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第09話 騎士団長降臨
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騎士団長が向かっているとも知らず、今日も団員達はやりたい放題だった。
「ただいま戻りました~、村とその周辺には異常ありませんでした~」
「ご、ご苦労様ぁぁぁっ!」
「次は隊長が行ってくださいよ~? 午前中は譲ったんですからね?」
「あ、あぁ……、これだけ訓練すれば十分だ……! んぅぅっ……」
隊長がゆっくりと身体を持ち上げる。
「うわ……、隊長~? まさか抜かずに?」
「当たり前よっ。これはお腹に溜まるからいいんじゃない。っと……私は風呂に行ってくるわ。後はあなた達が訓練しなさい」
「「「「はぁ~い」」」」
これが臨時団員になってからの日常だった。彼女達のタチの悪いところはしっかり仕事はこなすというところだ。仕事の手を抜くなら村長たちからもクレームが入るのだろうが、残念ながらそれは望めなかった。頼みはあの手紙一通のみ。俺は毎日団員達に搾られながら暮らす生活を余儀なくされていた。
「んっ……ふぁっ!?」
「ん? どうした?」
いきなり繋がっていた彼女が悶え震えた。
「ひ、避妊魔法……、忘れてましたぁ~……!」
「「「な、なにぃっ!?」」」
「はぁっ!?」
彼女はお腹を擦りながら俺に向かって倒れてきた。
「ごめんなさぁい、リクトくぅん……。リクトくんの……私のに入っちゃいましたぁ~……」
「う、嘘でしょ!? なにしてんすか!?」
「忘れたんだもん……、仕方ないでしょ~? それにほらぁ……、私達同じ年だし~? こうなったらもう結婚するしかないよね~。リクトくぅん、ちゃぁんと面倒見てね?」
(何言ってんだろう、こいつ……。俺無理矢理使われてるだけなんだけど……。いや、確かに母さん達と出来ない今ラッキーっちゃラッキーだよ? しかも同じ年とかあっちじゃバリバリ犯罪だし。まぁ……ぶっちゃけこいつが一番良かったんだが……)
目の前で俺に小さな身体を重ねる一番年下の仲間を騎士達が睨んでいる。
「……よし、こうなったら私も使わんぞ!」
「は、はぁっ!?」
「なら私も使わないもんね~、一人だけズルい!」
「い、いやちょっ……」
「そうね、隊長が外回り行ってる間に皆でやっちゃおっか?」
「「お~!」」
「ま、待って!? そんな事したら警備が……」
「代わりはいくらでもいるのよ。さあ、リクトくん? 私達とも子作りしましょうね~?」
(や、ヤバい。こいつらの目が猛禽類だ。本気でとりに来てやがる!)
俺が焦り始めたその時だった。
「このバカどもがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
突然詰所の扉が蹴破られ、銀色に輝く鎧を纏った誰かがヅカヅカと詰所に侵入し、今まさに襲いかからんとする騎士達を壁に向かって投げていた。
「「「ぎゃんっ!?」」」
「だ、だだだだ団長っ!? な、何故こんな場所にっ!?」
「団長? と、届いたのかあの手紙っ! た、助かった!」
団長と呼ばれた騎士が俺を見て頭を下げた。
「君があの手紙の送り主のリクト殿か。……すまないっ! 私の部下がとんでもない真似をしたっ! 謝って済む問題ではないと思うが……、どうかあいつらを許してやってくれっ!」
「あ、いや……。俺はその……」
そこに運悪く隊長が巡回から戻ってきた。
「たっだいま~。さあ、リクトくんっ! 朝のつづ……きぃあぁぁぁぁぁっ!? だ、だだだだ団長っ!?」
「き、きぃぃぃさぁぁぁまぁぁぁぁぁぁぁっ!! 何が臨時団員だっ! このたわけ者がぁぁぁぁぁぁっ!!」
「な、何で団長がここにぃぃぃぃぃっ!?」
「そこになおれっ!! その頭……叩き直してくれるわぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「ひ、ひぃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
「お前もだっ! 成人したばかりとは言え団規を乱した罪は重いぞっ!!」
俺にしがみついて震える彼女。
「ご、ごめんなさいですぅぅぅぅぅぅぅっ! で、でも私妊娠してるからお仕置きは許して下さいぃぃぃっ!」
「な、なん……だと!! お、お前はぁぁぁっ! 一般人を無理矢理団員にしておいた挙げ句妊娠だと!? ふざけるのも大概にしろぉぉぉぉっ! わかっているのかっ! お前は成人したばかりで稼げるかどうかもわからない相手を無理矢理犯したんだぞ! 立派な犯罪だっ! 民を守る騎士が民に負担をかけるとは何事かぁっ!」
「ふ、負担だなんてそんなぁ……! リクトくんは超絶お金持ちだしぃっ、もうお嫁さんも二人もいるんですよぉっ!?」
それを聞き団長は呆れた顔を見せた。
「成人したばかりで嫁が二人いて超絶お金持ち? 何をバカな。リクト殿は貴族かなにかか? 違うだろう。そんなバカな話があってたまるかっ!」
「ほ、本当なんですよぉぉぉっ! この村にお風呂を作ったのもリクトくんで……! この詰所だって……」
「あ、バカ! それを言っちゃ……ハッ!?」
団長の首が百八十度回った……気がする。
「貴様……まさか詰所の建設までやらせた……のか?」
「ひぃぃぃぃっ!? ち、違うんですよ! これはその……、そ、そうっ! 私達の手際が悪すぎてリクトが見るに見かねて……な、なぁリクト?」
「まぁそうなんだけど。でも団長さんにそれ言ったらもっとダメじゃない?」
「は……あ?」
団長は今にもキレそうだった。
「き、貴様ら全員クビだぁぁぁぁぁぁぁっ! この騎士の面汚しがっ!! 自分たちの拠点すら満足に組めんとは……! 恥を知れぇぇぇぇぇっ!!」
「「「「「ひぃぃぃぃぃぃぃっ!!」」」」」
それから団員達は団長の長く厳しい説教を散々食らっていた。団員達は何とか平謝りし、クビだけは免れ、俺の解放も約束した。
団長は騎士達にキツい内容の訓練を科し、改めて俺に謝罪してきた。
「本当にすまなかった。あの者達には二度と君に関わらせないようにきつく言っておく。だから何とか許してはもらえないだろうか?」
「いや、その……俺は臨時団員から解放してもらえればそれで構いませんので」
「そうか。すまなかったな。臨時団員などという制度などはないのだ。それでだが……妊娠した団員についてだが……」
俺は申し訳なさそうに謝る団長にこう言った。
「それについては……俺も甘かったし仕方ないかなって思っているので」
「お、怒らないのか? 君はあいつらに無理矢理……」
「行為事態は怒りませんよ。俺も男ですし……、正直ラッキーだなとは思っていますので」
「しかし君はまだ成人したばかりだろう? さすがに妻が三人となると……」
「え? あ、ああ。大丈夫ですよ。三人くらいなら余裕で養えますので」
「ふむ……。君は村長の息子か何かかな?」
「いえ、しがない農民の一人息子ですが」
「は、はぁ? ならば金はどうやって工面するのだ? まさか冒険者でもあるまい?」
「そこはまぁ……隣町に知り合いの商人がいますので。ダンジョンで拾った物を売り払ったり……とかですね」
「ダンジョン? まさか町の北にあるダンジョンの事か? あそこは我々騎士でも中層までが限界なのだが……」
……不味い。ダンジョンって嘘がバレそうだ。
「あ、あはは。俺スキル【超豪運】持ってますから。中層の少し前の階でもそこそこ稼げるんですよ」
「ほう? 【強運】でも珍しいのにその最上級のスキル持ちとは……。……ならばすまないがあのバカを引き取ってもらえるだろうか?」
「あ、はい。仕方ないですね。妊娠させてしまったのは俺ですし……。責任は果たしますよ」
「本当にすまなかった! 今後二度とこのような事は起こさないと誓う!」
「お願いしますよ?」
「ああ」
こうして、俺は無事臨時団員という役目から逃れたのであった。そして同じくお仕置きから逃れた騎士は今、俺の部屋のベッドの上で乱れていた。
「この嘘つきがぁぁっ! 何が妊娠しただっ!」
「ごめんねぇ~リクトくぅん。私どうしてもリクトくんと一緒にいたくてぇ~……。リクトくんもぉ……私が妊娠してないって知ってすぐに抱いてるじゃない?」
「それはまぁ……、可愛いし気持ち良いし?」
「やんっ。嬉しい……。リクトくん、私まだアレきてないから……ね? しばらくは好きにしていいからね?」
「き、きてない? マジ?」
「うん、これは本当だよぉ……あ、今喜んだでしょ~? リクトくんのえっち~」
「このっ! ならめちゃくちゃやってやるっ!」
「きゃ~」
この後俺は彼女を三人目の妻にし、無茶苦茶抱きまくったのであった。
「ただいま戻りました~、村とその周辺には異常ありませんでした~」
「ご、ご苦労様ぁぁぁっ!」
「次は隊長が行ってくださいよ~? 午前中は譲ったんですからね?」
「あ、あぁ……、これだけ訓練すれば十分だ……! んぅぅっ……」
隊長がゆっくりと身体を持ち上げる。
「うわ……、隊長~? まさか抜かずに?」
「当たり前よっ。これはお腹に溜まるからいいんじゃない。っと……私は風呂に行ってくるわ。後はあなた達が訓練しなさい」
「「「「はぁ~い」」」」
これが臨時団員になってからの日常だった。彼女達のタチの悪いところはしっかり仕事はこなすというところだ。仕事の手を抜くなら村長たちからもクレームが入るのだろうが、残念ながらそれは望めなかった。頼みはあの手紙一通のみ。俺は毎日団員達に搾られながら暮らす生活を余儀なくされていた。
「んっ……ふぁっ!?」
「ん? どうした?」
いきなり繋がっていた彼女が悶え震えた。
「ひ、避妊魔法……、忘れてましたぁ~……!」
「「「な、なにぃっ!?」」」
「はぁっ!?」
彼女はお腹を擦りながら俺に向かって倒れてきた。
「ごめんなさぁい、リクトくぅん……。リクトくんの……私のに入っちゃいましたぁ~……」
「う、嘘でしょ!? なにしてんすか!?」
「忘れたんだもん……、仕方ないでしょ~? それにほらぁ……、私達同じ年だし~? こうなったらもう結婚するしかないよね~。リクトくぅん、ちゃぁんと面倒見てね?」
(何言ってんだろう、こいつ……。俺無理矢理使われてるだけなんだけど……。いや、確かに母さん達と出来ない今ラッキーっちゃラッキーだよ? しかも同じ年とかあっちじゃバリバリ犯罪だし。まぁ……ぶっちゃけこいつが一番良かったんだが……)
目の前で俺に小さな身体を重ねる一番年下の仲間を騎士達が睨んでいる。
「……よし、こうなったら私も使わんぞ!」
「は、はぁっ!?」
「なら私も使わないもんね~、一人だけズルい!」
「い、いやちょっ……」
「そうね、隊長が外回り行ってる間に皆でやっちゃおっか?」
「「お~!」」
「ま、待って!? そんな事したら警備が……」
「代わりはいくらでもいるのよ。さあ、リクトくん? 私達とも子作りしましょうね~?」
(や、ヤバい。こいつらの目が猛禽類だ。本気でとりに来てやがる!)
俺が焦り始めたその時だった。
「このバカどもがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
突然詰所の扉が蹴破られ、銀色に輝く鎧を纏った誰かがヅカヅカと詰所に侵入し、今まさに襲いかからんとする騎士達を壁に向かって投げていた。
「「「ぎゃんっ!?」」」
「だ、だだだだ団長っ!? な、何故こんな場所にっ!?」
「団長? と、届いたのかあの手紙っ! た、助かった!」
団長と呼ばれた騎士が俺を見て頭を下げた。
「君があの手紙の送り主のリクト殿か。……すまないっ! 私の部下がとんでもない真似をしたっ! 謝って済む問題ではないと思うが……、どうかあいつらを許してやってくれっ!」
「あ、いや……。俺はその……」
そこに運悪く隊長が巡回から戻ってきた。
「たっだいま~。さあ、リクトくんっ! 朝のつづ……きぃあぁぁぁぁぁっ!? だ、だだだだ団長っ!?」
「き、きぃぃぃさぁぁぁまぁぁぁぁぁぁぁっ!! 何が臨時団員だっ! このたわけ者がぁぁぁぁぁぁっ!!」
「な、何で団長がここにぃぃぃぃぃっ!?」
「そこになおれっ!! その頭……叩き直してくれるわぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「ひ、ひぃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
「お前もだっ! 成人したばかりとは言え団規を乱した罪は重いぞっ!!」
俺にしがみついて震える彼女。
「ご、ごめんなさいですぅぅぅぅぅぅぅっ! で、でも私妊娠してるからお仕置きは許して下さいぃぃぃっ!」
「な、なん……だと!! お、お前はぁぁぁっ! 一般人を無理矢理団員にしておいた挙げ句妊娠だと!? ふざけるのも大概にしろぉぉぉぉっ! わかっているのかっ! お前は成人したばかりで稼げるかどうかもわからない相手を無理矢理犯したんだぞ! 立派な犯罪だっ! 民を守る騎士が民に負担をかけるとは何事かぁっ!」
「ふ、負担だなんてそんなぁ……! リクトくんは超絶お金持ちだしぃっ、もうお嫁さんも二人もいるんですよぉっ!?」
それを聞き団長は呆れた顔を見せた。
「成人したばかりで嫁が二人いて超絶お金持ち? 何をバカな。リクト殿は貴族かなにかか? 違うだろう。そんなバカな話があってたまるかっ!」
「ほ、本当なんですよぉぉぉっ! この村にお風呂を作ったのもリクトくんで……! この詰所だって……」
「あ、バカ! それを言っちゃ……ハッ!?」
団長の首が百八十度回った……気がする。
「貴様……まさか詰所の建設までやらせた……のか?」
「ひぃぃぃぃっ!? ち、違うんですよ! これはその……、そ、そうっ! 私達の手際が悪すぎてリクトが見るに見かねて……な、なぁリクト?」
「まぁそうなんだけど。でも団長さんにそれ言ったらもっとダメじゃない?」
「は……あ?」
団長は今にもキレそうだった。
「き、貴様ら全員クビだぁぁぁぁぁぁぁっ! この騎士の面汚しがっ!! 自分たちの拠点すら満足に組めんとは……! 恥を知れぇぇぇぇぇっ!!」
「「「「「ひぃぃぃぃぃぃぃっ!!」」」」」
それから団員達は団長の長く厳しい説教を散々食らっていた。団員達は何とか平謝りし、クビだけは免れ、俺の解放も約束した。
団長は騎士達にキツい内容の訓練を科し、改めて俺に謝罪してきた。
「本当にすまなかった。あの者達には二度と君に関わらせないようにきつく言っておく。だから何とか許してはもらえないだろうか?」
「いや、その……俺は臨時団員から解放してもらえればそれで構いませんので」
「そうか。すまなかったな。臨時団員などという制度などはないのだ。それでだが……妊娠した団員についてだが……」
俺は申し訳なさそうに謝る団長にこう言った。
「それについては……俺も甘かったし仕方ないかなって思っているので」
「お、怒らないのか? 君はあいつらに無理矢理……」
「行為事態は怒りませんよ。俺も男ですし……、正直ラッキーだなとは思っていますので」
「しかし君はまだ成人したばかりだろう? さすがに妻が三人となると……」
「え? あ、ああ。大丈夫ですよ。三人くらいなら余裕で養えますので」
「ふむ……。君は村長の息子か何かかな?」
「いえ、しがない農民の一人息子ですが」
「は、はぁ? ならば金はどうやって工面するのだ? まさか冒険者でもあるまい?」
「そこはまぁ……隣町に知り合いの商人がいますので。ダンジョンで拾った物を売り払ったり……とかですね」
「ダンジョン? まさか町の北にあるダンジョンの事か? あそこは我々騎士でも中層までが限界なのだが……」
……不味い。ダンジョンって嘘がバレそうだ。
「あ、あはは。俺スキル【超豪運】持ってますから。中層の少し前の階でもそこそこ稼げるんですよ」
「ほう? 【強運】でも珍しいのにその最上級のスキル持ちとは……。……ならばすまないがあのバカを引き取ってもらえるだろうか?」
「あ、はい。仕方ないですね。妊娠させてしまったのは俺ですし……。責任は果たしますよ」
「本当にすまなかった! 今後二度とこのような事は起こさないと誓う!」
「お願いしますよ?」
「ああ」
こうして、俺は無事臨時団員という役目から逃れたのであった。そして同じくお仕置きから逃れた騎士は今、俺の部屋のベッドの上で乱れていた。
「この嘘つきがぁぁっ! 何が妊娠しただっ!」
「ごめんねぇ~リクトくぅん。私どうしてもリクトくんと一緒にいたくてぇ~……。リクトくんもぉ……私が妊娠してないって知ってすぐに抱いてるじゃない?」
「それはまぁ……、可愛いし気持ち良いし?」
「やんっ。嬉しい……。リクトくん、私まだアレきてないから……ね? しばらくは好きにしていいからね?」
「き、きてない? マジ?」
「うん、これは本当だよぉ……あ、今喜んだでしょ~? リクトくんのえっち~」
「このっ! ならめちゃくちゃやってやるっ!」
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この後俺は彼女を三人目の妻にし、無茶苦茶抱きまくったのであった。
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