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第8章 竜界編
05 全竜散る?
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一年半にも及ぶ冒険の末、ついにローグは竜界の塔最上階へと到達した。
「ふぅ……、次でラストか。ん? どうやら外に出るみたいだな。出口の向こうに空が見える」
ローグは無竜と戦わなかったため、無傷で最上階へと辿り着いた。次がおそらく竜界での最後の戦いになる。
そんな折、ローグはふと階段を登りながら後ろを振り向いた。
「無竜……、少し震えていたような気がする。俺、そんな威圧したかな? 身に覚えは無いんだけどなぁ。ちょっと悪い事したかな、無事に戦いが終わったら謝っておこう」
そうして長い階段を上り終え、久しぶりに外の空気を感じたローグは屋上で辺りを見回した。
「久しぶりの外だ! ダンジョンの中にも空はあったけど……あれは擬似的なものだもんな。さて……最上階に着いたけど誰もいない? 全竜はどこだろ? 気配すら感じないぞ?」
そう辺りを警戒していると、頭上から太く響く声が降り注いだ。
《上だ》
「──っ!」
ローグは一瞬で戦闘態勢に移行し、上を見上げる。すると頭上には空間の裂け目があり、その裂け目から金色の腕が現れ、やがて巨大な金色の竜が飛び出してきた。その姿は存在するだけで圧迫感を与えら。
《我の領域で何をしている小さき人間よ。ここは竜界、人間がいて良い場所ではない。直ちに人間界へと帰れ。寛大なる心をもつ我だ。今ならばまだ見逃してやろうではないか》
寛大と言いながらも威圧を続ける全竜に対し、ローグは一切退かずに口を開いた。
「まだ用件を済ませてないし、このまま帰るわけにはいかない。ここには大事な用件があってきたんだ。あんたの子である水竜の事でなっ」
水竜と聞いた全竜の耳がピクリと反応を示した。
《話せ。ただし、我の機嫌を損ねたら命は無いと思え。言葉を選んで喋れよ、人間》
ローグは水竜との間に既に子が生まれている事を、全竜の機嫌を損ねずにどう話そうか考えを巡らせる。しかし、考えた結果、どう話しても全竜の怒りに触れるだろうと思ったローグは、ありのままを全竜に話した。
《ふ──ふははは……っ! コロス!!》
今まさに飛び掛かろうと十枚の翼を開いた瞬間、ローグの鼻にある匂いが漂ってきた。ローグは右手を前に出し、一応忠告をした。
「待て全竜。俺を殺す前に……お前の身体に付いたメスの匂いについて聞きたいのだが?」
全竜はビクンッと反応を示した。額からは汗が垂れ始めている。
《な、なななな何を言っておるのだっ! そ、そそそそんなモノ……そ、そうだ! む、無竜の匂いに決まっておるだろうがッ!》
《ふ~ん……? 今の話、詳しく聞かせてもらいましょうか。ねぇ……全竜?》
《ぬ、ぬぉぉぉぉぉぉっ!? む、むむむ無竜ぅぅぅぅぅぅぅッ!? な、なぜここにぃぃぃぃッ!?》
ローグの背後から突然無竜が姿を見せた。その雰囲気からは先程の穏和な感じは受け取れず、真逆の空気をまとっていた。
(な、何だあれ──。近づきたくない……! さっきとはまるで別人だっ! や、殺られる……! 全竜は間違いなく殺られる!)
殺意を向けられていないローグですらこの状態だ。今その殺意を全身で受けている全竜は、心なしか小さく見え、顔面を真っ青にしながらガタガタと震えていた。
《ま、待て……! い、いや、待って下さいッ! あ、あの……その……》
完全にしどろもどろだ。全竜は何か言い訳をしようとしていたが、恐怖のあまり声にならなかった。
《全竜ぅぅぅぅぅぅぅぅッ!!》
《は、はぃぃぃぃッ!! ぐぉぉぉっ!?》
無竜は片手で全竜の首を握り、そのまま持ち上げた。
《今度浮気したら……次はないって私言ったわよねぇ? 全竜?》
《し、ししししてませんっ!! ずっとここにいましたぁぁぁぁッ!》
そこでローグが追い込みをかける。
「ん? 俺が来たとき空間の裂け目から降りてきたじゃないか」
《き、貴様ぁぁぁぁぁぁッ!?》
《へぇ~。で?》
《ぐぼぉぉぉぉぉぉぉッ!?》
無竜は全竜を床に叩きつけ、頭を足蹴にしながら殺気をこめた。嘘を吐いた瞬間首を折る。無竜の目はそう物語っていた。
《……はい。次はないと言われていたにも関わらず浮気しました。あ、相手は龍族の娘です。一回だけと懇願されて仕方なく──あいぃたたたたたたぁぁぁッ!? 割れるぅぅぅぅッ!! 中身出ちゃうぅぅぅぅッ!!》
ローグは無竜による断罪を見ながらドン引きしていた。
(……怖い。何あれ…。え? 竜って一夫一妻制なのか? いや、この夫婦が特別なのか……。あ、骨折れたな)
全竜の首の骨を砕いた無竜は足をどけ、地面に転がる全竜に捨て台詞を吐いた。
《離婚よ、全竜。あんたにはもう心底愛想が尽きたわ。暇さえあれば世界中飛び回り種蒔きして……。そんなに他のメスが良いなら他にいけば?》
《ま、待ってくれぇぇぇッ! も、もうせんからッ!! わ、我を捨てんでくれぇぇぇぇぇッ!!》
全竜は砕けた首を自分で治癒し、ひたすら土下座し謝罪している。
《そのセリフはもう聞き飽きたわ。それに……私も最近気になる人ができたし……チラリ》
無竜の熱い視線がローグに送られる。だが全竜はその視線には気付かず、さらに墓穴を掘っていく。
《なっ、なんだとッ!? だ、誰だ!? わ、我が抱いた娘の旦那か!?》
「あんた……他人の妻にまで手を出してんの……?」
さらに新たな浮気が発覚し、無竜は完全にキレた。
《あんたぁぁぁ……ッ! 他所様の家庭にまで手を出してたのッ!! もう許せないわ……。離婚しなさい、今すぐにッ!! 私はもうあんたの妻でいる事には耐えられそうにないわ》
《そ、そんな……ッ!》
そして最後に冷徹な一言が放たれた。
《今死ぬか、離婚するか選べ》
ローグは完全に蚊帳の外だった。そして時竜はあまりの恐怖に最上階から逃げ出していた。
《わ、わかった……。離婚する。だからこれ以上痛めつけるのは……な?》
「な、なんて情けない……。全竜、憐れだな……」
《これ以上なんですって? とりあえず慰謝料代わりに殴るわ。今日が最後だし、特別に九割で勘弁してあげるわ。さあ、往生せいや! この駄竜がぁぁぁぁッ!!》
《ぐ、ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁ──あ……》
目の前で形が変わっていく全竜を見ながらローグはこう思った。
「……あれ、もう死んでるんじゃ……」
《大丈夫だよ、父様ゴキブリ並にしぶといし》
「リーミン、戻ったのか。……お前の母親、恐ろしいな……」
《そうだね~。お兄ちゃんも気を付けてね?》
「は、はい?」
あらかた殺し終えた無竜はすうっとローグの前に降りてきた。全竜は動かないまま地面に落下し、虫の息だ。
《お待たせ致しました。あいつとは今スッパリと関係を絶ってきました。さ、行きましょうか》
「行く? ど、どこへです?」
《下界です。私も久しぶりに下界を見てみたくなりました》
「な、なんっ!? ぜ、全竜っ!」
突然無竜に下界行きを告げられたローグは慌てて全竜に駆け寄り話し掛ける。
「ぜ、全竜! 生きてるか!? お前の妻が下界に降りるとか言ってるぞ!? 良いのかっ!?」
《ぐふっ……。も、元……だっ。そ、そいつは……し、執念深い……ぞぉっ。け、決して…あ、諦めんからな……っ。わ、我も……み、認め、よう……っ。は、はは……っ。こ、これで我は……じ、じゆ──》
そこで全竜は気を失った。
「ふ、ふざけんなお前ッ!? 起きろよっ!? お前らは力が強すぎて下界に来られないんだろっ!?」
《大丈夫ですよ。人化して力を抑える呪具を装備しますので。それに……あなたが神の使徒ならいずれ私達の力が必要になるはずです》
「え?」
《今はまだ知る時ではありません。とにかく、私は下界に行きます。時竜、下にいる光竜達と合流しますよ。ついてきなさい》
《は~いっ》
無竜は止める間もなく時竜と共に塔から飛んでいった。すると全竜は自ら回復魔法を使いむくりと起き上がった。
《は──ははははははっ! 我は解放されたッ! 苦節数千年──! ようやく……ようやくあの恐妻から解放されたぞぉぉぉぉッ! ヒィィィャッハーーーッ!!》
「あ、あんた最低だな……」
《ふん、我はこういう竜だ!》
傷を癒した全竜は翼を広げ、背後に空間の裂け目を開いた。
《去らばだ、人間よ。我はしばらく旅に出る。その内気が向いたらお前達の所に向かってやろう》
「あ、あんたも下界に来るのか!?」
《ん? あいつがさっき言っておっただろうが。お前が神の使徒ならいずれ我らの力が必要になるとな。だから我は今お前とは戦わん。スキルを奪われてはかなわんからな》
「なっ──! 知っているのか、俺の眼の事を……」
《まぁの。お前に一つ忠告しておこう。創造神をあまり信用し過ぎるなよ。アレは……おっと、開いた空間が閉じてしまうな。では去らばだッ! 待っててねぇぇぇっ、おじさん今から向かうからねぇぇぇぇ──》
そう言い残し、全竜は空間の裂け目へと飛び込み、姿を消した。
「創造神を信用し過ぎるな……か。気になる台詞を残して消えてくれたな、全竜……やれやれ」
ローグは竜の姿になり、無竜達のあとを追うのだった。
「ふぅ……、次でラストか。ん? どうやら外に出るみたいだな。出口の向こうに空が見える」
ローグは無竜と戦わなかったため、無傷で最上階へと辿り着いた。次がおそらく竜界での最後の戦いになる。
そんな折、ローグはふと階段を登りながら後ろを振り向いた。
「無竜……、少し震えていたような気がする。俺、そんな威圧したかな? 身に覚えは無いんだけどなぁ。ちょっと悪い事したかな、無事に戦いが終わったら謝っておこう」
そうして長い階段を上り終え、久しぶりに外の空気を感じたローグは屋上で辺りを見回した。
「久しぶりの外だ! ダンジョンの中にも空はあったけど……あれは擬似的なものだもんな。さて……最上階に着いたけど誰もいない? 全竜はどこだろ? 気配すら感じないぞ?」
そう辺りを警戒していると、頭上から太く響く声が降り注いだ。
《上だ》
「──っ!」
ローグは一瞬で戦闘態勢に移行し、上を見上げる。すると頭上には空間の裂け目があり、その裂け目から金色の腕が現れ、やがて巨大な金色の竜が飛び出してきた。その姿は存在するだけで圧迫感を与えら。
《我の領域で何をしている小さき人間よ。ここは竜界、人間がいて良い場所ではない。直ちに人間界へと帰れ。寛大なる心をもつ我だ。今ならばまだ見逃してやろうではないか》
寛大と言いながらも威圧を続ける全竜に対し、ローグは一切退かずに口を開いた。
「まだ用件を済ませてないし、このまま帰るわけにはいかない。ここには大事な用件があってきたんだ。あんたの子である水竜の事でなっ」
水竜と聞いた全竜の耳がピクリと反応を示した。
《話せ。ただし、我の機嫌を損ねたら命は無いと思え。言葉を選んで喋れよ、人間》
ローグは水竜との間に既に子が生まれている事を、全竜の機嫌を損ねずにどう話そうか考えを巡らせる。しかし、考えた結果、どう話しても全竜の怒りに触れるだろうと思ったローグは、ありのままを全竜に話した。
《ふ──ふははは……っ! コロス!!》
今まさに飛び掛かろうと十枚の翼を開いた瞬間、ローグの鼻にある匂いが漂ってきた。ローグは右手を前に出し、一応忠告をした。
「待て全竜。俺を殺す前に……お前の身体に付いたメスの匂いについて聞きたいのだが?」
全竜はビクンッと反応を示した。額からは汗が垂れ始めている。
《な、なななな何を言っておるのだっ! そ、そそそそんなモノ……そ、そうだ! む、無竜の匂いに決まっておるだろうがッ!》
《ふ~ん……? 今の話、詳しく聞かせてもらいましょうか。ねぇ……全竜?》
《ぬ、ぬぉぉぉぉぉぉっ!? む、むむむ無竜ぅぅぅぅぅぅぅッ!? な、なぜここにぃぃぃぃッ!?》
ローグの背後から突然無竜が姿を見せた。その雰囲気からは先程の穏和な感じは受け取れず、真逆の空気をまとっていた。
(な、何だあれ──。近づきたくない……! さっきとはまるで別人だっ! や、殺られる……! 全竜は間違いなく殺られる!)
殺意を向けられていないローグですらこの状態だ。今その殺意を全身で受けている全竜は、心なしか小さく見え、顔面を真っ青にしながらガタガタと震えていた。
《ま、待て……! い、いや、待って下さいッ! あ、あの……その……》
完全にしどろもどろだ。全竜は何か言い訳をしようとしていたが、恐怖のあまり声にならなかった。
《全竜ぅぅぅぅぅぅぅぅッ!!》
《は、はぃぃぃぃッ!! ぐぉぉぉっ!?》
無竜は片手で全竜の首を握り、そのまま持ち上げた。
《今度浮気したら……次はないって私言ったわよねぇ? 全竜?》
《し、ししししてませんっ!! ずっとここにいましたぁぁぁぁッ!》
そこでローグが追い込みをかける。
「ん? 俺が来たとき空間の裂け目から降りてきたじゃないか」
《き、貴様ぁぁぁぁぁぁッ!?》
《へぇ~。で?》
《ぐぼぉぉぉぉぉぉぉッ!?》
無竜は全竜を床に叩きつけ、頭を足蹴にしながら殺気をこめた。嘘を吐いた瞬間首を折る。無竜の目はそう物語っていた。
《……はい。次はないと言われていたにも関わらず浮気しました。あ、相手は龍族の娘です。一回だけと懇願されて仕方なく──あいぃたたたたたたぁぁぁッ!? 割れるぅぅぅぅッ!! 中身出ちゃうぅぅぅぅッ!!》
ローグは無竜による断罪を見ながらドン引きしていた。
(……怖い。何あれ…。え? 竜って一夫一妻制なのか? いや、この夫婦が特別なのか……。あ、骨折れたな)
全竜の首の骨を砕いた無竜は足をどけ、地面に転がる全竜に捨て台詞を吐いた。
《離婚よ、全竜。あんたにはもう心底愛想が尽きたわ。暇さえあれば世界中飛び回り種蒔きして……。そんなに他のメスが良いなら他にいけば?》
《ま、待ってくれぇぇぇッ! も、もうせんからッ!! わ、我を捨てんでくれぇぇぇぇぇッ!!》
全竜は砕けた首を自分で治癒し、ひたすら土下座し謝罪している。
《そのセリフはもう聞き飽きたわ。それに……私も最近気になる人ができたし……チラリ》
無竜の熱い視線がローグに送られる。だが全竜はその視線には気付かず、さらに墓穴を掘っていく。
《なっ、なんだとッ!? だ、誰だ!? わ、我が抱いた娘の旦那か!?》
「あんた……他人の妻にまで手を出してんの……?」
さらに新たな浮気が発覚し、無竜は完全にキレた。
《あんたぁぁぁ……ッ! 他所様の家庭にまで手を出してたのッ!! もう許せないわ……。離婚しなさい、今すぐにッ!! 私はもうあんたの妻でいる事には耐えられそうにないわ》
《そ、そんな……ッ!》
そして最後に冷徹な一言が放たれた。
《今死ぬか、離婚するか選べ》
ローグは完全に蚊帳の外だった。そして時竜はあまりの恐怖に最上階から逃げ出していた。
《わ、わかった……。離婚する。だからこれ以上痛めつけるのは……な?》
「な、なんて情けない……。全竜、憐れだな……」
《これ以上なんですって? とりあえず慰謝料代わりに殴るわ。今日が最後だし、特別に九割で勘弁してあげるわ。さあ、往生せいや! この駄竜がぁぁぁぁッ!!》
《ぐ、ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁ──あ……》
目の前で形が変わっていく全竜を見ながらローグはこう思った。
「……あれ、もう死んでるんじゃ……」
《大丈夫だよ、父様ゴキブリ並にしぶといし》
「リーミン、戻ったのか。……お前の母親、恐ろしいな……」
《そうだね~。お兄ちゃんも気を付けてね?》
「は、はい?」
あらかた殺し終えた無竜はすうっとローグの前に降りてきた。全竜は動かないまま地面に落下し、虫の息だ。
《お待たせ致しました。あいつとは今スッパリと関係を絶ってきました。さ、行きましょうか》
「行く? ど、どこへです?」
《下界です。私も久しぶりに下界を見てみたくなりました》
「な、なんっ!? ぜ、全竜っ!」
突然無竜に下界行きを告げられたローグは慌てて全竜に駆け寄り話し掛ける。
「ぜ、全竜! 生きてるか!? お前の妻が下界に降りるとか言ってるぞ!? 良いのかっ!?」
《ぐふっ……。も、元……だっ。そ、そいつは……し、執念深い……ぞぉっ。け、決して…あ、諦めんからな……っ。わ、我も……み、認め、よう……っ。は、はは……っ。こ、これで我は……じ、じゆ──》
そこで全竜は気を失った。
「ふ、ふざけんなお前ッ!? 起きろよっ!? お前らは力が強すぎて下界に来られないんだろっ!?」
《大丈夫ですよ。人化して力を抑える呪具を装備しますので。それに……あなたが神の使徒ならいずれ私達の力が必要になるはずです》
「え?」
《今はまだ知る時ではありません。とにかく、私は下界に行きます。時竜、下にいる光竜達と合流しますよ。ついてきなさい》
《は~いっ》
無竜は止める間もなく時竜と共に塔から飛んでいった。すると全竜は自ら回復魔法を使いむくりと起き上がった。
《は──ははははははっ! 我は解放されたッ! 苦節数千年──! ようやく……ようやくあの恐妻から解放されたぞぉぉぉぉッ! ヒィィィャッハーーーッ!!》
「あ、あんた最低だな……」
《ふん、我はこういう竜だ!》
傷を癒した全竜は翼を広げ、背後に空間の裂け目を開いた。
《去らばだ、人間よ。我はしばらく旅に出る。その内気が向いたらお前達の所に向かってやろう》
「あ、あんたも下界に来るのか!?」
《ん? あいつがさっき言っておっただろうが。お前が神の使徒ならいずれ我らの力が必要になるとな。だから我は今お前とは戦わん。スキルを奪われてはかなわんからな》
「なっ──! 知っているのか、俺の眼の事を……」
《まぁの。お前に一つ忠告しておこう。創造神をあまり信用し過ぎるなよ。アレは……おっと、開いた空間が閉じてしまうな。では去らばだッ! 待っててねぇぇぇっ、おじさん今から向かうからねぇぇぇぇ──》
そう言い残し、全竜は空間の裂け目へと飛び込み、姿を消した。
「創造神を信用し過ぎるな……か。気になる台詞を残して消えてくれたな、全竜……やれやれ」
ローグは竜の姿になり、無竜達のあとを追うのだった。
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