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第05章 浮遊大陸編
07 次の竜へ
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水竜に続き火竜を仲間に加えた蓮太は、火竜との約束を果たすために次の階層へと進んだ。
「な、なぁ。本当に俺と光竜の仲をとりもってくれるんだよな?」
「任せろよ。だが百パーじゃないからな? 必ず付き合えるとは思わないでくれよ?」
「あ、あぁっ! 日常会話ができるようになるだけでも俺にとっちゃ一歩前進だしよ」
どうやら今までまともに会話もできていなかったらしい。それを水竜が茶化す。
「ってかさ~、どっちかっていうとレンタも火竜寄りじゃない? 姉さんとは合わないと思うんだけど?」
「合う合わないの話じゃねぇだろ。俺がした約束は火竜と光竜の仲をとりもつまでだ」
「とりもつって付き合わせるって事じゃないの?」
「んな無理矢理付き合わせた所ですぐ別れるだろ。実際、光竜ってのは火竜の事どう思ってんの?」
「う~ん……。多分嫌いなんじゃないかな」
それを聞いた火竜はみるみる落ち込んでいった。
「なんでそう思った? なんか理由あんの?」
「姉さん真面目だし。暴力とか嫌いなのよね」
「ほ~ん。竜なのに暴力嫌いって……変わってんな」
「いや、襲われたら反撃はするわよ? ただ、力で全部解決したり、そうする輩が嫌いなだけで」
「つまり……お前とは真逆って事か」
「まぁね」
いつもならこんな事を言われたらキレる水竜も光竜と比べられてもキレる事はなかった。それだけ光竜の事を敬っているのだろう。
「ま、それならそれでやり方はいくらでもある」
「例えば?」
「そうだな……。ちょっと耳貸せ」
蓮太は水竜に思い付いた何通りかの方法を耳打ちした。
「こ、このゲス! そんなの私が許すわけないでしょ!? バカなの!?」
「お、おい。あいつは何て言ったんだ?」
「私の口から言えるわけないでしょ!? まったく……これだから男は……あ~バカばっかり!」
「うるせぇな。これが一番手っ取り早いんだよ。だがまぁ……これは最後の手段だな。とりあえず直に光竜と話してみないとどうすりゃ良いかわかんねぇな」
すると水竜は顔を真っ赤にしながら蓮太に言った。
「さ、さっきのだけはやらせないんだからね! もしそうなったら私が阻止するんだからね!」
「ほ~う。ま、それもアリだな」
「……ケダモノ!」
内容を知らない火竜は首を傾げるのみだった。
そうして話ながら次の階層へと進んだ三人。草原、溶岩地帯と続き、次の階層は風が吹き荒れる谷だった。
「風が強いなぁ……。こりゃあ飛ぶのも難儀しそうだ」
「……いるわね」
「ああ、いるな」
「あん? なにが──っ!! 出てきなっ!」
切り立った山の間に強い気配を感じた。蓮太が叫ぶと風が気配のあった場所に集まり、やがてそこに緑色の羽毛に包まれた竜が姿を見せた。
《よくわかったね~。そっちのは人化した水竜に火竜だね。久しぶりじゃん》
「久しぶりね、風竜。ちょっとは大きくなった?」
「よう、チビッ子。元気にしてっか?」
《ボクはチビじゃないっ! 相変わらず頭わるそうな二人だなっ!》
風竜の意見には賛成だが、風竜の姿は水竜、火竜と比べても半分くらいしかない。これではチビッ子と言われても仕方ないだろう。だが人間に比べたら大きい。
「あ~……すまんな。お前が風竜だな?」
《そうだよ。何か用? 二人が運んできたエサじゃないよね?》
「なんで私があんたにエサ運ばなきゃなんないのよ。親鳥じゃあるまいし」
「俺は運んでやっても構わんが……ここらにゃエサはねぇしな。あと、アニキに生意気な口きいたら殺られんぞチビッ子」
《アニキ? あれ? あれあれ~? もしかして……二人ともこの人間に負けたとか? うわっ、雑魚~》
「「誰が雑魚だっ!!」」
竜は相手を挑発しなければ気が済まないのだろうか。
「お前なんかアニキの手を煩わせるまでもねぇ。俺が焼き尽くしてやらぁっ!」
《ボクを焼く? アハハッ、どうやって? ここはボクのフィールドだよ? 吹けば飛ぶような小さな火じゃボクに届く前に消えちゃうよ?》
「舐めんじゃねぇぞチビがっ!」
「落ち着けバーン。そういう所だぞ、光竜に嫌われんのは」
「うぐっ、け、けどよぉアニキ……」
蓮太は光竜の名を出し火竜を落ち着かせる。
「ここは俺がやるよ。あんなチビッ子でも竜は竜だからな」
《誰がチビだ! お前よりはおっきいぞっ!》
「【巨大化】」
《え? な、なんだっ!? 人間がどんどんおっきく──》
蓮太は山と同じくらいの高さまで巨大化した。
《なんだよそれっ! でかくなったからって偉そうにすんなよっ!》
「別に偉そうにしてねぇじゃん。さ、やろうぜ」
《ちくしょうっ! 竜をなめんなっ! 吹けよ風、刻めよ嵐! 【ウィンドブレード】!!》
風の刃が蓮太の足を斬り刻んでいく。だが巨大化した蓮太にはほぼダメージが入っていない。今の攻撃も草むらに裸足で入った時に雑草が足を掠める程度にしか効いていない。
《ぜ、全然斬れない!?》
「当たり前だろ。巨大化した俺の皮膚は分厚くなってんからな。さて、引っ張るのも面倒だし、サクッと終わらせるぜ。出でよ火の玉【ファイア】」
これが通常の状態なら普通に小さい火の玉だ。だが今の蓮太は巨大化している。つまり。
《た、たたたた太陽っ!? そんなの消せるわけないだろっ!?》
水竜と火竜は遠い目をしていた。
「あんた、あの火に耐えれる? 私は無理」
「耐えれるっちゃ耐えれるが……あの大きさで他の魔法を撃たれたら死ぬわ。俺のフィールド、天井低くて助かったなー……」
《負けっ! ボクの負けだぁぁぁぁぁっ! 撃たないでぇぇぇぇぇっ!》
「ふん」
蓮太はパチンと指をならし火を消した。そして元の大きさに戻る。
《あ、あんなのズルだっ!》
「自分の力だからなぁ。ああ、そうだ。実は今の力は他の奴にも使えるんだわ。お前、デカくなりたいんだろ? 使ってやろうか?」
《え? 本当に!?》
「ああ。仲間になるなら使ってやるよ」
《なるっ! ボク仲間になるよっ!》
「よし、なら今日からお前も俺の仲間だな。名前はヴァン、よろしく」
《うんっ! これからよろしくっ!》
大きくしてもらえると聞いた風竜は何ともあっけなく頭を下げた。そして風竜は人化し少年の姿へと変わる。
「ねぇ、ボク大きくなれるの?」
「ああ。巨大化だと違和感あるから成長させてやるよ。【グロウアップ】」
「わっ……な、なにっ!?」
グロウアップは対象を成長させるスキルだ。少年だった風竜の姿はゆっくりと青年の姿に変わっていく。緑色の髪を腰まで伸ばし、幼さのあった表情は凛々しさを見せた。
「こんなもんかな」
「わわわっ、なんか視線が高いっ!」
「おいおい、あのチビッ子が俺と同じくらいまでデカくなったぞ」
「相変わらず規格外な力ねぇ……」
「凄い凄いっ! ボク本当に大きくなった!」
「仲間になったプレゼントだ。これから俺のために働いてくれよ?」
「任せてよっ。兄ちゃんの敵はボクの敵だからねっ! 全部ボクが斬り刻んであげるよっ」
こうして三体目の竜も仲間になり、残る竜は半分となった。
「後ここにいるのは地竜、光竜、闇竜か。これで残りは半分か」
「地竜はともかく、姉さん二人はマジで危ないわよ?」
「闇竜もメスなのか」
「ええ」
すると火竜は身震いを始めた。
「闇竜かぁ……。アイツは確かにヤバいよな」
「そんなに強いのか?」
「まぁ……強いな。ほとんどの攻撃は闇が吸収しちまうし。だが……そんなのはどうでも良くてだな。危ないのは性格なんだわ」
「性格?」
「あ、そう言えば闇姉さんあんたの事気に入ってたわね」
「や、やめてくれよっ! 見ろこの傷!」
火竜は上着を捲り脇腹をみせる。そこには明らかに刺された跡が残っていた。
「俺が光竜の事を好きだって言ったらいきなりブスリだ。しかもグリグリ抉られてよぉ……。ま、その時回復してくれたのが光竜で、俺はさらに惚れちまったわけだが……」
「光姉さんも身内から犯罪者出したくなかっただけなのにね」
「なるほど……」
どうやら闇竜は力もそうだが性格も危ないようだ。
「できれば会いたくねぇなぁ~……。俺軽くトラウマになってるわ」
「闇姉さんは神出鬼没だからね。もしかしたら……今も見てるかもしれないわよ~?」
「アニキ! 来たら助けてくれよっ」
「そしたら無言で差し出すかもな」
「そりゃねぇよアニキ!」
こうして四人は次の階層を目指すのだった。
「な、なぁ。本当に俺と光竜の仲をとりもってくれるんだよな?」
「任せろよ。だが百パーじゃないからな? 必ず付き合えるとは思わないでくれよ?」
「あ、あぁっ! 日常会話ができるようになるだけでも俺にとっちゃ一歩前進だしよ」
どうやら今までまともに会話もできていなかったらしい。それを水竜が茶化す。
「ってかさ~、どっちかっていうとレンタも火竜寄りじゃない? 姉さんとは合わないと思うんだけど?」
「合う合わないの話じゃねぇだろ。俺がした約束は火竜と光竜の仲をとりもつまでだ」
「とりもつって付き合わせるって事じゃないの?」
「んな無理矢理付き合わせた所ですぐ別れるだろ。実際、光竜ってのは火竜の事どう思ってんの?」
「う~ん……。多分嫌いなんじゃないかな」
それを聞いた火竜はみるみる落ち込んでいった。
「なんでそう思った? なんか理由あんの?」
「姉さん真面目だし。暴力とか嫌いなのよね」
「ほ~ん。竜なのに暴力嫌いって……変わってんな」
「いや、襲われたら反撃はするわよ? ただ、力で全部解決したり、そうする輩が嫌いなだけで」
「つまり……お前とは真逆って事か」
「まぁね」
いつもならこんな事を言われたらキレる水竜も光竜と比べられてもキレる事はなかった。それだけ光竜の事を敬っているのだろう。
「ま、それならそれでやり方はいくらでもある」
「例えば?」
「そうだな……。ちょっと耳貸せ」
蓮太は水竜に思い付いた何通りかの方法を耳打ちした。
「こ、このゲス! そんなの私が許すわけないでしょ!? バカなの!?」
「お、おい。あいつは何て言ったんだ?」
「私の口から言えるわけないでしょ!? まったく……これだから男は……あ~バカばっかり!」
「うるせぇな。これが一番手っ取り早いんだよ。だがまぁ……これは最後の手段だな。とりあえず直に光竜と話してみないとどうすりゃ良いかわかんねぇな」
すると水竜は顔を真っ赤にしながら蓮太に言った。
「さ、さっきのだけはやらせないんだからね! もしそうなったら私が阻止するんだからね!」
「ほ~う。ま、それもアリだな」
「……ケダモノ!」
内容を知らない火竜は首を傾げるのみだった。
そうして話ながら次の階層へと進んだ三人。草原、溶岩地帯と続き、次の階層は風が吹き荒れる谷だった。
「風が強いなぁ……。こりゃあ飛ぶのも難儀しそうだ」
「……いるわね」
「ああ、いるな」
「あん? なにが──っ!! 出てきなっ!」
切り立った山の間に強い気配を感じた。蓮太が叫ぶと風が気配のあった場所に集まり、やがてそこに緑色の羽毛に包まれた竜が姿を見せた。
《よくわかったね~。そっちのは人化した水竜に火竜だね。久しぶりじゃん》
「久しぶりね、風竜。ちょっとは大きくなった?」
「よう、チビッ子。元気にしてっか?」
《ボクはチビじゃないっ! 相変わらず頭わるそうな二人だなっ!》
風竜の意見には賛成だが、風竜の姿は水竜、火竜と比べても半分くらいしかない。これではチビッ子と言われても仕方ないだろう。だが人間に比べたら大きい。
「あ~……すまんな。お前が風竜だな?」
《そうだよ。何か用? 二人が運んできたエサじゃないよね?》
「なんで私があんたにエサ運ばなきゃなんないのよ。親鳥じゃあるまいし」
「俺は運んでやっても構わんが……ここらにゃエサはねぇしな。あと、アニキに生意気な口きいたら殺られんぞチビッ子」
《アニキ? あれ? あれあれ~? もしかして……二人ともこの人間に負けたとか? うわっ、雑魚~》
「「誰が雑魚だっ!!」」
竜は相手を挑発しなければ気が済まないのだろうか。
「お前なんかアニキの手を煩わせるまでもねぇ。俺が焼き尽くしてやらぁっ!」
《ボクを焼く? アハハッ、どうやって? ここはボクのフィールドだよ? 吹けば飛ぶような小さな火じゃボクに届く前に消えちゃうよ?》
「舐めんじゃねぇぞチビがっ!」
「落ち着けバーン。そういう所だぞ、光竜に嫌われんのは」
「うぐっ、け、けどよぉアニキ……」
蓮太は光竜の名を出し火竜を落ち着かせる。
「ここは俺がやるよ。あんなチビッ子でも竜は竜だからな」
《誰がチビだ! お前よりはおっきいぞっ!》
「【巨大化】」
《え? な、なんだっ!? 人間がどんどんおっきく──》
蓮太は山と同じくらいの高さまで巨大化した。
《なんだよそれっ! でかくなったからって偉そうにすんなよっ!》
「別に偉そうにしてねぇじゃん。さ、やろうぜ」
《ちくしょうっ! 竜をなめんなっ! 吹けよ風、刻めよ嵐! 【ウィンドブレード】!!》
風の刃が蓮太の足を斬り刻んでいく。だが巨大化した蓮太にはほぼダメージが入っていない。今の攻撃も草むらに裸足で入った時に雑草が足を掠める程度にしか効いていない。
《ぜ、全然斬れない!?》
「当たり前だろ。巨大化した俺の皮膚は分厚くなってんからな。さて、引っ張るのも面倒だし、サクッと終わらせるぜ。出でよ火の玉【ファイア】」
これが通常の状態なら普通に小さい火の玉だ。だが今の蓮太は巨大化している。つまり。
《た、たたたた太陽っ!? そんなの消せるわけないだろっ!?》
水竜と火竜は遠い目をしていた。
「あんた、あの火に耐えれる? 私は無理」
「耐えれるっちゃ耐えれるが……あの大きさで他の魔法を撃たれたら死ぬわ。俺のフィールド、天井低くて助かったなー……」
《負けっ! ボクの負けだぁぁぁぁぁっ! 撃たないでぇぇぇぇぇっ!》
「ふん」
蓮太はパチンと指をならし火を消した。そして元の大きさに戻る。
《あ、あんなのズルだっ!》
「自分の力だからなぁ。ああ、そうだ。実は今の力は他の奴にも使えるんだわ。お前、デカくなりたいんだろ? 使ってやろうか?」
《え? 本当に!?》
「ああ。仲間になるなら使ってやるよ」
《なるっ! ボク仲間になるよっ!》
「よし、なら今日からお前も俺の仲間だな。名前はヴァン、よろしく」
《うんっ! これからよろしくっ!》
大きくしてもらえると聞いた風竜は何ともあっけなく頭を下げた。そして風竜は人化し少年の姿へと変わる。
「ねぇ、ボク大きくなれるの?」
「ああ。巨大化だと違和感あるから成長させてやるよ。【グロウアップ】」
「わっ……な、なにっ!?」
グロウアップは対象を成長させるスキルだ。少年だった風竜の姿はゆっくりと青年の姿に変わっていく。緑色の髪を腰まで伸ばし、幼さのあった表情は凛々しさを見せた。
「こんなもんかな」
「わわわっ、なんか視線が高いっ!」
「おいおい、あのチビッ子が俺と同じくらいまでデカくなったぞ」
「相変わらず規格外な力ねぇ……」
「凄い凄いっ! ボク本当に大きくなった!」
「仲間になったプレゼントだ。これから俺のために働いてくれよ?」
「任せてよっ。兄ちゃんの敵はボクの敵だからねっ! 全部ボクが斬り刻んであげるよっ」
こうして三体目の竜も仲間になり、残る竜は半分となった。
「後ここにいるのは地竜、光竜、闇竜か。これで残りは半分か」
「地竜はともかく、姉さん二人はマジで危ないわよ?」
「闇竜もメスなのか」
「ええ」
すると火竜は身震いを始めた。
「闇竜かぁ……。アイツは確かにヤバいよな」
「そんなに強いのか?」
「まぁ……強いな。ほとんどの攻撃は闇が吸収しちまうし。だが……そんなのはどうでも良くてだな。危ないのは性格なんだわ」
「性格?」
「あ、そう言えば闇姉さんあんたの事気に入ってたわね」
「や、やめてくれよっ! 見ろこの傷!」
火竜は上着を捲り脇腹をみせる。そこには明らかに刺された跡が残っていた。
「俺が光竜の事を好きだって言ったらいきなりブスリだ。しかもグリグリ抉られてよぉ……。ま、その時回復してくれたのが光竜で、俺はさらに惚れちまったわけだが……」
「光姉さんも身内から犯罪者出したくなかっただけなのにね」
「なるほど……」
どうやら闇竜は力もそうだが性格も危ないようだ。
「できれば会いたくねぇなぁ~……。俺軽くトラウマになってるわ」
「闇姉さんは神出鬼没だからね。もしかしたら……今も見てるかもしれないわよ~?」
「アニキ! 来たら助けてくれよっ」
「そしたら無言で差し出すかもな」
「そりゃねぇよアニキ!」
こうして四人は次の階層を目指すのだった。
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