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第02章 エンドーサ王国編
04 世界樹
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世界樹とは本来生命の源であり、なくてはならない大樹である。そしてこれを守っていた種族がハイエルフであり、過去人間と共に暮らしていた間も絶えず世界樹を守り続けていたのだそうだ。
ならば世界樹のある場所はわかるのではないか。そう思ったが、過去に人間との争いがあり、エルフ達は散り散りになった。それでもエルフは世界樹を守らねばと、世界樹があった場所に向かったが、そこにはもう世界樹は存在していなかったそうだ。切り倒されたわけでもなく、抜かれたわけでもない。ましてや燃やされるなどありえない。
エルフ達は固有の能力で樹を通し会話ができるそうだ。その樹を読み取ってみても世界樹の行方はわからなかったのだとか。それ以降世界中に散り散りとなったエルフ達が数百年もの間懸命に捜索しているが、未だに発見に至らないそうだ。
「これが世界樹についての全てだ」
「なるほどねぇ。忽然と姿を消した世界樹か。けどさ、生命の源って言うけど、この世界には木も水も空気も存在してるじゃないか。何か問題でもあるの?」
「大ありだ。そもそも世界樹とはただの樹ではない。世界樹とは全ての世界をつなぐ道でもあるのだ」
「全ての世界?」
リージュはこくりと頷き説明を続けた。
「まず私達の住むこの世界を地上界という。そしてその上に天上界があり、根の下に地下世界が存在しているのだ」
「他にも世界があるのか」
「そうだ。この世界で亡くなった者は世界樹を通りどちらかに向かうと言われている。一般的には天上界に行ければ来世は豊かなものとなり、地下世界に行ってしまえば来世は今世より酷いものになるそうだ」
どうやら天上界と地下世界とは天国と地獄と位置付けられているようだ。
「じゃあこの世界樹がない時に死んだ奴らはどうなるんだ?」
「ふむ。おそらく来世はないだろう」
「へ?」
「お前も日々倒している魔物が世界樹喪失後に死んだ生命の成れの果てだ」
「マ、マジか!?」
「うむ。死んだ時の無念や後悔が魔力の塊と結びつき、魔物となっているのだ」
「じゃあ天寿をまっとうした生命は?」
「それは精霊と呼ばれる者に変わっている。世界に精霊が満ちているからこそ、地上界の者達が魔法を使えるのだ。近年魔法が強力になっている理由がこの精霊過多によるものでな。魔法が強力になると争いが起こり、やがて世界は滅ぶとされている。だから世界樹はなくてはならないものなのだよ」
そこまで聞いてようやく理解した。
「わかった、世界の均衡を保ってたのが世界樹だったんだな」
「そうだ。このまま世界樹が見つからなければいずれ世界は滅ぶだろう」
「……仮にだ、この世界が滅んだらどうなる?」
「ふむ……。おそらくだが、天上界に住んでいると言われている神々と地下世界に存在していると言われている悪魔が戦争を始めるだろう。そしてその影響でこの星は消滅するだろうな」
「スケールパネェ~……」
あまりに話が大きすぎてついていけなくなってきた。
「そりゃ確かに一大事だな。そんな樹を守っていたエルフってのは世界の番人みたいな存在じゃないか」
「そうだな。かつてエルフは神聖視されていた。これは私見だが……もしかしたら世界樹は人間と交わり俗物になっていったエルフを見限ったのかも……」
「それはないんじゃないか?」
「なぜそう思う」
蓮太はリージュに自分の考えを述べた。
「エルフだって豊かに暮らす権利があっても良いだろうよ。確かにそれだけ大事な樹なら何においても守らなきゃならないだろうよ。だが……エルフだけにその枷がついてる意味がわからねんだわ」
「豊かに暮らす権利……か。だがそのエルフも人間と混じって生活していた事で世界樹に対する信仰を失ったとは言えぬだろうか?」
「それこそ世界樹のわがままだろ。だいたいそんなもんは本来神とやらが管理してりゃ良いんだよ。なのに地上界が消えたら悪魔と大戦争だ? 上も下もバカばっかりだ」
神が聞いていたら神罰が下ってもおかしくない発言を平然と言ってのける。
「んじゃ一応俺も探してやろうか?」
「なに? まさか旅に出るつもりか!?」
リージュは途端に狼狽え始めた。
「違う違う。ちょっとスキルを使って何とかしてみるんだよ」
「スキル?」
「そ。とりあえず場所を確保してだな」
蓮太はまず世界樹を植樹できるだけの土地を確保し、土地をならした。その土地も畑同様に栄養満点の土壌にする。
「ほんじゃ行くぜ……【召喚:世界樹】!!」
「ま、眩しいっ!」
蓮太は目の前の土地に向かいスキル召喚を行使した。世界樹とはユグドラシルの事であり、もし消えていたとしても召喚すればこの世界に現れるのではないかと考えた。
目映い光が辺りを白く照らし、やがて光が収束するとうっすら何かの影が映し出されてきた。
《……呼んだ?》
「え? な、なんだ……この少女は……」
リージュはてっきり巨大な樹が現れるのではないかと思っていたが、現れたのが少女という事で困惑していた。だが蓮太はその少女に向かい普通に声を掛けた。
「ユグドラシル?」
《ん、そう。私はユグドラシル》
「世界樹だよな?」
《ん。世界樹とも呼ばれている》
「よしよし。ちなみにだが……今までどこに?」
《……天上界。地上界で私を守るエルフを人間達が迫害していたから全員いなくなるまで待ってた》
「なるほど。そりゃあいくら探しても見つからないわけだ」
蓮太はおもむろにユグドラシルへと近付き頭を撫でてしゃがんだ。
「なぁ、ユグドラシル。もう一度この地上界に根を下ろしてみないか?」
《……やだ。まだ人間いる》
「そう言わずにさ。これからは俺がエルフを守って人間を近付けさせないから。な?」
《……あなたも人間。でも……何か違う?》
「まぁ、身体はこの世界の人間だけど中身は違う世界の人間だ」
「な、なんだって!?」
リージュはこの事実を知り驚いた。
「リージュ、ちょっと黙ってろ。今大事な所だから」
「あ、す、すまない……」
そして蓮太は再び世界樹の説得に戻る。
「ユグドラシル、お前のために最高の土地を用意したんだ。試してみなよ」
《……栄養満点。凄い……!》
「だろ? これから世界中のエルフがここに集まる。そして人間が立ち入れないように結界も張る。確かにくだらない人間もいるが、中には救われなきゃいけない魂もあるはずだ。もしユグドラシルが再びここに根付いてくれたら少しは世界も変わるんじゃないかって思ってる。どうだ? 変わっていく世界を見てみないか?」
その真剣な訴えにユグドラシルは今一度人間を信じてみようと決意した。
《わかった。でも……誰かが変えなきゃ世界は変わらない。全ての準備が整ったらあなたが世界を変えに行くって言うなら考えても良い》
「俺? ははっ、俺はそんな器じゃ──」
《ううん、あなたの魂はこの世界で一番輝いてる。だから召喚にも応じたし、話も聞いた。これは取引。私を根付かせたいならあなたが世界を変えて?》
蓮太は頭を掻いて悩んだ。
「どう思うよリージュ」
「何を迷う必要がある! 世界樹様が仰っているのだぞっ! 返事ははいかイエスしかないだろうっ!」
「受けろってか。そうなると離ればなれになるけど?」
《嘘はいけない。あなたはどこからでも一瞬でここに戻ってこられる力を持ってる》
「……視たな?」
「お前……もはやなんでもありだな」
《この人は神から直接スキルをもらってる。使徒と言っても過言じゃない》
「ちょっ、バラすなよ!?」
「か、かかか神から直接? 神と会ったのか!?」
またややこしい事態になった。
「……ああ。この世界に来て俺は一度死んだ。そして生まれ変わった時に神と会い、スキルを……まぁもらったんだ」
《脅されたって言ってた》
「ははははっ、少し静かにしようか」
《ちびったんだって》
「……んんっ」
蓮太は咳払いをし、リージュを見た。リージュは最早思考を停止した状態だった。
「……ほら見ろ。キャパオーバーしてんじゃん」
《私は事実を言ったまで》
「世の中は事実だけじゃ回らんの。時にはオブラートに包んだりしなきゃだめなの」
《難しい……。でもとりあえずここに住む。お世話よろしく》
「はいはい」
するとユグドラシルは両足を土に埋め、少女の姿から大樹へとその姿を変えた。
「よし、これで世界樹は元通りっと。おい、リージュ。リージュ!」
「へ? はっ、な、なんだ!? え? なんだこの大木はっ!?」
「世界樹だよ。長を呼んできてくれないか? 俺はちょっと世界樹の周りを飾り付けするからさ」
「あっ、そうだ長っ! 長ぁぁぁぁぁぁぁっ!」
リージュは見たことがない速さで長の家へと駆けていくのだった。
ならば世界樹のある場所はわかるのではないか。そう思ったが、過去に人間との争いがあり、エルフ達は散り散りになった。それでもエルフは世界樹を守らねばと、世界樹があった場所に向かったが、そこにはもう世界樹は存在していなかったそうだ。切り倒されたわけでもなく、抜かれたわけでもない。ましてや燃やされるなどありえない。
エルフ達は固有の能力で樹を通し会話ができるそうだ。その樹を読み取ってみても世界樹の行方はわからなかったのだとか。それ以降世界中に散り散りとなったエルフ達が数百年もの間懸命に捜索しているが、未だに発見に至らないそうだ。
「これが世界樹についての全てだ」
「なるほどねぇ。忽然と姿を消した世界樹か。けどさ、生命の源って言うけど、この世界には木も水も空気も存在してるじゃないか。何か問題でもあるの?」
「大ありだ。そもそも世界樹とはただの樹ではない。世界樹とは全ての世界をつなぐ道でもあるのだ」
「全ての世界?」
リージュはこくりと頷き説明を続けた。
「まず私達の住むこの世界を地上界という。そしてその上に天上界があり、根の下に地下世界が存在しているのだ」
「他にも世界があるのか」
「そうだ。この世界で亡くなった者は世界樹を通りどちらかに向かうと言われている。一般的には天上界に行ければ来世は豊かなものとなり、地下世界に行ってしまえば来世は今世より酷いものになるそうだ」
どうやら天上界と地下世界とは天国と地獄と位置付けられているようだ。
「じゃあこの世界樹がない時に死んだ奴らはどうなるんだ?」
「ふむ。おそらく来世はないだろう」
「へ?」
「お前も日々倒している魔物が世界樹喪失後に死んだ生命の成れの果てだ」
「マ、マジか!?」
「うむ。死んだ時の無念や後悔が魔力の塊と結びつき、魔物となっているのだ」
「じゃあ天寿をまっとうした生命は?」
「それは精霊と呼ばれる者に変わっている。世界に精霊が満ちているからこそ、地上界の者達が魔法を使えるのだ。近年魔法が強力になっている理由がこの精霊過多によるものでな。魔法が強力になると争いが起こり、やがて世界は滅ぶとされている。だから世界樹はなくてはならないものなのだよ」
そこまで聞いてようやく理解した。
「わかった、世界の均衡を保ってたのが世界樹だったんだな」
「そうだ。このまま世界樹が見つからなければいずれ世界は滅ぶだろう」
「……仮にだ、この世界が滅んだらどうなる?」
「ふむ……。おそらくだが、天上界に住んでいると言われている神々と地下世界に存在していると言われている悪魔が戦争を始めるだろう。そしてその影響でこの星は消滅するだろうな」
「スケールパネェ~……」
あまりに話が大きすぎてついていけなくなってきた。
「そりゃ確かに一大事だな。そんな樹を守っていたエルフってのは世界の番人みたいな存在じゃないか」
「そうだな。かつてエルフは神聖視されていた。これは私見だが……もしかしたら世界樹は人間と交わり俗物になっていったエルフを見限ったのかも……」
「それはないんじゃないか?」
「なぜそう思う」
蓮太はリージュに自分の考えを述べた。
「エルフだって豊かに暮らす権利があっても良いだろうよ。確かにそれだけ大事な樹なら何においても守らなきゃならないだろうよ。だが……エルフだけにその枷がついてる意味がわからねんだわ」
「豊かに暮らす権利……か。だがそのエルフも人間と混じって生活していた事で世界樹に対する信仰を失ったとは言えぬだろうか?」
「それこそ世界樹のわがままだろ。だいたいそんなもんは本来神とやらが管理してりゃ良いんだよ。なのに地上界が消えたら悪魔と大戦争だ? 上も下もバカばっかりだ」
神が聞いていたら神罰が下ってもおかしくない発言を平然と言ってのける。
「んじゃ一応俺も探してやろうか?」
「なに? まさか旅に出るつもりか!?」
リージュは途端に狼狽え始めた。
「違う違う。ちょっとスキルを使って何とかしてみるんだよ」
「スキル?」
「そ。とりあえず場所を確保してだな」
蓮太はまず世界樹を植樹できるだけの土地を確保し、土地をならした。その土地も畑同様に栄養満点の土壌にする。
「ほんじゃ行くぜ……【召喚:世界樹】!!」
「ま、眩しいっ!」
蓮太は目の前の土地に向かいスキル召喚を行使した。世界樹とはユグドラシルの事であり、もし消えていたとしても召喚すればこの世界に現れるのではないかと考えた。
目映い光が辺りを白く照らし、やがて光が収束するとうっすら何かの影が映し出されてきた。
《……呼んだ?》
「え? な、なんだ……この少女は……」
リージュはてっきり巨大な樹が現れるのではないかと思っていたが、現れたのが少女という事で困惑していた。だが蓮太はその少女に向かい普通に声を掛けた。
「ユグドラシル?」
《ん、そう。私はユグドラシル》
「世界樹だよな?」
《ん。世界樹とも呼ばれている》
「よしよし。ちなみにだが……今までどこに?」
《……天上界。地上界で私を守るエルフを人間達が迫害していたから全員いなくなるまで待ってた》
「なるほど。そりゃあいくら探しても見つからないわけだ」
蓮太はおもむろにユグドラシルへと近付き頭を撫でてしゃがんだ。
「なぁ、ユグドラシル。もう一度この地上界に根を下ろしてみないか?」
《……やだ。まだ人間いる》
「そう言わずにさ。これからは俺がエルフを守って人間を近付けさせないから。な?」
《……あなたも人間。でも……何か違う?》
「まぁ、身体はこの世界の人間だけど中身は違う世界の人間だ」
「な、なんだって!?」
リージュはこの事実を知り驚いた。
「リージュ、ちょっと黙ってろ。今大事な所だから」
「あ、す、すまない……」
そして蓮太は再び世界樹の説得に戻る。
「ユグドラシル、お前のために最高の土地を用意したんだ。試してみなよ」
《……栄養満点。凄い……!》
「だろ? これから世界中のエルフがここに集まる。そして人間が立ち入れないように結界も張る。確かにくだらない人間もいるが、中には救われなきゃいけない魂もあるはずだ。もしユグドラシルが再びここに根付いてくれたら少しは世界も変わるんじゃないかって思ってる。どうだ? 変わっていく世界を見てみないか?」
その真剣な訴えにユグドラシルは今一度人間を信じてみようと決意した。
《わかった。でも……誰かが変えなきゃ世界は変わらない。全ての準備が整ったらあなたが世界を変えに行くって言うなら考えても良い》
「俺? ははっ、俺はそんな器じゃ──」
《ううん、あなたの魂はこの世界で一番輝いてる。だから召喚にも応じたし、話も聞いた。これは取引。私を根付かせたいならあなたが世界を変えて?》
蓮太は頭を掻いて悩んだ。
「どう思うよリージュ」
「何を迷う必要がある! 世界樹様が仰っているのだぞっ! 返事ははいかイエスしかないだろうっ!」
「受けろってか。そうなると離ればなれになるけど?」
《嘘はいけない。あなたはどこからでも一瞬でここに戻ってこられる力を持ってる》
「……視たな?」
「お前……もはやなんでもありだな」
《この人は神から直接スキルをもらってる。使徒と言っても過言じゃない》
「ちょっ、バラすなよ!?」
「か、かかか神から直接? 神と会ったのか!?」
またややこしい事態になった。
「……ああ。この世界に来て俺は一度死んだ。そして生まれ変わった時に神と会い、スキルを……まぁもらったんだ」
《脅されたって言ってた》
「ははははっ、少し静かにしようか」
《ちびったんだって》
「……んんっ」
蓮太は咳払いをし、リージュを見た。リージュは最早思考を停止した状態だった。
「……ほら見ろ。キャパオーバーしてんじゃん」
《私は事実を言ったまで》
「世の中は事実だけじゃ回らんの。時にはオブラートに包んだりしなきゃだめなの」
《難しい……。でもとりあえずここに住む。お世話よろしく》
「はいはい」
するとユグドラシルは両足を土に埋め、少女の姿から大樹へとその姿を変えた。
「よし、これで世界樹は元通りっと。おい、リージュ。リージュ!」
「へ? はっ、な、なんだ!? え? なんだこの大木はっ!?」
「世界樹だよ。長を呼んできてくれないか? 俺はちょっと世界樹の周りを飾り付けするからさ」
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【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
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楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
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