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第02章 エンドーサ王国編
03 人気者に
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ある意味長に認められたと言っても過言ではないだろう。長とあんな事になってから数日後、里のエルフ達は今まで遠巻きに見ていたが、少しずつ蓮太と言葉を交わすようになっていた。
「お、おはようございます」
「あ、はい。おはようございます」
「き、今日も狩りですか?」
「そうですね。リージュが行くって言うなら」
「が、頑張って下さいねっ、それじゃ!」
「あ、はい」
このように言葉は交わすが未だに遠慮がちと言うか、まだ少し距離を感じるが、これまでは何かある度に弓を向けられていた事を考えると、少しは距離が縮まっているのだろうと重い始めた。
「レンタ」
「あ、リージュ。どうしたの?」
「うむ。少し相談があってな」
「相談? 珍しいね。いつもみたいに命令じゃないんだ」
「その件だがな、お前は私の所有物ではなくなったのだ」
「え?」
蓮太は慌てて聞き返した。
「所有物じゃない? じゃあ俺はリージュと一緒に暮らせなくなるのか!?」
「こ、こら離れろっ。みんなが見ているではないか!」
リージュは顔を真っ赤にし照れていた。だが蓮太にしてみたら一大事だ。もしかしたら住む場所がなくなるかもしれないのだ。慌てて当然だ。
「全く、早とちりをするな。所有物ではなくなったと言う事はお前に権利が認められたと言う事だ。追い出しはしないさ。その……私もお前とまだ一緒にいたいからな」
「デ、デレた……! あのベッドでしかデレないリージュ、デレた!」
「っ──!」
「ぐっふぅぅぅ……っ」
強烈な拳が鳩尾にめり込んだ。
「て、照れ隠しが強力過ぎ……るっ」
「このバカ者! からかうなら家から追い出すぞっ!」
「あれあれ~? 俺と一緒にいたい──痛いのは勘弁してください」
「ふんっ!」
それから切り株に腰を下ろしリージュからの相談を聞いた。
「里を広げたい?」
「そうだ。最近肉に関しては問題がなくなったが、野菜が不足していてな。少し森を切り開き畑を増やしたいのだ」
「なるほどねぇ。それを俺にやれと」
「そうだ。私達エルフはそれほど力がないからな」
「え?」
「ん? なんだ?」
「い、いや」
力はあるだろうと言えない蓮太だった。
「まぁ、構わないよ。確かに最近食事が肉に片寄ってた気はしてたからな。森は好きに切り開いても良いの?」
「ああ。好きに切り開いてくれて構わん。私達はこの森の守人と言うわけではないからな」
「ハイエルフと言えば森の守人ってイメージだったんだけどな」
「ああ、それは間違ってはいないぞ。ただ、この森には守るべき樹がないと言うだけだ。いつか世界のどこかに存在する世界樹と呼ばれる大樹を発見した時こそ、私達エルフは本来の役割を果たすために生きるのだ。そのためにも今は必死に生き延びているのだよ」
蓮太はリージュに尋ねた。
「その世界樹は誰かが探しているの?」
「ああ。今世界中に散った仲間たちが森を探索している。もう探し始めて数百年になるが……未だに発見には至っていない」
「なるほど」
この話から察するに、エルフ同士は何らかの方法でお互いの状況をしる事ができるのだろうと知った。
「そっか、じゃあここから先誰一人寿命以外で死なないように頑張らなきゃな」
「レンタ……。前から疑問だったがお前はなぜエルフにそこまで肩入れする。そもそも無理矢理捕縛されて来たと言うにも関わらずにだ」
蓮太は立ち上がり振り返りながらリージュに笑顔を向けこう告げた。
「俺が助けたいから助けるんだよ。それに種族なんて関係ない。言葉が通じて意思を通わせられるならもうそれは仲間だろ? だからここから先は俺に任せておきな」
「レンタ……! ありがとう……。それと……今夜はいつもより激しくなりそうだ。無理はせず体力を残しておけ」
「ははっ、わかった」
リージュは完全にデレていた。自分から営みを申し出るなど初めての事だった。それを引き出せただけでも蓮太はやる気に満ち溢れていた。
「さて、言ったからには守ってやらなきゃな。俺の力はこう言う時に真価を発揮しちまうんだよなぁ」
蓮太は里の外れに立つ。
「収納、収納、収納……」
蓮太はまず森の木を一本一本アイテムボックス内に収納していった。そして木の消えた地面の穴を土魔法で埋め、さらに畑の形に耕す。加えて土に状態保存を付与した。
「水場も必要かな。木があるし掘れば水脈くらいあるだろ」
完成した畑の中央に穴を掘り井戸を設置した。井戸には汲み上げ式のポンプも設置し、力がなくても水を汲めるように配慮も忘れない。
「さぁて、ここからだ。この世界にはない野菜や果物を食わせてやるよ。万物創造!」
蓮太は神スキル万物創造を使い、地球産の種を創造した。スキルは一日一つしか創造できないが、こういった物質はいくらでも創り出せる。
「よし、この種に成長加速を付与して……と」
蓮太はあっと言う間に森を開拓してしまった。しかも魔法やスキルで開拓したのだから少しも疲労していない。
「よ~し、これで野菜は明日、果物は何日かしたら実を付けるだろ。エルフ達驚くだろうなぁ~」
その日の夜はデレたリージュに寝かせてもらえなかった。だが嫌じゃない。むしろ愛しさすら感じた。
そして翌日。
「レンタ……これはなんだ?」
「何って……野菜だろ」
「そうではないっ! 畑を作る様に頼んだのは昨日だぞっ!? それがこの広さと成長しきった野菜の山々はなんだ!? お前一体なにをした!?」
「いやぁ~……ちょっと張り切りすぎたな。ははは」
そこに騒ぎを聞き付けた長や他のエルフ達もやってきた。
「す、凄い立派な畑が……」
「魔物避けに外壁もあるわ……」
「あ、井戸もあるじゃない! これで朝露を溜めておかなくても良くなるわね!」
「ここ……昨日までただの森だったわよね……夢?」
突然現れた広大な畑にエルフ達は驚愕していた。すると長ができた野菜を手に取り観察し始めた。
「この野菜は何かしら? あの樹も知らない樹だわ」
「それはトマトですね。俺の故郷ではポピュラーな野菜です。そのまま食べられますよ」
「このまま? はむ……。──っ!? なんとみずみずしいっ! 甘さもあって食べやすいわっ!」
「美味しいでしょ? 皆さんもどうぞ」
そう告げるとエルフ達は我先にと畑に駆け、トマトを口に運んだ。
「美味しいっ! 最近お肉ばっかりだったから胃がもたれてたのよぉ~」
「やはり野菜は良いなぁ……。しゃくしゃく……」
「こんなに食べて良いのかしら……。貯蔵しておかなくちゃ後々困るんじゃない?」
そう口にしたエルフに蓮太が告げた。
「それは一日で成長しますから。あと、収穫してもらえたら俺のスキル、アイテムボックスで長期保存できます。あと何日かしたら甘い果物とかもできますから遠慮なく食べて大丈夫ですよ」
「か、神だわ……。神がいるわっ!」
「ははぁ~」
「ちょっ、崇めないで!?」
それを見た長は優しく微笑んでいた。
「リージュの彼は凄いわね……。人間なのにあっと言う間にエルフ全員に認められちゃったわ」
「長が情けをかけたからでもありますが……やはり私達エルフは野菜好きですから。そこに果物までなるとしたら我も忘れるでしょう」
「ふふっ、あなたもそんな風に優しく笑えるようになったのですね。これで世界樹が発見できたらもう言う事はないのですが……」
リージュが長に問い掛けた。
「やはり見つかりませんか」
「ええ。もしかしたらもう枯れてしまったのかも知れませんね。世界中の森を調べても無いと言う事はそう言う事なのでしょう」
「そう……ですか。なら私達はこれからどうしたら……」
その問い掛けに長は野菜と戯れるエルフ達を見ながらこう言った。
「私達エルフが祈れば案外新しい世界樹が生まれるかも知れません。とにかく今は生命がある事に感謝をし、日々祈るとしましょう」
「……はい」
こうしてさらに食糧事情が改善された里は笑顔に溢れる里になりつつあるのだった。
「お、おはようございます」
「あ、はい。おはようございます」
「き、今日も狩りですか?」
「そうですね。リージュが行くって言うなら」
「が、頑張って下さいねっ、それじゃ!」
「あ、はい」
このように言葉は交わすが未だに遠慮がちと言うか、まだ少し距離を感じるが、これまでは何かある度に弓を向けられていた事を考えると、少しは距離が縮まっているのだろうと重い始めた。
「レンタ」
「あ、リージュ。どうしたの?」
「うむ。少し相談があってな」
「相談? 珍しいね。いつもみたいに命令じゃないんだ」
「その件だがな、お前は私の所有物ではなくなったのだ」
「え?」
蓮太は慌てて聞き返した。
「所有物じゃない? じゃあ俺はリージュと一緒に暮らせなくなるのか!?」
「こ、こら離れろっ。みんなが見ているではないか!」
リージュは顔を真っ赤にし照れていた。だが蓮太にしてみたら一大事だ。もしかしたら住む場所がなくなるかもしれないのだ。慌てて当然だ。
「全く、早とちりをするな。所有物ではなくなったと言う事はお前に権利が認められたと言う事だ。追い出しはしないさ。その……私もお前とまだ一緒にいたいからな」
「デ、デレた……! あのベッドでしかデレないリージュ、デレた!」
「っ──!」
「ぐっふぅぅぅ……っ」
強烈な拳が鳩尾にめり込んだ。
「て、照れ隠しが強力過ぎ……るっ」
「このバカ者! からかうなら家から追い出すぞっ!」
「あれあれ~? 俺と一緒にいたい──痛いのは勘弁してください」
「ふんっ!」
それから切り株に腰を下ろしリージュからの相談を聞いた。
「里を広げたい?」
「そうだ。最近肉に関しては問題がなくなったが、野菜が不足していてな。少し森を切り開き畑を増やしたいのだ」
「なるほどねぇ。それを俺にやれと」
「そうだ。私達エルフはそれほど力がないからな」
「え?」
「ん? なんだ?」
「い、いや」
力はあるだろうと言えない蓮太だった。
「まぁ、構わないよ。確かに最近食事が肉に片寄ってた気はしてたからな。森は好きに切り開いても良いの?」
「ああ。好きに切り開いてくれて構わん。私達はこの森の守人と言うわけではないからな」
「ハイエルフと言えば森の守人ってイメージだったんだけどな」
「ああ、それは間違ってはいないぞ。ただ、この森には守るべき樹がないと言うだけだ。いつか世界のどこかに存在する世界樹と呼ばれる大樹を発見した時こそ、私達エルフは本来の役割を果たすために生きるのだ。そのためにも今は必死に生き延びているのだよ」
蓮太はリージュに尋ねた。
「その世界樹は誰かが探しているの?」
「ああ。今世界中に散った仲間たちが森を探索している。もう探し始めて数百年になるが……未だに発見には至っていない」
「なるほど」
この話から察するに、エルフ同士は何らかの方法でお互いの状況をしる事ができるのだろうと知った。
「そっか、じゃあここから先誰一人寿命以外で死なないように頑張らなきゃな」
「レンタ……。前から疑問だったがお前はなぜエルフにそこまで肩入れする。そもそも無理矢理捕縛されて来たと言うにも関わらずにだ」
蓮太は立ち上がり振り返りながらリージュに笑顔を向けこう告げた。
「俺が助けたいから助けるんだよ。それに種族なんて関係ない。言葉が通じて意思を通わせられるならもうそれは仲間だろ? だからここから先は俺に任せておきな」
「レンタ……! ありがとう……。それと……今夜はいつもより激しくなりそうだ。無理はせず体力を残しておけ」
「ははっ、わかった」
リージュは完全にデレていた。自分から営みを申し出るなど初めての事だった。それを引き出せただけでも蓮太はやる気に満ち溢れていた。
「さて、言ったからには守ってやらなきゃな。俺の力はこう言う時に真価を発揮しちまうんだよなぁ」
蓮太は里の外れに立つ。
「収納、収納、収納……」
蓮太はまず森の木を一本一本アイテムボックス内に収納していった。そして木の消えた地面の穴を土魔法で埋め、さらに畑の形に耕す。加えて土に状態保存を付与した。
「水場も必要かな。木があるし掘れば水脈くらいあるだろ」
完成した畑の中央に穴を掘り井戸を設置した。井戸には汲み上げ式のポンプも設置し、力がなくても水を汲めるように配慮も忘れない。
「さぁて、ここからだ。この世界にはない野菜や果物を食わせてやるよ。万物創造!」
蓮太は神スキル万物創造を使い、地球産の種を創造した。スキルは一日一つしか創造できないが、こういった物質はいくらでも創り出せる。
「よし、この種に成長加速を付与して……と」
蓮太はあっと言う間に森を開拓してしまった。しかも魔法やスキルで開拓したのだから少しも疲労していない。
「よ~し、これで野菜は明日、果物は何日かしたら実を付けるだろ。エルフ達驚くだろうなぁ~」
その日の夜はデレたリージュに寝かせてもらえなかった。だが嫌じゃない。むしろ愛しさすら感じた。
そして翌日。
「レンタ……これはなんだ?」
「何って……野菜だろ」
「そうではないっ! 畑を作る様に頼んだのは昨日だぞっ!? それがこの広さと成長しきった野菜の山々はなんだ!? お前一体なにをした!?」
「いやぁ~……ちょっと張り切りすぎたな。ははは」
そこに騒ぎを聞き付けた長や他のエルフ達もやってきた。
「す、凄い立派な畑が……」
「魔物避けに外壁もあるわ……」
「あ、井戸もあるじゃない! これで朝露を溜めておかなくても良くなるわね!」
「ここ……昨日までただの森だったわよね……夢?」
突然現れた広大な畑にエルフ達は驚愕していた。すると長ができた野菜を手に取り観察し始めた。
「この野菜は何かしら? あの樹も知らない樹だわ」
「それはトマトですね。俺の故郷ではポピュラーな野菜です。そのまま食べられますよ」
「このまま? はむ……。──っ!? なんとみずみずしいっ! 甘さもあって食べやすいわっ!」
「美味しいでしょ? 皆さんもどうぞ」
そう告げるとエルフ達は我先にと畑に駆け、トマトを口に運んだ。
「美味しいっ! 最近お肉ばっかりだったから胃がもたれてたのよぉ~」
「やはり野菜は良いなぁ……。しゃくしゃく……」
「こんなに食べて良いのかしら……。貯蔵しておかなくちゃ後々困るんじゃない?」
そう口にしたエルフに蓮太が告げた。
「それは一日で成長しますから。あと、収穫してもらえたら俺のスキル、アイテムボックスで長期保存できます。あと何日かしたら甘い果物とかもできますから遠慮なく食べて大丈夫ですよ」
「か、神だわ……。神がいるわっ!」
「ははぁ~」
「ちょっ、崇めないで!?」
それを見た長は優しく微笑んでいた。
「リージュの彼は凄いわね……。人間なのにあっと言う間にエルフ全員に認められちゃったわ」
「長が情けをかけたからでもありますが……やはり私達エルフは野菜好きですから。そこに果物までなるとしたら我も忘れるでしょう」
「ふふっ、あなたもそんな風に優しく笑えるようになったのですね。これで世界樹が発見できたらもう言う事はないのですが……」
リージュが長に問い掛けた。
「やはり見つかりませんか」
「ええ。もしかしたらもう枯れてしまったのかも知れませんね。世界中の森を調べても無いと言う事はそう言う事なのでしょう」
「そう……ですか。なら私達はこれからどうしたら……」
その問い掛けに長は野菜と戯れるエルフ達を見ながらこう言った。
「私達エルフが祈れば案外新しい世界樹が生まれるかも知れません。とにかく今は生命がある事に感謝をし、日々祈るとしましょう」
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