スキルで快適!異世界ライフ(痛)

夜夢

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第02章 少年期

11 新王国爆誕

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    女を集めている間に、蓮はシャトーを一度更地にし、町を全て作り直していた。中世の雰囲気を保っていた町は現代バリバリの雰囲気となり、全く別の町へと変貌を遂げていた。

「こ、これは一体…何がどうなって…!」

    そこに王妃が現れ騎士に声を掛けた。

「お帰りなさい、皆さん。」

「「「「お、王妃様!?ははっ!!」」」」

    騎士達は一斉に頭を下げた。

「ふふ、頭を上げなさい。今から何があったか説明致します。」

    王妃は全員に蓮が何をしたかを語った。

「ま、魔導機械?魔力で動く車?照明??」

「ええ。これらは全てレン様が開発されたモノです。この地面もアスファルトと言うモノです。埃が舞わず、かつ耐久性も高いそうです。では皆さんの家に参りましょうか。」

    王妃は蓮が作ったマンションに皆を連れて行った。

「これは…塔…でしょうか?」

「いえ、これはマンションと呼ばれる住宅です。一階に100人は住めますわ。」

「は、はぁ…。」

「取り敢えず…使い方を説明します。数名私に貸して下さい。」

「分かりました。」

    王妃は室内に女達を数名連れて入った。

「これが貴女方の住む部屋となります。」

「「「「広っ!綺麗っ!?」」」」 

    部屋は寝室、リビング、ダイニング、キッチン、トイレ、風呂といった作りで構成されている。家具類は全て魔導具だ。

「これから魔導具の使い方を説明します。きちんと覚えて皆さんに教えてあげて下さいね?」

「「「「は、はい!」」」」

    王妃を選んだ事には理由があった。若いながらも元は王妃、民からも信頼されている。そして、何より王妃は頭が良い。一度教えるとあっと言う間に覚える事が出来た。

「元の暮らしより全然良いかも…。」

「では次はこれの説明に。」

    王妃はリビングに置いてあった箱を持って皆に説明した。

「これは魔導貯金箱と言います。」

「「「「魔導貯金箱??」」」」

「はい。これに毎月レン様から大金貨が3枚支給されます。」

「「「「大金貨3枚!!?」」」」

    ここで改めて金貨の価値を円に換算して書く。これは蓮のスキル【ネットショップ】でも同様の価値を示す金貨の額である。

銅貨:10円
銀貨:100円
小金貨:1,000円
金貨:10,000円
大金貨:100,000円
白金貨:1,000,000円
黒金貨:10,000,000円
虹金貨:100,000,000円

    つまり、町に住む女達は何もしなくても毎月30万が手に入る。更に王妃の説明が続く。

「この他、レン様に抱かれれば都度白金貨1枚。孕めば黒金貨1枚。出産すれば虹金貨がこの箱に現れます。」

「「「「え…えぇぇぇぇっ!?」」」」

    王妃は箱を置き、リビングにある扉を指差した。

「あの扉はレン様がいらっしゃられる扉です。全ての部屋に設置されております。因みに、此方側からは開ける事は出来ません。皆さんはレン様が来る事を待つと良いでしょう。」

「そう言う事だ。分かったか?」

「「「「え?」」」」

    扉が開き、蓮が現れた。

「れ、レン様ぁぁぁっ♪」

「「「「こ、この御方が…!」」」」

    騎士が蓮に頭を下げながら言った。

「レン様、是非ともレン様にお伝えしなければならない事が!」

「許す。頭を上げて話すと良い。」

「はっ!」

    騎士は頭を上げ、町で協力してくれた女を前に出して言った。

「レン様。彼女の協力により、スムーズに女性達を集める事に成功しました。彼女は夫がいましたがどうやら営みに満足していなかったらしく…。」

「ほう?で?」

「はっ。私がレン様の魅力を語りましたら、協力を申し出て参りました。それで…協力するから最初に抱いて欲しいと…。」

「ふむ。」

    蓮は女を見た。元人妻。営みに不満あり。身体つきは…合格だ、エロっ。蓮はいきなり服を脱ぎ出した。

「ここをその女の部屋としよう。王妃達は引き続き皆に部屋を割り振ってくれ。鍵の説明も忘れるなよ。」

「畏まりました。では皆さん、外に出ましょうか。」

    王妃達は彼女を1人残して出ていった。

「玄関の扉、あれは魔力を登録した者にしか開けられない仕組みになっている。ドアに触れ魔力を流して来いよ。」

「は、はい!ちらっ…。」

    女は思った。早くアレで滅茶苦茶にされたいと。

「お、終わりました!」

「ふむ。では次は貯金箱だな。同じように魔力を。」

「終わりました!」

「は、早いな。」

「は、はい!あの…早く…。もう我慢が…。」

    女は一瞬で服を脱ぎ捨て、蓮に抱きついた。

「レンさまぁ…♪早く私をレン様のモノに…♪」

「満足してなかったってのは本当らしいな。どれ、俺が本当のセックスって奴をお前の身体にたっぷり教え込んでやるよ。寝室に行くぞ。」

「は、はいっ!」

    2人が寝室から出てきたのは入ってから半日後だった。貯金箱には白金貨が10枚以上入っていたと言う。

「本当のセックス…♪凄かったぁ…♪」

「そうだろう?」

    2人は今、一緒に湯船に浸かっていた。勿論繋がったままで。

「レン様、抜かないのですか?」

「ん?もう良いなら抜くけど?抜いたら暫くは来れなくなるだろう。もう満足か?」

    女は抱きついて離れようとしなかった。

「まだして貰えるなら是非…♪」

「オーケーだ。風呂から上がったら第2ラウンドといこうか。」

「は、はいっ♪孕ませて…欲しいな…♪」

「良かろう。今日は寝かせないぜ?」

    この日、蓮はこの部屋から出て来る事は無かった。貯金箱には更に金が貯まっていくのであった。

「じゃあまたな。」

「はい…、また…来て下さいっ!」

    蓮は最後にキスをし、部屋を出た。

「レン様、全ての者の部屋割りと説明が完了致しました。」

「うむ、ご苦労。町の店に問題はないか?」

「はい。しかし…店員が要らない道具屋なんて…驚きました。」

    蓮は商品を全て自動販売機で売る様にしていた。この自動販売機は蓮のストレージに直結してある。つまり、食材等は劣化せず何時でもストレージに入れた時の状態で民は買う事が出来る。

「お金を入れてボタンを押すだけ。しかもアイテムが盗まれる事も無い。こう言う無駄は省かないとな。後はまぁ…集まった女達で飲食店を出すなり商売するなら好きにやらせてやると良い。」

「畏まりました。この他に類を見ない都市…。商人や旅人は驚くでしょうね。入国はどうされます?」

「入国出来るのは女だけだ。どんな身分だろうとな。町の入り口に入国審査場を設けてある。入国したい奴は全裸で審査を受けて貰う。女装は即バレだ。」

「まぁ…女装しても入りたい都市ですからねぇ…。」

「ま、暫くは人間の出方を探るつもりだ。魔族が人間から国を一つ奪ったんだ。上の人間は怒っているだろうよ。」

    蓮の予想は当たっていた。

《ボドール王国が魔族の手に落ちた?誠か!》

《ええ。軍は壊滅、首都は訳の分からない新たな町へと作り替えられた模様。》

《ボドールの民は?》

《男は皆処刑され、女は自ら町に移り住んだ様子。何をしているかは分かりませんね。》

《何かのスキルか?精神操作系…いや、分からんな。情報が少なすぎる…。スパイは入れそうか?》

《ええ。既に送り込んではありますが…どうやら通信を妨害されている様で。まだ新しい連絡はありません(嘘だがな)。》

《ぐぬぅ…。何か分かり次第直ぐに知らせよ。次に狙われるのは貴様の国【ベリーツ】か隣国の【バートレット】だからな。油断はするな。》

《ええ。バートレットは何かいってましたか?元帥閣下?》

《うむ。ボドールの二の舞は御免だと、二の足を踏んでおるわ。奴等は守りに徹する様だ。》

《成る程…。では此方も様子を伺いつつ、情報を集めさせてみましょうか。》

《頼むぞ。》

    そこで通話が終わった。

「クソジジイが、安全な場所から簡単に言いやがって!10万の兵が一瞬で壊滅だぞ?人間が勝てる相手かよ!クソッ!!」

「如何致しますか?」

「ああ?取り敢えず情報を集めさせろ!新しく何か分かった事は?」

「はあ、町の入り口が開きました。」

「な、何っ!?入れるのか!?」

「ええ。しかし、入国に審査があるらしく、何でも女しか入れないとか。試しに女装させた男を送り込んだら…。」

「ど、どうなった?」

「町の入り口に全裸で張り付けにされ晒し者にされた様です。御丁寧に変態男子と首から看板を下げられてね。」

「ぶふっ!そ、それはまた…くくくっ!」

    ベリーツ王は爆笑していた。

「笑い事じゃありませんよ、王。因みに、見た目は完璧に女子でした。それでもバレたと言う事は、入国審査で裸にされるのでしょう。当然、通信機等は持ち込めません。」

「むぅ…。なら町の外に定期的に連絡員を回すしかないな。」

「取り敢えずそれで様子を見ましょう。ボドールの二の舞にはなりたくありませんからね。」

「ああ。」

    こうして、人間の国は慎重に調査を重ねて行く事にするのであった。



 
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