3 / 227
第1章 異世界らしい。
02 欲望の町ガラテア
しおりを挟む
愛斗はミーアと言う獣人に連れられ町へと向かっていた。その間に、この世界について話を聞いていた。
どうやらこの世界は死後の世界では無いらしい。
この世界はユースティアと言われる世界で、多数の種族が暮らす剣と魔法が存在する世界らしい。命の価値はとても安く、殺人や犯罪は日常茶飯事らしい。何て世界だ…涙が出るぜ。
通貨についても教えて貰った。この世界は共通の貨幣がある。銅貨、銀貨、金貨、後は手形だ。価値は銅貨が100円、銀貨が1000円、金貨が10000円、手形は100万以上からだそうだ。
そして、この世界で稼ぐ方法も教えて貰った。
まずは冒険者。これは冒険者ギルドと言う施設に登録し、命を賭けて稼ぐ手段。勿論却下だ。俺はただの人間だ。そんなのはチーターがやれば良い。俺は多少心得があるだけの一般人だ。
次に商人。町から町へ物資を運び、客のニーズに合わせて品物を売り買いする。これは商業ギルドと言う施設に登録が必要らしい。勿論、これも却下だ。そもそもこの世界について全くの初心者な俺には不可能だ。
最後にギャンブル。いわゆるカジノだ。これから行く町には運良くカジノがあるらしい。一番楽だがリスキーだ。そもそも無一文な俺には無理かもしれない。早急に種銭が必要だ。何か売れる物がないか先に店に行ってみなきゃな。
そんな話をしている内に町に着いた。
「止まれ、身分証を見せろ。無いなら銀貨1枚だ。」
「み、ミーアさぁん?」
「もうっ!貸しだかんね!?ちゃんと返してよ!? 」
「あざまっす!えと、はい。銀貨1枚。」
「うむ、確かに。お前、身分証無いのか?無いなら冒険者ギルドに行って作って貰うと良いぞ?無いと毎回銀貨1枚だからな?不便だろうに。」
「は、はぁ。まぁ、暫く町から出ないんで。必要になったら行きますわ。」
「そうか、まぁ君の自由だからな。ようこそ、ガラテアへ。」
愛斗は漸く人里に辿り着いた。
「じゃ、私は冒険者ギルドに行くから。あ、後私はこの町の宿に泊まってるから、報酬、ちゃんと持ってきなさいよね?」
「分かったよ。じゃあ、世話になったな。」
愛斗はミーアと別れ、道具屋を探した。
「すいませ~ん。」
「はいは~い、んっ♪…ちょっと待ってね~。あっ♪」
奥から声が聞こえた。ふむ、何をしていたかは知らないフリをしよう。
「お、お待たせしましたぁ。ご用は?」
現れたのは巨乳の兎獣人だった。ミーアが戦闘力1としたら、この女店主は100はあるだろう。うむ、眼福だ。上気した顔も艶っぽい。いやいや、リアル女はいらん。俺は二次元に生きると決めたのだ!…決めたが…これは反則だろう…。
「じゃ、またのご利用を。」
「また注文するわ~。で、貴方は?」
「今のは?」
「王都からの仕入れ。此処は冒険者もそんなに強くないからポーションとか大量に必要なのよねぇ~。って、だから用は?」
「あ、ああ。すまない、買い取りを頼みたいんだが。」
「買い取り?何を?」
愛斗はカバンの中身をカウンターに乗せていく。
「これらの中でどれか買える物はあるか?」
店主は手に取り品物を確認していく。
「これは?」
「ボールペンだな。インクをつけなくても書けるタイプの奴だ。中にインクが入っている。」
「へぇ~。金貨1枚。次、これ。」
「螺巻き式の時計だな。ここが1日24時間なら問題なく使える。」
「ふ~ん?珍しいわね。1日は24時間だから問題なく使えそう。これは金貨10枚。次は…これは?」
「それは結束バンドだな。穴に通して使う。バラバラになるのを防ぐ便利道具だ。それに使い方次第では人を拘束出来る。」
「ふ~ん…、金貨2枚ね。後はダメね。合計金貨13枚だけど、それでいいかな?」
えっと…金貨13枚だから13万か。
「因みに宿屋1泊幾らかわかります?」
「確か…ご飯別で1日銀貨5枚だったかしら。」
ふむ、十分だな。
「はい、金貨13枚で大丈夫です。」
愛斗は店主から、代金を受け取り道具屋を出た。
「さて、取り敢えずこの世界の貨幣は手に入った。先ずは拠点となる宿屋に行くか。暫くはカジノ通いと情報集めだな。やれやれ…どうなるやら。」
愛斗は通行人に道を尋ねながら宿屋とカジノの場所を確認した。
「よし、カジノの場所は把握した。明日から世話になるぜ…くくくくっ。」
愛斗は悪い笑みを浮かべカジノを見上げた後、拠点となる宿屋へと向かった。
「あ、ミーアさん?」
「あら?愛斗だったわね、金を返しに来たのかしら?」
「あ、はい。これ、借りた金っす。」
「うん、確かに。じゃ、私はギルド行くわ。じゃあね~。」
「うぃっす。」
愛斗はミーアに挨拶をし、宿屋の店主にチェックインを頼んだ。
「すまない、取り敢えず1週間借りたいのだが。」
「ウチは前払いだよ。金貨3枚に銀貨5枚ね。」
愛斗は代金を支払い、鍵を受けとり、借りた部屋に入った。
「ふぅ~…やっと休める…。異世界ハード過ぎだろう…。地球人には少し厳しいぜ…。」
愛斗はベッドになった途端眠ってしまった。何もかもが初めての事でかなり気を使っていたのだろう。朝まで起きる事は無かった。
どうやらこの世界は死後の世界では無いらしい。
この世界はユースティアと言われる世界で、多数の種族が暮らす剣と魔法が存在する世界らしい。命の価値はとても安く、殺人や犯罪は日常茶飯事らしい。何て世界だ…涙が出るぜ。
通貨についても教えて貰った。この世界は共通の貨幣がある。銅貨、銀貨、金貨、後は手形だ。価値は銅貨が100円、銀貨が1000円、金貨が10000円、手形は100万以上からだそうだ。
そして、この世界で稼ぐ方法も教えて貰った。
まずは冒険者。これは冒険者ギルドと言う施設に登録し、命を賭けて稼ぐ手段。勿論却下だ。俺はただの人間だ。そんなのはチーターがやれば良い。俺は多少心得があるだけの一般人だ。
次に商人。町から町へ物資を運び、客のニーズに合わせて品物を売り買いする。これは商業ギルドと言う施設に登録が必要らしい。勿論、これも却下だ。そもそもこの世界について全くの初心者な俺には不可能だ。
最後にギャンブル。いわゆるカジノだ。これから行く町には運良くカジノがあるらしい。一番楽だがリスキーだ。そもそも無一文な俺には無理かもしれない。早急に種銭が必要だ。何か売れる物がないか先に店に行ってみなきゃな。
そんな話をしている内に町に着いた。
「止まれ、身分証を見せろ。無いなら銀貨1枚だ。」
「み、ミーアさぁん?」
「もうっ!貸しだかんね!?ちゃんと返してよ!? 」
「あざまっす!えと、はい。銀貨1枚。」
「うむ、確かに。お前、身分証無いのか?無いなら冒険者ギルドに行って作って貰うと良いぞ?無いと毎回銀貨1枚だからな?不便だろうに。」
「は、はぁ。まぁ、暫く町から出ないんで。必要になったら行きますわ。」
「そうか、まぁ君の自由だからな。ようこそ、ガラテアへ。」
愛斗は漸く人里に辿り着いた。
「じゃ、私は冒険者ギルドに行くから。あ、後私はこの町の宿に泊まってるから、報酬、ちゃんと持ってきなさいよね?」
「分かったよ。じゃあ、世話になったな。」
愛斗はミーアと別れ、道具屋を探した。
「すいませ~ん。」
「はいは~い、んっ♪…ちょっと待ってね~。あっ♪」
奥から声が聞こえた。ふむ、何をしていたかは知らないフリをしよう。
「お、お待たせしましたぁ。ご用は?」
現れたのは巨乳の兎獣人だった。ミーアが戦闘力1としたら、この女店主は100はあるだろう。うむ、眼福だ。上気した顔も艶っぽい。いやいや、リアル女はいらん。俺は二次元に生きると決めたのだ!…決めたが…これは反則だろう…。
「じゃ、またのご利用を。」
「また注文するわ~。で、貴方は?」
「今のは?」
「王都からの仕入れ。此処は冒険者もそんなに強くないからポーションとか大量に必要なのよねぇ~。って、だから用は?」
「あ、ああ。すまない、買い取りを頼みたいんだが。」
「買い取り?何を?」
愛斗はカバンの中身をカウンターに乗せていく。
「これらの中でどれか買える物はあるか?」
店主は手に取り品物を確認していく。
「これは?」
「ボールペンだな。インクをつけなくても書けるタイプの奴だ。中にインクが入っている。」
「へぇ~。金貨1枚。次、これ。」
「螺巻き式の時計だな。ここが1日24時間なら問題なく使える。」
「ふ~ん?珍しいわね。1日は24時間だから問題なく使えそう。これは金貨10枚。次は…これは?」
「それは結束バンドだな。穴に通して使う。バラバラになるのを防ぐ便利道具だ。それに使い方次第では人を拘束出来る。」
「ふ~ん…、金貨2枚ね。後はダメね。合計金貨13枚だけど、それでいいかな?」
えっと…金貨13枚だから13万か。
「因みに宿屋1泊幾らかわかります?」
「確か…ご飯別で1日銀貨5枚だったかしら。」
ふむ、十分だな。
「はい、金貨13枚で大丈夫です。」
愛斗は店主から、代金を受け取り道具屋を出た。
「さて、取り敢えずこの世界の貨幣は手に入った。先ずは拠点となる宿屋に行くか。暫くはカジノ通いと情報集めだな。やれやれ…どうなるやら。」
愛斗は通行人に道を尋ねながら宿屋とカジノの場所を確認した。
「よし、カジノの場所は把握した。明日から世話になるぜ…くくくくっ。」
愛斗は悪い笑みを浮かべカジノを見上げた後、拠点となる宿屋へと向かった。
「あ、ミーアさん?」
「あら?愛斗だったわね、金を返しに来たのかしら?」
「あ、はい。これ、借りた金っす。」
「うん、確かに。じゃ、私はギルド行くわ。じゃあね~。」
「うぃっす。」
愛斗はミーアに挨拶をし、宿屋の店主にチェックインを頼んだ。
「すまない、取り敢えず1週間借りたいのだが。」
「ウチは前払いだよ。金貨3枚に銀貨5枚ね。」
愛斗は代金を支払い、鍵を受けとり、借りた部屋に入った。
「ふぅ~…やっと休める…。異世界ハード過ぎだろう…。地球人には少し厳しいぜ…。」
愛斗はベッドになった途端眠ってしまった。何もかもが初めての事でかなり気を使っていたのだろう。朝まで起きる事は無かった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】剣の世界に憧れて上京した村人だけど兵士にも冒険者にもなれませんでした。
もる
ファンタジー
剣を扱う職に就こうと田舎から出て来た14歳の少年ユカタは兵役に志願するも断られ、冒険者になろうとするも、15歳の成人になるまでとお預けを食らってしまう。路頭に迷うユカタは生きる為に知恵を絞る。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
卒業パーティーのその後は
あんど もあ
ファンタジー
乙女ゲームの世界で、ヒロインのサンディに転生してくる人たちをいじめて幸せなエンディングへと導いてきた悪役令嬢のアルテミス。 だが、今回転生してきたサンディには匙を投げた。わがままで身勝手で享楽的、そんな人に私にいじめられる資格は無い。
そんなアルテミスだが、卒業パーティで断罪シーンがやってきて…。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜
具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです
転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!?
肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!?
その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。
そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。
前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、
「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。
「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」
己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、
結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──!
「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」
でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……!
アホの子が無自覚に世界を救う、
価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる