下心は恋心なんだ。

Gemini

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第六話

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「んあ……っ」

 とんでもない圧迫感。
 身体に何かが挿るって、こんな圧迫感なんだ。

 うつ伏せにされて薫の中指が抜き差しされるたびにどうしようもない快感に枕を抱きしめていた。

「しっかり解さないと海斗が痛いだけだからな」

 解すとか、やり方よく知ってるんだな。

 手慣れてる薫に、俺は誰にぶつけたらいいのか分からない嫉妬心を消化しきれないでいた。

「焦らされてるみたいで、やだ……っ」

 顔だけ振り向くと薫が笑ってる。

「そういうつもりはないんだが、せっかくなら海斗にちゃんと気持ちよくなってもらいたいだけだよ」
「……なんだよそれ」
「だって、セックスなんだろ?」
「……」
「突っ込むだけなんて、そんなこと出来るか」
「……わけ、わかんね……」

 俺が突っ込むことをお願いして、

 でもそんなの嫌でセックスがしたいんだってお願いして、

 それをなんで叶えようとすんだ。

 それに、なんで、こうも優しいんだよ。

 俺が処女だからか?初めてだからか?

 こいつはなにを考えて、俺にこんな優しいんだよ……



「ぁ……んっ」

 たぶん指が増えた。さっきよりキツイけど、こんな快感がまだ序の口なんだって思ったらもうイキたくなってる。

 いつかは薫のがそこに挿るんだろう……?

 そういえぱ、俺はまだ薫のあれを見てない。
 まだジーンズを履いたままだ。

 俺も口でしたほうがいいのかな。
 ってか、してみたい。

 ……でも、あいつがそれを好まなかったら萎えてこれまでのことが全て水の泡になる。

「海斗」

 薫に呼ばれた。

「お前、今なに考えてるんだ?」
「え……?」
「他のこと考えてたろ」

 なんで、そんなことを聞くんだ。

「いきなり力抜けたから三本入ってるよ」
「へ……?」
「ずいぶん、余裕なんだな」

 くちゅっとローションの音がして薫の指が内壁をこすった。

「んぁっ……っっ」

 俺は反射で薫の指を締め付けた。

「挿れてみるか?」
「うん、待ってたよ」

 本当に、これでいいのか。

 でも二人とも、もう既に一線は超えてる。


 薫がジーンズを脱いでいる気配がして、そして再びベッドに上がると俺の背中にのしかかってきた。
 尻に薫の熱くて硬いのが当て付けられる。触ってないけどその形、大きさ、なんとなく分かる。薫、めっちゃ俺で興奮してるじゃん、良かった……。

 そして後ろから抱きしめられるように横向きになった。

「このまま後ろから挿れるからね」
「そ、うなの?」

 せっかくなら向かい合いたいのに。

「そのほうが海斗が楽だよ」

 …まただ。薫はやり方を知ってんだ。

 俺はその時を待った。

 後ろから太ももを押し広げられ、指が何回か俺の入り口を擦った。ローションが塗られてく。そして今度は指じゃないもっと太いものが俺の入り口を擦りはじめた。

 たぶん薫のアレだろう。何度も入り口を擦る腰つきに俺も興奮を覚える。

「薫、力抜いて」
「……うん」

 どうしよう、薫のこと受け入れたいのに嫉妬心が邪魔する。

 すると薫が片肘をつくと、俺の肩を唇で噛むようにキスしてきた。何回かされていくうちに薫の唇に夢中になっていく。肩や腕を優しく擦られて力が入ってたことに気が付いて俺は深呼吸をした。

「海斗」

 耳元で薫の低い声が吐息と一緒にかかるとすっかり脱力した。薫が俺の腰に手をかけると硬いアレがメリメリと侵入してきた。

「……つぅ……」
「痛いか?」
「ううん、……へーき」

 薫の、見たことないけど、これデカイんじゃね?
 相当慣らされたのはこのせいなのかな。
 しかし、この圧迫感、指の比じゃない。

「海斗」

 俺を背中からぎゅっと抱きしめてきた。

「お前…あったか」
「痛くない?」
「うん、へーき」

 侵入してからそのままじっとして、俺の項に吸い付く。

 薫の回された腕に俺も手を添えたら、なんか分からないものが心の底からじわじわ溢れてきた。

 こんなに大切に抱いてくれんだ。

 バカみたいな、俺のお願いに……。

 友達だから?
 俺のエロの探求に付き合ってくれてんの?



 薫の腕にしがみつきながら気づけば泣いてた。

「薫、もっと、して」
「辛くない?」
「辛くない、だから、もっと……」

 後ろ手に薫の腰を掴みもっととせがむと、薫は抱きしめる力を込めて俺にくっつくと、腰を沈め深く侵入させた。

「んぁっ」
「ハァ……っ」

 熱い薫の吐息が項にかかる。

「海斗、……海斗」

 俺は薫に揺さぶられて気がおかしくなった。

 熱くて柔らかいながら硬く芯を保っている薫が俺の内壁を擦っていく。もっとしてほしい。自分で自分の膝裏に手を入れて片足を持ち上げて夢中で薫を感じた。

「ぁんっ、薫、きもちい……」

 薫も俺の開いた内腿を強く掴んで俺を犯す。薫の律動に任せると薫と溶け合っている気持ちになってくる。

「薫……、めっちゃきもちい、……んぁ、きもちい……ぃ」

 イきたくて俺は自分のアレに手を伸ばすと手首を掴まれて阻止された。


「自分でイくな」
「へ……? だめ……? 俺もうイキたい」
「駄目だ」


 先に一回くらい、……と思ったら薫に仰向けにされた。






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