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123 カモねぎ?
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静香の部屋。
阿部先生は正論を並べ上げ、懸命に静香を思いとどまらせようとした。
静香は終始ニコニコしてお説教を聞いていた。
「もう……。のれんに腕押しって、こういうこと言うんだ?」
さすがの阿部先生も、お説教疲れした。
「ありがとう、フーちゃん。私を思いやってることは、十分伝わってるから。
だけどあなた、肝心なことを見落としてる。
私は生きていく支えが欲しいだけなの。
今までは絵にそれを求めてた。
無名の画家を掘り起こし、世に送り出す。
私にない才能を助けたかった、ってカッコつけすぎでした。
要するに、絵に逃げてたの。
祖父は私が一番かわいいの。
私の夫に会社を任せたいの。
あんなでかい企業背負える男なんて、私は付き合いきれない。
かといって、たとえば無名の画家を選んじゃったら、今度は祖父が許さない。
俊也君には、あの祖父でも手が出せないの。
ただ、彼を独占することはできない。
唯一の妥協策が彼の子供を産むことなの。
幸い生活には困らない。
両親や祖父にも、私の子供の顔が見せられる。
つまり、いいことづくめ」
阿部先生こと、阿部芙蓉は一気に脱力した。
俊也さんは、ほぼ正しく静香さんの悩みを見抜いていた。
「シングルマザーですよ? 本当にそれでいいんですか?」
フーちゃんは、最後の抵抗を試みた。
「あなた、相変わらず男を見る目がない。
あの人が私と子供を、見捨てられるはずないでしょ?
絶対通ってくる。
子どもは、あの人をつなぎとめる意味もあるの。
この絵を見て」
そう言って静香は、寝室の引き戸を開けた。
壁という壁には、ぎっしりと絵が飾られていた。それらの絵は、あちらの世界に返却する予定だが、まだ飾られたままだった。
「みんな俊也君のお嫁さんよ。一番新しいミネットちゃんと、絵が売れたローランちゃん、ルマンダさん、こっちの世界のカナちゃんはいないけど。
普通の方法で対抗できると思う?」
フーちゃんは、絵に圧倒された。
確かに……。だけど……、
「中学生くらい? 下手したら小学生くらいの女の子がいるじゃないですか!
朝陽ちゃんの言ってたこと本当だったんだ。
幼女から熟女まで……。熟女は……」
「熟女はルマンダさん。この絵の作者。
幼女はエンランちゃんとマサラちゃん。二人は三十五歳だと聞いたけど。
確かに見た目だと少し早いね」
「はあ?」
「その様子だと多分気づいてないね。
俊也君の別の姿は、シュンヤーダ・ガターオ。
シュンヤーダ王国の国王様なのだ!」
「あ~! この子、あの時の!」
フーちゃんは、ユーノの肖像画を指さす。
「そうよ。ユーノちゃん。もう一人のローランちゃんは、さっき言ったとおりセールドアウト。
シュンヤーダ。俊也だ。
ガターオ、青形のアナグラム。
ちょっぴりひねりが足りないかな?」
フーちゃんは、カーペットにペタンと座りこんだ。
実はフーちゃん、レジ形態の大ファンだった。
あんなケモノに抱かれてみたい! 的な?
今までフーちゃんが付き合ってきた三人の男は、一様に草食系だった。
「で、そんなによかったんですか?」
フーちゃんは、つい聞いてしまった。今まで何度か経験したが、よかったと言えない。
「下手な男に、十五人も虜になっちゃうわけないでしょ?
十六人目も予約済みだし。
そしておまけに……」
静香はTシャツをがばっと脱いだ。
「どうよ! このお肌。触ってみ」
「え~っと……。いいんですか?」
「いいよ~」
フーちゃんは恐る恐る静香の肩をなでる。
つるん……。
わ~お! もちもちすべすべや~!
「どこのエステですか? 教えて下さい!」
フーちゃんは、ただちに食いついた。
今日会った瞬間から感じていたことだ。
静香さん、ほとんどノーメークなのに超若々しく感じられる。
「俊也君に抱かれたらこうなっちゃう。
特に中出しは超効果的なんだって。
なにせガンや、医者が見放した心臓病まで治しちゃうんだから。
なめるだけで」
「うそ~……」
「見て見て」
そう言って、静香はブラをずりあげた。
「乳首と乳輪の色! 色素が沈着してたのに十代乳首でしょ?
うふ…半分ジョークで頼んだら、マジでこうなっちゃいました!」
「万能?」
「まさに万能。コンタクト、今入れてないんだよ!
近視と乱視も治っちゃった!
魔力があったら、俊也君とセックスするだけで寿命が延びるらしい。
たとえば、この幹部三人、同級生だけど、何歳だと思う?」
静香はルラ、エレン、フラワーを指し示す。
「どう見てもハイティーンですね? 十六、七?」
フーちゃんは、さっき聞いたエンランとマサラの年齢から考えた。
きっともっと上だろうと思ったが、見たままの感想を述べた。
「なんと五十歳! 残念ながら私は魔力ゼロらしい。生きられてもせいぜい百ぐらい?
まあ、それは仕方ないよ。
死後はこの人たちに子供を押し付けちゃう」
フーちゃんは大きくため息をついた。
絶対本当のことなのだろう。
だけど、絶対信じられない。信じられるわけがない。
「ここで聞いたこと、もちろん絶対秘密だよ。
話したとしても、正気を疑われるだけだろうけど」
静香は、いたずらっぽくフーちゃんに笑いかける。
「どうして話したんですか?」
フーちゃんは、投げやり気味に聞いた。
「だって、誰にでも話せる話じゃないでしょ?
だけどさ、話せる人には絶対話したかったの。
うらやましい?」
フーちゃんは、こくんとうなずいた。
「何だったら、おっぱい触ってみる?」
静香のおっぱいは、どんなもんだい、と、さらされたままだった。
「要するに自慢したかったんですね!」
「そうなの~! 鴨がネギしょってメールしてきた。
おいしく調理するしかないでしょ!」
フーちゃんは、女の友情の、はかなさを痛切に感じていた。
阿部先生は正論を並べ上げ、懸命に静香を思いとどまらせようとした。
静香は終始ニコニコしてお説教を聞いていた。
「もう……。のれんに腕押しって、こういうこと言うんだ?」
さすがの阿部先生も、お説教疲れした。
「ありがとう、フーちゃん。私を思いやってることは、十分伝わってるから。
だけどあなた、肝心なことを見落としてる。
私は生きていく支えが欲しいだけなの。
今までは絵にそれを求めてた。
無名の画家を掘り起こし、世に送り出す。
私にない才能を助けたかった、ってカッコつけすぎでした。
要するに、絵に逃げてたの。
祖父は私が一番かわいいの。
私の夫に会社を任せたいの。
あんなでかい企業背負える男なんて、私は付き合いきれない。
かといって、たとえば無名の画家を選んじゃったら、今度は祖父が許さない。
俊也君には、あの祖父でも手が出せないの。
ただ、彼を独占することはできない。
唯一の妥協策が彼の子供を産むことなの。
幸い生活には困らない。
両親や祖父にも、私の子供の顔が見せられる。
つまり、いいことづくめ」
阿部先生こと、阿部芙蓉は一気に脱力した。
俊也さんは、ほぼ正しく静香さんの悩みを見抜いていた。
「シングルマザーですよ? 本当にそれでいいんですか?」
フーちゃんは、最後の抵抗を試みた。
「あなた、相変わらず男を見る目がない。
あの人が私と子供を、見捨てられるはずないでしょ?
絶対通ってくる。
子どもは、あの人をつなぎとめる意味もあるの。
この絵を見て」
そう言って静香は、寝室の引き戸を開けた。
壁という壁には、ぎっしりと絵が飾られていた。それらの絵は、あちらの世界に返却する予定だが、まだ飾られたままだった。
「みんな俊也君のお嫁さんよ。一番新しいミネットちゃんと、絵が売れたローランちゃん、ルマンダさん、こっちの世界のカナちゃんはいないけど。
普通の方法で対抗できると思う?」
フーちゃんは、絵に圧倒された。
確かに……。だけど……、
「中学生くらい? 下手したら小学生くらいの女の子がいるじゃないですか!
朝陽ちゃんの言ってたこと本当だったんだ。
幼女から熟女まで……。熟女は……」
「熟女はルマンダさん。この絵の作者。
幼女はエンランちゃんとマサラちゃん。二人は三十五歳だと聞いたけど。
確かに見た目だと少し早いね」
「はあ?」
「その様子だと多分気づいてないね。
俊也君の別の姿は、シュンヤーダ・ガターオ。
シュンヤーダ王国の国王様なのだ!」
「あ~! この子、あの時の!」
フーちゃんは、ユーノの肖像画を指さす。
「そうよ。ユーノちゃん。もう一人のローランちゃんは、さっき言ったとおりセールドアウト。
シュンヤーダ。俊也だ。
ガターオ、青形のアナグラム。
ちょっぴりひねりが足りないかな?」
フーちゃんは、カーペットにペタンと座りこんだ。
実はフーちゃん、レジ形態の大ファンだった。
あんなケモノに抱かれてみたい! 的な?
今までフーちゃんが付き合ってきた三人の男は、一様に草食系だった。
「で、そんなによかったんですか?」
フーちゃんは、つい聞いてしまった。今まで何度か経験したが、よかったと言えない。
「下手な男に、十五人も虜になっちゃうわけないでしょ?
十六人目も予約済みだし。
そしておまけに……」
静香はTシャツをがばっと脱いだ。
「どうよ! このお肌。触ってみ」
「え~っと……。いいんですか?」
「いいよ~」
フーちゃんは恐る恐る静香の肩をなでる。
つるん……。
わ~お! もちもちすべすべや~!
「どこのエステですか? 教えて下さい!」
フーちゃんは、ただちに食いついた。
今日会った瞬間から感じていたことだ。
静香さん、ほとんどノーメークなのに超若々しく感じられる。
「俊也君に抱かれたらこうなっちゃう。
特に中出しは超効果的なんだって。
なにせガンや、医者が見放した心臓病まで治しちゃうんだから。
なめるだけで」
「うそ~……」
「見て見て」
そう言って、静香はブラをずりあげた。
「乳首と乳輪の色! 色素が沈着してたのに十代乳首でしょ?
うふ…半分ジョークで頼んだら、マジでこうなっちゃいました!」
「万能?」
「まさに万能。コンタクト、今入れてないんだよ!
近視と乱視も治っちゃった!
魔力があったら、俊也君とセックスするだけで寿命が延びるらしい。
たとえば、この幹部三人、同級生だけど、何歳だと思う?」
静香はルラ、エレン、フラワーを指し示す。
「どう見てもハイティーンですね? 十六、七?」
フーちゃんは、さっき聞いたエンランとマサラの年齢から考えた。
きっともっと上だろうと思ったが、見たままの感想を述べた。
「なんと五十歳! 残念ながら私は魔力ゼロらしい。生きられてもせいぜい百ぐらい?
まあ、それは仕方ないよ。
死後はこの人たちに子供を押し付けちゃう」
フーちゃんは大きくため息をついた。
絶対本当のことなのだろう。
だけど、絶対信じられない。信じられるわけがない。
「ここで聞いたこと、もちろん絶対秘密だよ。
話したとしても、正気を疑われるだけだろうけど」
静香は、いたずらっぽくフーちゃんに笑いかける。
「どうして話したんですか?」
フーちゃんは、投げやり気味に聞いた。
「だって、誰にでも話せる話じゃないでしょ?
だけどさ、話せる人には絶対話したかったの。
うらやましい?」
フーちゃんは、こくんとうなずいた。
「何だったら、おっぱい触ってみる?」
静香のおっぱいは、どんなもんだい、と、さらされたままだった。
「要するに自慢したかったんですね!」
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おいしく調理するしかないでしょ!」
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