んでいるようだ。
男性は子孫の残すこと。女性は閨閥の形成。どちらも切実かつ深刻な問題だから。お家にとって。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる