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第05章 浮遊大陸編
08 地竜現る
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小ささを気にしていた風竜の悩みを解決し仲間に迎えた一行はそのまま次の階層へと進んだ。
「次は砂漠かぁ……。日光がキツいぜ……」
「本当よねぇ~……ガブガブ」
「お前、水飲み過ぎじゃね?」
「飲まなきゃやってらんないっての。こんな所に長くいたらお肌乾いちゃうじゃない」
階層を降りてからだいぶ歩いているが辺り一面砂しかない。いくら歩いてもこの階層には砂以外何もなかった。
「アニキ~、なんかありそうっすか?」
「ないな、全くない。相変わらずサーチにも何もかからねぇし。しかしなぁ……なぁんかどっかから見られてる気がするんだよな」
そう言い後ろを振り向く。だが何もなく、足元に小さな岩があるだけだった。
「なぁ、この岩さっきもなかったか?」
「無機物なんかに興味ないわよ」
「……そうか。だがまぁ……、ちょうど良いから飯にしようぜ。歩き過ぎて腹減ったし」
「「「賛成!」」」
蓮太はアイテムボックスから肉の塊を取り出しながら水竜に言った。
「アクア、ちょっとそこの岩に水かけて洗ってくんない?」
「はぁ~い。【ウォーター】!」
まず蓮太は水竜に岩を洗わせた。そして次に火竜と風竜に声を掛けた。
「んじゃバーン、その岩を熱してくれ。で、風竜は風で火力アップな」
「へいっ、アニキ! 【ファイア】!」
「任せて~、【ウィンド】!」
岩から渦を巻く火柱が昇る。すると突然地面が揺れ、岩がせり上がってきた。
《熱いわぁぁぁぁぁぁぁっ!! 火竜! 風竜!! 貴様らなにをするかぁぁぁぁぁぁぁっ!!》
「あ、地竜じゃん」
「ほんとだ、地竜だ!」
蓮太は笑いながら肉をアイテムボックスに戻した。
「やはり擬態だったか。振り向くたびに岩があっておかしいと思ったぜ」
「なにしてんのさ地竜。恥ずかしくて声掛けらんなかったわけ?」
《そんなわけあるかっ! 観察していたに決まっているだろうがっ! 貴様らが徒党を組んで我の階層にくるなど……! 怪しさしかないではないか!》
蓮太は確かに怪しいと思ったが何も言わないでおいた。すると地竜の視線が蓮太に向く。
《何より怪しいのはこれだ。貴様ら、なぜここに人間がおる。人間は我らの敵だぞ。忘れたのか!!》
すると水竜がこう言った。
「確かに人間は敵だけど~、こいつはちょっと違うって言うかね~火竜?」
「おう、アニキは人間だが魂は竜だぜ! なぁ風竜?」
「ちょっと何言ってるかわかんないけど、兄ちゃんは僕をおっきくしてくれたからな! 人間だけど良い人間だよっ」
その三人の言葉に地竜は呆れていた。
《ふんっ、腑抜けが。貴様らなどもはや竜ではないわっ! 我がその人間を食らいっ! 竜とは何か思い出させてやるわっ!》
地竜は蓮太に向け咆哮をあげた。だが蓮太は平然としたままだ。
「あーうるせぇうるせぇ。人間とか竜とかくだらねぇ」
《なんだとっ!?》
「お前さぁ、観察って言ってたけどよ、本当は仲間に入れて欲しいんだろ?」
《バカなことを言うなっ! 誰が人間なんぞの仲間になるかっ! そこの三バカと我を一緒にするな!!》
「「「誰が三バカだ(よ)!!」」」
地竜の発言に怒りを見せる三人だが、蓮太がさらに地竜を挑発していく。そして火竜はそれを見て呟いた。
「相変わらずアニキの挑発はヤベェな。あれでペースもってかれんだよなぁ」
「ただ陰湿なだけじゃん。よくもまぁああペラペラと相手の悪口を思いつくものだわ」
「兄ちゃんは頭が良いんだよ。戦いはいかに自分のペースに持ち込むかが大事なんだ。冷静さを欠いた者は負ける。この戦いはもう見るまでもないね」
これまで同様、蓮太はひたすら相手を煽り冷静さを失わせていく。これは相手を侮って下に見ている敵ほどよくかかる。完全に人間を下に見ていた地竜はプライドを傷つけられ怒りに震えていた。
《傲るなよ人間っ! 我の肉体はどの竜よりも硬いっ! 人間の攻撃などでは傷一つつけられぬわっ!!》
「「「あ~あ……」」」
《な、なんだ貴様ら! 我の防御力を忘れたわけじゃあるまいっ!》
三人は何も知らない地竜を哀れんでいた。
「あんたも相変わらずバカね。防御力で勝てるなら私達が人間に負けるわけないじゃない」
《は?》
「地竜なんかボクの風で一発じゃん。兄ちゃんの風食らったら砂になっちゃうよ?」
《か、風使いか!?》
「全部だよ、全部。アニキは失われたはずの魔法まで多分全部使えんの。早く謝っちまえよ。お前がどこまで耐えられるかって玩具にされんぞ?」
《お、玩具? 我を雑魚扱い!?》
地竜は一瞬蓮太から目を離していた。蓮太はその間に魔法で回転する風の槍を十本発動させていた。
《な、なんだその魔法はっ!?》
「うわぁ~、ボクが知らない風の技だ!」
蓮太は風竜に言った。
「こいつは【サイクロンランス】だ。普通の風の槍は真っ直ぐ飛んでって削るだけだろ?」
「うん」
「だかこいつは一味違う。見てな。行けサイクロンランス」
《ぐがぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?》
蓮太は回転する風の槍を一本放ち、地竜の肩にあった岩の塊を貫いてみせた。
「凄いっ! 貫通した!」
「回転させる事でドリルになったんだ。こいつは他の属性でも使えるぜ。回転はさらに高い威力を生み出すんだ。覚えときな」
「わかったよ兄ちゃん!」
「さすがアニキだぜ! 竜の中で一番硬い地竜の外郭を身体ごと紙みたいに貫いちまった!」
「回転ねぇ~。こうかしら?」
すると水竜が高速回転する水の槍を発動させた。
「違う違う。水の場合はもっと圧縮しないと。こうだ」
蓮太は高圧縮された水を回転する槍の形にし、地竜に放った。
《ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?》
「あ、また貫いた!」
「耐性のある属性でも貫けるなんて……アニキパネェ~!」
「なるほどなるほど。こうね! はっ!!」
《ぐほぉぉぉぉぉぉぉっ!!》
水竜の放った回転する水の槍が地竜の膝を貫いた。
「それだ。ちなみに火はより温度が高い青い炎を使う。こうだな」
《や、止めろぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?》
蓮太から回転する青い炎の槍が放たれ、残った膝が貫かれた。
「青い炎っすか! 赤い方が熱いと思ってたっす!」
「赤は一番温度が低いんだよ。赤、黄、白、青のじゅんで温度が上がる。あの的を使って教えてやろうか」
《ま、待てぇぇぇぇぇっ! 我はもう動けんっ!》
「アニキ、こうっすか?」
火竜は黄の槍、白の槍を発動させた。どうやら知らなかっただけで原理を知ると使えるらしい。
「できるじゃないか。なんでやらなかったんだ?」
「知らなかったんっすよ。いやぁ~、また強くなったかも俺」
「実は火が一番強いからな。真空だと消えると思われがちだが、実は真空でも使える。ちょっとコツがいるけどな?」
「無敵じゃねっすか俺!」
「そうだな。その内教えてやるよ。さて……」
蓮太は残った風の槍を浮かせながら地に伏せる地竜に尋ねた。
「自慢の防御力、全く役に立たなかったな。まだやる?」
《……こ、降参だっ! 降参するっ!》
「やらねぇのか。ってそんな怯えんなよ。俺が酷い奴みたいじゃないか」
三人はすでに身をもって酷い奴だと知っている。そこに新たな仲間が加わった。
《頼む、治してくれ……っ》
「ほらよ、【エクストラヒール】」
蓮太は頭を下げる地竜の傷を癒してやった。そして傷が癒えた地竜は人化した。その姿は二メートルはあるムキムキの色黒なオッサンだった。
「ありがたい。負けた以上我も主についていこう。名をくだされ」
「名? んじゃ地だから【アース】な」
「アース……うむ、我は今からアースだ。よろしく頼む、主よ」
「おう」
こうして魔法の指導で散々な目にあった地竜を仲間に加え、一行は光竜を求め先へと進むのだった。
「次は砂漠かぁ……。日光がキツいぜ……」
「本当よねぇ~……ガブガブ」
「お前、水飲み過ぎじゃね?」
「飲まなきゃやってらんないっての。こんな所に長くいたらお肌乾いちゃうじゃない」
階層を降りてからだいぶ歩いているが辺り一面砂しかない。いくら歩いてもこの階層には砂以外何もなかった。
「アニキ~、なんかありそうっすか?」
「ないな、全くない。相変わらずサーチにも何もかからねぇし。しかしなぁ……なぁんかどっかから見られてる気がするんだよな」
そう言い後ろを振り向く。だが何もなく、足元に小さな岩があるだけだった。
「なぁ、この岩さっきもなかったか?」
「無機物なんかに興味ないわよ」
「……そうか。だがまぁ……、ちょうど良いから飯にしようぜ。歩き過ぎて腹減ったし」
「「「賛成!」」」
蓮太はアイテムボックスから肉の塊を取り出しながら水竜に言った。
「アクア、ちょっとそこの岩に水かけて洗ってくんない?」
「はぁ~い。【ウォーター】!」
まず蓮太は水竜に岩を洗わせた。そして次に火竜と風竜に声を掛けた。
「んじゃバーン、その岩を熱してくれ。で、風竜は風で火力アップな」
「へいっ、アニキ! 【ファイア】!」
「任せて~、【ウィンド】!」
岩から渦を巻く火柱が昇る。すると突然地面が揺れ、岩がせり上がってきた。
《熱いわぁぁぁぁぁぁぁっ!! 火竜! 風竜!! 貴様らなにをするかぁぁぁぁぁぁぁっ!!》
「あ、地竜じゃん」
「ほんとだ、地竜だ!」
蓮太は笑いながら肉をアイテムボックスに戻した。
「やはり擬態だったか。振り向くたびに岩があっておかしいと思ったぜ」
「なにしてんのさ地竜。恥ずかしくて声掛けらんなかったわけ?」
《そんなわけあるかっ! 観察していたに決まっているだろうがっ! 貴様らが徒党を組んで我の階層にくるなど……! 怪しさしかないではないか!》
蓮太は確かに怪しいと思ったが何も言わないでおいた。すると地竜の視線が蓮太に向く。
《何より怪しいのはこれだ。貴様ら、なぜここに人間がおる。人間は我らの敵だぞ。忘れたのか!!》
すると水竜がこう言った。
「確かに人間は敵だけど~、こいつはちょっと違うって言うかね~火竜?」
「おう、アニキは人間だが魂は竜だぜ! なぁ風竜?」
「ちょっと何言ってるかわかんないけど、兄ちゃんは僕をおっきくしてくれたからな! 人間だけど良い人間だよっ」
その三人の言葉に地竜は呆れていた。
《ふんっ、腑抜けが。貴様らなどもはや竜ではないわっ! 我がその人間を食らいっ! 竜とは何か思い出させてやるわっ!》
地竜は蓮太に向け咆哮をあげた。だが蓮太は平然としたままだ。
「あーうるせぇうるせぇ。人間とか竜とかくだらねぇ」
《なんだとっ!?》
「お前さぁ、観察って言ってたけどよ、本当は仲間に入れて欲しいんだろ?」
《バカなことを言うなっ! 誰が人間なんぞの仲間になるかっ! そこの三バカと我を一緒にするな!!》
「「「誰が三バカだ(よ)!!」」」
地竜の発言に怒りを見せる三人だが、蓮太がさらに地竜を挑発していく。そして火竜はそれを見て呟いた。
「相変わらずアニキの挑発はヤベェな。あれでペースもってかれんだよなぁ」
「ただ陰湿なだけじゃん。よくもまぁああペラペラと相手の悪口を思いつくものだわ」
「兄ちゃんは頭が良いんだよ。戦いはいかに自分のペースに持ち込むかが大事なんだ。冷静さを欠いた者は負ける。この戦いはもう見るまでもないね」
これまで同様、蓮太はひたすら相手を煽り冷静さを失わせていく。これは相手を侮って下に見ている敵ほどよくかかる。完全に人間を下に見ていた地竜はプライドを傷つけられ怒りに震えていた。
《傲るなよ人間っ! 我の肉体はどの竜よりも硬いっ! 人間の攻撃などでは傷一つつけられぬわっ!!》
「「「あ~あ……」」」
《な、なんだ貴様ら! 我の防御力を忘れたわけじゃあるまいっ!》
三人は何も知らない地竜を哀れんでいた。
「あんたも相変わらずバカね。防御力で勝てるなら私達が人間に負けるわけないじゃない」
《は?》
「地竜なんかボクの風で一発じゃん。兄ちゃんの風食らったら砂になっちゃうよ?」
《か、風使いか!?》
「全部だよ、全部。アニキは失われたはずの魔法まで多分全部使えんの。早く謝っちまえよ。お前がどこまで耐えられるかって玩具にされんぞ?」
《お、玩具? 我を雑魚扱い!?》
地竜は一瞬蓮太から目を離していた。蓮太はその間に魔法で回転する風の槍を十本発動させていた。
《な、なんだその魔法はっ!?》
「うわぁ~、ボクが知らない風の技だ!」
蓮太は風竜に言った。
「こいつは【サイクロンランス】だ。普通の風の槍は真っ直ぐ飛んでって削るだけだろ?」
「うん」
「だかこいつは一味違う。見てな。行けサイクロンランス」
《ぐがぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?》
蓮太は回転する風の槍を一本放ち、地竜の肩にあった岩の塊を貫いてみせた。
「凄いっ! 貫通した!」
「回転させる事でドリルになったんだ。こいつは他の属性でも使えるぜ。回転はさらに高い威力を生み出すんだ。覚えときな」
「わかったよ兄ちゃん!」
「さすがアニキだぜ! 竜の中で一番硬い地竜の外郭を身体ごと紙みたいに貫いちまった!」
「回転ねぇ~。こうかしら?」
すると水竜が高速回転する水の槍を発動させた。
「違う違う。水の場合はもっと圧縮しないと。こうだ」
蓮太は高圧縮された水を回転する槍の形にし、地竜に放った。
《ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?》
「あ、また貫いた!」
「耐性のある属性でも貫けるなんて……アニキパネェ~!」
「なるほどなるほど。こうね! はっ!!」
《ぐほぉぉぉぉぉぉぉっ!!》
水竜の放った回転する水の槍が地竜の膝を貫いた。
「それだ。ちなみに火はより温度が高い青い炎を使う。こうだな」
《や、止めろぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?》
蓮太から回転する青い炎の槍が放たれ、残った膝が貫かれた。
「青い炎っすか! 赤い方が熱いと思ってたっす!」
「赤は一番温度が低いんだよ。赤、黄、白、青のじゅんで温度が上がる。あの的を使って教えてやろうか」
《ま、待てぇぇぇぇぇっ! 我はもう動けんっ!》
「アニキ、こうっすか?」
火竜は黄の槍、白の槍を発動させた。どうやら知らなかっただけで原理を知ると使えるらしい。
「できるじゃないか。なんでやらなかったんだ?」
「知らなかったんっすよ。いやぁ~、また強くなったかも俺」
「実は火が一番強いからな。真空だと消えると思われがちだが、実は真空でも使える。ちょっとコツがいるけどな?」
「無敵じゃねっすか俺!」
「そうだな。その内教えてやるよ。さて……」
蓮太は残った風の槍を浮かせながら地に伏せる地竜に尋ねた。
「自慢の防御力、全く役に立たなかったな。まだやる?」
《……こ、降参だっ! 降参するっ!》
「やらねぇのか。ってそんな怯えんなよ。俺が酷い奴みたいじゃないか」
三人はすでに身をもって酷い奴だと知っている。そこに新たな仲間が加わった。
《頼む、治してくれ……っ》
「ほらよ、【エクストラヒール】」
蓮太は頭を下げる地竜の傷を癒してやった。そして傷が癒えた地竜は人化した。その姿は二メートルはあるムキムキの色黒なオッサンだった。
「ありがたい。負けた以上我も主についていこう。名をくだされ」
「名? んじゃ地だから【アース】な」
「アース……うむ、我は今からアースだ。よろしく頼む、主よ」
「おう」
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