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第2章 死の大地
第19話 対談
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時刻は深夜、アースはフランを起こしリビングへと降りた。
「む? どうしたのじゃその顔は?」
「いや……ちょっと……ね」
「うぅぅぅぅ……」
フランは涙目でアースを睨んでいた。なにがあったかは御想像に任せるとする。
アースはフランに着席を促す。対面には魔王が着席し、その後ろに魔族が五名が並んでいた。アースもフランと並び着席し、早速話を切り出した。
「まず、俺達は西にあるエルフの里からきたんだ。目的は魔族の調査。もし困っているなら助けたいと思ってね」
「助ける? 魔族を? 妾らは嫌われ者の魔族ぞ? 酔狂な奴よな」
「あ、あの!」
フランが懐からネックレスを取り出し魔王に差し出した。
「こ、これは魔王の瞳ではないか! なぜ貴様がこれを?」
「母から預かってきました。母はルルシュ・ルノワール。かつて魔王がそれを送った者です」
「ルルシュ……その名は聞いた事がある。そうか、貴様はルルシュの子か。ふむ、これは預かるとしよう」
そう言い、魔王はネックレスを腰に下げた鞄にしまった。
「じゃあ話を続けようか。魔王リリス、助けは必要か?」
「……要らぬ。妾らは妾らのみで生きていく。誰の助けも要らぬ」
「食料はあるの?」
「森に入れば肉は手に入る。それだけで十分じゃ」
「それじゃ栄養が偏るでしょ」
「海藻があるわ。心配無用じゃ」
中々に頑なだなとアースは思った。
「貴様、アースと言ったな? 貴様こそ良いのか?」
「何が?」
「……ふぅっ。わからぬか。妾らに関わると言う事はじゃな、いつか再び人間が攻めて来た場合巻き込まれる可能性が出ると言う事じゃ。いつまでも人間が大人しくしているとも思えん。奴らは必ずまた攻めて来る。その時貴様らはどうする。妾らと一緒に滅びるか?」
(なるほど。これが協力を拒む理由か……)
アースは魔王に言った。
「そうだなぁ……。俺はかつて俺の両親がそうした様に、俺も君たちに手を貸そうと思ってる」
「な……に? まさか貴様……天竜と魔竜の子か!?」
「うん。でも俺はまだ両親ほど強くない。だから技術を与えようかなと」
「技術??」
アースは拳銃を一丁テーブルに置いた。
「? なんじゃこれは?」
「これは拳銃。鎧でも簡単に貫ける武器だよ。狙いをつけて引き金を引けばいいだけ。魔力も詠唱もいらない」
「ほう! 魔道具か! 貴様魔道具技師じゃったのか?」
「まぁね。この家の中にある魔道具は全部俺が作ったものだよ。この拳銃以外にも様々な知識を与える事も出来る。どうだろう?」
魔王は腕を組み悩む。
「……その技術とやらは必ず人間に勝てるのか?」
「まあ、十中八九勝てるよ。それだけ俺の持つ知識は異質なモノだからさ」
「異質……か。アースよ、貴様は妾らを裏切らないと誓えるか? そして……裏切った場合、その命を賭けると誓えるか?」
(命とはこれまた大きく出たな。だが、裏切る気などない)
アースは魔王の宣誓に親指を噛み差し出した。
「……血の誓いだ魔王リリス。この血にかけて俺は魔族を決して裏切らない。俺達は仲間だ」
それに対し魔王も親指を噛み血を流す。そして二人の親指が接した。
「血の誓いは何よりも重い。裏切ったらその命はないと思えよ?」
「ああ。そちらも裏切るなよ?」
「ふん、妾ら魔族は義理堅い種族ぞ。裏切りなどありはせんわ」
「よし。なら以降俺達は仲間だ。明日そちらの拠点に行こうか」
「明日? 今晩は泊まれと?」
「そうだな。部屋は余ってるから好きに使ってくれ。フラン、案内を頼んでも良いかな?」
「あ、はい!」
こうして、アースは魔族と手を組む事になった。前世は人間なアースだが、エルフの長の話を聞き、どうしても人間に味方する気にはなれなかったアース。アースは自分の決断に責任を持ち、生涯魔族を裏切らないと心に決めるのであった。
そして翌朝、アースは家をまるごとストレージに収納し、魔王の前に立った。
「さあ、行こうか。魔王が直接来たと言う事はそんなに遠くないんでしょ?」
「う、うむ。今家が消えたが……気にしないようにしよう。妾らの拠点となっている町はここから半日ほど北上した森の中だ。さ、ついて参れ」
「ああ。フラン、行こうか」
「はいっ!」
アースは魔族の後ろを歩いていく。道中の魔物退治は魔族が買って出てくれた。何でも食糧が乏しいとかで魔族は次々と獲物を狩っていた。
「それ、俺が運ぼうか?」
「む? いや、これは妾らの食糧じゃ。貴様に持たせるわけには……」
「構わないよ。俺には無限にモノが入るスキルがあるし」
「さっきの家はそれでか。ふむ、なら頼るとしようか」
アースは魔族から獲物を預りストレージに放り込んでいく。それを見てまだまだ狩れると思った魔族たちはどんどん狩りを続けていった。もはや拠点に向かうと言うより狩りがメインになっていた。
「お~い、もう昼過ぎだぞ?」
「え~い、こんな機会滅多にないかもしれんのじゃ! お前らどんどん狩れいっ!」
「「「「イエッサー!」」」」
そんなこんなで、拠点に着いたのは昼を大分過ぎた時間になった。
拠点に着くと魔王が拠点を背にこう言った。
「ようこそ妾の町【デモンパレス】へ!」
アースとフランはきょとんと町を見る。それは町と言うか村、いや集落かと思うほど簡素な造りだった。デモンパレスは森を切り開き、簡素な柵で囲っただけのものだった。
「あ、あ~。リリス?」
「なんじゃ?」
「拠点は他にもあるの?」
その問いに魔王はこう答えた。
「いや、ここだけじゃ。食糧が乏しいゆえに数を増やせんでな。妾ら魔族の総数は約千人。それで全てじゃ」
「す、少なっ!? そんな少ないの?」
「ああ。大地が死んでおるから作物も育てられん。仮に森の中に作るとしても魔物から守るため常に監視を立てなければならぬ。これが今の魔族の現状なのじゃ……」
そう言い落ち込む魔王を見たアースは、まずこの現状を何とかしなければと考えるのであった。
「む? どうしたのじゃその顔は?」
「いや……ちょっと……ね」
「うぅぅぅぅ……」
フランは涙目でアースを睨んでいた。なにがあったかは御想像に任せるとする。
アースはフランに着席を促す。対面には魔王が着席し、その後ろに魔族が五名が並んでいた。アースもフランと並び着席し、早速話を切り出した。
「まず、俺達は西にあるエルフの里からきたんだ。目的は魔族の調査。もし困っているなら助けたいと思ってね」
「助ける? 魔族を? 妾らは嫌われ者の魔族ぞ? 酔狂な奴よな」
「あ、あの!」
フランが懐からネックレスを取り出し魔王に差し出した。
「こ、これは魔王の瞳ではないか! なぜ貴様がこれを?」
「母から預かってきました。母はルルシュ・ルノワール。かつて魔王がそれを送った者です」
「ルルシュ……その名は聞いた事がある。そうか、貴様はルルシュの子か。ふむ、これは預かるとしよう」
そう言い、魔王はネックレスを腰に下げた鞄にしまった。
「じゃあ話を続けようか。魔王リリス、助けは必要か?」
「……要らぬ。妾らは妾らのみで生きていく。誰の助けも要らぬ」
「食料はあるの?」
「森に入れば肉は手に入る。それだけで十分じゃ」
「それじゃ栄養が偏るでしょ」
「海藻があるわ。心配無用じゃ」
中々に頑なだなとアースは思った。
「貴様、アースと言ったな? 貴様こそ良いのか?」
「何が?」
「……ふぅっ。わからぬか。妾らに関わると言う事はじゃな、いつか再び人間が攻めて来た場合巻き込まれる可能性が出ると言う事じゃ。いつまでも人間が大人しくしているとも思えん。奴らは必ずまた攻めて来る。その時貴様らはどうする。妾らと一緒に滅びるか?」
(なるほど。これが協力を拒む理由か……)
アースは魔王に言った。
「そうだなぁ……。俺はかつて俺の両親がそうした様に、俺も君たちに手を貸そうと思ってる」
「な……に? まさか貴様……天竜と魔竜の子か!?」
「うん。でも俺はまだ両親ほど強くない。だから技術を与えようかなと」
「技術??」
アースは拳銃を一丁テーブルに置いた。
「? なんじゃこれは?」
「これは拳銃。鎧でも簡単に貫ける武器だよ。狙いをつけて引き金を引けばいいだけ。魔力も詠唱もいらない」
「ほう! 魔道具か! 貴様魔道具技師じゃったのか?」
「まぁね。この家の中にある魔道具は全部俺が作ったものだよ。この拳銃以外にも様々な知識を与える事も出来る。どうだろう?」
魔王は腕を組み悩む。
「……その技術とやらは必ず人間に勝てるのか?」
「まあ、十中八九勝てるよ。それだけ俺の持つ知識は異質なモノだからさ」
「異質……か。アースよ、貴様は妾らを裏切らないと誓えるか? そして……裏切った場合、その命を賭けると誓えるか?」
(命とはこれまた大きく出たな。だが、裏切る気などない)
アースは魔王の宣誓に親指を噛み差し出した。
「……血の誓いだ魔王リリス。この血にかけて俺は魔族を決して裏切らない。俺達は仲間だ」
それに対し魔王も親指を噛み血を流す。そして二人の親指が接した。
「血の誓いは何よりも重い。裏切ったらその命はないと思えよ?」
「ああ。そちらも裏切るなよ?」
「ふん、妾ら魔族は義理堅い種族ぞ。裏切りなどありはせんわ」
「よし。なら以降俺達は仲間だ。明日そちらの拠点に行こうか」
「明日? 今晩は泊まれと?」
「そうだな。部屋は余ってるから好きに使ってくれ。フラン、案内を頼んでも良いかな?」
「あ、はい!」
こうして、アースは魔族と手を組む事になった。前世は人間なアースだが、エルフの長の話を聞き、どうしても人間に味方する気にはなれなかったアース。アースは自分の決断に責任を持ち、生涯魔族を裏切らないと心に決めるのであった。
そして翌朝、アースは家をまるごとストレージに収納し、魔王の前に立った。
「さあ、行こうか。魔王が直接来たと言う事はそんなに遠くないんでしょ?」
「う、うむ。今家が消えたが……気にしないようにしよう。妾らの拠点となっている町はここから半日ほど北上した森の中だ。さ、ついて参れ」
「ああ。フラン、行こうか」
「はいっ!」
アースは魔族の後ろを歩いていく。道中の魔物退治は魔族が買って出てくれた。何でも食糧が乏しいとかで魔族は次々と獲物を狩っていた。
「それ、俺が運ぼうか?」
「む? いや、これは妾らの食糧じゃ。貴様に持たせるわけには……」
「構わないよ。俺には無限にモノが入るスキルがあるし」
「さっきの家はそれでか。ふむ、なら頼るとしようか」
アースは魔族から獲物を預りストレージに放り込んでいく。それを見てまだまだ狩れると思った魔族たちはどんどん狩りを続けていった。もはや拠点に向かうと言うより狩りがメインになっていた。
「お~い、もう昼過ぎだぞ?」
「え~い、こんな機会滅多にないかもしれんのじゃ! お前らどんどん狩れいっ!」
「「「「イエッサー!」」」」
そんなこんなで、拠点に着いたのは昼を大分過ぎた時間になった。
拠点に着くと魔王が拠点を背にこう言った。
「ようこそ妾の町【デモンパレス】へ!」
アースとフランはきょとんと町を見る。それは町と言うか村、いや集落かと思うほど簡素な造りだった。デモンパレスは森を切り開き、簡素な柵で囲っただけのものだった。
「あ、あ~。リリス?」
「なんじゃ?」
「拠点は他にもあるの?」
その問いに魔王はこう答えた。
「いや、ここだけじゃ。食糧が乏しいゆえに数を増やせんでな。妾ら魔族の総数は約千人。それで全てじゃ」
「す、少なっ!? そんな少ないの?」
「ああ。大地が死んでおるから作物も育てられん。仮に森の中に作るとしても魔物から守るため常に監視を立てなければならぬ。これが今の魔族の現状なのじゃ……」
そう言い落ち込む魔王を見たアースは、まずこの現状を何とかしなければと考えるのであった。
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