神速の冒険者〜ステータス素早さ全振りで無双する〜

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パーティー

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次の階層へ向かおうという矢先、知らない三人組に声をかけられる。
男二人女一人の割合だ。
リーダー格の男の見た目は身長は中くらいだが容姿端麗、武器は長剣で装備はまだ防具屋で買えるレベルのものだ。
だが長剣は見た限りこのダンジョンで手に入れたものだろう。
もう一人の男はかなりの巨漢で盛り上がった筋肉を上裸になり見せつけている。武器は大剣でかなり様になっている。こちらの大剣も同様に武器屋では見たことがないのでドロップアイテムのはずだ。
最後に女性だが、ものすごく綺麗な顔をしていてさらに痩せているが出るところはしっかりでている最高のスタイルだ。装備は背丈以上ある杖で、装備は大きめな帽子に胸元の開いた装備でいかにもな魔法使いだ。
この女魔法使いの装備は武器屋で売っているものだが、指にはめている指輪などがドロップアイテムだろう。

「俺がパーティーにですか?」

「あぁ!仲間は多い方が楽しいだろ?」

全く知らない人とパーティーを組むのか…少し気がひけるな。
それに5階層まで行ったら早く闇の街マルヘラに行きたい。だが平均的な強さも知っておきたい…

「でも僕弱いですよ。」

「そんな変わらんさ!なんたって今日リリースだしな!あ、ステータス見るか?」

向こうからステータス提示をしてくれるとは有難い。遠慮なく見せてもらおう。


【HAYATE】
LV.23
HP  278
MP  104
ちから  94
防御力  89
攻魔力 48
防魔力  51
素早さ  91
器用さ  42
魅力   9

スキル
・剣術LV.4
・身体術LV.3
・風魔法LV.1
・気配察知LV.2


…まじか。リリースされてからまだそんなに時間経っていないのにこんなに強いとは。かなりやり込んでいるのだろう。

「す…すごい。いつから始めたんですか?」

「すごい?始めたの30分くらい前だぞ?まぁ開始してからずっと三人でダンジョン潜ってたからレベルは結構上がったが…」

確かにこの冒険者達の身につけているプレートは白色だ。ただ確実に黒、いや、銅級以上の実力はあるはずだ。しかしたった30分でこれほどまでレベルが上がるとはダンジョンのレベル上げの効率はかなりいいようだ。

「ダンジョンは何階層まで進めたんですか?」

「えっと確か20階層だっけ?」

「違うわよ。それは私達の目標でしょ?」

「ガハハハ、回復してから20階層のボスに挑むために宿屋いってここへ戻ってきたんじゃねぇか。」

目的を忘れ新たな仲間を集めようとするとはかなりあんぽんたんな人のようだ。
ただ一人で攻略したいと思っていたし、これから色々と面倒なことになりそうだ。断るにはちょうどいいだろう。

「ごめんなさい。有難いですが俺まだ初心者でこの1層までしか進んでないんです。レベルもまだ6です…」

「そうか…じゃあまたいつかな!」

「はい!では頑張ってください!」

よし、いい感じに断ることができた。とりあえずダンジョンならかなりレベルを上げれることがわかったし早くレベル上げと闇の街マルヘラ魔導書グリモワールを手に入れて颯斗を驚かせれるように頑張ろう。
とりあえずダンジョンの2階層への階段までダッシュで向かうことにする。ただ走るだけではもったいないため片手に先ほど買った剣を持ち【剣術】の所得を狙おうと思う。

「うわ、意外と重いな。でも剣術取れれば上手く扱えそうだな。」

重くて扱いにくいため背中に背負って切るときだけ速度を生かして振り下ろそうと思う。
目の前にいるウサギの魔物でこの戦法を試してみようと思う。

「行くぞ!」

ダッシュでウサギの魔物に近寄る。一回層の魔物だけあって素早さ俺の方が全然早い。先ほどの冒険者達にとってはこんな魔物達止まって見えるだろう。

「キュイ!?」

ウサギの魔物が俺に気がつくがすでに俺の射程範囲内だ。
勢いに乗り、イメージ通りに長剣をウサギの魔物の首に振り下ろす。

「おぉ!結構いけるな。」

思ったよりもスパッと綺麗に一撃で倒すことができた。俺はいつも通り倒した魔物から売れそうな部位を取ろうとする。
しかし魔物の死骸は塵となり、ダンジョンに吸収されてしまう。

「あ、ダンジョンの中だと剥ぎ取れないんだった。」

やはりダンジョンはレベル上げ目的だけに使用しようと思う。

「よし、二階層もこの調子で行くか!」

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