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第1章
<9話>通学路の乱(其の2)
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どうして僕とフセが、
2週間程前に会ったばかりの探偵に
命を狙われる羽目になったのか。
それを説明するには、
まず約1時間前、
校門を出たばかりの僕が
三好さんに話しかけられたところまで、
時間を戻さなくてはならない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
黒塗りの門を超えて校外に出た時、
突然僕の肩に何者かの手が置かれ、
僕は驚きで飛び上がりかけた。
「あ、ごめんごめん驚かせて。
俺のこと覚えてる?」
振り返った僕の視線の先には、
校長室で会った探偵の笑顔があった。
何故か手には野球で使う様な
ボールケースを持っている。
「あ、ご無沙汰してます。
えっと・・・三好さん、
なんのご用件でしょうか?」
僕は無理やり作った笑顔で対応する。
というのも、この人かなり大柄なのだ。
身長も明らかに180cmはあるし、
何より身体つきがかなりいかつい。
身体は細身だけど
腕や足の太さから
相当鍛えていることは
容易に伺えるし、
黒一色のシャツから
少しだけ見える胸筋は、
殴ったら逆にこっちが手を痛めそうだ。
(あ、この時この人は黒いTシャツに
ジーパンという服装だった。
今4月だぞ?寒く無いのかな。)
早い話、そんな人に肩を掴まれて
単純に怖かったのだ。
凄い力だったし。
そんな僕の恐怖を知ってか知らずか、
三好さんは太陽のような笑顔で、
「今日はちょっと謝罪にね。」と本題を切り出した。
「君も知ってると思うけど、
小早川君事件の真相は、
あの後結局迷宮入りしちゃったんだ。
それどころか、
何故か彼の父親は
汚職やら脱税やらがバレて政界追放、
小早川君の自身も揉み消されていた
イジメやら強姦やらの、
数多の非行が次々と公に出て、
親子共々今は
それどころじゃ無いんだってさ。
まあ世間からは
因果応報だって声が強いけど。
いやー、
つい最近までテレビで
シャンパンタワーやって
笑ってたやつが今は毎日3食すら
まともに食べられてないって
いうんだから人生って本当
何が起きるか
わからないもんだよねえ。
今じゃ息子の入院費もはらえなくなって
4畳半アパートで自宅療養らしいよ。
奥さんにも逃げられたらしいから、
身体が不自由な子供を介護しながら、
昼は肉体労働してるんだろうね、
因果応報にしても、
神様ってなかなか酷いね。
まあ、この辺の話は
わざわざ言わなくても
葉月から話を聞いてりゃ
ある程度は予想できるだろうけど。」
小早川の事後は
聞いていなかったが、
かなりえげつないことに
なっているようだ。
虐めていたのが僕だけじゃなかったのは
最早あきれてしまったが、
今となってはどうだっていい。
小早川の父親も、
気に入らない会社を
遊び感覚で潰したり、
自分に反対するものを親戚ごと
まとめて会社や学校を圧迫して
路頭に迷わせたりと
最早気持ちいいくらいの
悪人ぶりだったと聞いたことがある。
確か彼の祖父が元総理大臣で
辞職してからも相当権力が強く、
小早川の父親もそのコネで
全く苦労せず政界に入り、
入ってからもそれを利用して
好き勝手やっていたらしい。
つまり彼等は、生まれついての
ボンボンなのだ。
今まで
苦労したことなどないだろう。
まあ、今回はそれが仇となったのだが。
『若いうちに苦労しておけ』
という言葉は、
誰もが一度は
言われたことがあるだろうが、
あれは戒めでも慰めでもなく
本当のことなのだ。
苦労というものは、経験しておかないと本当に洒落にならない。
というのも、苦労をしたことがない、
つまり『負の経験』のない人は、
いざ『本当の困難』に直面した時に
すぐ、本当にすぐに折れてしまうのだ。
例えば僕の場合は
虐められていたという
『負の経験』があるから、
これから先何かに困難に直面した時、
「あの時よりはマシ」と思って
頑張ることができるかもしれない。
だが、生まれてこのかた
恐らく苦労など
したことのない彼等にとって
今の状態は精神的にも
凄まじい打撃だろう。
何せ耐性がほぼ皆無なのだから。
嫌な経験というのも、時が経てば
案外心の支えになったりするのだ。
しかし、こんな話は
先刻三好さんも言っていた通り、
斯波から話を聞いていた僕達には
大方予想ができることだ。
恐らく、
「・・・これが本題じゃ、
有りませんよね?」
僕が静かに聞くと、
三好さんはビシッ!っと僕を指差して、
「ご名答!」と嬉しそうに叫んだ。
(そういえば斯波も
似たようなことをしていたなあ。
大方長年の共同生活で
この人の癖が移っちゃったんだろう。)
「実は君と話をするって
意気揚々と出かけていった日の晩ね、
ちょっとした事件に巻き込まれちゃったみたいでさ。」
事件、という言葉に僕は反応する。
「事・・・事件って・・・。
まさか誘拐とか・・・!?
しかし焦る僕をなだめる様に
三好さんは大慌てで
「違う違う!
ちゃんと帰ってきたよ!」と添えた。
なんだ、じゃあいいじゃないかと、
僕は胸を撫で下しかけた。
しかし次の瞬間、
三好さんの目の色が変わり、
「ただし、服をズタズタにして、
裸足のあかぎれまみれで、
身体中に擦り傷切り傷、
あとは青あざつけてね。」
と恐怖の文面をさらりと言い捨てた。
僕とフセは再び硬直した。
まさか彼女達が、
僕達と別れた後に
そんなボロボロになっているなんて、
一体誰が予想できようか。
銅像の様に固まって動けない僕達に、
三好さんは笑顔のまま、
とてつもない威圧を乗せた笑顔のまま、
「知っての通り葉月は、
戦闘系じゃないといっても
シンジュウの宿り主だ。
そこら辺の不良やチンピラくらいなら、
どうにかできる身体能力は持ってる。
ねえ、犯人知らないかな?」
と僕に詰問する。
「・・・ち・・・。」
違います、と言おうとした
その時、
三好さんはおもむろに道に落ちていた
大きめの小石を拾い、
それを手首のスナップを利かせて
廃屋のコンクリートブロック塀に
投げつけた。
小石は、ブロックをバターの様にえぐり
ぽっかりとクレーターを描きだした。
三好さんはそれを見て、
「うーん、
今日はちょっと調子悪いなあ。」などと
おおよそ人間が吐く台詞ではない
恐ろしい独り言を呟いた後、
またあの笑顔を、
全てを見透かした様な笑顔を、
僕に、向けた。
「ねえ、犯人知らない?
そっちのワンちゃんのほうもさ。」
何故一般人であるはずの三好さんが
シンジュウのフセが見えるのか
気にはなったが、
そんなことよりも
もっと重要なことを、
もっと優先して考えるべきことを、
僕は理解した。
恐らくフセも。
重要なこと、即ち、
返答を誤れば、
僕達の命は無いということを。
2週間程前に会ったばかりの探偵に
命を狙われる羽目になったのか。
それを説明するには、
まず約1時間前、
校門を出たばかりの僕が
三好さんに話しかけられたところまで、
時間を戻さなくてはならない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
黒塗りの門を超えて校外に出た時、
突然僕の肩に何者かの手が置かれ、
僕は驚きで飛び上がりかけた。
「あ、ごめんごめん驚かせて。
俺のこと覚えてる?」
振り返った僕の視線の先には、
校長室で会った探偵の笑顔があった。
何故か手には野球で使う様な
ボールケースを持っている。
「あ、ご無沙汰してます。
えっと・・・三好さん、
なんのご用件でしょうか?」
僕は無理やり作った笑顔で対応する。
というのも、この人かなり大柄なのだ。
身長も明らかに180cmはあるし、
何より身体つきがかなりいかつい。
身体は細身だけど
腕や足の太さから
相当鍛えていることは
容易に伺えるし、
黒一色のシャツから
少しだけ見える胸筋は、
殴ったら逆にこっちが手を痛めそうだ。
(あ、この時この人は黒いTシャツに
ジーパンという服装だった。
今4月だぞ?寒く無いのかな。)
早い話、そんな人に肩を掴まれて
単純に怖かったのだ。
凄い力だったし。
そんな僕の恐怖を知ってか知らずか、
三好さんは太陽のような笑顔で、
「今日はちょっと謝罪にね。」と本題を切り出した。
「君も知ってると思うけど、
小早川君事件の真相は、
あの後結局迷宮入りしちゃったんだ。
それどころか、
何故か彼の父親は
汚職やら脱税やらがバレて政界追放、
小早川君の自身も揉み消されていた
イジメやら強姦やらの、
数多の非行が次々と公に出て、
親子共々今は
それどころじゃ無いんだってさ。
まあ世間からは
因果応報だって声が強いけど。
いやー、
つい最近までテレビで
シャンパンタワーやって
笑ってたやつが今は毎日3食すら
まともに食べられてないって
いうんだから人生って本当
何が起きるか
わからないもんだよねえ。
今じゃ息子の入院費もはらえなくなって
4畳半アパートで自宅療養らしいよ。
奥さんにも逃げられたらしいから、
身体が不自由な子供を介護しながら、
昼は肉体労働してるんだろうね、
因果応報にしても、
神様ってなかなか酷いね。
まあ、この辺の話は
わざわざ言わなくても
葉月から話を聞いてりゃ
ある程度は予想できるだろうけど。」
小早川の事後は
聞いていなかったが、
かなりえげつないことに
なっているようだ。
虐めていたのが僕だけじゃなかったのは
最早あきれてしまったが、
今となってはどうだっていい。
小早川の父親も、
気に入らない会社を
遊び感覚で潰したり、
自分に反対するものを親戚ごと
まとめて会社や学校を圧迫して
路頭に迷わせたりと
最早気持ちいいくらいの
悪人ぶりだったと聞いたことがある。
確か彼の祖父が元総理大臣で
辞職してからも相当権力が強く、
小早川の父親もそのコネで
全く苦労せず政界に入り、
入ってからもそれを利用して
好き勝手やっていたらしい。
つまり彼等は、生まれついての
ボンボンなのだ。
今まで
苦労したことなどないだろう。
まあ、今回はそれが仇となったのだが。
『若いうちに苦労しておけ』
という言葉は、
誰もが一度は
言われたことがあるだろうが、
あれは戒めでも慰めでもなく
本当のことなのだ。
苦労というものは、経験しておかないと本当に洒落にならない。
というのも、苦労をしたことがない、
つまり『負の経験』のない人は、
いざ『本当の困難』に直面した時に
すぐ、本当にすぐに折れてしまうのだ。
例えば僕の場合は
虐められていたという
『負の経験』があるから、
これから先何かに困難に直面した時、
「あの時よりはマシ」と思って
頑張ることができるかもしれない。
だが、生まれてこのかた
恐らく苦労など
したことのない彼等にとって
今の状態は精神的にも
凄まじい打撃だろう。
何せ耐性がほぼ皆無なのだから。
嫌な経験というのも、時が経てば
案外心の支えになったりするのだ。
しかし、こんな話は
先刻三好さんも言っていた通り、
斯波から話を聞いていた僕達には
大方予想ができることだ。
恐らく、
「・・・これが本題じゃ、
有りませんよね?」
僕が静かに聞くと、
三好さんはビシッ!っと僕を指差して、
「ご名答!」と嬉しそうに叫んだ。
(そういえば斯波も
似たようなことをしていたなあ。
大方長年の共同生活で
この人の癖が移っちゃったんだろう。)
「実は君と話をするって
意気揚々と出かけていった日の晩ね、
ちょっとした事件に巻き込まれちゃったみたいでさ。」
事件、という言葉に僕は反応する。
「事・・・事件って・・・。
まさか誘拐とか・・・!?
しかし焦る僕をなだめる様に
三好さんは大慌てで
「違う違う!
ちゃんと帰ってきたよ!」と添えた。
なんだ、じゃあいいじゃないかと、
僕は胸を撫で下しかけた。
しかし次の瞬間、
三好さんの目の色が変わり、
「ただし、服をズタズタにして、
裸足のあかぎれまみれで、
身体中に擦り傷切り傷、
あとは青あざつけてね。」
と恐怖の文面をさらりと言い捨てた。
僕とフセは再び硬直した。
まさか彼女達が、
僕達と別れた後に
そんなボロボロになっているなんて、
一体誰が予想できようか。
銅像の様に固まって動けない僕達に、
三好さんは笑顔のまま、
とてつもない威圧を乗せた笑顔のまま、
「知っての通り葉月は、
戦闘系じゃないといっても
シンジュウの宿り主だ。
そこら辺の不良やチンピラくらいなら、
どうにかできる身体能力は持ってる。
ねえ、犯人知らないかな?」
と僕に詰問する。
「・・・ち・・・。」
違います、と言おうとした
その時、
三好さんはおもむろに道に落ちていた
大きめの小石を拾い、
それを手首のスナップを利かせて
廃屋のコンクリートブロック塀に
投げつけた。
小石は、ブロックをバターの様にえぐり
ぽっかりとクレーターを描きだした。
三好さんはそれを見て、
「うーん、
今日はちょっと調子悪いなあ。」などと
おおよそ人間が吐く台詞ではない
恐ろしい独り言を呟いた後、
またあの笑顔を、
全てを見透かした様な笑顔を、
僕に、向けた。
「ねえ、犯人知らない?
そっちのワンちゃんのほうもさ。」
何故一般人であるはずの三好さんが
シンジュウのフセが見えるのか
気にはなったが、
そんなことよりも
もっと重要なことを、
もっと優先して考えるべきことを、
僕は理解した。
恐らくフセも。
重要なこと、即ち、
返答を誤れば、
僕達の命は無いということを。
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