20 / 123
第2章 領地開発の章
11 地下闘技場
しおりを挟む
夜になりガゼルはギルドを出て地下闘技場へと向かう。漸く勇者と戦う事が出来る。ガゼルは口元に笑みを浮かべていた。
地下闘技場へ入り、観客席に座る。
「さぁ、今日もチャンピオンは絶好調!連戦連勝、一切負けなし!誰か挑戦者はいないかぁっ!!」
どうやら挑戦者は決まっている訳ではなく、その時その場所で決まる様だった。ルールは何でもあり、武器も魔法もスキルも制限なし。相手は勇者だ。そこらの冒険者くずれは相手にならないだろう。勇者は勝ち誇っていた。
「どいつもこいつも情けねえなぁ!?手加減してやっから誰か出てこいよ!」
ガゼルは観客席から闘技場へと飛び降りた。
「俺がやろう。俺はガゼル。ランクは3級だ。不服か?」
勇者はニヤリと笑って言った。
「へぇ、中々強そうだ。審判、良いよな?」
「オーケーオーケー。では、今から30分後、ジョー対挑戦者の死合を開始します。皆さん奮ってお賭け下さい!オッズは1:100!さぁ、大穴は出るか!」
観客達は皆勇者の方に賭けていく。ガゼルは実況役に聞いた。
「自分に賭ける事は出来るのか?」
「おおっと!挑戦者凄い自信だ!自分に賭けると言っているぞ!勿論、可能だ!いくら賭けるのか、挑戦者はっ!」
ガゼルは懐から金貨がギッシリ詰まった袋を出した。
「金貨1000枚だ。」
「は?」
「金貨1000枚だよ。少ないか?」
実況は叫んだ。
「挑戦者ぁっ!もの凄い自信だぁぁぁっ!な、なんと自分に金貨1000枚を賭けたぁぁぁぁっ!」
勇者はそれを見て笑った。
「はぁっはっはっ!ばっかじゃねぇの?お前、負けたら金貨1000枚も失うんだぜ?まぁ、金もだが、当然命も奪ってやるがな?はっはっは!」
実況が席から叫んだ。
「受付終了だぁっ!さぁて、これから始まる戦いを楽しもうじゃあないか!もしかしたら…って期待しながら…………始めぇぇぇぇっ!」
勇者は両手で剣を構える。そして、ガゼルに向かって行った。
「来いよ。手加減してやるから好きに打ってきな?ひゃははっ!」
「なら遠慮なく。」
ガゼルは両手に刀を持ち、立っていた場所から姿を消す。
「は?があぁぁぁっ!?」
「後ろががら空きだぜ?勇者さんよ?」
「おおぉっとぉぉぉぉぉっ!!挑戦者!一瞬で背後に回り、ジョーの背中を斬ったぁぁぁぁっ!!」
観客席は、沸いた。
「いってぇぇぇぇっ!【ミドルヒール】!!やってくれたじゃねぇか!クソッタレがぁっ!!」
勇者は剣を振り下ろし、ガゼルに斬りかかる。が、ガゼルは刀をクロスさせ、それを受ける。そして、顔を近付け、こっそり呟いた。
「【スキル消去】。」
「はっ?なんだそれ?」
「ふんっ!」
ガゼルは勇者の腹に強烈な横蹴りを入れた。
「ぐふっ!がはぁぁぁぁっ!?」
勇者は壁まで吹き飛び、めり込んだ。
「まだまだ。つぇいっ!!」
ガゼルは一瞬で距離を縮め、神速の突きを放つ。
右肩、左肩、右大腿、左大腿、右膝、左膝突きが6撃、勇者をほぼ同時に貫いた。
「ぎゃあうっ!?あぁぁぁぁぁっ!!」
「痛いか?すまんな、腹と首と額を忘れたわ。」
「て…てめ……ぇ…!な、なんでスキル自動防御が発動しないん…だ!?」
「お前がそれを知る必要は無いな。さて、お別れだ。怨むならまともに勇者をしなかった自分を怨むんだな。」
「く…そ…!スキル【完全回復】!……………な、なんで…!?」
「ばかだなぁ。あばよ。」
ガゼルは勇者の首をバッサリと刎ねた。
ーブシュゥゥゥゥッ…ボトッ…。ー
余りの凄惨さに客席も静まりかえっていた。
「実況、コールは?」
「あ…、し、勝者!挑戦者ガゼル!!」
客席席がどよめく。
「さて、金を貰おうか?金貨10万枚。」
奥から主催者が慌てて出てきた。
「き、今日はお開きだ!!き、君…少し話があるので奥にきて貰え…ませんでしょうか?」
「あん?まさか金が無いとか言わないよな?」
「ま、まままままさかぁ…ねぇ?金額がアレですので、奥で渡すのですよ、あは、あははははは。」
怪しい。金が無いなこれは。まぁ、勇者は殺れたし、金はどうでもいいんだが。ガゼルは仕方なく主催者に付いて奥の部屋に向かう。
部屋に着くと主催者はいきなり土下座した。
「勘弁してくださいっ!金貨10万枚なんて…ありませんっ!!何卒、何卒ぉぉぉぉっ!!」
「ほ~?払えないか。そうかそうか…。って許すと思うか?アイツを使って散々稼いだんだろう?」
「それでも!金貨10万枚なんて…!そ、そうだ!奴隷!奴隷は要りませんか!?アレ専用の綺麗処を揃えております!」
「奴隷か、生憎処女にしか興味無いんだよね、俺。」
「い、居ます!居ますとも!今から連れて参りますので!お、お待ち下さい!」
主催者は部下に命じ、奴隷を連れて来させた。暫く待つと、成人前の奴隷達がゾロゾロと連れて来られた。その数は10人。
「処女と申されますとウチではこれ位しか…。ど、どうでしょうか?」
「コイツらは何処から連れてきた?」
「は、はぁ…娼婦が産んでウチに売った子供達でして…。ここまで育てるのに12年かかってます。なので、これで勘弁して貰えませんかね?」
「コイツらと話をして決める。暫く席を外せ。」
「は、はいぃぃぃっ!」
主催者は部屋から出ていった。ガゼルは連れて来られた娘達に聞いた。
「さて、お前達。お前達はこれから俺に買われる訳だが、それが嫌な奴はいるか?」
「2つ、聞いてもいいですか?貴方は…お金持ち?私達に優しくしてくれます?」
「まぁ、金はある。で、優しくとは何を意味する?」
「暴力を振るって傷付けないかという意味です。優しく抱いて、愛してくれますか?」
「あぁ、そういう意味か。良いぜ?望むなら奴隷じゃなく俺の女として扱ってやるよ。」
少女達は目配せをし、頭を下げる。
「宜しくお願いします。ご主人様。」
「ああ、宜しく。」
ガゼルは再び主催者を呼ぶ。そして、彼女達にはを金貨10万枚の代わりに引き取ると告げた。
「そ、そうですか!!い、いやぁ…良かった!では、これで手打ちという事で…。」
「ああ。また…来るわ。次は強い奴用意しとけよ?じゃあ、お前達、付いてこい。」
「「「はいっ!ご主人様!」」」
主催者は膝から崩れ落ちていた。
ガゼルは全員連れて風呂付の高級宿へと向かうのであった。
地下闘技場へ入り、観客席に座る。
「さぁ、今日もチャンピオンは絶好調!連戦連勝、一切負けなし!誰か挑戦者はいないかぁっ!!」
どうやら挑戦者は決まっている訳ではなく、その時その場所で決まる様だった。ルールは何でもあり、武器も魔法もスキルも制限なし。相手は勇者だ。そこらの冒険者くずれは相手にならないだろう。勇者は勝ち誇っていた。
「どいつもこいつも情けねえなぁ!?手加減してやっから誰か出てこいよ!」
ガゼルは観客席から闘技場へと飛び降りた。
「俺がやろう。俺はガゼル。ランクは3級だ。不服か?」
勇者はニヤリと笑って言った。
「へぇ、中々強そうだ。審判、良いよな?」
「オーケーオーケー。では、今から30分後、ジョー対挑戦者の死合を開始します。皆さん奮ってお賭け下さい!オッズは1:100!さぁ、大穴は出るか!」
観客達は皆勇者の方に賭けていく。ガゼルは実況役に聞いた。
「自分に賭ける事は出来るのか?」
「おおっと!挑戦者凄い自信だ!自分に賭けると言っているぞ!勿論、可能だ!いくら賭けるのか、挑戦者はっ!」
ガゼルは懐から金貨がギッシリ詰まった袋を出した。
「金貨1000枚だ。」
「は?」
「金貨1000枚だよ。少ないか?」
実況は叫んだ。
「挑戦者ぁっ!もの凄い自信だぁぁぁっ!な、なんと自分に金貨1000枚を賭けたぁぁぁぁっ!」
勇者はそれを見て笑った。
「はぁっはっはっ!ばっかじゃねぇの?お前、負けたら金貨1000枚も失うんだぜ?まぁ、金もだが、当然命も奪ってやるがな?はっはっは!」
実況が席から叫んだ。
「受付終了だぁっ!さぁて、これから始まる戦いを楽しもうじゃあないか!もしかしたら…って期待しながら…………始めぇぇぇぇっ!」
勇者は両手で剣を構える。そして、ガゼルに向かって行った。
「来いよ。手加減してやるから好きに打ってきな?ひゃははっ!」
「なら遠慮なく。」
ガゼルは両手に刀を持ち、立っていた場所から姿を消す。
「は?があぁぁぁっ!?」
「後ろががら空きだぜ?勇者さんよ?」
「おおぉっとぉぉぉぉぉっ!!挑戦者!一瞬で背後に回り、ジョーの背中を斬ったぁぁぁぁっ!!」
観客席は、沸いた。
「いってぇぇぇぇっ!【ミドルヒール】!!やってくれたじゃねぇか!クソッタレがぁっ!!」
勇者は剣を振り下ろし、ガゼルに斬りかかる。が、ガゼルは刀をクロスさせ、それを受ける。そして、顔を近付け、こっそり呟いた。
「【スキル消去】。」
「はっ?なんだそれ?」
「ふんっ!」
ガゼルは勇者の腹に強烈な横蹴りを入れた。
「ぐふっ!がはぁぁぁぁっ!?」
勇者は壁まで吹き飛び、めり込んだ。
「まだまだ。つぇいっ!!」
ガゼルは一瞬で距離を縮め、神速の突きを放つ。
右肩、左肩、右大腿、左大腿、右膝、左膝突きが6撃、勇者をほぼ同時に貫いた。
「ぎゃあうっ!?あぁぁぁぁぁっ!!」
「痛いか?すまんな、腹と首と額を忘れたわ。」
「て…てめ……ぇ…!な、なんでスキル自動防御が発動しないん…だ!?」
「お前がそれを知る必要は無いな。さて、お別れだ。怨むならまともに勇者をしなかった自分を怨むんだな。」
「く…そ…!スキル【完全回復】!……………な、なんで…!?」
「ばかだなぁ。あばよ。」
ガゼルは勇者の首をバッサリと刎ねた。
ーブシュゥゥゥゥッ…ボトッ…。ー
余りの凄惨さに客席も静まりかえっていた。
「実況、コールは?」
「あ…、し、勝者!挑戦者ガゼル!!」
客席席がどよめく。
「さて、金を貰おうか?金貨10万枚。」
奥から主催者が慌てて出てきた。
「き、今日はお開きだ!!き、君…少し話があるので奥にきて貰え…ませんでしょうか?」
「あん?まさか金が無いとか言わないよな?」
「ま、まままままさかぁ…ねぇ?金額がアレですので、奥で渡すのですよ、あは、あははははは。」
怪しい。金が無いなこれは。まぁ、勇者は殺れたし、金はどうでもいいんだが。ガゼルは仕方なく主催者に付いて奥の部屋に向かう。
部屋に着くと主催者はいきなり土下座した。
「勘弁してくださいっ!金貨10万枚なんて…ありませんっ!!何卒、何卒ぉぉぉぉっ!!」
「ほ~?払えないか。そうかそうか…。って許すと思うか?アイツを使って散々稼いだんだろう?」
「それでも!金貨10万枚なんて…!そ、そうだ!奴隷!奴隷は要りませんか!?アレ専用の綺麗処を揃えております!」
「奴隷か、生憎処女にしか興味無いんだよね、俺。」
「い、居ます!居ますとも!今から連れて参りますので!お、お待ち下さい!」
主催者は部下に命じ、奴隷を連れて来させた。暫く待つと、成人前の奴隷達がゾロゾロと連れて来られた。その数は10人。
「処女と申されますとウチではこれ位しか…。ど、どうでしょうか?」
「コイツらは何処から連れてきた?」
「は、はぁ…娼婦が産んでウチに売った子供達でして…。ここまで育てるのに12年かかってます。なので、これで勘弁して貰えませんかね?」
「コイツらと話をして決める。暫く席を外せ。」
「は、はいぃぃぃっ!」
主催者は部屋から出ていった。ガゼルは連れて来られた娘達に聞いた。
「さて、お前達。お前達はこれから俺に買われる訳だが、それが嫌な奴はいるか?」
「2つ、聞いてもいいですか?貴方は…お金持ち?私達に優しくしてくれます?」
「まぁ、金はある。で、優しくとは何を意味する?」
「暴力を振るって傷付けないかという意味です。優しく抱いて、愛してくれますか?」
「あぁ、そういう意味か。良いぜ?望むなら奴隷じゃなく俺の女として扱ってやるよ。」
少女達は目配せをし、頭を下げる。
「宜しくお願いします。ご主人様。」
「ああ、宜しく。」
ガゼルは再び主催者を呼ぶ。そして、彼女達にはを金貨10万枚の代わりに引き取ると告げた。
「そ、そうですか!!い、いやぁ…良かった!では、これで手打ちという事で…。」
「ああ。また…来るわ。次は強い奴用意しとけよ?じゃあ、お前達、付いてこい。」
「「「はいっ!ご主人様!」」」
主催者は膝から崩れ落ちていた。
ガゼルは全員連れて風呂付の高級宿へと向かうのであった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる