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第1章 再誕
11 全滅
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徐々に険悪なムードが増していく。毎日減り続ける仲間、それでも夜営地で何もしない碧騎士。聖騎士達は次は自分の番ではないかと怯えながら捜索に向かう。
だが遺品など見つかるはずもない。全て俺が焼き尽くしてしまっているからだ。
そして残る聖騎士も二千人あまり。もう行動に出ても良い頃合いだろう。だがそんな時だった!
「隊長っ! 痕跡を発見しましたっ!」
「なにっ!?」
これには俺も驚いた。間違いなく全て処分したはずだ。あの聖騎士は一体何を見つけたと言うのだろうか。気になった俺は隊長に付いて痕跡があったと言われた場所に向かう。
「これです隊長っ!」
「これは……なんだ?」
「見たらわかるでしょう! 糞ですよ糞!」
「……」
俺は唖然としていた。この目の前にいる聖騎士は本気で言っているのだろうか。隊長も俺と同意見だった。
「あのなぁ……。何故それが聖女様のだと……」
「わかるんですよ! 俺のスキルは食べた物や者の生きていた時の記憶が全部わかる【食鑑定】なんですから!」
その場にいた全員が絶句していた。隊長は恐る恐る聖騎士に尋ねた。
「……ま、まさかお前……。それ……食ったのか?」
「もちろんですよ! 初めてじゃありませんし」
「そ、そうか……」
とんだマニアがいたものだ。いや、これは不味い流れかもしれん。
「……そうかぁ……。で、でかしたぞ。で、その糞の主はどうなったんだ?」
「はい! 聖女様は……黒い髪で紅い瞳を持った男に殺されていました!」
「な、なにっ!?」
「その男は黒い剣を使い、聖女様の腹を割かれました! 聖女様はその傷から臓物を吐き出しながら絶命したようです!」
その言葉で俺の周りにいた聖騎士達がざわつき始めた。
「黒い剣に……紅い瞳? こ、こいつじゃないのか?」
「こ、こいつが!? 聖騎士に化けてやがったのか!?」
「じゃあ他の隊が殺られたのも……」
どうやら潮時らしいな。総隊長が俺の目の前に立つ。
「兜をとれ。髪を見せてみろ」
「……くくくっ」
俺は嗤いながら兜を外し、舌を出して中指を立ててやった。
「ハッハー! 気付くのがおせぇんだよボケ共がよぉぉぉぉぉぉっ! お前の仲間は良い声で哭いてくれたぜぇぇぇぇ……?」
「き、貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
総隊長は怒りに震え腰に下げた剣に手をかける。
「うっ……!」
だが俺はその剣の束を足で抑え剣を抜かせない。
「お前の断末魔も美味そうだ。さあ、宴の始まりといこうか。【溶解液】」
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「「「「「隊長っ!!」」」」」
俺は隊長の顔に向かって口から溶解液を吹き付けた。
「あぁぁぁぁぁっ! ぐあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
隊長は顔を押さえながら地面を転がり、やがて動かなくなった。その顔はなくなり、中身が丸見えになっていた。
「うげぇぇぇぇぇぇぇっ……!」
「おぇぇぇぇぇぇっ……!」
何人かが嘔吐している。素晴らしい音色だ。俺にはどんなオーケストラよりも価値がある。
「あ、あいつ……! 魔物の技を使うぞ!」
そこにスカトロマニアが言葉を続けた。
「そ、そうだ! あいつは聖女様を蜘蛛の糸で吊し上げていたんだ!」
その周りに騎士はいなかった。気持ちはわからないでもない。
「も、もっと早く言えクソ野郎!」
「う、うるさいな! 誰がクソ野郎だ!」
「「「「お前だよ」」」」
「おぉぉぉんっ!?」
悔しいが笑ってしまった。
「と、とにかくだ! 奴は魔物のスキルが使えるようだ! 皆警戒して討伐に当たれっ!!」
「「「「おぉぉぉぉぉっ!!」」」」
聖騎士達が本気になった。二千からなる聖騎士が一斉に俺目掛けて飛び掛かってくる。
「ヒュウ、こりゃあ殺り甲斐があるぜぇっ! しっかり俺を楽しませてくれよなぁぁぁっ! 【高速移動】!」
「なっ!? 消えっ……!」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁっ!!」
「なっ!?」
最初いた場所から離れた場所で聖騎士の悲鳴があがる。
「い、今のは……! 高速移動? 貧民街で消えた仲間のスキル……! まさかあいつもあの男が?」
「ご名答。そのクソ女なら俺がバラバラにして灰にしてやったぞ?」
「貴様っ……!」
その時、突然横から槍が飛び出してきた。
「お前かぁぁぁぁぁっ! お前が俺の姉さんをぉぉぉぉぉぉっ!!」
「ってぇなぁ……。【回復術】」
「なっ!?」
俺は槍を叩き折り穂先を引き抜いた後、傷口を回復術で治療した。
「ば、バカな……! 今確かに心臓を……」
「アホか。心臓貫いたってすぐには死なねぇんだよ。殺るならこうだ」
「かひゅっ!?」
俺は一瞬で俺を貫いてくれた聖騎士との距離を詰め、脳を剣で貫いてやった。
「脳を破壊すりゃ人は一瞬で死ぬ。覚えておきな」
「お、おのれぇぇぇぇぇぇぇっ!」
戦場は阿鼻叫喚の地獄絵図だった。炎に包まれ死ぬ者、雷に貫かれ死ぬ者、全身溶かされ死ぬ者、枝から首を吊るされ死ぬ者と、聖女が死んだこの場所で二千人の聖騎士が屍となり積み上がっている。
「くくくくくっ! 弱ぇぇぇぇっ! どいつもこいつも雑魚ばっかりだな! これじゃあ邪神が顕現しなくても俺一人でどうにでも出来そうだぜ」
俺の周囲に息をしている者は唯の一人も存在していない。
「さぁ、いよいよメインディッシュだ。碧騎士さんよぉ……。今から行くから首を洗って待ってな! ひははははははははっ!!」
森に俺の嗤い声が木霊するのであった。
だが遺品など見つかるはずもない。全て俺が焼き尽くしてしまっているからだ。
そして残る聖騎士も二千人あまり。もう行動に出ても良い頃合いだろう。だがそんな時だった!
「隊長っ! 痕跡を発見しましたっ!」
「なにっ!?」
これには俺も驚いた。間違いなく全て処分したはずだ。あの聖騎士は一体何を見つけたと言うのだろうか。気になった俺は隊長に付いて痕跡があったと言われた場所に向かう。
「これです隊長っ!」
「これは……なんだ?」
「見たらわかるでしょう! 糞ですよ糞!」
「……」
俺は唖然としていた。この目の前にいる聖騎士は本気で言っているのだろうか。隊長も俺と同意見だった。
「あのなぁ……。何故それが聖女様のだと……」
「わかるんですよ! 俺のスキルは食べた物や者の生きていた時の記憶が全部わかる【食鑑定】なんですから!」
その場にいた全員が絶句していた。隊長は恐る恐る聖騎士に尋ねた。
「……ま、まさかお前……。それ……食ったのか?」
「もちろんですよ! 初めてじゃありませんし」
「そ、そうか……」
とんだマニアがいたものだ。いや、これは不味い流れかもしれん。
「……そうかぁ……。で、でかしたぞ。で、その糞の主はどうなったんだ?」
「はい! 聖女様は……黒い髪で紅い瞳を持った男に殺されていました!」
「な、なにっ!?」
「その男は黒い剣を使い、聖女様の腹を割かれました! 聖女様はその傷から臓物を吐き出しながら絶命したようです!」
その言葉で俺の周りにいた聖騎士達がざわつき始めた。
「黒い剣に……紅い瞳? こ、こいつじゃないのか?」
「こ、こいつが!? 聖騎士に化けてやがったのか!?」
「じゃあ他の隊が殺られたのも……」
どうやら潮時らしいな。総隊長が俺の目の前に立つ。
「兜をとれ。髪を見せてみろ」
「……くくくっ」
俺は嗤いながら兜を外し、舌を出して中指を立ててやった。
「ハッハー! 気付くのがおせぇんだよボケ共がよぉぉぉぉぉぉっ! お前の仲間は良い声で哭いてくれたぜぇぇぇぇ……?」
「き、貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
総隊長は怒りに震え腰に下げた剣に手をかける。
「うっ……!」
だが俺はその剣の束を足で抑え剣を抜かせない。
「お前の断末魔も美味そうだ。さあ、宴の始まりといこうか。【溶解液】」
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「「「「「隊長っ!!」」」」」
俺は隊長の顔に向かって口から溶解液を吹き付けた。
「あぁぁぁぁぁっ! ぐあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
隊長は顔を押さえながら地面を転がり、やがて動かなくなった。その顔はなくなり、中身が丸見えになっていた。
「うげぇぇぇぇぇぇぇっ……!」
「おぇぇぇぇぇぇっ……!」
何人かが嘔吐している。素晴らしい音色だ。俺にはどんなオーケストラよりも価値がある。
「あ、あいつ……! 魔物の技を使うぞ!」
そこにスカトロマニアが言葉を続けた。
「そ、そうだ! あいつは聖女様を蜘蛛の糸で吊し上げていたんだ!」
その周りに騎士はいなかった。気持ちはわからないでもない。
「も、もっと早く言えクソ野郎!」
「う、うるさいな! 誰がクソ野郎だ!」
「「「「お前だよ」」」」
「おぉぉぉんっ!?」
悔しいが笑ってしまった。
「と、とにかくだ! 奴は魔物のスキルが使えるようだ! 皆警戒して討伐に当たれっ!!」
「「「「おぉぉぉぉぉっ!!」」」」
聖騎士達が本気になった。二千からなる聖騎士が一斉に俺目掛けて飛び掛かってくる。
「ヒュウ、こりゃあ殺り甲斐があるぜぇっ! しっかり俺を楽しませてくれよなぁぁぁっ! 【高速移動】!」
「なっ!? 消えっ……!」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁっ!!」
「なっ!?」
最初いた場所から離れた場所で聖騎士の悲鳴があがる。
「い、今のは……! 高速移動? 貧民街で消えた仲間のスキル……! まさかあいつもあの男が?」
「ご名答。そのクソ女なら俺がバラバラにして灰にしてやったぞ?」
「貴様っ……!」
その時、突然横から槍が飛び出してきた。
「お前かぁぁぁぁぁっ! お前が俺の姉さんをぉぉぉぉぉぉっ!!」
「ってぇなぁ……。【回復術】」
「なっ!?」
俺は槍を叩き折り穂先を引き抜いた後、傷口を回復術で治療した。
「ば、バカな……! 今確かに心臓を……」
「アホか。心臓貫いたってすぐには死なねぇんだよ。殺るならこうだ」
「かひゅっ!?」
俺は一瞬で俺を貫いてくれた聖騎士との距離を詰め、脳を剣で貫いてやった。
「脳を破壊すりゃ人は一瞬で死ぬ。覚えておきな」
「お、おのれぇぇぇぇぇぇぇっ!」
戦場は阿鼻叫喚の地獄絵図だった。炎に包まれ死ぬ者、雷に貫かれ死ぬ者、全身溶かされ死ぬ者、枝から首を吊るされ死ぬ者と、聖女が死んだこの場所で二千人の聖騎士が屍となり積み上がっている。
「くくくくくっ! 弱ぇぇぇぇっ! どいつもこいつも雑魚ばっかりだな! これじゃあ邪神が顕現しなくても俺一人でどうにでも出来そうだぜ」
俺の周囲に息をしている者は唯の一人も存在していない。
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