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第02章 エンドーサ王国編
18 バハロス帝国皇帝の最期
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蓮太はバハロス帝国皇帝を引きずりながら首都へと向かう。そしてその道すがら、救出した女達にこれからどうするのか尋ねてみた。
「私の村は全部焼かれてもう行く場所もありません」
「私の町もめちゃくちゃになってました」
「私はイシュガルの町でしたが、御覧の通り、今はもう瓦礫の山です」
「皆行くあてがないのか。とりあえず首都に向かってるけど首都までついてくるって事でいい?」
そう尋ねると全員が肯定した。
「わかった。じゃあこのまま首都まで行こうか」
後ろでゴミが何か叫んでいるが蓮太は全てシカトしていた。蓮太は何やら叫んでいるゴミのスキルを全て封印し、なにもできない爺さんにしている。そしてそのゴミの 身体は全身擦り傷だらけだ。
「疲れたら休むから言ってくれよー。特に急ぎでもないし、皆の足に合わせるからなー」
「「「はいっ!」」」
そして一日の移動を終えて夜。
「この辺りは全て破壊されてるな。仕方ないから野宿しよう。よっと」
蓮太は破壊された小さな村で一晩過ごす事にした。スキル【修復】で建物を直し、そこで女達に食事を与えた。
「あの……これは?」
「店をやるつもりだったんだよ、戦が起きなかったらね。これはその店で出す予定だったメニューだよ。まあ、騙されたと思って食べてみなよ」
「レンタ様の出された物でしたらなんでも! い、いただきますっ!」
初めて見る生の魚が使われた料理を恐る恐る食べ始めた女達。しかし皆一口目を食べると凄まじい勢いでおかわりを求めてきた。
「レンタ様っ、美味しすぎますっ! 生の魚がこんな風になるなんて!」
「だろ? まだまだあるからゆっくり食べな。あとこれは緑茶だ。熱いからゆっくり飲むんだぞ」
「はいっ!」
海鮮丼も人気だったがやはり寿司が一番多く出た。一口サイズが食べやすく人気だった。これで間違いなく店は流行るだろうと確信した。
そして皇帝だが、皇帝は縛ったまま木に吊るしてある。食事など与えてやる気はない。このまま飲まず食わずで首都まで引きずるつもりだ。
「じゃあ食べ終わった者からゆっくり休んでくれ。明日も歩くからな。しっかり休むように」
「「「「「はいっ!」」」」」
それから数日かけ移動しつつ、蓮太は女達に店で出す予定だったメニューを教え、作り方もマスターさせた。本当は自分で店を出すつもりだったが、この女達に行く場所がない。なので店を与えようと考えたのだった。
女達は蓮太の言葉をよく聞き、教えられた事を着々と身につけていった。本来なら寿司はかなりの間修行しなければ上手く作れないのだが、実は寝ていた間にこっそりとスキル【料理(極)】を全員に付与してあった。これにより修行期間をごっそりと短縮し、全員を一流シェフに仕立てあげてやった。
「あ! 町が……っ!」
「着いたな。さあ、行こう。皆よく頑張ったな」
「あぁぁぁ……っ、私達助かったんですねっ!」
蓮太達が門に近づくと王やセレン達が全員で出迎えてくれた。
「レンタ!」
「おぉっ! 無事に帰ってきたかっ!」
「無事……じゃないっすよ。エンドーサの南側はこいつのせいで全壊してましたよ」
そう言い、蓮太はボロクソになった皇帝を王の前に放り投げた。
「……なんじゃこれ?」
「バハロス帝国皇帝だ」
「こ、このボロ雑巾が?」
「ああ。ここまで引きずってきたからな」
皇帝は衰弱しきっており、最早声も出ない状態だった。引きずられてできた傷口には砂利が入り、酷い有り様になっている。
「こいつの処遇はあんたに任せるよ。あと、親衛隊長と一対一で戦い、こいつの娘をもらう事になった。悪いがこれは男同士の約束でな。あんたにもこれだけは呑んでもらう」
王は兵士に皇帝を引き取らせ蓮太に言った。
「うむ。ワシはバハロスの地には興味がない。お主が必要とするならば好きにして構わぬよ。後程一筆書こう」
「悪いね」
「なに、我が国を守ってもらったのだ。安いものよ。さあ、町に入ろう。皆英雄の帰還を歓迎したくて待っておるぞ」
「英雄って……。勘弁してくれ」
蓮太が戻ってすぐに兵士が町に戻り、避難民に向け勝利を叫んで回っていた。もう安全だと知った避難民達は安心し、今正面の通りで城に向かう蓮太達を祝福するために待っていた。そして王を先頭に蓮太が歩くと避難民達に盛大な賛辞を送られた。
「「「「ありがとうっ!」」」」」
「「「「レンタ様~! ありがと~!!」」」」
「「「「君は私達の英雄だぁぁぁぁぁぁっ!」」」」
蓮太は別に助けたくて助けたわけではなかったため、送られる声援など心底どうでも良いと思っていた。
「ああ、そうだ。エンドーサ王」
「む?」
「俺が助けた女達の件だが……」
「うむ。行くあてがないのであれば国が保護するが」
「いや、行くあてはある。俺が町に買った店があるんだ。本当は俺が店をやろうと思ったけどさ、ちょっとバハロス帝国に行かなきゃならないし。だから彼女達に店をあげようかと」
「ふむ、お主がそうしたいのであればワシは構わぬよ。しかし……彼女らに店を出せるだけの腕はあるのか?」
「ああ。自慢じゃないが……近い内にこの町一番の飲食店になるだろうよ。ひょっとしたら観光客もわんさか増えるかもよ」
「はっはっは。そうなったら嬉しいのう」
その後、城で盛大な宴会が開かれ、蓮太は朝まで貴族達に囲まれた。正直ウンザリしていたが、無下にすることもできず、仕方なく付き合ってやった。ここで袖にしたら何かしらの手段で店を邪魔されるかもしれない。できたらノイシュタットと仲の良いこの国は潰したくない。
「はっはっは、大変じゃったな、レンタ殿」
「そう思ったなら助けろよ」
「いやいや、貴族達もお主と親交を深めたかったのじゃ。そう嫌な顔せんでも良いではないか」
「別に仲良くなるのは構わないが……こういった席はあまり好きじゃないんだよ」
「そうか。だがレンタ殿、今回の件は本当に助かった! お主がおらねばワシらはこうしてはいられなかったじゃろう。改めて礼を述べさせてくれ」
「たまたま俺がバハロスの奴らを気に入らなかっただけだ。そう頭を下げるまでもない」
「そうはいかぬよ」
エンドーサ王は顔を上げ蓮太に言った。
「して、そのバハロス帝国皇帝なのだが……」
「ああ、処遇はあんたに任せるよ。好きにしてくれ」
「うむ。ではバハロス帝国皇帝を処刑した後、ノイシュタット王にでもあの地をくれてやるとしよう。ワシの国は港があり裕福じゃからの」
「そっか。じゃあ後の事は任せるよ。俺は救出した女達に店を預けてからバハロスに行く。……またな」
「うむ。気をつけての」
この後、蓮太は店を全て女達に任せバハロス帝国へと向かった。そしてこの数日後、バハロス帝国皇帝は首都にある広場にて斬首刑に処されたのだった。
「私の村は全部焼かれてもう行く場所もありません」
「私の町もめちゃくちゃになってました」
「私はイシュガルの町でしたが、御覧の通り、今はもう瓦礫の山です」
「皆行くあてがないのか。とりあえず首都に向かってるけど首都までついてくるって事でいい?」
そう尋ねると全員が肯定した。
「わかった。じゃあこのまま首都まで行こうか」
後ろでゴミが何か叫んでいるが蓮太は全てシカトしていた。蓮太は何やら叫んでいるゴミのスキルを全て封印し、なにもできない爺さんにしている。そしてそのゴミの 身体は全身擦り傷だらけだ。
「疲れたら休むから言ってくれよー。特に急ぎでもないし、皆の足に合わせるからなー」
「「「はいっ!」」」
そして一日の移動を終えて夜。
「この辺りは全て破壊されてるな。仕方ないから野宿しよう。よっと」
蓮太は破壊された小さな村で一晩過ごす事にした。スキル【修復】で建物を直し、そこで女達に食事を与えた。
「あの……これは?」
「店をやるつもりだったんだよ、戦が起きなかったらね。これはその店で出す予定だったメニューだよ。まあ、騙されたと思って食べてみなよ」
「レンタ様の出された物でしたらなんでも! い、いただきますっ!」
初めて見る生の魚が使われた料理を恐る恐る食べ始めた女達。しかし皆一口目を食べると凄まじい勢いでおかわりを求めてきた。
「レンタ様っ、美味しすぎますっ! 生の魚がこんな風になるなんて!」
「だろ? まだまだあるからゆっくり食べな。あとこれは緑茶だ。熱いからゆっくり飲むんだぞ」
「はいっ!」
海鮮丼も人気だったがやはり寿司が一番多く出た。一口サイズが食べやすく人気だった。これで間違いなく店は流行るだろうと確信した。
そして皇帝だが、皇帝は縛ったまま木に吊るしてある。食事など与えてやる気はない。このまま飲まず食わずで首都まで引きずるつもりだ。
「じゃあ食べ終わった者からゆっくり休んでくれ。明日も歩くからな。しっかり休むように」
「「「「「はいっ!」」」」」
それから数日かけ移動しつつ、蓮太は女達に店で出す予定だったメニューを教え、作り方もマスターさせた。本当は自分で店を出すつもりだったが、この女達に行く場所がない。なので店を与えようと考えたのだった。
女達は蓮太の言葉をよく聞き、教えられた事を着々と身につけていった。本来なら寿司はかなりの間修行しなければ上手く作れないのだが、実は寝ていた間にこっそりとスキル【料理(極)】を全員に付与してあった。これにより修行期間をごっそりと短縮し、全員を一流シェフに仕立てあげてやった。
「あ! 町が……っ!」
「着いたな。さあ、行こう。皆よく頑張ったな」
「あぁぁぁ……っ、私達助かったんですねっ!」
蓮太達が門に近づくと王やセレン達が全員で出迎えてくれた。
「レンタ!」
「おぉっ! 無事に帰ってきたかっ!」
「無事……じゃないっすよ。エンドーサの南側はこいつのせいで全壊してましたよ」
そう言い、蓮太はボロクソになった皇帝を王の前に放り投げた。
「……なんじゃこれ?」
「バハロス帝国皇帝だ」
「こ、このボロ雑巾が?」
「ああ。ここまで引きずってきたからな」
皇帝は衰弱しきっており、最早声も出ない状態だった。引きずられてできた傷口には砂利が入り、酷い有り様になっている。
「こいつの処遇はあんたに任せるよ。あと、親衛隊長と一対一で戦い、こいつの娘をもらう事になった。悪いがこれは男同士の約束でな。あんたにもこれだけは呑んでもらう」
王は兵士に皇帝を引き取らせ蓮太に言った。
「うむ。ワシはバハロスの地には興味がない。お主が必要とするならば好きにして構わぬよ。後程一筆書こう」
「悪いね」
「なに、我が国を守ってもらったのだ。安いものよ。さあ、町に入ろう。皆英雄の帰還を歓迎したくて待っておるぞ」
「英雄って……。勘弁してくれ」
蓮太が戻ってすぐに兵士が町に戻り、避難民に向け勝利を叫んで回っていた。もう安全だと知った避難民達は安心し、今正面の通りで城に向かう蓮太達を祝福するために待っていた。そして王を先頭に蓮太が歩くと避難民達に盛大な賛辞を送られた。
「「「「ありがとうっ!」」」」」
「「「「レンタ様~! ありがと~!!」」」」
「「「「君は私達の英雄だぁぁぁぁぁぁっ!」」」」
蓮太は別に助けたくて助けたわけではなかったため、送られる声援など心底どうでも良いと思っていた。
「ああ、そうだ。エンドーサ王」
「む?」
「俺が助けた女達の件だが……」
「うむ。行くあてがないのであれば国が保護するが」
「いや、行くあてはある。俺が町に買った店があるんだ。本当は俺が店をやろうと思ったけどさ、ちょっとバハロス帝国に行かなきゃならないし。だから彼女達に店をあげようかと」
「ふむ、お主がそうしたいのであればワシは構わぬよ。しかし……彼女らに店を出せるだけの腕はあるのか?」
「ああ。自慢じゃないが……近い内にこの町一番の飲食店になるだろうよ。ひょっとしたら観光客もわんさか増えるかもよ」
「はっはっは。そうなったら嬉しいのう」
その後、城で盛大な宴会が開かれ、蓮太は朝まで貴族達に囲まれた。正直ウンザリしていたが、無下にすることもできず、仕方なく付き合ってやった。ここで袖にしたら何かしらの手段で店を邪魔されるかもしれない。できたらノイシュタットと仲の良いこの国は潰したくない。
「はっはっは、大変じゃったな、レンタ殿」
「そう思ったなら助けろよ」
「いやいや、貴族達もお主と親交を深めたかったのじゃ。そう嫌な顔せんでも良いではないか」
「別に仲良くなるのは構わないが……こういった席はあまり好きじゃないんだよ」
「そうか。だがレンタ殿、今回の件は本当に助かった! お主がおらねばワシらはこうしてはいられなかったじゃろう。改めて礼を述べさせてくれ」
「たまたま俺がバハロスの奴らを気に入らなかっただけだ。そう頭を下げるまでもない」
「そうはいかぬよ」
エンドーサ王は顔を上げ蓮太に言った。
「して、そのバハロス帝国皇帝なのだが……」
「ああ、処遇はあんたに任せるよ。好きにしてくれ」
「うむ。ではバハロス帝国皇帝を処刑した後、ノイシュタット王にでもあの地をくれてやるとしよう。ワシの国は港があり裕福じゃからの」
「そっか。じゃあ後の事は任せるよ。俺は救出した女達に店を預けてからバハロスに行く。……またな」
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