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133 警告の意味
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カナの実家。カナはシャワーを浴びている。
きのうは、久しぶりにかわいがってもらい、いっそう充実のお肌。
フフフ……。おっぱいも、また大きくなっちゃった。や~ん、ブラ、買い変えなきゃ……。
カナはおっぱいを揉んでみる。
いい形! 重量感もマシマシ!
乳首と乳輪の色もいい感じ!
なによりお肌のきめの細かさ!
俊也さんを虜にしちゃう自慢のアイテム。
いや、これで多分嫁の標準なんだよね?
精進あるのみ! ブラ、どんなのにしようかな~……。
ちょっとした、うれしい悩みのカナだった。
だけど、夏休みも後二日。高校生活最後の夏休みも、なんとなく不完全燃焼。
俊也さん、教習所で忙しかったから。
カナはバスタオルを素裸に巻き、風呂からあがった。
「カナちゃん、館から連絡があったよ。イノシシ仕留めたから、館に来ないかって」
魔法のぬいぐるみ、プリンがそう声をかけてきた。
プリンは隣家の俊也の部屋から、カナの部屋へ移住している。
「わお! 真夏のシシ鍋か~。いいね!」
「向こうは真冬だよ」
「わかってるつ~の。
また冬物出さなくっちゃ。
それだけが不便なんだよね」
「野菜が足りないそうよ。白菜は多めに」
「了解。早く着替えないと」
カナはバスタオルをとり、すっぽんぽんに。
「ね~ちゃん、ええ体しとるの~!」
「琴ちゃんの真似なんかしちゃダメ!
まったく影響受けやすいんだから」
カナはプリンを軽く叱り、ブラを身につける。
フフ、やっぱりきつい。先にブラ買おう~と。
夏休み後二日の憂鬱も、カナの頭から消えていた。パンツもはき終えたところで、スマホに着信。
心当たりは一人。なんと鼻の利くやつだ。
「もしもし。シシ鍋なんか、食べにいかないから」
『マジで! すぐ行く~!』
「エッチのお相手は無理よ。妊婦さんたち、三週間ぶりなんだから」
『それはあきらめよう。真夏にシシ鍋か。悪くない』
「向こうは真冬よ」
『わかってるつ~の。また冬物出さなくちゃ。
それだけが不便なんだよね。
すぐ行くから待ってて』
どこかで聞いたようなやりとりだった。
琴音が到着したところで、カナは早速買い物に出かけた。
二人が家から出たのを見届け、不審人物がほくそ笑む。
綿密な下調べの結果、現在この家は、娘の一人暮らしであることを知っている。
話を盗み聞きしたら、下着と野菜の買い出しとか。
大チャンスだ。一時間は帰ってこないだろう。
表札の下に張ってある、変な看板が少し気になる。
まあ、あれで泥棒よけになると思ったら大間違いだ。アル×ックのシールは貼ってないし。
不審者は、一度家の前を通り過ぎ、周囲の状況を確かめる。
うん。大丈夫だ。
不審者は、カナの家の庭に忍び込んだ。
リビングから入ろう。植込みがあるので、道からは見えない。
不審者は、リビングの窓に駆け寄る。
ガラス切りを出そうとしたところ…
バシュ! 身体に電流が走った。
心臓が弱い不審者の心臓はショックで停止した。
彼はこの家が、魔法王国の、仮設大使館であったことを知らなかった。敷地内治外法権が、まだ継続していることも。
きのうは、久しぶりにかわいがってもらい、いっそう充実のお肌。
フフフ……。おっぱいも、また大きくなっちゃった。や~ん、ブラ、買い変えなきゃ……。
カナはおっぱいを揉んでみる。
いい形! 重量感もマシマシ!
乳首と乳輪の色もいい感じ!
なによりお肌のきめの細かさ!
俊也さんを虜にしちゃう自慢のアイテム。
いや、これで多分嫁の標準なんだよね?
精進あるのみ! ブラ、どんなのにしようかな~……。
ちょっとした、うれしい悩みのカナだった。
だけど、夏休みも後二日。高校生活最後の夏休みも、なんとなく不完全燃焼。
俊也さん、教習所で忙しかったから。
カナはバスタオルを素裸に巻き、風呂からあがった。
「カナちゃん、館から連絡があったよ。イノシシ仕留めたから、館に来ないかって」
魔法のぬいぐるみ、プリンがそう声をかけてきた。
プリンは隣家の俊也の部屋から、カナの部屋へ移住している。
「わお! 真夏のシシ鍋か~。いいね!」
「向こうは真冬だよ」
「わかってるつ~の。
また冬物出さなくっちゃ。
それだけが不便なんだよね」
「野菜が足りないそうよ。白菜は多めに」
「了解。早く着替えないと」
カナはバスタオルをとり、すっぽんぽんに。
「ね~ちゃん、ええ体しとるの~!」
「琴ちゃんの真似なんかしちゃダメ!
まったく影響受けやすいんだから」
カナはプリンを軽く叱り、ブラを身につける。
フフ、やっぱりきつい。先にブラ買おう~と。
夏休み後二日の憂鬱も、カナの頭から消えていた。パンツもはき終えたところで、スマホに着信。
心当たりは一人。なんと鼻の利くやつだ。
「もしもし。シシ鍋なんか、食べにいかないから」
『マジで! すぐ行く~!』
「エッチのお相手は無理よ。妊婦さんたち、三週間ぶりなんだから」
『それはあきらめよう。真夏にシシ鍋か。悪くない』
「向こうは真冬よ」
『わかってるつ~の。また冬物出さなくちゃ。
それだけが不便なんだよね。
すぐ行くから待ってて』
どこかで聞いたようなやりとりだった。
琴音が到着したところで、カナは早速買い物に出かけた。
二人が家から出たのを見届け、不審人物がほくそ笑む。
綿密な下調べの結果、現在この家は、娘の一人暮らしであることを知っている。
話を盗み聞きしたら、下着と野菜の買い出しとか。
大チャンスだ。一時間は帰ってこないだろう。
表札の下に張ってある、変な看板が少し気になる。
まあ、あれで泥棒よけになると思ったら大間違いだ。アル×ックのシールは貼ってないし。
不審者は、一度家の前を通り過ぎ、周囲の状況を確かめる。
うん。大丈夫だ。
不審者は、カナの家の庭に忍び込んだ。
リビングから入ろう。植込みがあるので、道からは見えない。
不審者は、リビングの窓に駆け寄る。
ガラス切りを出そうとしたところ…
バシュ! 身体に電流が走った。
心臓が弱い不審者の心臓はショックで停止した。
彼はこの家が、魔法王国の、仮設大使館であったことを知らなかった。敷地内治外法権が、まだ継続していることも。
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