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第19話 王子と王女と母親と
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馬車が見えなくなった後、残された二人は俺に向かってこう言ってきた。
「と、特別に世話をさせてやる! 部屋は一番いい部屋をよこせ!」
「わ、私も仕方がないから世話をさせてあげますわ。ああ、それと毎日ティータイムを」
このバカ二人はいまいち立場というものをわかっていないらしい。ここはキッチリ教えてやらないとな。
「お前らさ、リウムの命を狙っておいて虫がよすぎやしないか?」
「「は?」」
「一番良い部屋だ? お前の部屋は庭にある納屋だ」
「な、なにっ!?」
「んでお前はティータイムだ? 飲ませてやるよ、ミルクをたっぷりとな」
「ミルク? まぁそれなら……」
王女は理解していないらしいがまぁ良いだろう。
「な、納屋とはなんだ! 俺は王子……」
「あん? お前らはもう王子でも王女でもねぇ。今さっき捨てられただろうが。お前達がバカな真似したせいでお前らの母親まで巻き込んでな。お前らはもうただの一般人なんだよ。身の程を知れ、バカが!」
「い、一般……人? お、俺が一般人!?」
「うぅぅっ、最悪ですわ……!」
「因果応報だ。立場を理解したら追い出されないように口のきき方に注意するんだな。バカ王子は納屋で好きにしろ。バカ王女は今からミルクタイムだ。ついてきな」
王女は自分だけ優遇されていると思い王子に言った。
「ふふふ、じゃあね、兄さん? 私はミルクをいただきに行きますわ。ほほほほほ」
「……美味けりゃいいな」
バカ王子は理解したらしい。
それから俺は王女を寝室に連れ込み、たっぷりと上と下の口にミルクを飲ませてやった。
「もっと……もっと下さいませぇっ……」
「俺と俺の家族に従うならくれてやる」
「従いますっ! もう二度と逆らいませんっ! だからミルクをっ!」
「どっちに?」
「あ……、し、下に……」
そう言い、王女は自ら股を開く。こいつと子を作る気は今のところ無い。俺はキッチリ避妊し、大量のミルクを流し込み、王女を従順なペットまで落とした。
王子はもっと興味がなかったので騎士団に引き渡した。雑用に使えと渡し、王子は日々騎士団の面々にこき使われていた。
二週間後、二人の母親が約束通り送られてきた。
「お母さま!」
「こ、このバカ娘っ! なんて事をしてくれたのっ! あなたの行いで私まで城から追い出されたじゃない!」
「ごめんなさい……。でも……追い出されて良かったかも知れませんよ?」
「はぁ? 何故……って……それにしても立派なお城ね……。主は?」
「それより私の息子がいないわ?」
そこに主である俺が姿を見せた。
「ようこそ、お二人とも」
「「っ!? わ、若い……」」
王女が母親達に俺を紹介した。
「この城の主でリクト様です! リクト様は優しい方で、お城にいた時より豪華な暮らしをさせてもらっています。それと毎日沢山のミルクをくれますのよ、お母さま!」
「み、ミルク?」
「はいっ! あ、これです」
「「っ!?!?」」
王女がスカートを捲ると太ももを今朝やったミルクが伝っていた。
「ごくっ。ま、毎日?」
「はいっ! ここに来てから毎日です! ちなみに兄は村にある騎士団の詰所で雑用のお仕事をしています」
「あ、あの子が雑用!? よく言う事聞いたわね……」
「生きる為には仕方ないって嘆いてました」
「そ、そう……」
二人の母親が俺に頭をさげた。
「この度は私の娘がとんだご迷惑を……。申し訳ありませんでした……」
「同じく、私の息子がとんだご迷惑を……。申し訳ありません……」
「謝罪を受けましょう。お二人はミルクお好きですか?」
「「え? ま、まぁっ!? はい、大好きです!」」
「良かった。ならさっそく飲ませて差し上げましょう」
俺は母親二人を寝室に招き、美味しくいただいた。二人とも歳は母さんと同じ。見た目は母さんに劣るが身体は悪くない。よく手入れされている。
この三人は妻にはしない。俺の妻になれるのは俺が自ら動いた者のみだ。人から与えられるのは好きじゃない。
この件から俺と国には僅かな繋がりができてしまった。幸い国王は争いが嫌いだと俺の前で宣言したので戦に巻き込まれる心配は無いだろう。
そう思っていたんだ、三人プラス一から話を聞くまでは。
「戦になるかもしれない?」
「はい。主様はこの国の現状をどれだけ知っておられますか?」
「サッパリ知らん。知る必要がない。政治事にはこれっぽっちも興味がないからな」
「なるほど……。主様はわが道を行くお方でしたね。しかし……それもこの国が平和だからこそではありません?」
「うるさいな。平和だろうが荒れていようが俺の生き方は変わらないよ。俺は怠惰に生きられるならどんな苦労も厭わないからな」
言ってる事が矛盾している気もするが、怠惰に暮らす為にはそれ相応の努力は必要だ。金を集めるのも強くなったのも全ては怠惰に暮らす未来を求めてだ。
しかし戦になれば怠惰な生活は遠ざかるかもしれない。そう思った俺は三人プラス一にこの国の現状を尋ねる。
まずここは【ギュネイ王国】。大陸の南端にある小さな国だ。ここは内地だが、周りは海に囲まれている。接している国は一つ。【バロン王国】だ。このバロン王国がさらに北にある【リンカネット帝国】に攻めこまれているらしい。しかもかなり旗色が悪いとか。
そして困り果てたバロン王国国王は今ここギュネイ王国に助力を求めてきているらしい。
「バロン王国が侵略されたら次はギュネイ王国、そう言われておりました」
「ふ~ん。初めて知ったわ。俺は王都すら行った事は無いからな。それで?」
「はい。リンカネット帝国は危険な国です。戦を繰り返し、侵略した国の民は重税と徴兵、その得た資材でまた戦火を広げる。リンカネット帝国は小さな国から数ヶ国を取り込み、今や大国となりました。バロン王国が落ちれば大陸の南側で残るのはギュネイ王国のみ。すぐにこちらにも戦火が広がるでしょう……」
迷惑な国だな。
「そのリンカネット帝国ってのは何がしたいんだ?」
「さあ。大陸統一とか公言しておりますが、あそこの皇帝ははっきり言ってクズです。取り込んだ国の王族は皇帝の玩具となり、飽きたら拷問にかけられ殺されるとか……」
「クズだねぇ……」
「そう言った意味では私達はある意味城を出られて助かったのかもしれませんね」
「……この国とバロン王国が組んだ場合の勝ち目は?」
そう尋ねると誰もが表情を曇らせた。
「……はぁ。どうしてこう……。この世界にはバカしかいないのか……。そうか、国は危ないか……。話はわかった。少し考える。席を外してくれ」
「「「はい」」」
俺は怠惰な生活を守り抜くためにどうすれば良いか思案に暮れるのであった。
「と、特別に世話をさせてやる! 部屋は一番いい部屋をよこせ!」
「わ、私も仕方がないから世話をさせてあげますわ。ああ、それと毎日ティータイムを」
このバカ二人はいまいち立場というものをわかっていないらしい。ここはキッチリ教えてやらないとな。
「お前らさ、リウムの命を狙っておいて虫がよすぎやしないか?」
「「は?」」
「一番良い部屋だ? お前の部屋は庭にある納屋だ」
「な、なにっ!?」
「んでお前はティータイムだ? 飲ませてやるよ、ミルクをたっぷりとな」
「ミルク? まぁそれなら……」
王女は理解していないらしいがまぁ良いだろう。
「な、納屋とはなんだ! 俺は王子……」
「あん? お前らはもう王子でも王女でもねぇ。今さっき捨てられただろうが。お前達がバカな真似したせいでお前らの母親まで巻き込んでな。お前らはもうただの一般人なんだよ。身の程を知れ、バカが!」
「い、一般……人? お、俺が一般人!?」
「うぅぅっ、最悪ですわ……!」
「因果応報だ。立場を理解したら追い出されないように口のきき方に注意するんだな。バカ王子は納屋で好きにしろ。バカ王女は今からミルクタイムだ。ついてきな」
王女は自分だけ優遇されていると思い王子に言った。
「ふふふ、じゃあね、兄さん? 私はミルクをいただきに行きますわ。ほほほほほ」
「……美味けりゃいいな」
バカ王子は理解したらしい。
それから俺は王女を寝室に連れ込み、たっぷりと上と下の口にミルクを飲ませてやった。
「もっと……もっと下さいませぇっ……」
「俺と俺の家族に従うならくれてやる」
「従いますっ! もう二度と逆らいませんっ! だからミルクをっ!」
「どっちに?」
「あ……、し、下に……」
そう言い、王女は自ら股を開く。こいつと子を作る気は今のところ無い。俺はキッチリ避妊し、大量のミルクを流し込み、王女を従順なペットまで落とした。
王子はもっと興味がなかったので騎士団に引き渡した。雑用に使えと渡し、王子は日々騎士団の面々にこき使われていた。
二週間後、二人の母親が約束通り送られてきた。
「お母さま!」
「こ、このバカ娘っ! なんて事をしてくれたのっ! あなたの行いで私まで城から追い出されたじゃない!」
「ごめんなさい……。でも……追い出されて良かったかも知れませんよ?」
「はぁ? 何故……って……それにしても立派なお城ね……。主は?」
「それより私の息子がいないわ?」
そこに主である俺が姿を見せた。
「ようこそ、お二人とも」
「「っ!? わ、若い……」」
王女が母親達に俺を紹介した。
「この城の主でリクト様です! リクト様は優しい方で、お城にいた時より豪華な暮らしをさせてもらっています。それと毎日沢山のミルクをくれますのよ、お母さま!」
「み、ミルク?」
「はいっ! あ、これです」
「「っ!?!?」」
王女がスカートを捲ると太ももを今朝やったミルクが伝っていた。
「ごくっ。ま、毎日?」
「はいっ! ここに来てから毎日です! ちなみに兄は村にある騎士団の詰所で雑用のお仕事をしています」
「あ、あの子が雑用!? よく言う事聞いたわね……」
「生きる為には仕方ないって嘆いてました」
「そ、そう……」
二人の母親が俺に頭をさげた。
「この度は私の娘がとんだご迷惑を……。申し訳ありませんでした……」
「同じく、私の息子がとんだご迷惑を……。申し訳ありません……」
「謝罪を受けましょう。お二人はミルクお好きですか?」
「「え? ま、まぁっ!? はい、大好きです!」」
「良かった。ならさっそく飲ませて差し上げましょう」
俺は母親二人を寝室に招き、美味しくいただいた。二人とも歳は母さんと同じ。見た目は母さんに劣るが身体は悪くない。よく手入れされている。
この三人は妻にはしない。俺の妻になれるのは俺が自ら動いた者のみだ。人から与えられるのは好きじゃない。
この件から俺と国には僅かな繋がりができてしまった。幸い国王は争いが嫌いだと俺の前で宣言したので戦に巻き込まれる心配は無いだろう。
そう思っていたんだ、三人プラス一から話を聞くまでは。
「戦になるかもしれない?」
「はい。主様はこの国の現状をどれだけ知っておられますか?」
「サッパリ知らん。知る必要がない。政治事にはこれっぽっちも興味がないからな」
「なるほど……。主様はわが道を行くお方でしたね。しかし……それもこの国が平和だからこそではありません?」
「うるさいな。平和だろうが荒れていようが俺の生き方は変わらないよ。俺は怠惰に生きられるならどんな苦労も厭わないからな」
言ってる事が矛盾している気もするが、怠惰に暮らす為にはそれ相応の努力は必要だ。金を集めるのも強くなったのも全ては怠惰に暮らす未来を求めてだ。
しかし戦になれば怠惰な生活は遠ざかるかもしれない。そう思った俺は三人プラス一にこの国の現状を尋ねる。
まずここは【ギュネイ王国】。大陸の南端にある小さな国だ。ここは内地だが、周りは海に囲まれている。接している国は一つ。【バロン王国】だ。このバロン王国がさらに北にある【リンカネット帝国】に攻めこまれているらしい。しかもかなり旗色が悪いとか。
そして困り果てたバロン王国国王は今ここギュネイ王国に助力を求めてきているらしい。
「バロン王国が侵略されたら次はギュネイ王国、そう言われておりました」
「ふ~ん。初めて知ったわ。俺は王都すら行った事は無いからな。それで?」
「はい。リンカネット帝国は危険な国です。戦を繰り返し、侵略した国の民は重税と徴兵、その得た資材でまた戦火を広げる。リンカネット帝国は小さな国から数ヶ国を取り込み、今や大国となりました。バロン王国が落ちれば大陸の南側で残るのはギュネイ王国のみ。すぐにこちらにも戦火が広がるでしょう……」
迷惑な国だな。
「そのリンカネット帝国ってのは何がしたいんだ?」
「さあ。大陸統一とか公言しておりますが、あそこの皇帝ははっきり言ってクズです。取り込んだ国の王族は皇帝の玩具となり、飽きたら拷問にかけられ殺されるとか……」
「クズだねぇ……」
「そう言った意味では私達はある意味城を出られて助かったのかもしれませんね」
「……この国とバロン王国が組んだ場合の勝ち目は?」
そう尋ねると誰もが表情を曇らせた。
「……はぁ。どうしてこう……。この世界にはバカしかいないのか……。そうか、国は危ないか……。話はわかった。少し考える。席を外してくれ」
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