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52 石化娘を攻略しよう!

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 俊也は日本で一仕事終え、湖の館へ帰還。

「ナイト、お帰りなさい!」
 転移魔法陣の向こうで、ルラが猫又ナイトをお出迎え。早速鼻ツンで俊也に還す。

「ただいま。
魔法の布の製造、はかどってる?」
 ルラにギュッしながら、俊也が聞く。

「バッチリよ。一万枚準備できてる。
一枚一枚裁断してからでなくても、麻布の反物自体に魔法をかけたらいいって気づいた。
裁断も魔法で簡単にできた。
ん、ちゅっ」
 ルラはそう答えて、お帰りのチュー。

「そういえばそうだよな。
極端に便利な家内制手工業だ」
 んちゅ……。お帰りのチューのお返し。上腹部に押し付けられた双丘が心地よし。

 カナの大和なでしこおっぱいとは、弾力具合が違っている。レジモードエッチの効果があるかもしれない。少し硬く感じられる。

 それに……、少しでかくなった? 外見的に全然妊娠していることに気づかないほど、お腹はふくらんでないが、着々と母親になる準備が、進んでいるということ?

 大事にしなくちゃ!

 俊也は今すぐ押し倒したい衝動を抑え、そっとルラの体を離した。

「俊也、アンへのお仕事、まだ終わってないでしょ?
それに、アンリ、なんとかして。
館のお皿がなくなっちゃう」
 ルラが苦笑を浮かべてそう言った。

「お皿が?」

「アンリ、ずっと上の空なの」
 なるほど、と俊也は納得。あの超生真面目純真娘ならさもありなん。

「アンリのこと、迷ってるんだけど、どう思う?」
 アンは、もう嫁として取り込むしかない。彼女もすっかりその気だ。

「私は知らない。俊也とアンリが決めることでしょ?
アンが待ちわびているわよ。
決めてきなさい。今は厨房にいるはず」

「了解!」
 いそいそとルラの部屋から出る俊也だった。ほとんどの巫女嫁たちとの初体験は、慌ただしいまま終わった。カナはすでによく知った存在。

 アンは手付を払った程度の仲? オラ、ワクワクすっぞ!


「アン、アンリ、ただいま!」
 俊也は、やたらでかい厨房に駆け込んだ。

 ガチャン! ありゃま……。皿がまた一枚犠牲になった。

「俊也さん、お帰りなさい」
「おくゎえりなさい……」
 アンとアンリが挨拶を返した。

 俊也は深くため息をつく。アンリ、どうしよう? 

まだ迷いながらも、とりあえず……。俊也はアンをハグし、挨拶のキス。からの~、少し濃いめのチュー。

嫁たちは口をそろえ、自分のキスを甘いというが、俊也も女性の体液のお味がわかり始めた今日この頃。

これは多分、魔力の味なんだろうね……。その証拠に、カナはほとんど無味に近い。

アンは甘さの中に、ややほろ苦さが感じられる。フラワーに通じる、ビターテイスト。フラワーよりずっと強い苦み。
 
「もしかして、お情けいただけるんですか?」
 完全恋人チューに、アンが嫣然として微笑む。

「日本で忙しくて申し訳なかった。
よければ相手してもらえる?」

「喜んで! さあ、アンリ、初めてを楽しみなさい。
私は後でいいから」

 ピキィーン! アンの言葉に、石化するアンリだった。

 これは誠心誠意、石化解除するしかないよね? 腹を決めた俊也だった。

 俊也は石化したままのアンリを、お姫様抱っこし、自室へ帰った。ほとんど利用しない部屋だが。


 俊也はアンリを下ろした。さて、どう攻略しよう? ムーディに迫るのは、得策と思えない。石化が進行しそうな予感。
自然な形でボディータッチ? それだ!

 やってみよう。

「アンリ、少し訓練してみる? 日本に伝わる武術の訓練法」

「武術の……。やります!
私は皆さんのように、魔力高くないですから」
 想像通り、アンリは嫁たちにコンプレックスをいだいているようだ。それは石化の元凶の一つだと思える。魔力や武術、容貌。どれをとっても、アンリは凡人の域にある。

つまるところ、嫁の仲間入りをするだけの自信が持てないのだ。

「これは体幹や、戦闘の駆け引きをする訓練だ。
まず両足をそろえて立つ」

「はい」
 アンリの石化は、やや解除されたようだ。

「両手をこんな感じで広げて」
 俊也もアンリの前に立ち、両手のひらを広げ、胸の前あたりに構える。

「手のひらを合わせて、ついたりひいたり。要するに、相手のバランスを崩すゲーム…、いや訓練法だ。
相手の体に直接触れたり、足が離れたら負けな」

「なるほど……。おもしろそうです」
 純真生真面目人間のアンリは、俊也の魂胆に気づかない。

「それでは、いくよ」
 俊也はアンリの両手に両手を当てて、軽く押してみる。
「おっと……。なかなか難しいですね」
 アンリはバランスを崩しかけ、片足を引いた。

 その後、アンリは要領を徐々につかみ、一進一退の攻防は続いた。手のひらだけだが、自然なボディータッチに成功。 

アンリの体幹はなかなかのもの。ただの人である俊也は、徐々に負けがこんできた。

ころはよし。俊也は軽く押し、そしてひいた。

「きゃっ!」
 それまで俊也は、押すアクションしか起こさなかった。アンリは、手のひらで押して、相手を崩す訓練だと、思い込んでいた。その結果は……。

 重心が前に傾いたアンリは、俊也に抱き付く形に。

 計算ど~り! 俊也はアンリの体を、がっちり受け止める。
 アンリはびっくりし、離れようとしたが、俊也は許さない。乱暴にならないよう、腕の力を強め……、アンリの目を見つめる。

 アンリは俊也を見上げ、目が離せなかった。アンリはガードしていた両腕を俊也の背に回し、上目遣いで俊也の目を見つめる。

 そして目を閉じた。

 ちゅっ……。ちゅ、ちゅ、ちゅ~~~……。

アンリは落ちた。


 俊也はベッドに横たわるアンリに、軽くボディータッチ。もちろん服の上から。

 俊也はこう考えている。アンリは性に対し、根強い忌避感を持っている。実家の仕事が仕事だから。

 だけど、切なそうに胸を弾ませる今のアンリの様子から、男を求める本能が、枯渇しているとは思えない。

 俊也はアンリの引き締まった肉体を、そっとなでるように。当初はこわばった体も、いい感じにほぐれたような。

 ちゅっ、ちゅっ……。髪を優しくなでながら、顔に軽くキスをほどこす。
 おでこ、ほっぺた、あご。みみたぶ、首筋。

ブラウスのボタンを二個外し…白のブラと谷間がみえた。鎖骨に唇をはわす。

俊也は慌てない。唇に標的を定め、おフレンチなキスを重ねる。
 体と心のストレッチ、これ、重要! 特に慣れない女の子には。
 
 俊也は軽いキスから徐々に濃く。試みに、舌を侵入させた。一瞬アンリは拒みかけたが、抵抗は失せた。

 すぐに舌を退避。

 待望のおっぱいに手のひらをあてる。ちょうど手のひらに、すっぽり収まるサイズ。

 柔らかく円軌道を描く。おっぱいは、決して乱暴に扱ってはならない。生理周期によって、過敏になる日もあることを俊也は知っていた。

 冷凍鱒状態だった、アンリの体。解凍は進んだ模様。

 次の標的は太もも。手のひらですりすり、なでなで……。
 固く締められたアンリの両足が緩む。内ももをすりすりなでなで。

 女の子の丘に手を置く。ぴくっとアンリが体を硬くする。最重点防御ポイントだからね!

 俊也は手のひらをあてたまま、再び唇攻撃へ。

 軽くついばむように。そして、次第に濃いやつへ。舌を侵入させる。
 アンリはおずおずと舌を絡めてきた。ここまできたら、アップは十分。

 俊也はアンリの衣服をゆっくり脱がせた。

 アンリは上下二枚だけの軽装備に。アンリはレースが施された白の上下を選んでいた。嫁たちの挑発下着に比べたら、ひどく大人しい。

 だが、これもいい!

 俊也はパンツ一丁になり、本格的な濃厚ボディータッチへ移行する。体全体を利用した。

 三十分ほどのアップを重ね、合体! 何度味わっても、初物をいただく感慨はひとしお。心と体が急速に開かれ、他人が他人でなくなっていく。

 この親密感は、体を合わせなければ不可能だと思われる。
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