シンジュウ

阿綱黒胡

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第1章

<26話>『ナイト』・ストーリー・イン・アマバラ(其の3)

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「やれやれ、まさかこんな時間に
なっちまうとはな・・・。」
俺、羽柴一平は、
まだ寒さが残る5月の夜の道を、
トボトボと歩いていた。

時刻は午前1時前。

そもそもの発端は、
親父の知り合いの隣町の
有名な修理工場長の、
『納期が遅れそうだから、
助けに来てくれ』という依頼を、
バイト代欲しさに受けたことだった。

何故か親父は頑として受けず、
俺は不思議に思っていたが、
その理由は後に判明した。

仕事内容は、
決して楽なものではなかったが、
まあ取り立ててしんどかったか、
と言われるとそうでもない。

俺以外にも様々な所から
応援が来ていたらしく、
朝から行って夕焼けが見える頃には、
もうとっくに作業は終わっていた。

問題はその後だった。
その工場長、
かなりの飲み会好きだったのだ。
おまけに、猛烈に酒癖が悪いときた。

「お礼も兼ねて晩御飯奢るから。」
という甘い言葉に誘われて、
タダメシが食えると、
ついていったが運の尽き、
あの酒飲みは客人そっちのけで、
浴びるように酒を飲みまくり、
べろんべろんに酔っ払って、
それでもまだハシゴにハシゴを重ね、
俺たちを引きずり回した。

「もうそろそろ帰ります。」
とか言おうもんなら、
2mを優に超えるガタイで凄まれる。
そして発言者は、
すごすごとその言葉を撤回するのだ。

家族に連絡して引き取ってもらおうにも
独身だからそんな人いないし、
工場長の工場の職員は、
みんな事情をしってるから
飲み会にも来ず、
連絡しても総シカトだし、
2、3人程度で止められるような
力のレベルではないので、
こんな酔っ払いの暴君を
みんなして
置いて帰るわけにもいかないしで、
結局上手いこと誘導して、
何とかタクシーに放り込んだときには、
もうとっくに12時を回っていた。

怒鳴られる覚悟で親父に電話したところ
「だからやめとけといっただろう。」
の一言ですまされた。

どうやら親父も経験済みのようだ。

「ま、いいか。
別に強盗とか襲われても、
多分普通に勝てるし。」
なんてことをつい口走ると、
『物騒なこといいよんなあ・・・。
私嫌やでそんなん。』
と呆れたようにコマチが答えた。

シンジュウは疲れることはないけれど、
あくまでそれは身体的な意味であって、
意思というものがある以上、
精神的疲労というやつからは
どうしても逃れられない。

人間の大声が飛び交う居酒屋は、
静かな店暮らしに
慣れているコマチにとっては、
よっぽど疲れる場所だったのか、
彼女の声は、
かなり疲れた声色だった。


『ああ、そうそう。
強盗といえば・・・。』
とコマチは思い出したように
話を切り出す。

『今流行っとるよなあ、
[騎士]とかいうやつ。』
「ん、ああ、そうだな。」

都市伝説とかには
あまり詳しくはないが、
噂なら客から何度も聞いている。

なんでも、
西洋の騎士のような鎧を着た人物が、
夜な夜な悪人を粛清してまわるとか、
確かそんな内容だった気がする。

実際に彼(あるいは彼女)の功績によって
天原市内の犯罪の犯人の検挙率は、
軒並み上昇傾向にあるとか・・・。

「ホントにいんのか?
こんなやつ。」
俺が疑問を口に出した瞬間、
『ホンマやろ。』
と、コマチが速攻で返答した。

「・・・何で言い切れんだよ。」
『いやいやいや、
だってどう考えても
シンジュウ関係やん、これ。

天原市はシンジュウの溜まり場、
そうなれば必然的に、
宿り主の数も多なるやろ。』

・・・ん?

「シンジュウの溜まり場?
こんなR県の端の端にある、
小さな地区が?
どうしてT府とかO都とか、
もっと人口の多いとこじゃないんだ?」
『それは・・・。』

コマチが何か言いかけた、
正にその時だった。

「嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!
誰かぁ!誰かぁ!助けて!」

耳が痛くなるような悲鳴が、
夜の静けさを破った。

「お、おい!
今のって・・・。」
『何かはわからん。
だけどまあ、
ことは確かやな。』

コマチが喋り終えるより早く、
俺は悲鳴の方向へ駆け出した。

幸いにして、ここなら土地勘がある。
ができる場所なんて、
あそこを置いてない!

俺は路地裏を突っ走り、
時計屋の裏に回り込んだ。

ここの周辺には民家が一切なく、
警察も流石にこの時間は
殆ど巡回には来ない。
大通りからここに来るには、
迷路のように入り組んだ道を
通らなくてはならないから、
ちゃんとした道を
知っている必要があるし、
おまけに街灯も1個しかなくて、
夜は信じられないほど暗いから、
犯罪を行うのにもってこいなのだ。

案の定、想定していた中では
最悪の光景が、俺の目の前にあった。

でっぷりと太った男が、
悲鳴の主であろうOLらしき若い女性を
押し倒していた。
もう服がビリビリに破かれて、
既に半裸状態だ。

(クッソ、ほら見たことか!)
と俺は思う。

この路地裏、犯罪が多いから、
勿論警察にもマークされており、
通らないよう注意勧告されているのだが
不幸にもこの道は、
マンション団地までの
とんでもない近道なのだ。

普通なら駅から20分以上かかるところを
この道を通れば
10分とかからないのだから。

そういう理由で、
この道を使う奴が後をたたないのだ。

俺の存在に気づいた男が、
「な、なんだお前!?」と、
裏返った声で怒鳴る。

うるっせえんだよ何時だと思ってんだ。
時間を考えろ時間を、近所迷惑だろ。

と言おうと思ったけれど、
逆上されたら側にいる女性が危ないので
グッと堪える。

そのかわり、
俺は無言でポケットから
チョークを出して
地面にこっそり円を書き、
その中に針金を置く。


次の瞬間、縁の中が僅かに光り、
針金が針に錬成された。

俺はその一部始終を
ぼけっと見ている男に向かって、
針を投げつける。

投擲の技術は皆無なので当然逸れるが
(というかそもそも当たらないように
滅茶苦茶上を狙った)、
身体強化で力だけは
飛躍的に上げているので、
針はコンクリートを貫通し、
クレーターを作った。


そして仕上げに、
怯えきっている男に対して、
にこりと笑って一言。
「次ははずさねえぞ?」

男は足をもつれさせ、
すっころびながら逃げていった。
女性もその場から動かない。

「もう大丈夫ですよー。」
などと声をかけながら近づいてみると
動かない理由がわかった。

彼女は恐怖で失神していたのだ。

「・・・やりすぎた。」
『・・・アホ。』

とりあえず怪我の具合を確認しようと、
俺が彼女の
目の前に立ったその時だった。

「・・・見つけましたよ。
貴方が過去の3件の強姦未遂事件の、
犯人ですね?」

突然後ろから声がした。
振り向くと、フードを深くかぶった
背の高い人物が立っていた。

「・・・いや、違うけど。」
一応否定はするが、
これはちょっとしんどいかもしれない。

目の前で半裸の女性が気絶してるし。
連絡先の情報見つけようと思って、
絶賛持ってたバッグ物色中だったし。

『あと、あんたの見た目やな。』
「うるせえ、それは関係ねえ。」

いや、世の中は信じる心で
繋がっているのだ!
きっと真実をちゃんと伝えれば、
信じてくれるはずだ!

「隠そうとしても無駄ですよ。
シンジュウの宿り主が犯罪者とはね。
ホント、世も末ですね。」
信じてくれなかった、世の中は非情だ。

そしてそいつは、
徐に何処かに電話をかけた。

「・・・見つけたよ。
駄目だよ、今やるしか無いんだ。
先輩はなんとか誤魔化しといてよ。

文句言わない、
もうやるから準備して。

うん、ありがとう。」
そう言って携帯から耳を離した。

「やれやれ、ボイスチェンジャー
今持ってないのにな・・・。
ま、しょうがないか。
では、今から貴方を、
『粛清』させてもらいます。」

フードがそういった次の瞬間、
何処からか現れた何かが、
フードの右腕に留まった。
携帯の明かりだけじゃ、
イマイチよく見えないが・・・。

「・・・何アレ?カブト虫?」
そんな俺の呟きが
聞こえなかったのか
はたまた無視したのか、
フードは一言、こう呟いた。

男なら、
一度は言ったことのあるあの言葉。
一度は憧れたことのあるあの言葉。

「・・・。」

衝撃波。俺は思わず尻餅をつく。
そして目の前に・・・
「・・・マジかよ・・・。」

俺の目の前には、
宝石のように美しい青い鎧を纏い、
透き通るツルギを持つ、
騎士が立っていた。

「・・・こいつが、[騎士]?」
「「さあ、行きますよ。」」
そして騎士は襲いかかってきた。

『一平、あんた何しとんねんアホか!
さっさと避け!』
コマチの一言で
ハッと我に返った俺は、
すんでのところで、
奴のツルギによる斬撃を避ける。
俺の後ろの壁に跡が残る。

「クッソ!誤解だっての!」
俺はそう言いながら
壁を蹴り飛ばして跳躍し、
騎士の背後に回って一旦距離を取る。

次に、
ポケットから赤い手袋を引っ張り出し、
それを両手にはめる。

この手袋には、俺の血が混ぜてある。
この手袋をしている間は、
何故かはコマチが教えてくれないから、
わからないけれど、
棒や剣くらいなら、錬成陣無しで
作れるようになるし、
全体的に錬成速度も上がる。

ただしこの手袋は、一度手にはめると、
5分間ほどで溶けて無くなってしまう。

まあ、ちょっと痛い思いをすれば、
いくらでも作れるから
別にそれはいいんだが。

俺はコンクリートの地面に手をつき、
身の丈ほどの棒を作り出す。

「安心しろ、殺しゃしねえよ!」
俺はそれを持って[騎士]に突撃する。
そして一気に、振り下ろす!

次の瞬間、
ガン!と固い音がして、
俺の作った棒はへし折れた。

「・・・固ってえええええ!?」
手が痺れる。肩にも少し負担がきた。

「「そんなもので立ち向かおうなんて、
考えない方がいいですよ。

安心してください、
。」」
[騎士]は平然とそういうと、
俺を突き飛ばした。
俺は再び地面に叩きつけられる。

「てんめえ、コンニャロ!」
俺は再び鉄棒を錬成し、
[騎士]に飛びかか・・・
・・・れなかった。

「っめっててぇぇぇぇぇぇえ!!!」
何故なら、俺の足は、


ツルギを錬成し、
氷の破壊を試みるが、
流石に分厚すぎる。

やべえぞ、コレ・・・。

そんな絶体絶命の俺に
追い打ちをかけるように、
[騎士]は俺の目の前まで
近づいてきて、ツルギを振り上げる。

「「終わりです
大丈夫、殺すのは半分だけですから。」

要するに半殺しじゃねえか!
全然大丈夫じゃねえよ!
などと思いつつ、
思わず目を瞑ったその時、

「やめて!
その人は私を助けてくれたんです!」
という声が響き、
ツルギの降下がとまる。

横を見ると、覚醒したらしき
OLさんが立っていた。

「「・・・それは本当ですか?
脅されているわけじゃなく?」」
騎士は優しく、だけど力強く、
その女性に問いかける。

女性はコクリと頷いた。

しばし、沈黙。

「「・・・わかりました、
信じましょう。」」

[騎士]は振り上げたツルギを降ろす。
と同時に、俺の足の氷も溶けた。

そして騎士から兜虫が分離し、
変身が解けて、
[騎士]はフードコート姿に戻った。

フードコートは深々と頭を下げ、言う。
「・・・勘違いとはいえ、
攻撃してしまって
申し訳ありませんでした。

気持ちが収まらないのであれば、
いくらでも殴ってもらって、
結構です。」

「そんなことしねえよ。」
俺が一言言い放つと、
フードコートはまた深く一礼し、
夜の闇に消えて行った。

女性を家まで送った後、
俺たちは近くの空き地で
休憩を取った。

「・・・やれやれ、
あいつらに、
報告しといた方がいいかな。」
『それよりは
あの女の子の方のオジさんに、
言っといたらええんちゃう?」
「ああ、そうだな。」
俺は三好探偵事務所をネット検索して
電話番号を調べ、そして・・・。

・・・寝落ちした。
さっきの戦りあいで忘れていたが、
今日は滅茶苦茶疲れていたのだ。

そして俺にはバカだからか
なんだか知らないが、
寝起きで電話をすると、
必ず相手を間違えるくせがある。

今回はそれをすっかり忘れていた。

次の日の朝、俺は飛び起きると、
よりによって探偵事務所ではなく、
あの妙な柴犬を連れたガキ、
義経赤斗に、
今回の顛末を悉くことごと喋ってしまったのだった。





























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