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第7章 島国ヤマト編

20 蝦夷地の悪魔

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 俺は政宗以外の二人をひたすら抱いた。俺はふと政宗を見る。すると政宗は正座し、目を瞑り瞑想をしていた。だがその床は透明な液体でびしょ濡れになっている。あの瞑想はフェイクだな。瞑想じゃなく妄想でもしてんのか。

「はぁぁ……。ジェイド様ぁ……っ、私……多分孕みましたぁ~……」

 政宗の眉がピクリと動く。

「わ、私も先ほどのでぇ……っ」

 もう一度眉がピクリと動く。

「そうか、二人とも孕んじまったかぁ~。んじゃそろそろ……」

 その時だった。

「ジェイド様っ!」
「あん? は? 信長……お前その腕どうした!」

 政宗に迫ろうとした瞬間突如扉が開かれ、片腕を失い顔を青くした信長が運び込まれてきた。

「ジェイド様っ! このままでは殿が! 助けて下さいっ!」
「あ、ああ。【エクストラヒール】」

 俺は信長の腕を再生してやった。それを政宗が見て驚く。

「う、腕が生えた!? な、なんだ今のっ!?」

 腕は治ったが血が足りないようだ。

「信長は今血が足りないようだ。何か精のつく料理でも食わして休ませろ。で……勝家、何があった」

 信長の家臣である勝家がこの事態について語り始めた。

「はい。為信の領地を落とした私達はそのまま海を渡り蝦夷地へと向かいました」
(北海道か)
「そこで不思議な術を使う者達と遭遇し、殿は我らを守るために腕を……っ!」
「不思議な術? なんだそりゃ?」
「はい。何やら呟いたかと思ったら急に火の玉が飛んできたりかまいたちが飛んできたりと……。あれは妖術士かと思われます。しかも……それは一人二人ではなくほぼ全員で……」

 俺は島国ヤマトを上空から見ている。確かに北海……いや、蝦夷地の近くには大陸があった。もしかすると大陸の人間が蝦夷地を占領しているのだろうな。魔法の使えないこいつら相手なら数さえいれば雑魚魔法使いでも勝てるだろう。仮に放置したとしたら……陸奥国は侵略されるだろうな。

「……勝家、女達は?」
「はっ。現在ゆっくりと此方に向かっております。我らは殿を生かすために馬をひたすら飛ばしてきましたので……」
「そうか」

 となると、別に侵略されても良いか。いや、許せんな。ここはもう俺の国だ。好き勝手されんのは気にくわん。

「話はわかった。なら俺が直々にぶっ潰してきてやろう。お前らはこれから来る女達を守っていてくれ」
「はっ!」
「ち、ちょっと待って!」
「あん?」

 蝦夷地に向かおうとした俺を政宗が止める。

「わ、私はどうすれば……!」
「あん? 知らんわ。丁度良かったんじゃね? したくなかったみたいだし。良かったな、んじゃ」
「待ってくれぇぇぇぇっ!」
「あんだよ!?」

 政宗は土下座をした。

「一回だけ! 一回だけ頼むっ! もうおかしくなりそうなんだっ!」
「帰ったらな。今急いでんだよ」
「もう待てんのだっ! 頼むっ! 先っぽだけ! 先っぽだけで良いから挿入れてくれっ!」
「……ったく。こいならお前も来い政宗。飛びながらやるぞ」
「え? うわぁぁぁぁぁぁっ!?」

 俺は政宗を駅弁スタイルで抱え空に浮かび上がる。

「こ……怖すぎるぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」
「死にたくなけりゃしっかり掴まってな。行くぜぇぇぇぇぇっ!」
「あっ……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 別に急いではいない。蝦夷地を侵略した奴らが通った南に来ていなかったのはする必要がなかったからと推測できる。おそらく開拓民かなにかだろう。いつからいるかわからないが、逃げる勝家達に追撃をしなかった事からそんなに悪い奴らではない気もする。

「はぁっはぁっ! 気持ち良いぃぃぃぃっ! 空中セックス! 私は今誰もした事がない事をされてるっ!」
「そうだな。空中で膣内射精くらったのは人類でお前が最初かも知れねぇな~」
「セックスがこんなに良いものだったなんて! あぁぁ……私のバカ! なぜ素直に股を開かなかった! もっと……もっと捩じ込んでくれぇぇぇぇっ!」

 俺は三日かけて下北半島付近まで飛んだ。その間政宗からは一度も抜いていない。もちろん途中地面に降りて普通にセックスもしてやった。だが我慢した反動からか、政宗はセックスに貪欲になっていた。

「お、いたな」

 半島からは蝦夷地が見える。そこに上杉や武田と武将達が追撃に備え陣を張っていた。俺は政宗を抱えたままゆっくりとその陣に降りる。

「んほぉぉぉっ! 着地の衝撃で先っぽが子宮内にぃぃぃぃぃぃっ!」
「あ……。ま、良いか。ご苦労。信玄、蝦夷地から追撃は?」
「ない。それより……ずいぶん楽しい事してるね」
「まぁな。空中種付けしてやったんだよ」
「んはぁぁぁぁっ!」

 俺は政宗から豪快に引き抜いた。実に三日ぶりの外である。

「ふ~む。今川」
「んみゅ?」

 俺はロリ今川を呼び抱きながら報告を受ける。

「みゅうぅぅぅぅっ! 久しぶりの巨チンでおじゃるぅぅぅぅぅぅっ!」
「うむ。最近チビッ子食ってなかったからな。これは良い穴だ。うむ」
「光栄でおじゃるぅぅぅぅぅぅぅっ!」

 すると義久がやってきた。

「ジェイドさん、報告よろしい?」
「ああ」
「では……」

 義久曰く、信長が運ばれたのが十日前、そしてここに陣を敷き終わったのが三日前だそうだ。義久らは追撃に備えていたが、蝦夷地からの追撃はなかったようだ。

「ふむ。追撃はなしか。戦ってみた感じはどうだ?」
「……戦いにもなりませんでした。奴らは不思議な術を使い、こちらの攻撃が一切当たらず……」
「怪我をしたのは信長だけか?」
「はい。私が逃げる時間を稼ぐために前線に飛び出した際……」
「そうか。わかった。後は俺が殺る。お前達は京に帰還しておけ」 

 そこに元就が進言する。

「ジェイド様だけで大丈夫でしょうか?」
「問題ない。蝦夷地はヤマトの領土だ。そこを勝手に使わせてなるものか。奪い返してやるよ」
「っ! さすがジェイド様!」

 この後、全員を労い俺は蝦夷地へと向かうのであった。
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