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第79話 メディス合流す
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群がる魔人全てを倒したものの大元の魔族を取り逃がしたメディスは悔しがりながらもエイジアン王国に引き返す。
「あの魔族っ! 次は絶対に滅ぼしてやるんだからっ! 急いで国に戻ってレイに報告ね」
急ぎメディスが国に戻っている頃、ゼーレを帝国に向かわせたレイは暇をもて余し、見張りをエイジアン王国の兵に任せ箱庭の中で救出した兵士達から情報を得ていた。
「私の国はカイエルン王国でした。王族や貴族は全て処刑され、平民は無理矢理兵士にされ、土地はゴルゴーン帝国の貴族が支配しております」
「私の国はアグロニア小国でした。詳細はカイエルン王国と同じであります」
「私の国はバブロス帝国でした。農民以外は全て殺され、戦えそうな者のみが無理矢理兵士にされました。戦えない農民はゴルゴーン帝国のために食糧を生産させられています」
「なるほど。どの国もゴルゴーン帝国支配下にあるんだね」
どうするべきか考えるレイに兵士達が懇願してきた。
「レイ様、私達はもう帰る場所がありません。ですのでお願いします、このままここで暮らす許可を下さい!」
「わ、私はバブロスにまだ家族がいます! レイ様の御力でどうにか助け出せないでしょうか!」
「そうだね。バブロス帝国からの食糧を断てばゴルゴーン帝国は苦しむ?」
「……いえ。一般市民が苦しむだけになるかと」
「それなら先にゴルゴーン帝国を潰した方が早いね。必ず助けに向かうから耐えて欲しい」
「わかり……ました」
そうして一週間かけ兵士達の仮居住区と生活環境を整えたレイが地上に戻ると城の兵士から声が掛かった。
「え? もう戻ってるの!?」
「はい。つい先ほどメディス様がお戻りになられました。今は入浴中です。後ほどメディス様の私室まで御案内いたします」
「わかりました」
それから少しして別の兵士が迎えに来た。レイは兵士に続きメディスの私室に入る。
「レイ!」
「メディス、随分早かったね」
「まぁね~。とりあえず座って。フォールガーデンの現状を報告するわ」
「わかった」
お互い向かい合わせに座り、メディスの口からフォールガーデンの惨状が語られた。
「フォールガーデンに生きた人間はいなく、人間は全て魔人になっていた?」
「ええ。それでフォールガーデンを襲撃した魔族なんだけど……ごめん、取り逃がしたわ」
「いや、大丈夫だよ。魔族はゴルゴーン帝国に向かったんだよね?」
「ええ」
「わかった。じゃあこっちも報告がある。まずは……」
メディスからの報告を受け今度はレイから現状が語られた。
「ゼーレってまさかあのゼーレ!?」
「うん。僕達の一つ下にいた天才闇魔法使いのゼーレだよ」
「そっかそっか~。あの子敵国にいたんだ~。うん、潰そう」
メディスは拳を鳴らしながら不気味な笑みを浮かべた。
「なんでそうなるのさ!? 言ったよね、味方だって」
「だってぇぇぇぇっ! なんで私の事は覚えてなかったのにゼーレだけ覚えてもらってるのよっ! ズルいじゃないっ!」
「べ、別にも覚えてない事はない……よ」
「じゃあ学院時代に私が一番得意だった科目は?」
突然そんな事を尋ねられてもレイに答えられるはずもない。ゼーレは自分が苦手としている分野だけに突出した力を有していたからこそ記憶していただけで、他で全て劣る他者を覚えてすらいない。
「……け、剣術?」
「政治学よっ! やっぱりゼーレは敵だわっ!」
「だから味方なんだって! 何を怒ってるのか知らないけど怒るなら全部終わってからにしてよ」
「むぅ~っ! わかったわよ。で、今どんな状況?」
「聞いてなかったのかよ……」
レイは改めて現状を告げた。
「ふ~ん。帝国の八騎将を味方にね」
「ああ。全員が今の帝国の在り方に満足していない。魔族に従う皇帝に従えない者もいるらしいんだ」
「へぇ~」
「それで今ゼーレには八騎将を説得してもらっているんだ。上手くいけば敵の戦力は半減し、こっちの戦力が増す」
「なるほどなるほど。で、味方になりそうなのは誰?」
「僕は八騎将を知らないからわからないかな」
「あ、私も知らないわ。あいつら戦場に出てこないもの」
「知らないのに聞いてどうするつもりだったのさ……」
そうしてメディスが合流してから一週間が過ぎた頃、ゼーレが大軍を率い帝国からエイジアン王国に向かってきた。
「レイ、あれ大丈夫なの? 来るのは仲間になる八騎将だけじゃなかったの!? 滅茶苦茶多く見えるんだけど!?」
「大丈夫、多分あれは八騎将の部下達だ。先頭にいる四人を見て」
「んん~……見えない」
「はぁ……。先頭にいるゼーレ他三人が八騎将だと思う。そいつらは腕に白い旗をくくっているようだ」
「白い旗……戦う意思はないと?」
「そうだ」
そうしている内にメディスでも視認できる距離まで帝国兵が近付き少し離れた場所で行軍が停止した。そしてその軍隊からゼーレを含む四人が王国前に立つレイとメディスの下に歩み寄ってきた。
「レイさんっ、ただいま戻りました!」
「よく無事に戻ってくれた、ゼーレ。後ろの三人が味方になってくれる八騎将の方?」
「はいっ。黒髪の魔女がアネモス、背中に剣を背負っているチビがラスト、似非神官がハイレンですっ」
ゼーレが元気よく味方を紹介すると小さな剣士が背後からゼーレのフードを掴み持ち上げた。
「誰がチビだっ! 俺の方がゼーレより大きいだろっ」
「ふふふふ、似非神官とは一体誰の事でしょうかねぇ~? ゼーレさんとは一度深く話し合う必要がありそうですな~」
「嘘は言ってないもん! 助けてアネモス!」
「あらあら、あなたがレイ? 凄く美形じゃな~いっ。私の好みだわ~」
そう告げレイに抱きつこうとしたアネモスとレイの間にメディスが立ち塞がる。
「何あなた?」
「勇者メディス! レイは私の夫になるんだから誰にも触れさせないわっ」
「夫? ふふっ、私は別に愛人でも側室でも構わないわ」
「エイジアン王国は一夫一妻制なのっ」
「お固い国なのね~」
「こいつ……油断ならないわっ」
メディスはたわわに揺れる敵の胸部を目の当たりにし、恐怖を抱くのだった。
「あの魔族っ! 次は絶対に滅ぼしてやるんだからっ! 急いで国に戻ってレイに報告ね」
急ぎメディスが国に戻っている頃、ゼーレを帝国に向かわせたレイは暇をもて余し、見張りをエイジアン王国の兵に任せ箱庭の中で救出した兵士達から情報を得ていた。
「私の国はカイエルン王国でした。王族や貴族は全て処刑され、平民は無理矢理兵士にされ、土地はゴルゴーン帝国の貴族が支配しております」
「私の国はアグロニア小国でした。詳細はカイエルン王国と同じであります」
「私の国はバブロス帝国でした。農民以外は全て殺され、戦えそうな者のみが無理矢理兵士にされました。戦えない農民はゴルゴーン帝国のために食糧を生産させられています」
「なるほど。どの国もゴルゴーン帝国支配下にあるんだね」
どうするべきか考えるレイに兵士達が懇願してきた。
「レイ様、私達はもう帰る場所がありません。ですのでお願いします、このままここで暮らす許可を下さい!」
「わ、私はバブロスにまだ家族がいます! レイ様の御力でどうにか助け出せないでしょうか!」
「そうだね。バブロス帝国からの食糧を断てばゴルゴーン帝国は苦しむ?」
「……いえ。一般市民が苦しむだけになるかと」
「それなら先にゴルゴーン帝国を潰した方が早いね。必ず助けに向かうから耐えて欲しい」
「わかり……ました」
そうして一週間かけ兵士達の仮居住区と生活環境を整えたレイが地上に戻ると城の兵士から声が掛かった。
「え? もう戻ってるの!?」
「はい。つい先ほどメディス様がお戻りになられました。今は入浴中です。後ほどメディス様の私室まで御案内いたします」
「わかりました」
それから少しして別の兵士が迎えに来た。レイは兵士に続きメディスの私室に入る。
「レイ!」
「メディス、随分早かったね」
「まぁね~。とりあえず座って。フォールガーデンの現状を報告するわ」
「わかった」
お互い向かい合わせに座り、メディスの口からフォールガーデンの惨状が語られた。
「フォールガーデンに生きた人間はいなく、人間は全て魔人になっていた?」
「ええ。それでフォールガーデンを襲撃した魔族なんだけど……ごめん、取り逃がしたわ」
「いや、大丈夫だよ。魔族はゴルゴーン帝国に向かったんだよね?」
「ええ」
「わかった。じゃあこっちも報告がある。まずは……」
メディスからの報告を受け今度はレイから現状が語られた。
「ゼーレってまさかあのゼーレ!?」
「うん。僕達の一つ下にいた天才闇魔法使いのゼーレだよ」
「そっかそっか~。あの子敵国にいたんだ~。うん、潰そう」
メディスは拳を鳴らしながら不気味な笑みを浮かべた。
「なんでそうなるのさ!? 言ったよね、味方だって」
「だってぇぇぇぇっ! なんで私の事は覚えてなかったのにゼーレだけ覚えてもらってるのよっ! ズルいじゃないっ!」
「べ、別にも覚えてない事はない……よ」
「じゃあ学院時代に私が一番得意だった科目は?」
突然そんな事を尋ねられてもレイに答えられるはずもない。ゼーレは自分が苦手としている分野だけに突出した力を有していたからこそ記憶していただけで、他で全て劣る他者を覚えてすらいない。
「……け、剣術?」
「政治学よっ! やっぱりゼーレは敵だわっ!」
「だから味方なんだって! 何を怒ってるのか知らないけど怒るなら全部終わってからにしてよ」
「むぅ~っ! わかったわよ。で、今どんな状況?」
「聞いてなかったのかよ……」
レイは改めて現状を告げた。
「ふ~ん。帝国の八騎将を味方にね」
「ああ。全員が今の帝国の在り方に満足していない。魔族に従う皇帝に従えない者もいるらしいんだ」
「へぇ~」
「それで今ゼーレには八騎将を説得してもらっているんだ。上手くいけば敵の戦力は半減し、こっちの戦力が増す」
「なるほどなるほど。で、味方になりそうなのは誰?」
「僕は八騎将を知らないからわからないかな」
「あ、私も知らないわ。あいつら戦場に出てこないもの」
「知らないのに聞いてどうするつもりだったのさ……」
そうしてメディスが合流してから一週間が過ぎた頃、ゼーレが大軍を率い帝国からエイジアン王国に向かってきた。
「レイ、あれ大丈夫なの? 来るのは仲間になる八騎将だけじゃなかったの!? 滅茶苦茶多く見えるんだけど!?」
「大丈夫、多分あれは八騎将の部下達だ。先頭にいる四人を見て」
「んん~……見えない」
「はぁ……。先頭にいるゼーレ他三人が八騎将だと思う。そいつらは腕に白い旗をくくっているようだ」
「白い旗……戦う意思はないと?」
「そうだ」
そうしている内にメディスでも視認できる距離まで帝国兵が近付き少し離れた場所で行軍が停止した。そしてその軍隊からゼーレを含む四人が王国前に立つレイとメディスの下に歩み寄ってきた。
「レイさんっ、ただいま戻りました!」
「よく無事に戻ってくれた、ゼーレ。後ろの三人が味方になってくれる八騎将の方?」
「はいっ。黒髪の魔女がアネモス、背中に剣を背負っているチビがラスト、似非神官がハイレンですっ」
ゼーレが元気よく味方を紹介すると小さな剣士が背後からゼーレのフードを掴み持ち上げた。
「誰がチビだっ! 俺の方がゼーレより大きいだろっ」
「ふふふふ、似非神官とは一体誰の事でしょうかねぇ~? ゼーレさんとは一度深く話し合う必要がありそうですな~」
「嘘は言ってないもん! 助けてアネモス!」
「あらあら、あなたがレイ? 凄く美形じゃな~いっ。私の好みだわ~」
そう告げレイに抱きつこうとしたアネモスとレイの間にメディスが立ち塞がる。
「何あなた?」
「勇者メディス! レイは私の夫になるんだから誰にも触れさせないわっ」
「夫? ふふっ、私は別に愛人でも側室でも構わないわ」
「エイジアン王国は一夫一妻制なのっ」
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