霧雨と曇天

礼音

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第2話 目覚め

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「っう...っ」

目が覚めると、僕の五感はまず見知らぬ白い天井を捉え、次に悲しみの声、歓喜の声など様々な感情が混ざった声が聞こえてきた。

「はっ...ここ...どこ?」

僕は勢いよく飛び起きて、周りを見回した。すると今自分が寝ていたベットと同じようなベットが沢山並んでいて、怪我をした人達が寝ていた。

「あら、目が覚めたの~?そんな勢いよく起きたらダメよ~、まだ傷が塞がってないんだから~。」

1人の白衣を着た女性が声を掛けてきた。

「ここ、どこなんですか?僕はなぜこんなところに...」

「ここはクラルテの町の魔導士専門の病院よ。昨日ルーチェの町で巨大な爆発があったでしょ?だから夜通しで医療術士が生存者を探して隣町のこの病院に連れてきたってわけ~。」

「そう...だったんですか...そうだ、家族、母は生きているのかな...?」

「お母さん?魔導士ならここにいると思うけど、魔導士じゃないなら、隣の病棟にいると思うわ」

この世界では遺伝に関係なく、魔力を持って生まれてくる者と魔力を持たずに生まれてくる者がいる。魔力を持つものは、体のどこかに紋章があるのですぐに分かる。魔力を持つものは、体の構造が普通の人間と少し違うため、病院も2つに分けられているのだ。
母は魔導士ではないため、ここにはいない。

「分かりました、ありがとうございます。母を探しに、隣の病棟に行ってきます。」

「そう、気をつけるのよ~。あ、申し遅れたけど、私貴方の担当医のマリアよ~。何かあったら私に言ってね♡」

彼女はそう言い残して、この部屋から出ていった。
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