【R18】猫は異世界で昼寝した

nekomata-nyan

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184 スライムといっしょ!

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 俊也はラブミーテンダーを訪ねた。

「あら、俊也さん。いらっしゃい」
 ライラが迎えてくれた。他のおねえさんたちは、にやにやするだけで、誰も席を立とうとしない。

俊也はライラの「おなじみ」認定されているようだ。

「早速だけど、二階大丈夫?」
 俊也は人形焼きのお土産を、二箱差し出しながら言う。館へのお土産を流用したものだが。

「あら、お昼からどういう風の吹きまわし?」
 ライラは驚いて箱を受け取る。

「北からの風が強くて」
 ライラはなるほど、とうなずきながらお土産をテーブルに置く。

「私の分、残しておいてね」
 そう言って俊也の腕に、腕をからめる。

おねえさんたちは、「やった~!」と、歓声を上げ、お土産に群がった。
 男娼のお兄さんに、お土産が行き渡るかは不明だった。


 俊也とライラは「愛の部屋」へ。二人はベッドに並んで腰掛ける。 

「で、王都から泣きでも入った、ってところ?」
 ライラは俊也の肩にもたれかかりながら言う。

「余計なことしやがって、とは言われなかったけどね。
ある程度は予想してただろうけど、予想よりひどかったのかな。
一番迷惑かかってるのはシャネル侯爵領みたい。
余剰の食料を安く提供してる」
 俊也はライラの肩を抱き寄せながら答える。

「おやおや……。
まあ、シャネル領は一番侵入しやすい。
ミストは山越えになっちゃうし、ムキになって討伐するでしょうから」
 ライラは、まさか、と思いながら、俊也の空いた手をおっぱいに導く。

「ナームの事情、詳しい?」
 俊也は、ライラのスライムおっぱいの感触を楽しむ。右はスラリン、左はスラボウ? それに決めた。
 ふふ、やっぱ柔らかい!

この感触はルマンダに匹敵する。指が完全に埋まる感じはルマンダにない。
ルマンダ、なんだかいっそう若返ってる感じがするし。完熟の二十代半ばってイメージ?
 
 どれどれ、スライムグミを少しばかり賞味……。
 ノーブラ胸元ばっちりオープンだから……、ktkr(キタコレー)。

 ちゅぷちゅぷ……。
「ふふふ……。
お話聞きに来たんでしょ?
まあ、そうやって遊びながら聞いて。
ここへ来る前は、ナームでいたの。
お客のほとんどは王宮の上級兵たち。兵士には少し余裕があったから。
庶民は高根の花っていう感じの店で働いてた。
今はどうなってるんでしょうね。
飢饉はここへ来てからだったし、もう女を買う余裕もないかもね」

「飢饉の原因は?」
 俊也はちゅぱちゅぱを中断して聞いた。

「主食のルクス芋が、育ちにくくなったことと、豚の疫病の流行」

「なるほどね。
芋は多分連作障害だ。
こっちにそんな知識ある? 
同じ作物を同じ場所で栽培したら、土地がやせてしまう」

「それは常識ね。
だけど、ナームの半分ぐらいの地域では、ルクス芋ぐらいしか育たない。
土壌改良魔法で、なんとかもってたんじゃないかな? 
不思議なことに、庶民の魔力レベルは、イスタルトの人より高い。
魔物もこの辺よりずっと強い」

「ナームの主要産物は?」
 俊也は指でフミフミしながら聞く。スライムの感触、気持ちいいんだもん!
 猫の習性が影響しているかもしれないが。

「ふふふ……。どういう風の吹きまわし?
まあ、大歓迎なんだけど。
ナームといえば、鉱物資源ね。鉄や銅、金、銀。魔石や宝石。
イスタルトの次に埋蔵量は多い。
後は…絹。
上質の絹織物がナームの名物」

「なるほど。食べられないものばかりだ。
だけど、魅力的な産物ではある。
ひょっとして、貴族は意外に金持ち?」

「金銀は貯めこんでるでしょうね。通商ルートがか細いから。
貿易相手としてはイスタルトぐらい。
だけど、イスタルトにも売るほど鉱物資源はある。
港や海は凍っちゃうから、冬場他の国とは取引できない。
ミストに売るわけに、いかないでしょ?」

 俊也は暗澹とした。連作障害の地に、ジャガイモは、はたして栽培可能なものだろうか? 

考えられる方法は一つ。ミスト人が安心して取引できる国に、ナームを変えるしかない。

王都やミストの首脳と、相談する必要がありそうだ。

とりあえずは、ミストの手先のご機嫌を……。

俊也はライラを優しく横たわらせ、唇を奪った。

「やる気満々、って感じだけど、館のお姫様たちに怒られない?」
「そのお姫様たちにけしかけられた。
いただきます!」
 俊也はくつろいだライラの胸元を大きく広げた。

 まずはスラリンから……。このおっぱい、窒息死できる。いや、まじで……。


 ライラは股ぐらに頭を突っ込んだ、ナイトの寝息を、くすぐったく感じながら考えていた。

望み通り、俊也さんを味わってしまった。自分は娼婦で、しかもミストの密偵。

まず抱かれることは、ないだろうと思っていた。

抱かれた結果、色々なことがはっきりわかった。魔力上昇の秘密。変身の秘密。何より、館の姫君たちがどうしてこの男に身を捧げたか。

その答えは、俊也さんの人格と性的能力。
そりゃ、捧げたくなっちゃうよね。

参った。降参です。俊也さん。

できるなら私も捧げたい。絶対許されないことだが。娼婦であることは別としても、ミストの密偵を、館の姫君たちが受け入れるはずはない。

私もミストに家族がいるし、密偵を辞めることはできない。

それでもいい。この店でいられるだけでも幸せ。
気まぐれで、また抱いてもらえるかもしれない。

 部屋のドアがノックされた。

なんだろう? 客をとっているのに。
「接客」の邪魔をされたのは初めてだ。しかもお相手は最高のVIPだ。

ライラは「何か用?」と、ベッドに横たわったまま聞いた。

「ライラさんに、急ぎのお話があるんだって。
ミストの行商人の人が、偉い人からの手紙を預かってきたそうよ」
 ミストから? 何だろう? 

ライラは「わかった」と返事をして、そっとベッドから抜け出した。


 ミストの「つなぎ」からの連絡は、俊也に手紙を大至急届けよとの命令だった。

ライラはナイトを起こし鼻ツン。俊也に手紙を渡す。

「ナームでクーデターが起こった。
ミスト王が俺に相談したいそうだ。
館へ帰る。
代金はこれで……」
 俊也は金貨をテーブルに置こうとした。

「今日だけは、お金を払わないで。店の手数料は私が払っておくから」
 ライラはどこか寂しそうな笑顔で言った。

「館へ来る?」
「それはダメ。自分がみじめになっちゃう。
たまにでいいから来てね。お客として。
そして代金は銀貨一枚。それは必ず守ってね」
 俊也は黙ってうなずくしかなかった。

ライラは館に同化しきれない事情がある。そういうことだと思ったから。
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