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第5章 グラディオン大陸編
06 リフレクト皇帝
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俺はやたらと自信満々な豚の態度に違和感を覚えた。爆撃により城を全壊させてやったにも関わらず、あの豚だけは無傷、いや、豚の周囲一メートルが無傷だ。
「偉そうなのは口だけか? ほら、早く攻撃してみろっ! 私は優しいからな、先手くらい譲ってやるわ」
この発言から俺はいくつかの可能性を考える。まず思い浮かぶのは防御系スキルだ。だが、これだと最初のセリフ、攻撃した時が俺の最後だと言ったあのセリフに対しては適当ではない気がする。となると、カウンター系のスキル、しかも自分は無傷な状態から相手を倒すスキルが浮かび上がる。俺は豚のスキルに大体見当がついた。
「本当に先手をくれるんだな?」
「ああ、私は野蛮なお前らとは違うからな。だが、謝るなら許してやらん事もないぞ?」
「バカじゃね? 誰が家畜に頭下げっかよ。身の程を弁えな、豚」
「こ、このっ! ふんっ、ならさっさとかかって来るが良いわっ!! 私には誰も勝てんっ!」
どうやら自分のスキルに絶対の自信をもっているらしい。ならばここは搦め手で攻めるとしよう。幸い豚は動く事なく俺からの攻撃を待っている。
「……なら殺らせてもらうわ」
俺が考えた方法は三つ。まず一つは窒息死だ。奴の身体全体を鉄球で覆う。おそらく奴は反射系のスキル所持者だ。直接攻撃を反射するのだろう。ならば魔法や飛び道具は不味い。俺が俺自身の攻撃を浴びてしまう。だが、奴のいる位置に鉄の壁を創造するだけなら別に攻撃ではない。やがて中の酸素もなくなり死ぬはずだ。
次に圧死。これまた奴の頭上にとんでもない質量の何かを創り出し、重力に任せて押し潰す。もし斥力が働くなら失敗するだろうが、成功する可能性は高いだろう。
最後は毒殺。ああしてただ待っている間に空気中に毒を散布する。空気感染という奴だ。この世界はまだそういった知識に乏しい所がある。いくら反射スキルをもっていようと、知らない内に攻撃を受けていたら反射出来ないだろう。
と言う事で、俺は豚に向け麻痺毒をこっそり散布してやった。
「まだか? まさか怖じけづ……い……た……ん……がっ!?」
豚はバタリと地に伏せた。
「誰が怖じ気づいたって? あぁん? 攻撃されてる事にも気付かないボケがいつまでも偉そうにしてんじゃねぇよ」
「な……な……に……を……っ」
俺は豚に近付きスキル封印を施した。
「毒だよ、これは麻痺毒だ。空気中を漂い、お前の粘膜から感染した。ってもわからねぇよな? なにせ豚だからよ?」
「ふ……ざ……け……る……なっ……!」
「お前のスキルはもう使えねぇよ。さて、どうやって殺してやろうか」
「ぐっ……!」
とりあえず俺は豚の顔面にトーキックをお見舞いした。
「ぶふっ!?」
本来ならばこのダメージも反射されていたのだろうが、スキルを封印された豚には抗う術もなかった。
「ああ、そういやお前エルフが欲しかったんだっけか。千年早ぇよ。豚には相応しい相手ってもんがいるだろ? 優しい俺はお前にそいつをプレゼントしてやろうじゃないか【麻痺解除】」
「なっ!? か、身体が動く? な、なんの真似……ぐあぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
俺は身体を起こしかけた豚の背中を踏みつけ地面にめり込ませる。バキバキと骨が折れる音が心地良い。
「お前さぁ、エルフを探させる前に家族逃がしてんだろ?」
「……な、なにを……! ぐあぁぁっはぁっ!」
「わかんだよ。お前からはクズの臭いがプンプンしやがる。おら、死にたくなければ家族のいる場所を吐け」
「し、死んでも言わぬわっ!」
「ほらな、逃がしてんじゃねぇか」
「はっ!?」
豚はバカだった。アッサリと城から王族を逃がしていた事を自らバラしてしまった。
「ほら、そろそろ治療しなきゃ肺に折れた肋骨刺さって死ぬぜ? さっさと言えや、なぁっ!」
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁっ! がはっ……!」
豚が口から血を吐いた。こりゃ肺逝ったな。
「早く言え。今なら命は助けてやる。だが、別にお前が死んでも探し出す方法はあるんだぜ? 生きるか死ぬか選べよ」
豚はかすれた声でこう言った。
「い……言う……。私の……家族は……」
予想通り、豚は城から家族を逃がしていた。これで後々反逆してきそうなボケを消してやれる。そしてまたここで俺の悪い虫が騒ぎだした。
「おら、ギリギリ生きてられるくらいには回復してやるからよ、さっさと案内しろや」
「わ、わかっ……た」
俺は豚の案内で豚の家族が避難していた別荘へと向かった。そして別荘に入るとすぐに豚縛りあげた。
「な、何をするっ!」
「なぁに、今からパーティーを始めるからな。邪魔されちまったら萎えるだろ?」
「き、貴様……まさかっ!」
そこに豚の息子がやって来た。
「父上っ! よくぞごぶ……じ……で……?」
「ディアァァァァァァァァス!! あ……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
俺は現れた息子の首を愛刀烏丸でサクッと落としてやった。
「き、貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「おいおい、案内したのはお前だぜ? これからもっと盛り上がっていくからよ。お前にはそれを特等席で見る権利をプレゼントしてやんよ」
「あ、あな……た?」
「はっ!?」
そこに豚の妻が姿を見せる。
「ば、バカッ! 来るなっ! 逃げろっ! 今すぐ娘達を連れて屋敷から離れるんだっ! は、早くしろぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
「え? え?」
俺は豚に言ってやった。
「無駄無駄。この屋敷はすでに俺のスキルで封鎖してある。外からも中からも出入りできねぇよ」
「あ……あぁぁぁっ! 貴様ッ! 殺すッ! 殺してやらぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「良いねぇ……、やってみな、ホレ。やらないなら……お前の妻は俺に犯される」
「え? やっ! は、離しなさい無礼者っ!」
「離れろっ! 今すぐ離れろ貴様ぁぁぁぁっ!」
俺は喚く豚の目の前で、生意気な豚の妻を後ろから貫くのであった。
「偉そうなのは口だけか? ほら、早く攻撃してみろっ! 私は優しいからな、先手くらい譲ってやるわ」
この発言から俺はいくつかの可能性を考える。まず思い浮かぶのは防御系スキルだ。だが、これだと最初のセリフ、攻撃した時が俺の最後だと言ったあのセリフに対しては適当ではない気がする。となると、カウンター系のスキル、しかも自分は無傷な状態から相手を倒すスキルが浮かび上がる。俺は豚のスキルに大体見当がついた。
「本当に先手をくれるんだな?」
「ああ、私は野蛮なお前らとは違うからな。だが、謝るなら許してやらん事もないぞ?」
「バカじゃね? 誰が家畜に頭下げっかよ。身の程を弁えな、豚」
「こ、このっ! ふんっ、ならさっさとかかって来るが良いわっ!! 私には誰も勝てんっ!」
どうやら自分のスキルに絶対の自信をもっているらしい。ならばここは搦め手で攻めるとしよう。幸い豚は動く事なく俺からの攻撃を待っている。
「……なら殺らせてもらうわ」
俺が考えた方法は三つ。まず一つは窒息死だ。奴の身体全体を鉄球で覆う。おそらく奴は反射系のスキル所持者だ。直接攻撃を反射するのだろう。ならば魔法や飛び道具は不味い。俺が俺自身の攻撃を浴びてしまう。だが、奴のいる位置に鉄の壁を創造するだけなら別に攻撃ではない。やがて中の酸素もなくなり死ぬはずだ。
次に圧死。これまた奴の頭上にとんでもない質量の何かを創り出し、重力に任せて押し潰す。もし斥力が働くなら失敗するだろうが、成功する可能性は高いだろう。
最後は毒殺。ああしてただ待っている間に空気中に毒を散布する。空気感染という奴だ。この世界はまだそういった知識に乏しい所がある。いくら反射スキルをもっていようと、知らない内に攻撃を受けていたら反射出来ないだろう。
と言う事で、俺は豚に向け麻痺毒をこっそり散布してやった。
「まだか? まさか怖じけづ……い……た……ん……がっ!?」
豚はバタリと地に伏せた。
「誰が怖じ気づいたって? あぁん? 攻撃されてる事にも気付かないボケがいつまでも偉そうにしてんじゃねぇよ」
「な……な……に……を……っ」
俺は豚に近付きスキル封印を施した。
「毒だよ、これは麻痺毒だ。空気中を漂い、お前の粘膜から感染した。ってもわからねぇよな? なにせ豚だからよ?」
「ふ……ざ……け……る……なっ……!」
「お前のスキルはもう使えねぇよ。さて、どうやって殺してやろうか」
「ぐっ……!」
とりあえず俺は豚の顔面にトーキックをお見舞いした。
「ぶふっ!?」
本来ならばこのダメージも反射されていたのだろうが、スキルを封印された豚には抗う術もなかった。
「ああ、そういやお前エルフが欲しかったんだっけか。千年早ぇよ。豚には相応しい相手ってもんがいるだろ? 優しい俺はお前にそいつをプレゼントしてやろうじゃないか【麻痺解除】」
「なっ!? か、身体が動く? な、なんの真似……ぐあぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
俺は身体を起こしかけた豚の背中を踏みつけ地面にめり込ませる。バキバキと骨が折れる音が心地良い。
「お前さぁ、エルフを探させる前に家族逃がしてんだろ?」
「……な、なにを……! ぐあぁぁっはぁっ!」
「わかんだよ。お前からはクズの臭いがプンプンしやがる。おら、死にたくなければ家族のいる場所を吐け」
「し、死んでも言わぬわっ!」
「ほらな、逃がしてんじゃねぇか」
「はっ!?」
豚はバカだった。アッサリと城から王族を逃がしていた事を自らバラしてしまった。
「ほら、そろそろ治療しなきゃ肺に折れた肋骨刺さって死ぬぜ? さっさと言えや、なぁっ!」
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁっ! がはっ……!」
豚が口から血を吐いた。こりゃ肺逝ったな。
「早く言え。今なら命は助けてやる。だが、別にお前が死んでも探し出す方法はあるんだぜ? 生きるか死ぬか選べよ」
豚はかすれた声でこう言った。
「い……言う……。私の……家族は……」
予想通り、豚は城から家族を逃がしていた。これで後々反逆してきそうなボケを消してやれる。そしてまたここで俺の悪い虫が騒ぎだした。
「おら、ギリギリ生きてられるくらいには回復してやるからよ、さっさと案内しろや」
「わ、わかっ……た」
俺は豚の案内で豚の家族が避難していた別荘へと向かった。そして別荘に入るとすぐに豚縛りあげた。
「な、何をするっ!」
「なぁに、今からパーティーを始めるからな。邪魔されちまったら萎えるだろ?」
「き、貴様……まさかっ!」
そこに豚の息子がやって来た。
「父上っ! よくぞごぶ……じ……で……?」
「ディアァァァァァァァァス!! あ……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
俺は現れた息子の首を愛刀烏丸でサクッと落としてやった。
「き、貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「おいおい、案内したのはお前だぜ? これからもっと盛り上がっていくからよ。お前にはそれを特等席で見る権利をプレゼントしてやんよ」
「あ、あな……た?」
「はっ!?」
そこに豚の妻が姿を見せる。
「ば、バカッ! 来るなっ! 逃げろっ! 今すぐ娘達を連れて屋敷から離れるんだっ! は、早くしろぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
「え? え?」
俺は豚に言ってやった。
「無駄無駄。この屋敷はすでに俺のスキルで封鎖してある。外からも中からも出入りできねぇよ」
「あ……あぁぁぁっ! 貴様ッ! 殺すッ! 殺してやらぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「良いねぇ……、やってみな、ホレ。やらないなら……お前の妻は俺に犯される」
「え? やっ! は、離しなさい無礼者っ!」
「離れろっ! 今すぐ離れろ貴様ぁぁぁぁっ!」
俺は喚く豚の目の前で、生意気な豚の妻を後ろから貫くのであった。
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