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納品クエストを捌いていくぅ
しおりを挟む俺はクエストボードの前に立ち、冒険者ランクをあげるために受注するクエストを探す。
幸い、みんな素材を欲しがっているため素材の納品クエストをクリアしようとするものはなかなかいないため、選びたい放題だ。
「とりあえず、片っ端から片付けてくか。」
素材には余裕があるためクエスト完了が可能なクエストを全て受けることにする。
素材集めのためにダンジョン潜ったり、外でモンスターを倒したりもしていたため、素材にはかなり余裕がある。
早速受付嬢のところへ向かい、クエストを受注する。
「これの受注と報告をお願いします。」
「はい。クレイジーボアの皮の納品ですね。えっと…はい!確かに受け取りました。こちらが報酬になります。」
クエストを受注し、ノータイムでクエスト完了する。
この調子でどんどんとクエスト完了させよう。
♢♢♢
「もう素材がなくなっちゃったか。これで最後だな。」
納品クエストを受注し、納品してクエスト完了を繰り返し、ついに手持ちの素材がなくなってしまった。
クエスト達成数も報酬もたんまりと稼ぐことができたが、これから俺にオーダーメイドの装備製作依頼がたんまり来るはずだ。
これから忙しくなりそうだ。
「次は昇格試験行こうかな。」
クエスト達成数もダンジョン到達階数も共にクリアしているため、忙しくなる前に銅等級に挑戦しようと思う。
「君がこの僕の納品クエストを達成してくれたのかい?」
俺が昇格試験を受けるようとしていると見知らぬ冒険者に声を変えられる。
「はい!」
「ありがとう!これでやっとマベリックに依頼を出せるよ!」
やはりこの人も俺に装備を製作してもらうためにクエスト依頼を出していたようだ。
「皆さんマベリックの装備のために頑張ってますね。ちなみにマベリックに装備製作の依頼ってどこでできるんですか?」
「そりゃそうさ!なんたって性能が桁違いだからな。それと、鍛冶ができるところは鍛冶屋しかないから鍛冶屋に向かうつもりだよ。他のみんなもそう考えてるんじゃないかな?」
今まで疑問に思っていたがなぜグラムズではなく俺の装備を欲しがるのだろうか。
グラムズの方が確実に装備製作の腕はいいはずだ。あとでグラムズに理由を聞いてみようと思う。
「そうなんですか。とりあえず頑張ってください!」
「あぁ!本当にありがとな!」
知らない冒険者に声をかけられ、気になることが増えたため、速攻で昇格試験を受けてグラムズのところへ向かおうと思う。
「昇格試験お願いします!」
「はい。ライト様は黒等級ですので銅等級への試験になります。それでは訓練場へどうぞ。」
前回と同じように訓練場へ通される。
今回はどのような敵と戦うのだろうか。
「ライト様。黒から銅への昇格試験は対人戦となっています。対人戦とはいえ相手は冒険者そっくりに作られたロボットです。気になさらず全力で戦いください。」
魔物との戦闘の次は人との戦闘か。
以前は魔物といっても人型だったため、次は人型ではない魔物か?
「わかりました。お願いします。」
「では、銅等級への昇格試験を開始いたします。始め!」
試験官が昇格試験開始の合図をすると、以前と同じように反対側から対戦相手がでてくる。
「よし。やるか。」
俺は首と指を曲げ、ポキポキと小気味良い音をならす。
背負っている剣を抜き、構える。
「こい!」
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