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新章2 女神編
04 プライド崩壊
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ようやく満足した奇稲田姫の家を後にしたジェイドは隣家に向かおうとした。だがその時背後から刺すような視線を感じ振り向く。
「なんだぁ?」
振り向くとそこにはビキニアーマーに兜姿の騎士がいた。
「何か用か?」
「ふん、節操なし男め。邪神の夫かなにか知らんが私まで思い通りになると思わない事だな」
「ああん? そりゃあ俺に喧嘩売ってんのか?」
そのセリフを受け騎士は嘲笑した。
「ふっ、売ってたとしたら買えるのか? 種を蒔く事しか頭にない蒲公英野郎が」
「あぁん!? テメェ……ヤンのかオラァァッ!」
「ふん、口だけかどうか私が試してやろう。私が勝ったらもう他の女神に手を出しまくるのは止めてもらおうか」
「俺が勝ったらどうすんだ?」
「その時は私を含め好きにすれば良いさ」
それを受け今度はジェイドが嘲笑する。
「あぁ? はん、お前にそんな価値があるとは思えねぇがなぁ~? 守ってんのは頭だけだろ? 丸出しの露出狂が」
「な、なんだとっ!!」
「正直に言っちまえよ。今までも野郎に相手にされてこなかったから早くして欲しくて俺に絡んできたんだろ?」
「き、貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁっ!! 騎士を愚弄するかぁぁぁぁっ!!」
「愚弄? 俺は真実を口にしてるまでだ」
「おのれぇぇぇ……! 今すぐ私と戦えっ!! その首……斬り落としてくれるわぁぁぁぁっ!!」
「遊んでやんよ。ほら、かかってきな」
だが騎士は背に背負った大剣を抜かない。
「なんだよ、こねぇのか?」
「ここでは家屋に被害が出る。コロッセオに来い」
「良いだろう。案内しろや」
「どこまでもイラつかせる奴だ。来い」
ジェイドは騎士の後ろを歩きコロッセオとやらに向かった。
「ここだ。ここが貴様の最後となる場所だ」
「お前のだろ?」
「私は負けんっ!!」
二人はコロッセオに入り円形となっている広間で向かい合った。当然だが観客はいない。
「我が名は戦女神ヴァルキリー! 貴様に死を与える!」
「なら俺は性神ジェイドだ。お前に男を教えてやるよ。けけけけっ」
「……ゲスが!」
そう吐き捨てヴァルキリーは背の大剣を抜き正面に構える。対し、ジェイドは素手のまま怠そうに立ったままだ。
「どうした、武器を構えろ。それとも臆したか?」
「武器だ? んなモン使ったら跡形もなくなっちまうだろ。お前ごときこいつで十分よ」
「なっ!!」
ジェイドは嗤いながら人差し指を一本立てた。
「こ、殺してやるっ!!」
「きな」
「あ……あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ヴァルキリーはついに冷静さを失い、大剣を振りかぶり真っ直ぐジェイドに向かい飛び込む。
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
「ふん」
「なっ!! なにぃっ!?」
ヴァルキリーは本気でジェイドを真っ二つにしようと剣を振った。だがその渾身の一撃はジェイドの指一本で難なく受け止められてしまった。
「ば、ばかな……!」
「おいおい、でけぇ口叩いておいてその程度か? 眠てーぞ」
「お……おぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ヴァルキリーは怒り狂い型も何もなくただ剣を振り回しジェイドを斬りつける。だがジェイドはその攻撃全てを指一本で受けきり、尚且つ反撃も加えていく。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「ふん、終わりだ」
「なぁっ!?」
ジェイドはただ受け止めていただけではなく、大剣に攻撃を加えていた。そして今最後の一突きでヴァルキリーの大剣は粉々に砕け散り、兜も吹き飛んだ。
「わ、私の剣が……! そんな……」
ヴァルキリーは柄だけとなった大剣を握り締めたまま地面に崩れ落ちた。ジェイドはそんなヴァルキリーを見下ろし口を開く。
「俺の勝ちだな」
だがヴァルキリーはキッとジェイドを睨み立ち上がる。
「まだだ!」
「あん?」
「ヴァルキリーは私だけではないっ!!」
「はぁ?」
「あ……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「お?」
ヴァルキリーが天に向かって吠えた。するとヴァルキリーの神力が増し、その身を二つ、四つと分けていった。そして最終的に十一人にまでその数を増した。
「……」
「ヴァルキリーとは私達十一人の事を指すのだっ!!」
十一人はそれぞれ剣だったり槍だったりと武器を手にしている。どこから出したんだろう。
「一対一で勝ちたかったがここまでだ。多勢に無勢が卑怯だとかほざくなよ? 貴様は私を本気にさせた!!」
「……はぁぁ、やれやれ」
「なんだその態度はっ!!」
ジェイドはつい溜め息を吐いた。
「バカだろお前」
「な、なんだとっ!!」
「一人でも勝てなかった癖に一人の力を十一人に分けて勝てるわけねぇだろ。より雑魚になってんじゃねぇか」
「関係ないっ!! あらゆる角度から同時に斬りかかるからな!!」
「はん、ならかかって来いよ。無駄だと証明してやるよ」
「し……死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
十一人となったヴァルキリーが背に翼を生やし縦横無尽にフェイントを織り交ぜジェイドを撹乱する。そして一斉にジェイドに向かい武器を突き立てた。
「「「「「なぁっ!?」」」」」
ジェイドは十一人の攻撃を十指と自慢のアレで全て受けとめた。ちなみにアレは大剣を失った本体の拳による攻撃だ。
「う……うわぁぁぁぁぁぁっ!? き、貴様っ!! な、なんてモノで受け止めっ!?」
「攻撃力まで下がったお前の攻撃なんぞこれで十分よ。硬いだろう? ひはははははっ!」
「う……うぅぅぅぅっ!」
ヴァルキリーの顔が真っ赤になり、他の十人は霧散した。
「これでチェックだ。さあ、舐めた態度をとったお仕置きの時間だ。楽に逝けると思うなよ? ひはっ、ひははははははははっ!!」
ジェイドはヴァルキリーの心をへし折り高らかに勝ちを先月するのだった。
「なんだぁ?」
振り向くとそこにはビキニアーマーに兜姿の騎士がいた。
「何か用か?」
「ふん、節操なし男め。邪神の夫かなにか知らんが私まで思い通りになると思わない事だな」
「ああん? そりゃあ俺に喧嘩売ってんのか?」
そのセリフを受け騎士は嘲笑した。
「ふっ、売ってたとしたら買えるのか? 種を蒔く事しか頭にない蒲公英野郎が」
「あぁん!? テメェ……ヤンのかオラァァッ!」
「ふん、口だけかどうか私が試してやろう。私が勝ったらもう他の女神に手を出しまくるのは止めてもらおうか」
「俺が勝ったらどうすんだ?」
「その時は私を含め好きにすれば良いさ」
それを受け今度はジェイドが嘲笑する。
「あぁ? はん、お前にそんな価値があるとは思えねぇがなぁ~? 守ってんのは頭だけだろ? 丸出しの露出狂が」
「な、なんだとっ!!」
「正直に言っちまえよ。今までも野郎に相手にされてこなかったから早くして欲しくて俺に絡んできたんだろ?」
「き、貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁっ!! 騎士を愚弄するかぁぁぁぁっ!!」
「愚弄? 俺は真実を口にしてるまでだ」
「おのれぇぇぇ……! 今すぐ私と戦えっ!! その首……斬り落としてくれるわぁぁぁぁっ!!」
「遊んでやんよ。ほら、かかってきな」
だが騎士は背に背負った大剣を抜かない。
「なんだよ、こねぇのか?」
「ここでは家屋に被害が出る。コロッセオに来い」
「良いだろう。案内しろや」
「どこまでもイラつかせる奴だ。来い」
ジェイドは騎士の後ろを歩きコロッセオとやらに向かった。
「ここだ。ここが貴様の最後となる場所だ」
「お前のだろ?」
「私は負けんっ!!」
二人はコロッセオに入り円形となっている広間で向かい合った。当然だが観客はいない。
「我が名は戦女神ヴァルキリー! 貴様に死を与える!」
「なら俺は性神ジェイドだ。お前に男を教えてやるよ。けけけけっ」
「……ゲスが!」
そう吐き捨てヴァルキリーは背の大剣を抜き正面に構える。対し、ジェイドは素手のまま怠そうに立ったままだ。
「どうした、武器を構えろ。それとも臆したか?」
「武器だ? んなモン使ったら跡形もなくなっちまうだろ。お前ごときこいつで十分よ」
「なっ!!」
ジェイドは嗤いながら人差し指を一本立てた。
「こ、殺してやるっ!!」
「きな」
「あ……あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ヴァルキリーはついに冷静さを失い、大剣を振りかぶり真っ直ぐジェイドに向かい飛び込む。
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
「ふん」
「なっ!! なにぃっ!?」
ヴァルキリーは本気でジェイドを真っ二つにしようと剣を振った。だがその渾身の一撃はジェイドの指一本で難なく受け止められてしまった。
「ば、ばかな……!」
「おいおい、でけぇ口叩いておいてその程度か? 眠てーぞ」
「お……おぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ヴァルキリーは怒り狂い型も何もなくただ剣を振り回しジェイドを斬りつける。だがジェイドはその攻撃全てを指一本で受けきり、尚且つ反撃も加えていく。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「ふん、終わりだ」
「なぁっ!?」
ジェイドはただ受け止めていただけではなく、大剣に攻撃を加えていた。そして今最後の一突きでヴァルキリーの大剣は粉々に砕け散り、兜も吹き飛んだ。
「わ、私の剣が……! そんな……」
ヴァルキリーは柄だけとなった大剣を握り締めたまま地面に崩れ落ちた。ジェイドはそんなヴァルキリーを見下ろし口を開く。
「俺の勝ちだな」
だがヴァルキリーはキッとジェイドを睨み立ち上がる。
「まだだ!」
「あん?」
「ヴァルキリーは私だけではないっ!!」
「はぁ?」
「あ……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「お?」
ヴァルキリーが天に向かって吠えた。するとヴァルキリーの神力が増し、その身を二つ、四つと分けていった。そして最終的に十一人にまでその数を増した。
「……」
「ヴァルキリーとは私達十一人の事を指すのだっ!!」
十一人はそれぞれ剣だったり槍だったりと武器を手にしている。どこから出したんだろう。
「一対一で勝ちたかったがここまでだ。多勢に無勢が卑怯だとかほざくなよ? 貴様は私を本気にさせた!!」
「……はぁぁ、やれやれ」
「なんだその態度はっ!!」
ジェイドはつい溜め息を吐いた。
「バカだろお前」
「な、なんだとっ!!」
「一人でも勝てなかった癖に一人の力を十一人に分けて勝てるわけねぇだろ。より雑魚になってんじゃねぇか」
「関係ないっ!! あらゆる角度から同時に斬りかかるからな!!」
「はん、ならかかって来いよ。無駄だと証明してやるよ」
「し……死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
十一人となったヴァルキリーが背に翼を生やし縦横無尽にフェイントを織り交ぜジェイドを撹乱する。そして一斉にジェイドに向かい武器を突き立てた。
「「「「「なぁっ!?」」」」」
ジェイドは十一人の攻撃を十指と自慢のアレで全て受けとめた。ちなみにアレは大剣を失った本体の拳による攻撃だ。
「う……うわぁぁぁぁぁぁっ!? き、貴様っ!! な、なんてモノで受け止めっ!?」
「攻撃力まで下がったお前の攻撃なんぞこれで十分よ。硬いだろう? ひはははははっ!」
「う……うぅぅぅぅっ!」
ヴァルキリーの顔が真っ赤になり、他の十人は霧散した。
「これでチェックだ。さあ、舐めた態度をとったお仕置きの時間だ。楽に逝けると思うなよ? ひはっ、ひははははははははっ!!」
ジェイドはヴァルキリーの心をへし折り高らかに勝ちを先月するのだった。
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